世界のねじを巻くブログ

ゲイが独自の視点で、海外記事/映画/書評/音楽/電子書籍/Lifehack/Podcastなどについてお伝えします。ポッドキャスト「ねじまきラジオ」配信中。

ブログやポッドキャストで紹介したSpotifyプレイリストをまとめてみる

音楽のおすすめプレイリストまとめ

はてなブログの今週のお題が「わたしのプレイリスト」だったので、
AIのレコメンドに負けじと紹介してきた音楽たちを、一気に振り返ろうかなと

 

 

 

ブライアンイーノの個人的10曲

Brian Enoの名曲を、アンビエントから実験音楽、ポップスまでざっくり10曲紹介してみました。

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2021年に心揺さぶられた名曲たち

シマファンク、今年サマソニ東京に来るらしくて本当に羨ましい。

2021年に心揺さぶられた名曲たち - playlist by ねじまきラジオ | Spotify

 

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2022年に心揺さぶられた名曲たち

2022年に心揺さぶられた名曲たち - playlist by ねじまきラジオ | Spotify

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コロナ禍、おうち時間に聴きたい音楽

アンケートで公募した「おうち時間」に聴きたい音楽たち。

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ちなみに僕が選んだ10曲はこちら。

コロナウイルス対策ソング - playlist by ねじまきラジオ | Spotify

 

 

個人的平成のヒット曲

 

平成のヒット曲 / 柴那典 - playlist by ねじまきラジオ | Spotify

柴那典さんの『平成のヒット曲』を読んでチョイスした僕的平成の名曲10選。

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好きな映画サウンドトラックまとめ

僕が子供の頃から聴いてきて、音楽を好きにさせてくれた映画サントラの名曲たち。

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このPodcastエピソードで紹介した曲たちです ↑

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ゲイ四人が語る好きな音楽とエピソード

 

げいぽ関西 ~好きな音楽を語る編~ - playlist by ねじまきラジオ | Spotify

 

このポッドキャストで話した「ゲイ四人が選ぶ好きな音楽」のプレイリスト。

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ニュースレターで紹介している音楽たち

「ねじまき通信」でおすすめした音楽をまとめたプレイリスト (※随時更新中)

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とりあえずはこんな感じで。

 

あ、そういや今月はプライド月間なので、
LGBTQ+的な曲を集めたプレイリスト、
余裕があれば作りたいなと思ってます。

 

今週のお題「わたしのプレイリスト」

 

 

Apple Music Classicはクラシック音楽を救うのか?

オーケストラ人気とストリーミング配信

最近アメリカでサービス開始した「アップルミュージッククラシック」が気になってます。

「Apple Music Classical」が配信開始 日本は順次利用可能に

 

・世界最大のクラシック音楽ライブラリ
・音質が良い
・検索機能が優れている
・音声解説


などSpotifyなど従来の音楽ストリーミングサービスと比較して
クラシック音楽に特化したサービス。

 

Apple Music Classical aims to reach music lovers the streaming revolution left behind | NPR

 

ストリーミング配信とクラシック音楽の相性の悪さは以前からよく言われていて、

 

・曲の名前、作曲者、演奏者、楽章など
音楽の情報がポップミュージックと比較して複雑

 

・いわば基本カバー曲、なので従来の検索機能では対応するのが難しい
(「四季」だけでも数千、数万以上の演奏があるだろうし)

 

などクラシック音楽独自の問題がこれで解決されるのか、
というのが見どころなんだろうなと。

 

いままでもクラシック音楽のストリーミング配信サービスはいくつかあるんですが、
どれもいまいち主流になれず、というのが続いていたそうで。

 

コロナ禍から海外でも交響曲が流行している
という記事を読んだけど、そういう流れもあって、
アップルも力を入れ始めただんろうなと。

 

海外でのお値段は月額 $10.99/£10.99とのことで、

日本円での月額価格の発表はまだだそうですが、
Spotifyプレミアム以上になりそうなので、
正直ちょっとお高いかな・・・というのが正直なところ。

 

 

アップルの狙いとしては、
このサービス自体で大きな利益を出すつもりではなく、

・クラシック音楽愛好家と、ハイブランド好きのAppleユーザーがマッチしている

クラシック音楽好きはオーディオへお金をかけられる富裕層である割合が高い

 

