【ポケットモンスターのワザ名について】
ポケモンの技に「したでなめる」という技がありますが、この名称に違和感を感じるのは僕だけじゃないはず。
「つつく」「ひっかく」や「みやぶる」という動詞だけの技なんて山ほどあるはずなのに、なぜ「したでなめる」と文章になっているかが不思議でたまりません。
気になって夜も眠れませんでしたので、記事にしたいと思います。
「したでなめる」、そもそも「舌」以外の何で舐めろというのでしょうか。
「なめる」と言えば「舌」しか連想できません。
卑猥な響きをなくすため?とも思いましたが、わざわざ「したで」と加えるほうがよりいやらしさは増す気がします。
ふと、英語版ではどうなっているかみてみると、「Lick(なめる)」となっております。
やはり「なめる」で良かったんじゃないかという違和感は強まるばかり。
ちなみにドイツ語では「Schlecker」と訳され、「ペロペロなめる人」的な意味だそう。大手ドラッグストアに「Schlecker」というものがあり、そちらとも掛けているのかもしれません。
【文章になっている他の技】
これだけでは記事としては不十分なので、軽く第六世代(ポケットモンスターORAS)までの技の中で、主語+述語の形で完全な文章になっているものを抜き出してみました。
日本語版 = 英語版
- からをやぶる = Shell smash
- しっぽをふる = Tail whip
- そらをとぶ = Fly
- てをつなぐ = Hold hands
- とぐろをまく = Coil
- ゆびをふる = Metronome
ざっとこんな感じでしょうか。いくつか知らない技があります。
思ったよりも S + V の技名はたくさんあったのですが、
ひとつひとつ見てもどれもがS+Vである必然を持っています。
例えば「からをやぶる」。これがもし「やぶる」だけだったら何をやぶるのか、全く理解できません。
他の技も同じ理由で主語を付けた理由が理解できます。
唯一例外として、「そらをとぶ」だけが、「とぶ」で意味が成立しそうですが、「跳ぶ=Jump」か「飛ぶ=Fly」かの同音異義語があるため、これも「したでなめる」とは別の扱いになりそうです。
「つつく」があるなら「なめる」で良いのではないでしょうか。
参考に、「したでなめる」というのがどんな技か見たい方は、下記ポケモンGOの動画をどうぞ。
いかがだったでしょうか?
下らない記事でしたが、ポケモンの技名をあらためて見てみると「7文字(今は8文字の技もあるようです)」という文字制限に収めようとするところに一種の芸術性を感じます。
「いかりのまえば」とか「りゅうのいぶき」はたまりませんよね。
ブログの記事タイトルと同じく、制限された文字数の中でいかにわかりやすく技の意味を伝えられるかというところに開発の方は苦労されたことでしょう。