世界のねじを巻くブログ

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宇多田ヒカル最新曲『二時間だけのバカンス』歌詞のLGBT的な解釈

【最新作アルバム『Fantome』に椎名林檎も】

 宇多田ヒカル(Hikaru Utada)が8年半振りに放つ新アルバム『Fantome (ファントーム)』(「桜流し」収録)から、なんとあの椎名林檎と共演した新曲「二時間だけのバカンス」が公開されました。
歌詞(Lyric)も動画も興味深いので、さっそく紹介していきたいと思います。

【2時間だけのバカンスのPV】

まずは20秒にも満たないミュージッククリップをご覧ください。

おお、本当に宇多田×林檎だ!!

短すぎて正直なんとも言い難いですが、椎名林檎のボーカルが宇多田ヒカルの曲に乗っかっていて不思議な感じ。
しっかり耳に残ります。

次はこちら。

下記のリンクより、一分以上の宇多田ヒカルと椎名林檎が共演したミュージックビデオを見ることができます。
他にも、新曲「二時間だけのバカンス(Njikan dake no vacance)」「道」「花束を君に」「真夏の通り雨」の4曲の歌詞と曲のビデオが公開されています。(「道」の曲は未公開)

驚きました。
ヒッキーこと宇多田ヒカルと、椎名林檎が絡み合って、非常にエロいことになっております。
10秒辺りの絡み合いは、どうみてもレズビアンカップルにしか見えません。

最後に木星らしき星が見えることから、二人は宇宙船の中にいるのでしょうか?
フルの動画ではないので、状況がイマイチ掴みきれません。
ぜひフルで見てみたいものです。 

椎名林檎はやっぱり『無罪モラトリアム』からが入るのがおすすめです。

【歌詞はLGBTを示唆?】

 せっかく公開されたので、歌詞を見てみましょう。
『二時間だけのバカンス  featuring 椎名林檎』 作詞作曲:宇多田ヒカル*1

クローゼットの奥で眠るドレス
履かれる日を待つハイヒール
物語の脇役になって大分月日が経つ   

 いきなりLGBTならドキッと反応してしまう"クローゼット"という単語から歌はスタートします。
このクローゼットというのはLGBTのカミングアウトと密接に関わった言葉であることは言うまでもありません。
ドレスというのは女性の象徴のようなものであり、
クローゼットにしまわれたドレスというのは女性という性を捨て去ったような印象を受けます。

次は肝心のサビの部分から。

朝昼晩とがんばる 私たちのエスケープ
思い立ったが吉日  今すぐに連れて行って
二時間だけのバカンス 渚の手前でランデブー

なぜ二時間だけのバカンスなのでしょうか?

宇多田ヒカル最新アルバムに椎名林檎、KOHH、小袋成彬が参加 - 音楽ナタリー

上記サイトより、椎名林檎の宇多田ヒカルのコメントを見てください。

この曲では日常と非日常の危うい関係を表現したかったんです。母であり妻でもある二人なら説得力増すし面白いかなと思って。
子供ができるまで「日常」というものがなかったので、日常を手に入れた分、非日常的なスリルを求める気持ちもわかるようになったんだと思います。

母であり妻でもある二人なら説得力も増す?
非日常的なスリル??

うーん、危ない危ない。

家族の為にがんばる 君を盗んでドライブ

上記の歌詞からは「君」は家族持ち、ということがわかります。

全ては僕のせいです  わがままにつき合って
二時間だけのバカンス いつもいいとこで終わる
欲張りは身を滅ぼす  
教えてよ、次はいつ?

続く歌詞から、「この曲が不倫に触れた曲では?」と思った僕の思いは核心に変わります。

今日は授業サボって  二人きりで公園歩こう

主人公/もしくは「君」は大学生かもしくは教師なのでしょうか?
個人的には始まりの歌詞にあるように
「物語の脇役になって大分月日が経つ」や「忙しいから たまに」という歌詞より、
教師である線が強いと思います。

まとめてみると、
家族持ちの女性教師二人が、夫の目を盗んで愛を育む、
というレズビアン・バイセクシャルの恋愛を歌った歌詞のように思えます。

CMに合いそうな明るめの曲ですが、結構濃い内容です。

・・・と深夜のノリでここまで書いてみましたが、
ちょっと拡大解釈し過ぎたかもしれません。

 追記(9/23):NHKのソングスにて新曲「ともだち with 小袋成彬」が披露されました。
ゲイ・同性愛に触れた歌と本人が明言したそうです。
宇多田ヒカルがカミングアウトした?と話題のツイートにも触れていますのでぜひ下記記事もご覧ください。

この記事の解釈はいい線を突いているのかもしれません。

椎名林檎による宇多田ヒカル「traveling」のカバーもどうぞ。

【Hikaru Utadaの新境地】

いかがだったでしょうか?
誠に勝手な解釈にはなりますが、
レズビアンやバイセクシュアルの方から見れば、
「あれ、もしかしてこれそういう曲なの?」
と思わせる部分がちらほら散見されることは否定できないと思います。

「そんなわけねーだろ!」という方もいるかと思いますが、
歌詞なんてアーティストが「これはこういう曲だ!」とでも言わない限り、
意味や解釈は受け手側の自由だと僕は思います。
もちろん普通のラブソング捉えても、家族持ちのゲイカップルの恋愛と捉えても。
この曲に限って言えば、上記のように考えるように誘導しているぐらいに思えますが。

長くなりましたが、
あなたにはこの歌詞はどう響いたでしょうか?
ぜひ自分の耳で確かめてください。
機会があれば『道』の歌詞についても書きたいと思います。

久々にハーフミリオン超えるんじゃないでしょうか?
大ヒット間違いなしの新作アルバム「ファントーム」発売しました。
※追記(9/28):全曲レビューも書いたので併せて読んでみてください。

※追記(11/18):NHKの紅白歌合戦に出場するとのこと。生歌ではなく録画での出演となる噂ですが、楽しみですね。
おそらく曲目はと連続テレビ小説「とと姉ちゃん」主題歌の「花束を君に」と震災や藤圭子さんについて歌った「道」を歌うのではないかと思います。

Fantôme

Fantôme

※追記(2017.12.10):なんと宇多田ヒカルが2018年にライブツアーを行うとのこと。
これは待ちきれませんね!!

宇多田ヒカルのカミングアウトや同性愛に触れた新曲「ともだち」に関する記事もぜひ。

 ネットイベント「30代はほどほど。」の感想もぜひ。

「30代はほどほど。」宇多田ヒカルのネットイベントの感想