世界のねじを巻くブログ

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『Monsters Exist』Orbitalの最新アルバムのレビュー

【オービタルの最新作】

6年ぶりの最新作ですよ!
"テクノ四天王"のひとつとも呼ばれる、Orbitalのニューアルバム『モンスター・イグジスト』が発売されました。

さっそく聞いてみたので感想を軽く書いてみました。

アートワーク(ジャケット写真)は 『In Sides』と同じくジョン・グリーンウッドが担当とのことで、いわれてみれば、同じデザインの独特のポップ感です。

【シングルも◎】

先行シングルの「Tiny Foldable Cities」は下記動画より。

オービタルといえば、やはりトリッピーなサウンド。
どこか宇宙の彼方まで吹っ飛ばしてくれるような曲がたまりません…

ギュルンギュルンと強弱をつけ方がうまいです。
ケミカルブラザーズまで激しすぎなく、Underworldまでダンサンブルでもなく。
低音のビートに頼りすぎてないところに好感が持てます。

 

 8曲目の「The End Is Nigh」。結構新しい音に寄せた感じですね。

PVは意味不明ですが、ひねりは少なく比較的聴きやすいかと。
所々で挿入される女性のボーカルは相変わらず心地よいです。

 

「P.H.U.K.」のダサかっこいいPVはこちら。

90年代に戻ったかのようなダンスミュージック。DA PUMPの「USA」もそうですが、こういうリバイバル的なやつ、イギリスでも流行っているんでしょうか。
テクノを聴かない人にも訴えかけるようなノリのいい一曲。
音質はやたらといいのでこれはこれでありですね。

一曲目の「Monsters Exist」は過去のアルバムの音を盛り込んだような感じ。
エコーがかかった女性のボーカルや、SFチックなシンセサイザーなど、往年のファンなら楽しめるでしょう。

2曲目の「Hoo Hoo Ha Ha」は結構若い音に寄せてきているような。
3曲目の「The Raid」も「Satan」に似せたセルフオマージュ。
7曲目の「Vision OnE」なんかも後半の展開が面白い。
9曲目の「There Will Come A Time」はナレーションが「最終的には、みんな死んでしまうんだ」的なことを延々と話し続けます。人生は儚く、貴重なもの。異色の一曲。

ラストには隠しトラックとして「Satan」のライブ音源が収録されています。
これはアガりますね。

ボーナストラックも、おまけレベルにはもったいないほどの出来。
8-bit的なサウンドの「To Dream Again」もかなりいいですよ。 

【Spotifyでぜひ】

ひさびさのオービタル新作でしたがアグレッシブな曲も多く、全然衰えが見えません。
もちろん名盤2ndの頃の全盛期に比べると、突出した曲は少ないですが、安定して聴けるクオリティーでことは間違いありません。

Monsters Exist

Monsters Exist

The Orb(ジ・オーブ)と間違われることがよくあるのですが、また別のグループ。
こちらも最新作が今年出てます。

ポッドキャストやってます。
「こいつどんな声しとんねん!」と思った方はぜひ聴いてみてください。
iPhone/iTunesで聴く→ https://goo.gl/kd4D8E 
Androidで聴く→ https://www.google.com/podcasts?feed=aHR0cHM6Ly9uZWppbWFraS1yYWRpby5jb20vZmVlZC8%3D
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