【嗅覚の鍛える方法】
みなさんは普段、嗅覚を意識して使えているでしょうか?
他の五感である視覚や聴覚と比べて、おろそかにしてしまっている人も多いはず。
今日はそんな方に向けて、ワインソムリエの田崎真也さんという方がが教える、「嗅覚を言葉にして伝える技術」を紹介したいと思います。においって大切ですよ。
言葉にして伝える技術――ソムリエの表現力(祥伝社新書214)
- 作者: 田崎真也
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2010/10/01
- メディア: 新書
- 購入: 1人 クリック: 15回
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【言語化する大切さ】
この本で何度も語られるのは、「五感を言葉に表す」ということの大切さ。
五感で受け止めた感覚は、潜在的な記憶にとどまることがあっても、それだけでは、自由自在に引き出せる記憶にはなっていません。いつでも思い出し、より明確に呼び起こすためには、言葉が必要なのです。P4
やはり感じるだけでは自分のライブラリに蓄えることはできません。
ブログでもそうですね。実際に文章にしてみて初めて、深く理解できることは多々あります。
もう一つ、「嗅覚」の本質を捉えるために書かれていたのが、「常套句を使わない」ということ。
味わいを表現する時には、表現する語彙も大事ですが、その前に持つべきは、先入観ではなく、自分自身のモノサシだと思います。 P48
味や香りに関するボキャブラリーなんて知れたものですが、
自分なりの表現を広げていきたいと思いました。
嗅覚の鍛え方も非常に印象的でした。
なるほど、遠巻きにみて香りを嗅ごうとするのが大切なんですね。そのような場所で、もし花や緑を見つけたら、すぐに近くに寄って香りを嗅ぐのではなく、まずは遠巻きに香りを意識することがトレーニングになります。そして次ぐに近くに寄って、あらためて花の香りを嗅いでみるということを習慣づけると、しだいに嗅覚のセンサーが鋭くなっていくと思います。 P187
なにごとも経験・練習が重要。
五感の鍛え方について、
・紋切り型の表現や先入観を捨てること
・五感で感じたことをそれぞれの言葉に置き換えていくこと
・言葉を増やし、分類して言語化し、記憶すること
・相手や状況に合わせて、より受け取りやすい、適切な表現を選ぶこと
・基本は、ポジティブなものの見方に立って表現すること
などが挙げられていました。
10月の目標のひとつとして「五感を鍛える」をあげていましたが、「言葉にする」ということはおろそかにしがちでした。
しっかり五感で情報をキャッチして、より深く自分の五感に触れていくようにしたいと思います。
しっかり五感で情報をキャッチして、より深く自分の五感に触れていくようにしたいと思います。
【鼻が弱い方にも】
ワインソムリエが書いた本ですが、難しいことばなしに、「嗅覚」という五感につきわかりやすく優れた本でした。
「日常生活で匂いは意識していないなあ」というや鼻に自信のない方にもぜひおすすめです。
言葉にして伝える技術――ソムリエの表現力(祥伝社新書214)
- 作者: 田崎真也
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- 発売日: 2010/10/01
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