世界のねじを巻くブログ@世界一周

ゲイが独自の視点で、海外記事/映画/書評/音楽/電子書籍/Lifehack/Podcastなどについてお伝えします。現在、世界一周旅行中。

映画『アドアストラ』と小説『闇の奥』コンラッドの名作を語る

【地獄の黙示録との関連】

ブラピ主演の映画『アドアストラ』が公開したので、
さっそく見てきました。

ベトナム戦争を描いた『地獄の黙示録』
の元ネタともいわれる有名なジョセフ・コンラッドの本『闇の奥』

 これがどうやら『アド・アストラ』のストーリーのベースになっているようです。

(これは「アドアストラ」ではなく「地獄の黙示録」の有名なシーン)

このプロジェクトは、グレイがピットに脚本を持ち込んだことが起点となっているが、自ら脚本も手掛けるグレイは、ストーリーのベースのひとつとしてイギリスの小説家ジョセフ・コンラッドの代表作「闇の奥」の名前を上げている。ジャングルの奥地にひとり分け入り、そこでカリスマ的な地位についた白人にまつわる話が、船乗りの話として語られる「闇の奥」は、フランシス・フォード・コッポラの『地獄の黙示録』にインスピレーションを与えた小説としても知られている。

【ネタバレなし最速レビュー】ブラッド・ピットが惚れ込んだ『アド・アストラ』宇宙飛行士の孤独な旅 より

 https://fansvoice.jp/2019/09/02/venice76-ad-astra-review/

 世界一周旅行中のベトナム・ホーチミンで、
まさに『地獄の黙示録』的な空間の
ドアーズの曲をかけながら読んだ本で、思い入れが強くて。

なんとなく読んだ本が、映画の構想のネタになってたりすると、
ちょっと嬉しいですよね。

 

主人公の鋭い状況描写や独白的なものが延々と続くので、
なかなかアクの強い小説となってます。

あらすじとしてほんっとに大まかに言うと、

「ヨーロッパの秀才がジャングルに行き、
そこに魅せられた一人の男の生き様をみて、
自分の内なる狂気を見つけ・・」

という話。

The horror! The horror!

の一節はあまりに有名で、村上龍や開高健、大江健三郎に通じるものがあるかもしれません。

しかし、彼の魂は狂っていた。人間の手のつかない原始の自然という魔境の只中で、たった一人でいるあいだに、彼の魂は自分自身を覗き込んで、何ともはや! 狂ってしまったんだ。

『闇の奥(光文社古典新訳文庫)』 位置:1863 より

 

さて、『アドアストラ』の話に移りますが

舞台はアフリカやベトナムでもなく、宇宙空間の話。

 

ストーリーとしては、

「ブラッドピット演じる主人公が、
偉大な功績を残したことで有名な父をさがしに行くが・・・」
という感じ。

軽くネタバレになりますが、
大筋はやはり「地獄の黙示録」と似てますね。

 

IMAXでみましたが最高でした。
壮大な広がりを大画面でみるのもいいですが、
宇宙船のような密室空間をIMAXでみると、
逆に狭さが際立って緊迫感が高まります。

 

冒頭シーンから思いっきり引き込まれます。
時代設定がはっきりとしませんが、いつの時代も宇宙はおっかないな・・・笑

 『2001年宇宙の旅』 や『猿の惑星』的なオマージュがたくさんあり、"映画好き"からの評価も高そうです。

シリアスな雰囲気のなかにもちょこっとしたユーモアがあったり。
映画を観た後はサブウェイが食べたくなりました。

 

 

あと、ブラピの演技が凄すぎて。。

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」をみてから
期間もそれほど空いてなかったので、演技の幅の広さを改めて思い知りました。

 

『ファーストマン』のライアンゴズリングも悪くなかったですが、
ブラッドピットが数歩先を行ってましたね。

 

 

『アド・アストラ』
『インターステラー』や『ゼロ・グラビティ』的な空気感が好きなら絶対におすすめ。

なんかどちらの紹介をしているのかよく分からなくなりましたが、『闇の奥』もぜひ。

他人にはおすすめしにくい作品ですが、
人間の狂気が生まれる体験を見たいなら必読の一冊。

Kindle Unlimitedで無料で読めるので、興味のある方はぜひ。

闇の奥 (光文社古典新訳文庫)

闇の奥 (光文社古典新訳文庫)