そのためこのサービスをきっかけに、
iPhoneやHomePods、Airpodsなどに誘導してくつもりだろう、
上の記事でも書かれていました。

 

今のストリーミング配信における収益分配は基本的に
「1再生何円」なので、
3分の曲と、20分の曲、どちらが再生回数が稼げるかというと
答えは歴然で、

ただ単に再生回数によって利益が配分される仕組みは見直されるのでは?
という話も。

 

他の注目ポイントとしては、
ヨーヨー・マ、ヒラリー・ハーン、レディオヘッドのジョニー・グリーンウッドなど
大物アーティストもサポートするとのことで、
アーティストとのコラボにも力をいれていくそうで。

 

また、Apple Musci Classicは
現時点ではパソコン・ブラウザで使用できないようなので(iPhoneのみ)
まだまだこれからの展開がどうなるかわからない探り探りな感じ。

 

(ドイツのグラモフォンも確かストリーミング配信やってた気がするけど
あれの評判はどうなんだろう・・・)

 

いずれにせよ日本でのサービス開始はまだまだ先になりそうですが、
なんだかんだ期待してます。

(とりあえず1ヶ月は入ってみるつもり)

若者からあまり見向きもされなかったクラシック、
こういうのをきっかけに陽の目があたるといいなと。

 

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SNSの次はSMS。Communityというテキストメッセージサービスが流行るかも。

心揺さぶられた音楽15選 in 2022年

ベストソング@令和四年

年末恒例の私的ベストソングオブザイヤー、
のはずが延び延びになって年度末にようやく時間ができたので書くことに。

地域問わず・ジャンル問わずで2022年に発表された曲をチョイスしてみました。

すべて [ 曲名 / アーティスト名] で記載してます。

 

The Sound / The Foals

 

ポスト・コロナ的なアルバムとして
まずはザ・フォールズの『LIFE IS YOURS』を挙げておきたいなと。

イギリスのバンド、ザ・フォールズ新作のラスト一曲。
この曲に限らず、コロナの憂鬱を吹き飛ばすような
ダンサンブルな曲はほんとに多かった一年だったかと。

フジロックのYoutube配信もめちゃ良かったですよね。

 

宗教二世問題と被るような「LIFE IS YOURS」を
ニュースレターで紹介したのがついこの間のことのよう。

 

 

Drive Me Crazy / ((さらうんど)))

まずは邦楽バンドの((さらうんど)))新作からの一曲。

((さらうんど)))というアーティストは今作で初めて知ったけれど
夜のランニング中に延々と聴いてました。

独特な発音の英語詞が気持ち良く、なんどもリピートしてしまう魅力があり、

音の広がりが気持ち良いのでぜひヘッドフォンで聴いてほしい一曲。

 

Music For a Sushi Restaurant / ハリー・スタイルズ

ハリー・スタイルズの新作『Harry's House』のOP曲。

「寿司レストラン」の曲なのに、
"和"の字が一切ない曲調なのが振り切って逆に良い。

ホーンの使い方もうまく、
ピーターガブリエルの「スレッジハンマー」が好きなら絶対ハマるはず。

サビを「♪バー・ババー♪」で乗り切る思い切りの良さも最高。

ハリースタイルズのアルバムをベストに挙げている人はたくさん見たけど、
この曲が意外と語られることがなかったのがいまだに納得できないのは自分だけ?

 

こんなネタ記事も書いたのでかなり思い入れもあったり。(寿司だけにね)

 

 

私の真心 / アイナ・ジ・エンド

ガールズグループ BiSHのメンバー、アイナジエンドのソロ曲。

音楽好きな人はすぐ気づくかと思うけれど、
おそらくディアンジェロの「Untitled(How Does It Feel)」のオマージュで、
かなりソウルフルな一曲。

日本人でここまでの"性"をさらけ出している曲
滅多にないかと。

ほんとに包まれるような一曲。

曲のミックス自体もめちゃくちゃ良いので、
ぜひヘッドホンで聞いてほしいなと。

 

This Hell / リナ・サワヤマ

LGBT当事者としてなかなか世知辛い一年だった中でも
救われたのがこの一曲。

日系アーティストとしても世界中で大活躍していた
リナ・サワヤマの一年だったかと。

This hell is better with you

の歌詞もほんとに励まされたな~。

 

