ベストソング・アルバム in 令和三年
年末定番(?)の私的ベストソングオブザイヤー。
結局絞りきれずに15曲になっちゃいました。
- ベストソング・アルバム in 令和三年
- Rómpelo / Cimafunk
- Cham Cham / El Michels Affair
- Leave Us Be / Terrace Martin
- Can I Get It / Adele
- Boomerang / Yebba
- oranges / Ada Lea
- Black Averageness / Shad
- Flowers Of Herself / Max Richter
- Conquer & Divide / El Michels Affair
- 40Tude / Theon Cross
- MONTERO (Call Me By Your Name) / Lil Nas X
- Introvert / Little Simz
- Yonaguni / Bad Bunny
- Free Your Mind / 新しい学校のリーダーズ
- Sorongo / Susana Baca
- I Zimbra / David Byrne
順位は特に決めてませんが、
地域問わず・ジャンル問わずで2021年に発表された曲をチョイスしてみました。
すべて 曲名 / アーティスト名 で記載してます。
Rómpelo / Cimafunk
シマファンクというキューバのパーティーミュージック。
SXSWにも出演したことがあるアーティスト。
アフロファンクの暑苦しさ満点の一曲です。
ノリがよくランニング中に何度聞いたことか。
ラテンのこういう曲をもっと発掘していきたいなと思いました。
スライアンドザファミリーストーンなどの
ファンクミュージックが好きな方もハマるはず。
ジョージクリントンとのコラボ曲「Funk Aspirin」も最高なのでぜひ。
Cham Cham / El Michels Affair
エル・ミシェルズ・アフェアという
アメリカの「シネマティックソウル」というジャンルに属する
ニューヨークのバンドだそうです。
トルコのファンクを取り入れた一曲。
ワールド音楽好きならイントロ10秒で引き込まれるはず。
アルバム一枚t通して音の工夫がすごいのなんの。
ほんっと世界は広いですね。
あとで気づいたのですが、映画『シェフ』のサントラにも選ばれているアーティストでした。
『平成のヒット曲/柴那典』を読んだ感想と僕の平成ソングス - 世界のねじを巻くブログ
Leave Us Be / Terrace Martin
ハービー・ハンコックの新作にロバート・グラスパーと参加していたりもする、
テラスマーティンというアーティスト。
これはかっこいい。
多くを語らない歌詞も爽やかで、
録音の感じもものすんごく好みです。
アルバムも全曲良くて、
ケンドリックラマーとのコラボ曲「Drones」も聞きどころ。
スティーリー・ダンとか好きな方もぜひ。
Can I Get It / Adele
アデルの新作、ほんと良かったですね。
個人的には一曲目の「Strangers By Nature」か「Easy On Me」あたりが好き。
個人的に再生回数が多いのは「Can I Get It」。
歌詞も含めてほんといい曲。
「Rolling In The Deep」しかしらない人でも楽しめるはず。
今作はアデルの最高傑作といわれてますが、僕もそう思います。
Boomerang / Yebba
グラミー賞も受賞歴もあるイエバの新曲。
チャンスザラッパーやマークロンソン、エドシーランともコラボしてたりで、
かなり注目のアーティスト。
チャンスザラッパーの「Same Drug」のコーラスでも出てる女性ボーカル、
といえばイメージできる方多いかも。
2分50秒という短さなのに、しっかり聞かせてくれます。
oranges / Ada Lea
ドリームポップって感じだけどしっかり現実を描いた内容。
音質というか録音の雰囲気が僕の理想の音像にかなり近いので、
かなり気に入りました。
日本でもヒットしそうな感じがします。
Black Averageness / Shad
トロントのラッパー、シャド。
アルバム名の「タオ」はおそらく「道」の意味だとおもいますが、
歌詞もなかなか凝ってます。
ポップで明るく聞こえるけども、批判的ではある歌詞。ユーモアもあって◎
エミネム的なフロー感あってわりと僕の好みのど真ん中なヒップホップ。
ラップが苦手な人にこそ聞いてほしい一曲。
ガーデニングに励むPVもなんかユルくていいのよね笑
Flowers Of Herself / Max Richter
ドイツからマックスリヒターのニューアルバム。
グラモフォン名義で気合入ってます。
マックスリヒター 初のフルオーケストラ、だそうです。
ラストの盛り上がりは神々しくて現代音楽やクラシックっぽい感じ。
8分以上の曲で長めですが、
わかりやすくカタルシスがあって聞きやすいかと。
スティーブライヒとかのミニマルミュージックやゼルダ好きな方にもおすすめ。
Conquer & Divide / El Michels Affair
モダンなレゲエアルバム『Ekundayo Inversions』より。
独特のスペイシーな感じが最高です。
