日本語訳してほしい洋書まとめ
ゴールデンウィークの定番企画(と言っても二回目だけど)の
「翻訳してほしい本のリスト」。
海外のブックレコメンドや、ニュースレターでおすすめされていた洋書の中から、「良さげだな」と思ったものをまとめてみました。
(※あくまで個人的にレビューを読んで面白そうだなと思ったものを集めただけなので、
実際にこの中で読んだのは2冊ぐらい)
yomoyomoさんも2025年版を書かれていたり。
ということで、ジャンル、エリア、年代問わずで色々紹介していきます。
All the Living and the Dead: A Personal Investigation into the Death Trade
元死刑執行人、大量死事件の捜査員、そして遺族の助産師など、「死」という者に直接関わる職業の人にインタビューをして、そこから得た洞察などを書いた一冊。
僕自身、わりと
スタッズ・ターケルの『死について!』的なものを想像しているけど、
また機会があればこれも読んでみたい。
The Hidden Universe: Adventures in Biodiversity
植物学者として植物を探し求めて世界を旅したブラジル人の作者が、
自然界と生物多様性の概念を深堀りするという一冊。
生物学の用語とかけっこう難しそうなので、原書で読む自信はないけれど、
テーマは面白そうだなと。
The Hidden Universe: Adventures in Biodiversity | Alexandre Antonelli
僕自身がゲイなので、LGBTQ+的な作品もいくつか。
We the Animals
1980年代のニューヨーク州北部の田舎で、荒々しく転落した子供時代を過ごす、白人とプエルトリコ人の両親を持つ3人の野生の兄弟についてのデビュー小説。
短い中編の小説ですが、冒頭からなかなか重い展開。
思春期前のクイアな性的指向について、わりとしっかり目にかかれた小説ってなんだかんだ珍しい?ような。
実は2018年に映画化もされていたり。
We The Animals (2018) | Official US Trailer HD
もう一つゲイ的な小説を。
Photo sur demande
breakfast-at-bnn.hatenablog.com
はてなブログで見つけたフランスの小説。
夜の世界で、語り手は様々な男性たちに出会う。単に性行為だけでなく、優しさや話し相手を求める様々な男性たちに出会う。
しかし、簡単に金を稼げることに惹かれ、彼はより頻繁でリスクの高い関係に踏み込んでいく。物語は、新型コロナウイルスのパンデミック、エイズの影、そして病気への根強い恐れといった現代社会の重苦しい背景の中で展開される。
テーマも深く、なかなか面白そう。
SNS関連の小説も流行っているみたい。
No One Is Talking About This
ブッカー賞の最終候補作にも選ばれた一冊。
ソーシャルメディアへの投稿で近年注目を集めるようになった女性が、世界中を旅して熱狂的なファンに出会い・・・みたいな話らしい。
SNS絡めた小説はやっぱり心理的距離も近くて読みたくなるな~
No One Is Talking About This: A Novel (English Edition) [Kindle edition] by Lockwood, Patricia
FAKE ACCOUNTS
ドナルド・トランプの就任式前夜、ある若い女性が彼氏の携帯を覗き見し、
彼が匿名のインターネット陰謀論者でしかも人気インフルエンサーであることを知り・・・。という話。
インターネット時代の欺瞞ついて書いたデビュー作。
SNS系の現代小説ではこれも面白そう。
Fake Accounts (English Edition) [Kindle edition] by Oyler, Lauren
I Never Thought of It That Way: How to Have Fearlessly Curious Conversations in Dangerously Divided Times
「危険なほど分断された時代に、恐れずに好奇心旺盛な会話をする方法」というサブタイトルがついた本。
トランプ支持者であるメキシコ移民の両親を持つジャーナリストが書く一冊で、
アメリカの停滞、選挙の内情、SNSのエコーチェンバーなどについて書かれているらしく、リアルなアメリカを知るにはいいかも。
60 Songs That Explain the '90s
1990年代の音楽を深掘りしていく、という同タイトルのポッドキャスト番組が本になった、という感じ。
僕も好きな曲のエピソードはいくつか聞いたけど、
しっかり踏み込んだ解説もあって音楽好きならたぶん楽しめるはず。
本は読んでないけどどんな感じなんだろう?
60 Songs That Explain the '90s (English Edition) [Kindle edition] by Harvilla, Rob
Glory Days

NYTimesの2024年のベスト・コメディーブックとして挙げられていたので、
それにつられて購入。
サイモン・リッチというユーモア作家の最新作。
ちなみにAudilbe(オーディオブック版)では、
あのジョン・ムレイニーが朗読をしてて
僕は音声版を買いましたが最高でした。
The Ghost Variations: One Hundred Stories
ほとんどの話で幽霊が主人公?な小説を100話集めた短編小説集。
1話が2ページほどのいわゆるマイクロフィクションなので、
寝る前に読むものとしても面白そう。
積ん読が減ればこれ読んでみようかなと。
The Ghost Variations: One Hundred Stories | Kevin Brockmeier
※追記(2025.5.7): 『いろいろな幽霊』という邦題で翻訳が出ていたみたいです。
コメントありがとうございます。
昔書いた記事の翻訳状況振り返り
2023年に書いた記事の軽い振り返りも。
上の記事で挙げた本がいくつか日本語に訳されていているので、
一応軽く紹介してみたり。
In the Cemetery Where Al Jolson Is Buried / Amy Hempel
→「アル・ジョルスンが眠る墓地で @ MONKEY vol. 31 特集 読書」
アメリカの女性小説家、エイミーヘンペルの短篇が柴田元幸さんによる翻訳で読めます。解説も良かった。
短い小説だけど、
この心理描写というか空気感はエイミー・ヘンペルにしか書けないなと。
Surrender / U2(Bono)
マイクロソフトのビルゲイツもおすめしていたU2のBonoによる自伝。
幼少期のアイルランドの状況も垣間見れたりで、音楽好きにはほんとおすすめ。
お値段にびっくり、ですがこの文字数・ボリュームだと仕方ないのかな。
Tomorrow, and Tomorrow, and Tomorrow / Gabrielle Zevin
メタギアの小島監督がおすすめしていたこともあり、日本でもわりと話題になっていた一冊。ゲーム好きの方はぜひとも。
最後に、アマゾンの洋書ストアで表紙をよく見たベストセラーも、
日本語訳がちょこちょこ出ているので紹介。(もはやブログタイトルと関係ないけれど)
It Ends With Us / Colleen Hoover
ベストセラーのロマンス小説。どうやら映画にもなったみたい。
DVとかも含まれる内容らしくて、以外と重ためな感じなのかな。
Normal People / Sally Rooney
→『ノーマル・ピープル』
アイルランドでは社会現象になるほどのベストセラーだそう。
確かに日本の洋書コーナーでも、ツナ缶みたいな表紙はかなり見かけたような。
人間の内面にも深く切り込むような重ための恋愛小説なんだとか。
こうやって振り返ると、面白そうな小説や話題作の本は
わりとしっかり邦訳されているので、
日本語訳してほしい本をまとめるのは意義のあることなのかも?(と思いたい)
長くなってきたのでそろそろこの辺で。


