Teeth / Perfume Genius

LGBTQ+なアーティストからもう一曲。

シアトルのゲイのアーティスト、 パフュームジーニアスの新作アルバムより。

繊細なボーカルと現代音楽風な展開がほんとに最高。
4分13秒の曲だけど、深くまでどっぷり浸かれるような不思議な一曲

シガーロスやヨンシーが好きならハマるはず。

 

Khazad-dûm / Bear McCreary

『ロードオブザリング 力の指輪』のサウンドトラックより。

賛否両論のドラマ版『力の指輪』でしたが、
サントラに関しては文句なしに良かったなというのが個人的な意見。

この曲に限らず、どれもハイクオリティな音楽ばかりで楽しめました。
音楽だけであのカザドドゥムの世界観を作れるのはすごいなと。

 

 

さよならメランコリア / 佐野元春& ザ・コヨーテバンド

邦楽を振り返ってみて思うのが、
佐野元春の新作アルバム『今、何処』もかなり聴いたなということ。

その中でも一番印象に残ったのがこの曲。

イエスかノーか
どっちでもなく
白か黒か
決まんないまま
なんとなくHAPPY
なんとなくBLUE
曖昧なままのジェラシー
そう、ぶち上げろ魂君の魂

演奏も歌詞もアツい。

 

 

Chicken Wings / Samm Henshaw

ヒップホップ、そういやまだ紹介してなかったな、ということで。



アメリカ人かと思いきや、英国のアーティストだそうです。
「Thoughts and Prayers,」の曲も良かった。

PVも歌詞もユニークでかわいいのでぜひともチェックを。

 

Megenta Mountain / King Gizzard & the Wizard Lizard

オーストラリア・メルボルン出身のバンド。

なんだか癖になるサイケロック。
中二病的なバンド名ですが、このヨレヨレ感がほんとに良い。

 

Chaise Longue / Wet Leg

日本でもかなり話題になったウェット・レッグのデビューシングル。

「I got a BIG D」を繰り返す歌詞がサイコーな一曲。
ザ・ストロークスの1stが好きな方は必聴。

 

Making Gardens Out Of Silence / ブライアン・イーノ

2022年はBrian Enoの年だったかと。
京都のブライアンイーノ展も最高でした。

ど真ん中なアンビエント音楽。

ノンボーカルな曲の方がいいというとイーノ先生に怒られそうですが、
皮肉なことに、新作の中でこの曲が一番よかった。
月夜にバスタブに浸かりながら聴きたい一曲。

今度ボーカル抜きVer.ミックスのアルバムも出すそうです。

 

 

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KEEP IT UP / Rex Orange County

日本でも巷で話題になった、レックス・オレンジ・カウンティー。

ビートルズのストロベリーフィールズみたいな雰囲気がいい。
アムステルダムを家族ビデオみたいに撮ったPVも最高。

売れてるのにインディーズ感を失わない不思議なバンド。

 

Santé / Stromae

ベルギーのラッパー、ストロマエ。
10年ぶりのカムバックだそうです。

この新作アルバム、個人的にかなり良かったのですが
あまり年間ベストに挙げている人を見なかったような。

一言も何言っているのかわからないですが、
ミクスチャーな感じでトラックがすごい凝ってて楽しい一曲。

Achinkad / Imarhan

インドのアーティスト、イマーハン。
後半の展開もいいし、PVの民族衣装がなんともおしゃれ。
2:24~の展開がすごいので一曲全部聞いてほしいなと。

OnlyL (feat. Nimmo)  / TSHA 


TSHAというダンスミュージックのプロデューサーの新作
めっちゃ好み。深夜に踊りたいやつ。

一曲目に紹介した、
The Foalsの「The Sound」に似てるといえばそうかも。
こういうダンサンブルなの、意外と好きなんです。

 

CHICKEN TERIYAKI / ロザリア

スペインのアーティスト、ROSALÍA。
これに関してはみんなベストに挙げていたので

心病んだときは「チキンテリヤキー カワサキー♪」と唱えればあら不思議!
この一年相当リピートした一曲。

Black Pinkとか好きな方もハマるはず。

 

15曲縛り、と思ってたのですが知らん間に2曲ほどオーバーしてたので
この辺りで終わりにしようかなと。

 

ほかには、

1972年から50周年ということで、
ビートルズの『リボルバー』2022 Mixもかなり印象的でした。

 

曲数的に書きもらした曲も追加してSpotifyプレイリストにもまとめてみました。

 

 

 

 

2023年も期待の一年で、

・ブラー復活

・U2のMSGスフィアでのライブ

・スティービーワンダーの新作もそろそろ?

