『女のいない男たち』を含む短篇集が電子書籍に
そんな中、久々にAmazonのキンドルストアで色々探していたところ、なんと最新作含む短編集が電子書籍化されていることに気が付きました。つい最近の10/7から配信開始されたようです。
【ラインナップ紹介】
せっかくなので初めての方に向けて、今回キンドル向けに電子書籍化された短編集4作を軽く紹介したいと思います。
パン屋再襲撃
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2016/10/07
- メディア: Kindle版
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深夜のマクドナルド・ハンバーガーへ強盗に押しかけるという代表作「パン屋再襲撃」を含む短編集。
他にも長編小説『ねじまき鳥クロニクル』の元ネタとなった「ねじまき鳥と火曜日の女たち」や不思議な余韻を残す「象の消滅」また、特にファンからの人気が高い「ファミリー・アフェア」も収録しています。
村上ワールドをしっかり凝集したような一冊。おすすめです。
TVピープル
『TVピープル』の中で特におすすめなのは「眠り」。
眠れなくなってもう十七日目になる。
という書き出しが印象的な、不眠症に陥った奥さんの話です。
僕自身夜眠れなく困ることが多いので、たまにこの短篇を読んだりしています。
タイトルにもなった「TVピープル」は抽象的で、いかにも村上春樹らしい感じ。
「我らの時代のフォークロア―高度資本主義前史」何度読んでもいまだに理解しきれない部分もある不思議な作品です。
レキシントンの幽霊
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2016/10/07
- メディア: Kindle版
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個人的に村上春樹の短編小説の中で特に好きな「沈黙」が含まれている『レキシントンの幽霊』。
「沈黙」はボクシングをしている主人公と一人の同級生とのせめぎ合いを描いた作品。
村上春樹らしくないリアリズムに溢れた名作です。
学生の方や、気に入らないやつに振り回されている方はぜひ。
「緑色の獣」も短いながらインパクトのある作品。人間って残酷です。
「鏡」は珍しくホラーチックな作品。
「レキシントンの幽霊」と「鏡」は教科書にも載ったこともあるそうです。
音楽やお酒好きの方にもおすすめです。今回紹介した中で一番読みやすいかもしれません。
女のいない男たち
ちょうど発売時期が忙しく、いまだに未読のためさっそくKindle版を購入しました。
全て女性から失恋・裏切られた男の話のようなのでちょっと手をつけづらかったのですが、良い機会なので読んでみようと思います。
ビートルズの曲をからタイトルを取ったと思われる「ドライブ・マイ・カー」が楽しみです。
【スマホでもぜひ】
村上春樹さんの本を読んだことがない、もしくは長編小説で挫折したという方。
この機会に短編小説をスマホやKindle端末で気軽に読んでみてはいかがでしょうか。
個人的には「パン屋再襲撃」か「レキシントンの幽霊」のどちらかから読むことをおすすめします。
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