アルバム全体を通してすごく音が工夫されててすごいなの一言。
レゲエっていうとほんと古い作品しか聞いてこなかったので、
「現代のReggaeってこんな感じなのか!」とすごく刺激を受けたアルバムでした。
40Tude / Theon Cross
ロンドンのチューバ奏者、テオンクロス。
はじめて知りましたが、これは衝撃ですね。
チューバを中心に何もかもが新しいサウンド。
アフロビートっぽさもあったり、どの要素をとってもも気持ちいい。
MONTERO (Call Me By Your Name) / Lil Nas X
アルバムオブザイヤーも取りまくりのリル・ナズ・X。
ゲイとしてもこの曲を挙げないわけにはいきませんでした。
インタビューで「ゲイセックスの歌がチャート一位を取って不思議だよ」的なことを言っていたのが印象的。
曲の背景もPVもすごいですが、音楽としてもなんかもうぶっ飛んだすげー曲。
Instagramのメッセージも込みで聞いてほしい一曲です。
Introvert / Little Simz
UKラップといえば、リトルシムズ。
楽曲の勢いをバチバチに感じます。
かなりお金かかってそうなPVもかっこいい。
新作の冒頭の一曲ですが、この一曲目はさすが。
アルバム通しての流れもよかったです。
Yonaguni / Bad Bunny
バッド・バニーの「ヨナグニ(与那国島)」。
PVもいいのよね~
最後なんか外国語で言ってるのお洒落だなぁ、と思ってたら
思いっきり「セクスシタイ」と日本語の下ネタ歌詞でした笑
レゲトンはほんとハマれば癖になりますよね。
Free Your Mind / 新しい学校のリーダーズ
アジアのカルチャーを世界に向けて発信する音楽レーベル 「88rising」からのアーティスト、新しい学校のリーダーズ。
これ以外にも「パイナップルクリプトナイト」もめちゃ癖になるので迷いました。
最近アメリカでもライブツアーをしてたりで、これから日本でもヒットする予感。
CHAIも売れてるし、ちょっと捻った日本のガールズバンドはまだまだいけるかも?
そういえば、チャイの新作も良かったですよね~。
ガールズグループでいうと、
NiziUの「Chopstick」も中毒性高くて印象深かったな。
邦楽はもっとしっかりまとめている方がたくさんいるので、一曲のみに。
Sorongo / Susana Baca
デビッドバーンのレーベルで発売されヒットしたいう
ペルーのミュージシャン、スサーナ・バカの新作。
(※スザーナではなくスサーナバカという読み方だそうです)
年齢を経た円熟の歌い声、ほんとに好きなので
しゃがれフェチなら聞いて損はないはず。
ラテンの打楽器の魅力もめちゃめちゃたっぷりに含んだ曲なので。
ワールド音楽好きの方はぜひ。
2022年のポッドキャスト界隈に起こりそうなことを予想してみた - 世界のねじを巻くブログ
I Zimbra / David Byrne
コロナ禍、ひさびさに見た映画として、
『アメリカンユートピア』もめちゃ印象に残ってます。
「I Zimbra」自体はトーキング・ヘッズのずいぶん昔の曲なのですが、
楽器隊のダンスや新しい歌い方、演奏のおかげで全く新しいバイブスが!
サントラでいくと、映画『イン・ザ・ハイツ』もめちゃ良かったですね。
「In The Heights」のオープニング8分間、
ラ・ラ・ランドぐらい良かったな~!
コロナ禍にすごく元気をもらえた気がします。
10曲のつもりがペタペタ貼っているとだいぶ越えてしまったので、
そろそろこの辺で。
復刻モノの無難なところでいくと、
ビートルズの『Let It Be』
ブエナビスタソシアルクラブ『Buena Vista Social Club』
レディオヘッド『KID A MUNESIA』
U2『アクトンベイビー』
あたりは新たな音源も含めすごく楽しく聴けました。
2021年末に出た、
KYOTO JAZZ MASSIVEの新作『Message From A New Dawn』も最高。
そんなこんなで、
Twitterでよくあるベストアルバム9枚でいくとすると、
- 『MONTERO』/ Lil Nas X
- 『El Alimento』/ Cimafunk
- 『Flowers Of Herself』/ Max Richter
- 『American Utopia』/ David Bryne
- 『SNACKTIME』 / 新しい学校のリーダーズ
- 『The Abominable EP』/ El Michels Affair
- 『Leave Us Be』/ Terrace Martin
- 『Sometimes I Might Be Introvert』/ Little Simz
- 『Intra-I』/ Theon Cross
・・・てな感じの一年だったかなと。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
キューバのCimafunk、ほんとにいいのでラテン好きの方はぜひ。
音楽に関するポッドキャストもよければ。
※Spotifyプレイリストも作成したので、よければ聞いてみてください。
2021年に心揺さぶられた名曲たち - playlist by ねじまきラジオ | Spotify
2022年版の音楽まとめ記事も書きました。