・ピーターガブリエルやデペッシュモードの新作楽しみ

・洋楽アーティスト来日ラッシュ

などなど、ほんと楽しみなことばかりで音楽はまだまだ死なないなと。

 

・・・ということで、そろそろこの辺で。

Stay Young!!

 

ポッドキャストやってるので、よければ聞いてみてください。

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去年のベストソングはこちらより。プレイリストもあります。

 

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シマファンクがサマソニに来るぞ!ということでおすすめの曲を紹介してみる

Cimafunk来日@Summer Sonic

キューバのミュージシャン、シマファンクがサマーソニック2023にて来日決定。
最近の音楽ニュースでは一番嬉しかったので、
ざっくり紹介してみようかと。

アフロキューバンファンクと称されるジャンルのバンドで、
SXSWに出たあたりから目立ってきた印象。

日本での知名度がまだまだなので、
いくつか聞いてほしい曲を載せておこうかなと。

 

代表曲たち

まず聞いてほしいのは、
僕が2021年ベスト曲のひとつにあげていた「Rómpelo」。

 

Rómpelo

イントロからラストまでアゲで最高な一曲。
一筋縄ではいかない展開なのに、一気に聴かせる圧倒的な力強さ。

ヒップホップ的なラップもかっこいいので
まずはこれだけでも。

 

Me voy

モータウンの音楽も好きらしく、
「R&Bのコンガに影響された」とポッドキャストで発言していたり。

マーヴィン・ゲイの「What's Going On」のイントロを聞いてから
この曲を聞くと「ああ、なるほどな」と腑に落ちました。

 

シマファンク来日@サマソニ2023

 

Caramelo

これも最新アルバムから。うーん、ラテン音楽って感じで最高。

 

 

Funk Aspirin

ジョージクリントンとのコラボ曲もよいのよ。

ジェームスブラウンにも多大な影響を受けているそうで、
ファンク好きならこの曲なんかも楽しめるはず。

 

しっかりどす黒い、でも重すぎないファンク。
ちゃんと現代の若者にもウケそうな現代的な音なのも流石。

 

大抵の曲が英語じゃない(スペイン語)ので歌詞の意味は全くわかりませんが、
サウンドだけでも十分楽しめます。

 

どうやらアフリカンコミュニティーの感覚を大事にしているんだそうで、
そういうところでも根強い人気があるのかも。

 

最近でたNPRのコンサートもめちゃくちゃ良い。

いろんなライブ映像をみてても、
歌だけじゃなくダンスもうまいという非の打ち所がないアーティスト。

 

フランス・パリでの経験や
フェラ・クティの影響、
他にもサルサのリズムなどを活かした曲作りをしているそう。
(とポッドキャストで話してました)

 

・・・とりあえず2021年に出た最新アルバム『El Alimento』がめちゃいいので
ここで紹介されている曲を気に入ったなら、最新作から聞いてほしいなと。

 

ねじまき激推しのアーティスト、シマファンク。
サマソニでは見逃さないように。

 

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グスターボ・ドゥダメルというクラシック音楽の指揮者にハマる

Gustavo Dudamel

最近クラシック音楽のマイブームがきていて、
海外のニュースをチェックしていた今日この頃。

グスターボ・ドゥダメルという売れっ子指揮者が、
ニューヨークフィルに移籍し音楽監督になる
というニュースがかなり話題になっていたので
Spotifyでチェックすると結構良かったので、ずっと聴いてました。

・・・ということで、
クラシック音楽に詳しくなくても楽しめる、おすすめ曲をいくつか紹介したいなと。

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映画音楽からマーラーまで

古典から最近のサントラまで色んな曲をやってる売れっ子指揮者。

「うーん、どこかで見たことある名前だなぁ」と思っていたら、
スピルバーグ監督版『ウエストサイドストーリー』のサントラ
を担当した指揮者だ、と知って驚き。

 

『ウエストサイドストーリー』より「マンボ」

どうやらベネズエラ出身の方だそうで、
ラテンでごきげんな「Mambo」が最高。

 

『ジュラシックパーク』のテーマ

また、映画音楽家の巨匠、ジョン・ウィリアムズとも仲が良いそう。

John Williamsのコンサートを収録したアルバムもあったり。
(やっぱ映画音楽っていいよね!)

