世界のねじを巻くブログ

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すぎやまこういちとドラクエとゲーム音楽史

ドラゴンクエストという功績

すぎやまこういちさんが2021年9月30日に死去。
ドラクエ12などの話題が最近あっただけに、個人的にかなりショックでした。

なんだかいてもたってもいられなかったので、
以前「2020年に心揺さぶられたKindleの電子書籍10選」で紹介した
『ゲーム音楽史 スーパーマリオとドラクエを始点とするゲーム・ミュージックの歴史』をふと読みかえしたのですが、

やっぱめちゃすごい方だったのだな、というのを改めて知ることに。

『ゲーム音楽史』で紹介されていた

「ドラゴンクエスト3」で実践されている表現の工夫
3つ挙げられているのが興味深かったです。

 

①分散和音の使用 「ドラクエ3の戦闘曲」
②メロディーでの三角波の使用 「アレフガルドにて」
③プレイヤーの心理描写 「勇者の挑戦(ゾーマ戦)」

 

 

FCサウンドであれだけ鳴らした『ドラゴンクエスト3』がいかにすごかったのか
というのが改めて浮き彫りになります。

僕のドラクエとの出会いは、

iアプリで『ドラゴンクエスト1』をやったのか、
GBAの『キャラバンハート』をプレイしたのか
どちらかなのですが、「アレフガルドにて」の没入感は
子供心にほんとに驚かされました。

 

『ドラゴンクエスト8』で3Dのドラクエはやっぱり衝撃的でしたね。

ドラクエ8の戦闘曲は屈指のサウンドだと思います。
甲子園の応援歌としても使われていたような。

 

事実、ドラゴンクエストモンスターズなどほかのシリーズでも
8の音楽はよくアレンジされて使われてたりします。

 

すぎやまこういちさんの思想について
僕らLGBTQ+にとっては少々残念な面があるのは事実なのですが、
90歳ということであれば、仕方がない気もします。
亡くなった方の思想をとやかくいうのはフェアじゃないでしょう。

(と、あ批判的なコメントを目にしたので一応フォローしておきます)

 

ほかにも
「おおぞらに戦う」のアレンジがすごいのなんの。(※ラスボスのネタバレあり)
クラシックからゲーム音楽を一曲に纏めたようなこれぞプログレ。

おじいちゃんが作ったとは信じられない音楽ではないですよね、これ。

 

 

あと椙山 浩一さんは (杉山だと思ってました)
音楽の権利関係にもしっかりされていた方で、
今現在もSpotifyやストリーミング配信はされていません。

 

そのため僕もあわててアマゾンでドラクエ8のオーケストラ版
サントラを中古で購入しました。

 

どの作品も好きなんですが、
個人的な思い入れとしてはドラクエ8の音楽が一番かな?

カジノの音楽を聴いて「すぎやん幅ひろすぎぃ~」となったのを覚えています。

 

実はすぎやまこういちさんを生でみたことがあって。
学生時代に京都コンサートホールでライブを見たことがあるんですよね。
確か学割で2000円ほどだったかと。

 

ドラクエ以外の音楽も披露されて、
ドラクエはあくまですぎやまこういちの世界のひとつだったのだな、
というのが当時の記憶としてまだ残っています。

 

題名のない音楽会

長くなったのでこの辺で。
NHKの『題名のない音楽界』も土曜日に放送されるとのこと。
・・・とりあえず録画完了。

このブログ記事のタイトル、
「空と海と大地と呪われし姫君」のパロディにしようかと思いましたが何も浮かばず。

すぎやまこういちさん、ほんとにお疲れ様でした。

www.nejimakiblog.com