世界のねじを巻くブログ

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墓石なんてネットで十分なんじゃないかという話【Web供養】

【インターネットでお墓参り?】

 72歳の元自衛官による宇都宮爆発事件、鳥取の地震など人の死に触れることが多かった今月。ふと思ったことがあるので思い切って書きたいと思います。

【墓石はコストがかかりすぎ】

 電車や自転車で移動すればよく見かける墓地。
普段あまり気にすることはありませんが、お墓を立てるのってすごくお金がかかります。軽く調べてみましたが、安くても50万円、上を見ればキリがないという感じ。
さらにこんな記事も見つけました。

上の記事では、墓地の面積拡大・無緑墓の増加・墓石の処理
などについて触れられています。

これだけ問題がある中、墓石って本当に必要なの?とふと思ってしまいました。

これらの問題を解決する方法として、最近流行りのIoT(Internet of Things)ではありませんが、お墓をインターネットに移行するというのはどうでしょうか。

実際に調査したわけではありませんが、
20代の僕らの世代で、「死んだら立派なお墓に入りたい!」と思う人ってそれほど多くはないと思います。

インターネットで育ってきた僕ら。
ネットで生涯を残せるなら、後は海に撒いてくれてもいい、と思うのは僕だけでしょうか。死んだ後は本当に何も残したくない、という方もいると思います。

WEB仏壇なるものが存在

少し調べてみると、こんな「WEB仏壇」なるサービスが存在しているようです。

WEB仏壇サンプル | インターネット供養寺 恩羅院

これは新しい。他にも下記のようなことが出来るようです。

・自宅で供養、お参りが可能
・お寺での供養・祈願の様子が生放送で見られる
・個人の写真、動画保存できる

まだまだ応用が効きそうなので、少しアイデアをひねり出してみました。

  • 誕生から死まで年表を見れるサービス
    西暦をクリックするだけで、その人に起こったライフイベント・功績を確認できる。その当時起こった事件・イベント等も確認できる。(9.11やオリンピックなど)
  • オプションでEvernoteやOneNoteと連携し、ライフログもサッとみることが出来る。それこそログサービスとのコラボなんかも。
  • 骨壷ならぬストレージも容量に合わせて要相談。
  • 無制限な墓参りから、年に二回までの制限入りコースまで価格に応じて相談。
  • プライバシー保護のため、もちろんアカウント制のサービス。
  • その人の性格に合わせて、AI(人口知能)が話しかけてくれるサービスも。
  • そのうち死人同士がFacebookみたいに交流を始めたり・・。

星新一がショート・ショートを書いてそうな内容になってきました。(ない・・ですよね?)

【ネット墓石の長所短所】

WEB墓石のメリット・デメリットについても少し考えてみました。

メリット
  • 子孫や後世に金銭的負担をかけずに死ぬことができる
  • 地球環境に配慮し逝くことができる
  • 場所を取らない
  • お墓参りが簡単。ワンクリック供養なんてのも。
  • 今のやり方よりも多くの回数供養してもらえるかも
  • 写真や動画、年表により、ただの墓石より記憶に残る
  • サーバー代とドメインさえ取得すれば、永遠にネット上に存在可能
デメリット
  • 風習に逆らったやり方なので一般的になるまでは世間体的に厳しい
  • お墓詣りが簡単なため、ありがたみが薄れる可能性も
  • お盆という親戚も含め親族が一堂に会するイベントがなくなってしまうかも
  • あまり増えすぎるとネットのサーバーを圧迫する可能性も

【死への意識の変化】

 いかがだったでしょうか?
「この罰当たりが!」とか若者の墓石離れ(そもそもくっついてすらいない気もします) と叩かれるかもしれませんが、
あと5年もすれば、こんなやり方がちょこちょこ現れるのではないかと真面目に考えています
人口の移り変わりを見れば、墓地が土地を圧迫する未来は不可避ですしね。

もしかすると、ブラック企業で元社長のお墓詣りをさせられている社員の姿が・・・ なんてことも起こるかもしれません。


僕の命が尽きるまでにはこんなサービスが本格的になればな、と思います。
みなさんも興味のある方はぜひ、ネットで永眠についてみてはいかがでしょうか。