 

 

ドボルザークの『新世界より』の第四楽章

2022年にドヴォルザークの交響曲7番・8番・9番を収録した
アルバムを出していたので、
とっつきやすい「新世界より」を聞いてみるとこれがまた良い。
みんな知ってるあの交響曲のそれ。

定番のケルテスもいいけれど、
最近だとこういう演奏なのか!と新鮮な耳で聴けました。

 

マーラーの交響曲9番

マーラー9番も定番のレパートリーらしく、
SpotifyにあるLAフィルのやつはすごかった。(動画はパリ交響楽団?)

有名人だから売れ線しかしないのかと思っていたら、
しっかり硬めのマーラーもたくさんやっていて
幅の広さはほんとにすごい。

 

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わりとインパクトのある指揮で、
「カラヤンしか知らねぇ!」って人でも楽しめるかと。

アメリカ本国(特にNY)では、
レナードバーンスタインの再来を期待されているという記事を読んだけれど、
時代も違うし、自分なりのスタイルで伸びのびやってほしいなと願うばかり。

 

もっと深堀りしていきたいなと思うホットな指揮者の紹介でした。

実は2021年に日本公演が予定されていたけれど、
コロナウイルスに感染しキャンセルされたそう。

一度はコンサートを生で観てみたいなと。

 

話は飛びますが、最近のクラシック音楽な話題でいくと、
ピアニストの藤田真央さんが
あのカーネギーホールでコンサートをしたこともあって
モーツァルトのピアノ協奏曲にハマっていたりも。

マイブームが来てるので、
またポッドキャストなどで話したいな~と。

Various: Discoveries

Various: Discoveries

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スティーブライヒのおすすめの名曲5選

映画の予告編用に音楽を作る作曲家の話 - 世界のねじを巻くブログ

映画の予告編用に音楽を作る作曲家の話

トレイラー用の音楽家

最近、ニューヨークタイムズで読んだ、
映画の予告編のために編曲をする音楽家に関する記事が面白かったので
軽く紹介しようかと。

Movie Trailers Keep Tweaking Well-Known Songs. The Tactic Is Working. - The New York Times

 

 

映画音楽業界で いま売れっ子なのが、David James Rosen氏
2014年に、映画の予告編に音楽をつける仕事を受けてから、
バリバリこの仕事をされてます。

 

あの有名な、ケイトブッシュの「Running Up The Hill」と
『ストレンジャー・シングス』のテーマ曲と雷とを組み合わせて
大ヒットさせた仕掛人もこの方だそう。

 

 

映画やテレビ番組の予告編で既存の曲のインパクトをより強くするために、
既存の曲を作り直すというむずかしいお仕事。

 

ほかにもこの例を挙げておきます。

 

『ブラックパンサー/ ワカンダ フォーエバー』のティーザー


ナイジェリアの歌手 Tems の「No Woman No Cry」のカヴァーと
ケンドリック・ラマーの「Alright」を組み合わせた音楽。

これもTwitterでかなり話題になってた記憶が。

 

たかが予告、されど予告。

これが映画の興行収入を左右すると考えると、
何億円じゃ語れない経済規模の、
とんでもない仕事をされてる方なんだなと。

 

昔は音楽を作るアーティストからライセンス貸しするのは、
あまり良いことだとされてなかったため、渋い顔をされたそうですが、

こうやってSNSで口コミになるのが当たり前になると
好んで曲を提供してくれるミュージシャンが増えたとのこと。

 

上記のように映画の予告編がバズった大元は、
映画『ソーシャル・ネットワーク』の「Creep」の女声合唱カバーVer. 
だといわれるそうです。

まだパソコンオタクは「ギーク」とする空気がある中、
美しい「Creep」が流れる予告編はインパクトあったなと。
日本でもかなり話題になったような。
当時自分も学生だったよな・・・・(遠い目)

