【Brian Enoおすすめアルバム】
2017年1月1日のお正月に新作アルバム『Reflection(リフレクション)』を発売した世界的に有名な音楽家、ブライアンイーノ(Brian Eno)。
日本ではどちらかというとプロデューサーとしての名が先行してしまいがちなので、今回はソロの活動の方に目を向けて行きたいと思います。
Music for Airports
ブライアンイーノのアルバムを初めて聞くという方には、
まずは『Music for Airports(ミュージック・フォー・エアポーツ)』がおすすめです。
そのアルバム名の通り、空港のための音楽。
その場所を邪魔しない空気のようななめらかさで独特の空間を作り上げてくれるので、
ブログや本を書く等、何かの作業中でも、
思考を邪魔せず淡々と聞き流せます。
聴くだけで空港に行った気分も味わえます。
『アンビエント2』、『Ambient4』もいいのですがやっぱりこれ。
リマスター版をぜひ。
Music for Airports: Ambient 1/Remastered
- アーティスト: Brian Eno
- 出版社/メーカー: Virgin Catalogue
- 発売日: 2009/07/06
- メディア: CD
- 購入: 4人 クリック: 32回
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Apollo(アポロ)
NASAの月面着陸のドキュメンタリー映画『アポロ』のサウンドトラックとして作られたアルバム。
一度これを聞き始めれば、宇宙空間に漂うような気分を味わえます。
特に寝る前に本を読みながらのイーノはたまりません。リラックス用途にも。
同じ曲なんですが、どんな映画の場面にも合いますね。
「An Ending」という曲は有名なゾンビ映画『28日後』でも使用されていたりします。
他にも映画『トレインスポッティング』で使用された名曲「Deep Blue Day」も収録。
Apollo: Atmospheres and Soundtracks/Remastered
- アーティスト: Brian Eno
- 出版社/メーカー: Virgin Catalogue
- 発売日: 2009/07/06
- メディア: CD
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Thursday Afternoon
タイトルの通り、「木曜の午後」に聴くのにぴったりの一枚。
- アーティスト: Brian Eno
- 出版社/メーカー: Eg
- 発売日: 2009/08/28
- メディア: CD
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アルバムに収められているのは一曲のみ、しかもそれが1時間5分という長さ。
言ってみれば、シンセサイザーや何かの音響が静かに流れ続けるだけのですが、
不要な要素が一切なく、
「純度がきわめて高い」という言葉が似あう音楽です。
"聴けて、しかも無視できる"音楽の一つの極みともいえます。
集中力を高める必要がある作家やライターの方にも本当におすすめです。
My Life In The Bush Of Ghosts
- アーティスト: Brian Eno
- 出版社/メーカー: EMI
- 発売日: 2006/02/13
- メディア: CD
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ソロではなく1981年発表のデヴィッドバーンとの共作アルバムですが、相当にアバンギャルドな一作。
上で紹介したアルバムと比べ、作ったのとは全く別人のように思えます。
まあ、イーノのソロ作品はこういう作品の方が多いのですが。
ミュージックビデオもぶっ飛んでいます。アート的な作品。
Another Green World
最後に紹介するのは、「アナザー・グリーン・ワールド」というアルバム.。
アンビエントとロックがバランス良く調和しているイーノのソロ作品です。
こういうポップな音楽もサクッと作れてしまうところが流石。
Another Green World: Remastered
- アーティスト: Brian Eno
- 出版社/メーカー: Virgin Catalogue
- 発売日: 2009/07/06
- メディア: CD
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「St Elmo's Fire」や「Golden hours」など聞きやすい曲が多いので、初めての方にもオススメです。
ジャケットもお洒落なのでいつかLPも欲しいな。
U2やColdplayだけじゃない
日本ではどちらかというとU2やコールドプレイ、ロキシーミュージック、トーキングヘッズといった、
ロック音楽のプロデューサーとしての名前が前に出てきてしまいがち。
でもイーノはソロ作品も優れたものばかり。
・初めての方でアンビエント音楽から入りたいという方は『ミュージック・フォー・エアポーツ』
・ロックしているブライアンイーノが聴きたいという方は「My Life In The Bush Of Ghosts」
・バランスが取れ、ポップな一面にも触れてみたいという方には『Another Green World』から聴き始めてみるのはいかがでしょうか。
新作の『Reflection』も本当に楽しみです。
※追記(2017/6/1):イーノプロデュースの『The Joshua Tree』の全曲レビューもぜひ。
※追記(2017/1/7):新作のレビューも合わせてどうぞ。
「ENOはいいの」 by 細野晴臣
秋の夜長に、ぜひアンビエントに入門してみてはいかがでしょうか。
※追記(2019.5.15): 『アポロ』の再発盤が発売されるようです。新曲も収録されるようで非常に楽しみです。来日ライブしたりしないかな。
※追記(2022.1.1): 京都のアンビエント系レコードショップ「Medications」で2022年4月~6月にかけてなにかしらのイベントがあるとのこと。(誤)ギリシャでもライブあったりしたのでもしかしてもしかすると…?
→ 京都信用金庫旧厚生センターで「BRIAN ENO AMBIENT KYOTO」というビジュアルアートの展示が行われます。