世界のねじを巻くブログ

ゲイが独自の視点で、海外記事/映画/書評/音楽/電子書籍/Lifehack/Podcastなどについてお伝えします。ポッドキャスト「ねじまきラジオ」配信中。

スコセッシ監督最新作の映画予告が公開『沈黙-サイレンス』

【海外公式トレイラー】

以前からずっと気になっていた、スコセッシ監督の『沈黙 -サイレンス-』。
遂に待望の映画予告が公開されました。
舞台は江戸時代初期の長崎。鎖国中の日本に、ある宣教師がいくつかの目的のために日本に単独で乗り込みます。

キャストは『アメイジング・スパイダーマン』のアンドリュー・ガーフィールド主演、そして日本からは窪塚洋介や浅野忠信などが出演です。

何度か見た感想は、思っていた以上に原作の世界観に寄せられているな、ということです。たいてい日本を舞台にした洋画はどこかしら違和感を感じるのですが、流石はスコセッシ監督、ほとんどいびつさを感じません。

原作読んだ側からすると、「どう映画化するの?」と不安でしたが、その心配は無用で、ハリウッド映画らしさも原作の雰囲気を損なわない感じで前に出てきています。

また、主人公の宣教師役のアンドリューガーフィールドも、濃い顔が日本人の村人の顔の薄さをより強調しており、良いチョイスといえるのではないでしょうか。
宣教師らしさもしっかり出ています。

割と予告の時点で後半の展開もネタバレしているのが少し気になりますが、十分に期待を煽ってくれる予告と言えるでしょう。

ちなみに、ロケ地は誘致に失敗し原作のように日本(長崎)ではなく台湾で撮影されたようです。

【遠藤周作の原作】

この映画は、『海と毒薬』等で有名な遠藤周作の著作『沈黙』をもとに作られました。
遠藤周作は宗教をテーマにした作品をいくつも書いておりますが、今回の『沈黙』その中でも最も有名な作品と言えるでしょう。

沈黙

沈黙

神はなぜ、このような苦難を信徒たちの上にお与えになるのか、私にわからなくなることがあります。Read more at location 577

Kindle等の電子書籍化もされているので、ぜひ映画のイメージを高めるためにも、原作からトライしてみてはいかがでしょうか。
僕もこの映画が作られるという話を聞いたとき、Kindleで思わず購入し読み返してしまいましたが、やはり名作です。

後半は特に主人公の心の葛藤をメインに描かれるので、映画としてつくるのは非常に難しいように思われるのですが、スコセッシ監督がどう料理してくるのかが非常に楽しみです。

【公開日はいつ?】

いかがだったでしょうか?
日本では2017年2月公開予定とのことですが、今から本当に待ちきれません。