 

 

『チャッキー2』予告編のR.E.M.の名曲「Losing My Religion」のカバーもなるほど。
(David James Rosenの仕事ではなさそう)

\

 

 

ちょっと話はそれますが、
個人的には『ドラゴンタトゥーの女』の導入部のイントロ
(レッドツェッペリンの「移民の歌」)とかもめっちゃ好き。

 

このデビッド・ジェームズ・ローゼンという音楽家。
クレジットもされることも少ないので、
映画・音楽業界以外からは、ほぼ名を知られることもないらしく。
(日本語でググってみてもほぼヒットしませんでした)


いろんなお仕事あるんだなぁ、と思いながら
個人的に興味を惹かれたのでブログに軽くまとめてみました。

 

参考にしたNewYork Timesの記事はこちら。

Movie Trailers Keep Tweaking Well-Known Songs. The Tactic Is Working. - The New York Times

 

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テッド・ジョイアの「音楽産業未来予測20」で印象に残ったこと

グスターボ・ドゥダメルというクラシック音楽の指揮者にハマる

エズ・デブリンのライブステージセットの凄さ@Netflix

Es Devlinのドキュメンタリー番組

Netflixの番組『アート・オブ・デザイン』
シーズン1のエピソード3にて見られます。

魔法のように別世界を創る舞台デザイナーとして世界的に有名なエズ・デブリン。

ローリングストーンズからU2、ビヨンセ、アデルまで、
大御所アーティストのステージセットも担当するイギリス出身の女性アーティスト。

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アート・オブ・デザインの感想

まずはYoutubeにあるシーズン1のトレイラーから。

"私は空間を芸術で埋め尽くしたい"という言葉からはじまる。


ざっくり気になった部分の感想を。

  • 常に白紙からはじめる

  • 会場が決まるまでなにも作らない

  • 舞台デザインといえども、
    ライブ・コンサートのみならず、演劇やファッションショーの演出もする

  • まずすべきことは枠組みを取り外すこと

  • カニエウェストのステージセットをつくる過程など

  • ビヨンセ・ペットショップボーイズ、U2のセットへのこだわり

  • 歌詞をより感じさせるステージセットにするよう心掛けている
    U2の映像も尺眺めで流れるのがよかった

     

  • 照明は光の影を操ることができるの

  • マクベスの劇場 箱を回すと幻覚が出る仕掛け

  • シャネルの香りがテーマの展示もすげー
    最後の場所で思いがけず、母親の香りがするという仕掛け

  • 闇を有効に使う 暗闇や何かへの入り口。
    ライブでは何万人が暗闇で1人に注目する

  • ビヨンセのFormation Tournoの立方体。

  • 2012年以前、アーティストのプロの写真は常に正面から移されていた
    携帯のカメラが色んな方向からライブ撮影できるようになるまでは。

  •  街を上から見下ろしてアイデアを着想する
    Jay-ZとカニエのThronesツアーのデザインに活かす 

  • ワグナーの演劇でチェスの駒をデザインに取り入れる

  • 感じるための時間を作る そのずれを認識することが大切

こんな感じで。

なによりビジュアルがすごいので、
ぜひネットフリックスで見てほしい。

 

エズ・デブリンのステージデザインドキュメンタリー@Netflix

 

照明や映像、彫像などジャンルを飛び越えて、
・・・というか全てのみ込んで表現していて、とんでもないアーティストだなと。


舞台セット自体はけっこう男性的というか、非常に力強いものが多い印象。
ステージというよりもはや建築物というような。

その規模・サイズ感じに驚かされるけど、
これを数日で設営するスタッフも凄いじゃん、とふと思ったり笑。

 

ステージデザインといえば、マークフィッシャーも有名。
最近本を中古で買ったので、それについても軽く感想を書きたいな、と思ったり。

 

どこかで「建築をみたとき、まずその建物がつくる影に目がいく」
という建築家の発言を目にしたことがあるけど、
空間や余白を埋めようとするこの人もその発想に近い気がする。

 

エスデヴリンの公式HPはこちらより。ポートフォリオもとんでもなくすごい。

 

