【アマゾンや講談社からe-bookが】
村上春樹といえば、レコードや万年筆、MDプレーヤー等を使い続け、
アナログ的なものへのこだわりを強く匂わす作家でした。
しかし、最近ではiPodで音楽を聞きながらランニング、Macで小説を書いていることを明かしたり、意外とデジタルも積極的に取り入れていることをアピールをしています。
また、現在電子書籍化されている『村上さんのところ』の中で、
僕もなんのかんのいろんなものをバッグに入れて持ち歩いています。本とか、iPodとか、水泳用具とか(いつ泳ぎたくなるかわからないので)、本とか、キンドルとか、眼鏡とか、歯ブラシとか(歯間ブラシも)、帽子(レッドソックスのキャップ)とか、予定表とか、そういうものがだんだん増えていきます。 Location 6329
とキンドルユーザーであることも明かしています。
【英語版の出版ついて】
実は、本家アメリカのAmazon.com では、数年前から村上春樹の著作は電子書籍化されています。しかもタイトルの数も、日本とは段違い。
日本のKindleストアでは未発売の『ねじまき鳥クロニクル』も販売されています。
最近まで電子書籍で村上春樹を読むとなると、英訳版で読むしかなかったのです。
僕自身が特に好きな
- ランニングについてのエッセイ『走ることについて語るときに僕の語ること』
- 短編小説ベスト選集『象の消滅』
の二冊についてはKindleで英語版を購入し、読んでおりました。
おそらく日本では出版社が大きな力を持っており、
出版社のGOが出なかったため、
電子書籍での販売が遅れたというのが妥当なところでしょう。
【キンドルストアで販売中の作品リスト】
現在ではエッセイ7作・小説1作が日本のKindleストアで販売されています。
・色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
・走ることについて語るときに僕の語ること
・意味がなければスイングはない
・ラオスにいったい何があるというんです
・若い読者のための短編小説案内
・やがて哀しき外国語
・遠い太鼓
・村上さんのところ コンプリート版
9/21 追記:初期三部作や短篇集も追加されたようです。
【村上春樹入門におすすめの本】
上記リストの中で、村上春樹の作品に触れたことがない方にも
おすすめの作品を挙げたいと思います。
<旅行好きの方向け>
Amazon.co.jp: ラオスにいったい何があるというんですか? 紀行文集 電子特別版 (文春e-book) eBook: 村上春樹: Kindleストア
アメリカやフィンランド、ラオス、熊本等、世界各地を旅し、書かれた紀行文。
村上春樹は一般的なイメージとは裏腹に、紀行文は5冊ぐらい出版しています。
その中で、本作は最新のもの。
食べ物の描写については「さすが!」と唸らされるほど上手いです。
別の機会に本ブログでも紹介したいと思います。
ちなみに電子書籍版は写真が載っていて、気合が入っております。
<スポーツマン向け>
Amazon.co.jp: 走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫) 電子書籍: 村上春樹: Kindleストア
マラソンランナーである村上春樹が「なぜ走るか」ということを教えてくれる一冊。
ランナー・スポーツマンならの読んで損はしません。
大好きな一冊なので、別の機会に詳しく紹介したいと思います。
〈ルポ・ドキュメンタリー好きな方向け〉
これは以前紹介した記事を読んで頂きましょう。
〈村上春樹を知りたい方向け〉
Amazon.co.jp: 村上さんのところ コンプリート版 eBook: 村上 春樹, フジモト マサル: Kindleストア
村上春樹がWEBで質問を募集し、それに答えるという企画を、書籍化したもの。
くだらない質問からシリアスなもの、音楽や旅行、ランニング、執筆等ありとあらゆる質問にユーモアを交えながら村上春樹が答えます。
コンプリート版ということで、ボリュームもものすごいことになっております。
小説で挫折した方にもおすすめです。
【初心者の方もぜひ】
- 村上春樹を読んだことがない方
- 村上春樹に苦手意識を持っている方
- 最近Kindleを買った方
ようやく電子書籍化された村上春樹の世界に触れてみてはいかかでしょうか。
初期三部作も追加されたのでぜひ。
短編集も配信されたようです。