世界のねじを巻くブログ

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岡崎体育ファンクラブの新システムbitfanは果たして悪なのか?

【優劣をつけることへのジレンマ】

『Music Video』で大きな話題を巻き起こした、あの岡崎体育のファンクラブ『Wallets』に「bitfan」というサービスが導入されることが先日発表されました。

Wallets有料会員の皆さまの行動が毎日「ポイント」として加算されていきます。 ポイントに応じて、「Wallets会員 ランク」が変動し、ランク上位者にはbitfanだけの特別な体験、特典をプレゼント!

Wallets×bitfan 始動!! | 岡崎体育 オフィシャルウェブサイト

つまり、ユーザーの"熱量"にあわせて特別な体験をプレゼントする、という新しい試み。

海外ではすでに数例、導入されていますが、日本ではおそらく初めての試み。

一見、"選民"とも思われること新しすぎる試みに、ネット上では賛否両論の嵐。

僕自身、岡崎体育さんのライブに一度訪れたことがあるので、ファンとしての私見を交えて思いを書いてみます。

【日本初導入の制度】

 インターネット上での批判の嵐に対して、2018年2月3日、岡崎体育さんの公式ブログへ本人の思いが投稿されました。(※ちなみにはてなブログです)

taiiku-cawaii-japan.hatenablog.com

いくつか本人のブログから抜粋させて頂きながら、私見を交えていきたいと思います。
まずは岡崎体育さんから今回のシステム導入に関する説明。

要は、『岡崎体育という歌手のライブ参加やグッズ購入で「相対的に多く」お金を使ってくれたファンクラブ会員に+αのサービスを受けてもらおう』というものです。 特定の会場で握手をしたり、一緒に写真を撮ったりだとか。そういうサービスです。まだまだいろいろ考えていますが。(街で僕がひとりで歩いてるときに握手したりとかはまた別です。そんなのはいつでもやらせてもらいます)

ファンクラブの存在意義について - 岡崎体育ブログ 脂汗日記

海外ではテイラー・スウィフトがすでに似たような制度を導入したことも一時話題になりました。

また、あれだけ巨大なバンドにも関わらず、ファンとの距離が非常に近いU2も優先方式をとる、という噂が一度出ていたので、僕自身、この優先制度がどうなるのかずっと状況を見守っていました。

そんなところに、岡崎体育のこのニュース。
日本一号目が岡崎体育になるとは思っていませんでした。目の付け所がいいですよね。

以前、ブロガーのはあちゅうさんが「ファンとアーティストは互いに応援し合う関係」という主旨の発言をされていましたが、岡崎体育さんが目指すのはそこではないでしょうか。

ファンクラブってそもそも、わざわざ追加のお金を出して、好きな人だけが入るもの。
僕個人としては、お金を出しているファンが+αのサービスを受けることにはなんの抵抗もありません。 

「 (街で僕がひとりで歩いてるときに握手したりとかはまた別です。そんなのはいつでもやらせてもらいます)」

 こういう人間味あふれる部分も好きです。

綺麗事を言っても仕方ないから正直に言うと、 ファンの人たちから「賛同」と「お金」を得ないと ミュージシャンやアイドルは生きていけません。

ファンクラブの存在意義について - 岡崎体育ブログ 脂汗日記

あたりまえすぎて、言うまでもない部分。
ここを正直に書く本人の正直さもいいですね。 

ほかにも有名なブロガー はあちゅうさんの考え方も、もしかすると参考になるかもしれません。

 また、なんにも行動をしない人をファンと呼んでいいのかというと、難しいところです。
例えば、図書館で私の本を読んでもらえるのもうれしいのですが、本を一切買ってくれないと私は執筆活動が継続できません。いくらツイートを読んでくれたり、知ってくれたりしていても、見ているだけの応援は、私には届きません。
思いを声でも形でもいいから届けてほしいです。また、いいと思ったものをお金を出して買ってもらうこともものすごく大事です。それが活動のエネルギーになりますから。

はあちゅうが考える「いいファン」とはどんな人?-ファンとアーティストは互いに応援し合う関係:日経ウーマンオンライン【アラサーはあちゅうの声に出して言いたいこと】

 

またサービスの内容についても少し言及されています。

「ファンに優劣をつけるな!」という声についてです。 使った金額が低くて+αのサービスが受けられなかったとしても、 今までのファンクラブコンテンツを受けられなくなることは無いです。 今までのコンテンツが5だとしたら、+αの会員が5+αになるだけであって、 それ以外の会員が4になったり3になったりしません。5のままです。 今まで通りなんです。

ファンクラブの存在意義について - 岡崎体育ブログ 脂汗日記

このブログを読むまで、

(もし「サービスを得る」ことが目的化して、特別にお金を出さないとライブに行けない、なんてことにまでなるとそれは違うのかな・・・)

と思っていましたが、そんな理不尽なことはなさそうです。

いままでのサービスは今まで通り受けられる、とのこと。
この部分が守られているのであれば、特に批判されるようなことはないかと思います。

岡崎体育がさらに生み出す+α(あくまでプラスアルファ)のコンテンツを、お金を出せるユーザーが受け取る。

それの何が悪いのでしょうか?

ネットでは批判の嵐ですが、音楽好きの方は、一度岡崎体育のファンクラブが切り開くものが何か、考えてみてはいかがでしょうか。

【音楽の価値とは】

音楽の価値が大きく変化している今日このごろ。

  • Radioheadのアルバム『In Rainbows』で "IT'S UP TO YOU"(あなた次第)のフレーズとともに、リスナー自身にアルバムの価格を決めさせたり、
  • 月額1000円で聴き放題のストリーミング配信サービスがあらわれたり。
  • U2のように新作を全世界のiPhoneに無料配布する例があったり。

音楽業界、この10年で荒れ狂うような荒波に揉まれています。

 ただCDを出していれば勝手に売れていく、そんな時代はもう終わりました。
いま、どのアーティストも、「音楽の価値ってなに?」という命題に頭を抱えていることでしょう。

で、その結果このシステム導入のGOサインを出したのは他でもなく、この僕です。 サイト運営会社もレコード会社も、1mmとて悪くないです。 僕が決めたのですから。

ファンクラブの存在意義について - 岡崎体育ブログ 脂汗日記

そこに、岡崎体育がおそらく相当叩かれることは覚悟で、このシステム導入。

結局なにが言いたいかというと、古くさい価値観にとらわれず、新しいことに挑戦し続ける岡崎マジぱねえ、ということ。

批判に負けず、さいたまスーパーアリーナでライブができるよう、音楽を作り続けてください。
まあ、この人のことなので、いまごろ寝ころびながらポケモンでもプレイしていることでしょう。

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