MSG Sphere: ラスベガスの球体型スクリーンが気になる | 世界のねじを巻くラジオ

ニューミュージックフライデー@NPRやブログ記事振り返り

New Music Friday

NPRのPodcast番組『All Songs Considered』の新譜・新曲を紹介するコーナー
「New Music Fridays」。

ねじまきブログではあまり紹介してませんが、
週一で気に入った新曲・アルバムを振り返ってたりします。

 

毎週金曜日(もしくは週末に)これを聞きながらランニングするのが楽しみで。

気に入った曲をメモしてブログのテンプレにペタッと貼りつけるだけなので
労力もほとんどかかってません。


10月分の振り返りをざっと。

 

 

 

 

 

NPRといえば、「Tiny Desk Concert」が1000回配信突破。

 

U2ボノの自伝も発売。
徐々に読んでいこうかと。

otonokabe.com

NPRポッドキャストNewMusicFridays

 

ニュースレター「ねじまき通信」の10月号も配信しました。

イーロンマスクのTwitter買収から黒マスクまで色んな話題をお届けします。

 

いろんなところに分散して自分でも
よくわからなくなってますが、音楽興味ない方がいたら迷惑かな、と
思ってブログ分けてます。 今後もたまに振り返ろうかなと。

 

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U2・ボノのインタビュー本を読んだ感想

音楽の背景から宗教まで

ブックオフで購入し積読していたU2のBonoのインタビュー集、
『ボノ インタヴューズ』ミーシュカ・アサイアス  (著), 五十嵐 正 (翻訳)
を読んだ感想をざっくりとまとめてみます。

英語タイトルは「Bono on Bono」。

音楽はもちろん、政治や宗教(キリスト教)、
バンドメンバーやプロデューサーについてまで、
しっかりボノの声がインタビュー形式でまとめられている貴重な一冊。

レビュー・感想

前提として、
この本(英語版)が発売された時期としては、
2005年、つまり最新アルバム『原子爆弾解体新書』が発売された翌年。

個人的に気になった部分をいくつかまとめてみました。

 

まずはU2のアルバムについて。

『Boy』や『原子爆弾解体新書』は
"無垢の終わり"ということに関係がある

『ペットサウンズ』のテーマでもある"朽ちていく無垢"。

ボノがずっと歌い続けてきたテーマ。
色々スタイルを変えつつも、同じ芯が通っているのはこのおかげなのかも。

 

 

プロデューサーのブライアンイーノについても言及があり、

ラリーは重要な要素であるプロセスにはほとんど時間をかけない。
一方、ブライアンには過程が最も重要なんだ。
ブライアンがセッションにやってきて最初にやることは、
部屋を装飾し直すことなんだ P115

メンバーの性格が手に取るようにわかる発言でこれも面白い。

 

「Bad」「With Or Without You」「Grace」「In A Little While」
こういった感情に訴える曲は彼がいなかったら存在してないだろう。

特に「Grace」は他の曲に比べ目立たないですが
イーノの魅力がばっちりでた隠れた良曲。

 

 

あと、ビジネス的なところでいうと、
原盤権、著作権はU2自身が持っているのだそう。

あのプリンスでさえも扱いきれなかった部分、
やっぱり権利を持つ者が強い、という話。

 

ほかにも、
ZOO TVツアーのときは破産寸前だったという裏話や、

書き下ろした「She Is A Mystery To Me 」の曲は、
デビッドリンチ監督の『ブルー・ベルベット』の映画サントラを聞いたのがきっかけだった話も興味深かった。

 

 

最もお気に入りの歌詞として、
クリス・クリストファーソンの『Help Me Make It Through The Night』
を挙げていたりも。

 

ボノ自身はU2のお気に入り楽曲として"Stay"や"Please"をあげてました。

"Stay"

 

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Princeの才能をべた褒めする一方、

でも、プリンスには編集者が必要だ。口論は必要だよ。
スタジオの中でプリンスにファック・オフ!と言える人がね。 P227

これも正論。

 

ブルーススプリングスティーンについて語る部分や、
アフリカへの思い、そして
ボノがアフリカに興味を持つ前からブライアンイーノが関心を寄せていたという話も。

 

U2とBrian Enoの関係は、
やっぱり ミスチル&小林武史プロデューサー の関係とそっくりだな、と思ったり。

(それでも、ピーターガブリエルやポールサイモンのように
アフリカ音楽に傾倒しなかったのは偉いというかなんというか。)

