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『ジャックは一体何をした?』 デビットリンチ新作映画の感想

Netflixで配信中

デイビッドリンチの新作短編映画『ジャックは一体何をした?』
突如ネットフリックスで配信開始。
David Lynch監督出演の全編白黒映画です。

原題は『WHAT DID JACK DO』。

17分で見られるので、ネトフリに入っている方はぜひ。

レビュー・感想

ネタバレも含めて感想・レビューを書きたいと思います。

映像に出てくる登場人物はたった二人で、
サルと刑事のみ。


あらすじはこんな感じ。

殺害事件の疑いをかけられた猿と、
刑事(リンチ)の取り調べの様子から始まり・・・。
という話。

 

 不可思議なリンチの作品らしく、
サルも普通に喋る世界観です。

 

ストーリーとしてはほんとにこんな感じなんですが、
はっきり言って理解不能でした。

 

警察役のデビッドリンチが猿に質問を繰り返すのですが、
「ロデオの経験は?」など意味不明な質問も。 

何を聞いているのかまったくわからない・・・。

 

「凶悪犯が逃亡中みたい」というメイドのひとことで、
殺害事件があったのだな、とわかります。

 

モノクロなのでいい雰囲気なのは救いですが、
途中で"共産党"とか意味深なワードが出てくるも、
謎すぎる展開。

「彼女はお前を愛していた」
・証人がオラウータンのサリー? 
・後半の猿の歌の意味

 

17分で見られる短編映画なのですが、
こんだけモヤモヤさせるのは流石だわ・・。笑

 

超ハイコンテクストな作品なので、
ネットフリックスに加入している方でも気軽に見ない方がいいかもです。

 

味不明な世界観を17分という時間で味わえるという意味では
十分に見る価値のある短編映画なのではないでしょうか?
(という強引ななおすすめの仕方をしてみる笑)

 

ラストは銃を構えて逮捕に向かうデビッドリンチ。
うーん、煙に巻かれて終わりという感じ。

 

"ジャックは一体何をしたのか?"

ほんとに頭の中に"?"が20個ぐらい浮かんで終わるという映画。

『ツインピークス』はギリギリついて行けたのですが、
この作品は正直謎すぎて・・・笑

この世界観に嵌まれるる人なら見るべきかも。

 理解できる方がおられたら、説明して頂けると助かります。。
この調子でデビッドリンチの代表作も配信してくれたらな、と思った夜でした。

※(追記2020.1.27): 音楽作品もリリースされたとのこと。動きが読めないですね…笑