George Saundersの邦訳新刊
ブッカー賞も受賞している、現代アメリカ文学を代表するジョージ・ソーンダーズの日本語訳新刊『ソーンダーズ先生の小説教室 ロシア文学に学ぶ書くこと、読むこと、生きること』が9月26日に出版予定。
英語原題は『A Swim in a Pond in the Rain』。
個人的にはジョージ・ソーンダーズの大ファン、というほどではないけれど
何冊か読んでいて、その突飛な設定や発想、プロットはどこから生み出されているのか気になっていたので、以前から原書を読んでみようと思っていたり。
ジョージ・ソーンダーズの著作は、アメリカの歴史や外国事情に詳しくないと
読み切れないところがあるため
日本人としては読み取り辛い方の作家だと思うけれど、
アメリカではカルト的な人気がある(らしい)小説家なので、
ロシア文学の短編に限定して解説、というのもなかなか魅力的で、
予備知識がなくても深く読み込めそうなので、わりと楽しみにしてます。
Kindleで洋書を買おうか、Audibleで聴こうか、わりと真剣に迷っていたので、
日本語訳で読めるのはありがたいなと。
先回りして、この短篇小説を読んでおこうかと思ったら、
どうやら日本版は全文新訳で収録してくれているみたい。すごい。
アントン・チェーホフ(1860-1904)「荷馬車で」「かわいいひと」「すぐり」
レフ・トルストイ(1828-1910)「主人と下男」「壺のアリョーシャ」
イヴァン・ツルゲーネフ(1818-1883)「のど自慢」
ニコライ・ゴーゴリ(1809-1852)「鼻」
秋草俊一郎さんという方と、柳田麻里さんが翻訳者とのこと。
モーパッサンはないんだな、というのがちょっと不思議な気もする?
・チェーホフの「荷馬車で」
・ゴーゴリの「鼻」
以外は読んだことないと思うので、
単純に知らない短編を読めるという意味でも楽しみ。
偶然、翻訳された方のポストをはてなブログで見つけたり。
yakusunohawatashi.hatenablog.com
はてなブログって、海外文学界隈も意外とたくさんいてあなどれないんですよね~
お値段はまあまあ張るんですが、
ちょっと前から目をつけていたので、読んでみようかな~と。
(Substackでニュースレターも拝読しているのでお返ししたいといのもあって)
収録される短編は7編あるので、ブログで一つずつ感想を書いてみるのもいいかも?
小説論的な本ででいくと、
チャック・パラニュークの『Consider This』とかも、
かなり実践的で読みやすい内容で日本でも人気ある作家だと思うので、
こちらも邦訳されると良さそうなんだけれど、出版社の方いかがでしょう?