【長所や短所】
ボーナスで購入したセイラーの万年筆が、愛用してから丸二年経ちました。
せっかくなので、2年使い続けて感じた万年筆の長所・短所を書いていきたいと思います。
「死ぬまでにやりたいことリスト」にも書いていた、「万年筆を愛用する」という項目。これも無事達成といえるでしょう。
「高いのになぜわざわざ万年筆を使うのか」と疑問に思う方にもぜひ読んで欲しいと思います。
【利点・おすすめする理由】
まずは「なぜ万年筆を使うのか」という問いに答えるべく、利点から書いていきたいと思います。
書き心地
まず挙げたいのは、圧倒的な書き心地。
毛細血管現象により紙にインクがスーーっとなじみます。
字を書くとき、ペン先の装飾がすいすい移動していくと、なんともいえない至福を感じられます。
これは万年筆にしかないあじわいですね。
おしゃれ・かっこいい
万年筆を買う人は、これを目当てに買う人も多いのではないでしょうか。
一万円を越える万年筆は、さすがにつくりがしっかりしています。
細身のものから、シックな色のものまで、多種多様な万年筆がありますが、
細身のものから、シックな色のものまで、多種多様な万年筆がありますが、
個人的にはどっしりとした重厚感がある万年筆が好きです。
スーツのポケットから金の留め金をちらりと覗かせると、
いいアクセントになります。
上司や取引先との話題にできる
やはり万年筆ユーザーは若者よりも、50~70歳周辺の世代に多いです。
歳が離れている部長・課長も、根強く使い続けている人は意外と存在します。
課長のデスクに行ったとき、万年筆を話題に出せば、熱く語りあうことができるかもしれません。
他にも、普段あまり話すことのない祖父とも意外な盛り上がりをしたこともあります。
歳が離れている部長・課長も、根強く使い続けている人は意外と存在します。
課長のデスクに行ったとき、万年筆を話題に出せば、熱く語りあうことができるかもしれません。
他にも、普段あまり話すことのない祖父とも意外な盛り上がりをしたこともあります。
若い世代でも普段見慣れないものなので、興味をもってくれる友人も少なくありません。
どうせイイ物を買うならボールペンでなく、万年筆を買いましょう。
ランニングコストが安い
大切に使えば、文字通り「万年」使える文房具。
まあさすがに一万年間使える人はいないかと思いますが、
十年ぐらいはへっちゃらでしょう。(タイトル通りねじまきは所有歴二年目です)
消耗品であるインク自体も、一瓶買ってしまえば、なんだかんだしばらくは持ちますし、ランニングコストはボールペンの芯よりも安いです。
また、経験したことがある方は多いと思いますが、
ボールペンの芯のように、詰まって書けなくなってしまうということがありません。
ボールペンの芯のように、詰まって書けなくなってしまうということがありません。
さらに、高価なものなので、さすがに紛失してしまうということが起こりにくいです。
自分の書き癖になじんでくる
万年筆は長い間使い続けていると、ペン先が自分の書き癖にあわせてすり減り、自分の書き癖になじむようになる、と言われます。
僕も買った当時は「ほんまかいな」と疑っていましたが、比べてみるとあきらかに新品とは違う書き心地。
書き心地の変化も、万年筆の楽しみのひとつと言えるでしょう。
書き心地の変化も、万年筆の楽しみのひとつと言えるでしょう。
筆記体が書きやすい
ボールペンが生まれる前に発案された筆記体。
なんとなく予想できると思いますが、筆記体を書くには、万年筆が最適なのです。
ペン先を軽く紙にあてながら、スーッ、スッ、と書いてく心地はたまりません。
筆記体をすらすら書けるかたは、ぜひ万年筆にトライしてみてください。
ここで豆知識ですが、
万年筆、英語ではFountain Pen(ファウンテン・ペン)と呼ばれ、
「噴水ペン」、つまりインクが湧き出てくるという考え方なわけです。
興味深いですね。
短所・デメリット
ここで、万年筆の悪い部分をあげていきましょう。
メンテナンスが必要
僕自身、それほど豆なタイプではないので、たまにしか手入れはしないのですが、
インクの交換は少し手間がかかります。
この手間さえ楽しむのが万年筆の醍醐味だとは思うのですが。
くるくるノブを回してインクを吸い上げる気持ちよさを、一度は味わって頂きたいです。
こういう「手間をかけて楽しむ」ところはレコード・プレーヤーと似ているかもしれませんね。
初期費用がかかる
やはり多くのの方が気にするのはこの部分。
100円でスラスラ書けるボールペンがある中、筆記体に一万円以上お金をかけられる人は少ないでしょう。万年筆ユーザーながら、ものすごくわかります・・。
「一生使える」と思えば、このぐらいの初期投資は仕方がない、と割り切りましょう。
デリケート
自分は経験したことがないのですが、
使うインクの相性によってはインクが詰まったりすることがあるようです。
固い床に落とすと、ペン先が使い物にならなくなったり、インクが出にくくなったりもします。
またインク、特に染料インクは水に弱く、
雨のしずくがちょっとかかっただけでもにじんでしまいます。
この辺は油性ボールペンに軍配が上がりますね。
この辺は油性ボールペンに軍配が上がりますね。
宇宙・無重力状態では書けない
ボールペンに比べ劣る点として、「宇宙空間では書けなくなってしまう」ということも挙げられます。。
まあこの難点が引っかかる一般人は、現代ではまずいないと思います笑
ただ飛行機に持ち込むと、
気圧の関係でインクが漏れてしまうことがたまにあるようです。
【初心者にもおすすめの一本】
最後に、個人的におすすめの万年筆をいくつか紹介したいと思います。
LAMY/ラミー サファリ
ドイツの筆記用具メーカー、ラミーの万年筆。
一度は目にしたことがある方も多いかと思います。
一度は目にしたことがある方も多いかと思います。
さすがに一万円台の万年筆にはかないませんが、独特のデザインがとてもキュート。
2500円もしないのに、書きやすさも十分に味わえます。
コクーン / パイロット
万年筆 コクーン細字メタリックグレー P-FCO3SR-MGY
- 出版社/メーカー: パイロット
- メディア:
- この商品を含むブログを見る
日本を代表する筆記用具メーカー、PILOTの万年筆。
価格がお手頃なのにもかかわらず、ずっしりとした重量感があり、さらさらという書き味を味わえます。デザインも高級万年筆に劣りません。
価格がお手頃なのにもかかわらず、ずっしりとした重量感があり、さらさらという書き味を味わえます。デザインも高級万年筆に劣りません。
セーラー/ プロフィットスタンダード21
日本を代表する万年筆メーカー、セーラー。
僕が2年間愛用した万年筆です。
僕が2年間愛用した万年筆です。
ペン先には21金が使われており、柔らかい書き味で、これぞ万年筆、という定番の一本。
錨のマークが渋すぎます。
「金ペン」、一度は使って頂きたい逸品です。
セーラー万年筆 万年筆 プロフィットスタンダード21 ブラック 中細 11-1521-320
- 出版社/メーカー: セーラー万年筆
- メディア: オフィス用品
- この商品を含むブログを見る
梅田の丸善で、細字か中細字にしようかさんざん迷っていたころが懐かしいです。
【プレゼントや旅行のお土産にも】
手書きで文章を書くのが好きという方や、
長く使えるモノを所有したい、という方は万年筆は必携でしょう。
現代においても万年筆を所用する喜びというのは、決して失われたわけではありません。
あなたもぜひ、一生使える相棒を携えてみてはいかがでしょうか。
友人へのプレゼントとしてもおすすめです。
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