 

こんな感じで、
Bonoらしさ満点の30万字インタビュー集の紹介でした。

2022年11月にボノの自伝/回顧録の『サレンダー』(Surrender: 40 Songs, One Story)も
発売予定。

どうやら新アルバムも数作用意しているようで、めちゃ楽しみにしてます。

MSG Sphere: ラスベガスの球体型スクリーンが気になる

テッド・ジョイアの「音楽産業未来予測20」で印象に残ったこと

Ted Gioiaによる音楽業界の予言

ジャズ批評家として有名なテッドジョイア氏によって、
NewMusicboxというアメリカのWebマガジンに投稿された音楽産業の未来予測が
かなり興味深かったので、印象に残った部分を軽く翻訳してみました。

(以前紹介した記事も面白いのでぜひ)

「音楽の未来に関する12の予測」テッド・ジョイアの文章で印象に残ったこと - 音の壁ラジオ

 

シリコンバレーの大手企業が、量子コンピューティング技術により"次のベートーベン"を生み出したしたと発表する。

→こういうの昔からありますよね。そろそろ完璧に近いものが出てきても驚かないな。

 

ウェブプラットフォームがレコードレーベルを破壊し、新しいアーティストがキャリアを伸ばすという役割を果たさなくなる。
→収益を奪われるレコード会社にわざわざ所属する意味って・・・となりそう。
PVのあるウェブプラットフォームにちょっとお願いした方が効率良さそう。

 

ミュージシャンは、音楽からの収益の 80 ~ 90% を獲得する方法を見つける。Bandcampですでに起こっているが、そのトレンドは急速に広がる。
他の多くのプラットフォームが出現し、ほとんどのお金をアーティストに提供し、自分自身のためにわずかな割合しか得られないだろう。

→うーん、アーティスト自身が自分で音楽制作・プロモーションなどなんでもできる時代に、音楽レコードやプラットフォームはなにが出来るんだろう・・・。

 

ダンスクラブのDJはAIロボットによって取って代わられる。
クラブのオーナーはアルゴリズムが人間のDJよりも顧客を喜ばせていると強調する。
→これはありそうですよね。VRChatのDJとかもAIで十分だったり。

 

米国大統領は、主要な音楽プラットフォームで精選されたプレイリストを作り始める。
最初、音楽業界は嘲笑するが、4000 万人が購読者としてとして登録した後、態度を変えるだろう。すべての収益は、動物愛護団体の支援に使われる。
→オバマ大統領の例もあるので、案外当たりそうな予測。

 

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すべてがAIによって作曲された曲がビルボードのチャートで1位になる。
ミュージックビデオ(これもAIによるもの)がその成功に大きく寄与する。
→まあこれは近いうちにありそう。DALL·E 2の凄さをみてるとMVについてももう実現しそうですし。

 

K-POPのヒット曲は4年経ってもまだトップ40に入っているだろう。

→韓国の音楽業界はまだまだ大丈夫という予測。

 

ストリーミング音楽のイベントが、ライブコンサートよりも多くの収益を生み出す。

→VRとかメタバースのイベントがやっぱり当たり前になるんですかね~

 

新しい音楽産業の強者がアジアや他の非英語圏から現れる。ニューヨーク・ロンドン、ロサンゼルスは活動の拠点で居続けるが、以前のような独占的なものではなくなる。賢明な音楽会社は、ソウル、キンシャサ、ジャカルタなどでのプレゼンスを拡大するために、怒り争うだろう。
→ソウルはともかく、キンシャサ(コンゴ民主共和国の首都)、
ジャカルタ(インドネシア。首都はカリマンタン島に移転)  の音楽もっと深堀したい。

 

グラミー賞の視聴率は、過去最低を記録。
その代わり一年でのテレビ視聴率が最も高い音楽イベントは、
有名なロック/ポップ スターの 90 歳の誕生日コンサートの生放送になるだろう。

→保守的なグラミー賞はもうダメかも?

 

トロンボーンのくだりとか、
ところどころ皮肉があるのがテッド・ジョイアらしい未来予測。
日本に関する音楽の言及が一切ないのが悲しいような。

原文はこちら。

テッドジョイアによる以前の予測もおもしろいのでぜひ。

otonokabe.com