世界のねじを巻くブログ

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大学時代の友人が亡くなった話

Facebookでの訃報

 フェイスブック上で、
大学時代の留学生だった海外の友人から、突然イベントに招待された。


「日本にいるのに、なぜわざわざ招待を?」と思って中も開かずページを閉じようとしたのだけど、
なにかいつもと違うものを感じてチェック。

リンクを開いてみると、
「みなで彼に別れのグラスを!」との記載が。

詳しく読むと、どうやら彼は亡くなってしまったらしい。
このイベントは、マックス(仮名)のアカウントを家族が引き継ぎ、
送ってくれているとのこと。

彼の人生を祝うイベントのページに、
マックスの友人からの"お悔やみの言葉"が投稿されていた。

マックスがなぜ死んだのかは一切書かれておらず、

ただ
「彼の人生は簡単ではありませんでした。でも彼は最後まで頑張り抜いたのです」的な記載が。 

推測にすぎないけど、おそらく死因は自殺だったんじゃないかと思う。

あまりの唐突な訃報に、パソコンの前で固まってしまった。

読み飛ばそうとした罪悪感とともに、
マックスのくしゃっとした笑顔が頭に浮かんだ。
アメリカ式のお別れの仕方に戸惑いを感じながらも、しみじみと感傷に浸る。

正直なところめちゃくちゃ仲が良かった、というわけではないんだけど、
学生時代にちょこちょこ顔を合わしたし、いっしょに何度かお酒も飲んだ。

今までの記憶を辿っても、
マックスはそんなに思い悩むような性格にも見えなかったし、
この訃報は驚きでしかなかった。

数年前の誕生日のメッセージを最後に、
止まったままのフェイスブックのメッセンジャー。
この会話がもう進むことはないと思うと、胸がつまる。

早口でなかなかの変わり者だったけど、
日本文化、特にアニメやゲームに関心が強いやつで、
誰からも愛されるような人柄だった。

そういや聞いたこともないアニメの話をされて、
困ったことがあったような、なかったような。

もういなくなってしまったんだと思うと途方にくれるけれども、
どうすることもできない。
生きるってむずかしいのだな、とふと思った話。

 

R.I.P.