世界のねじを巻くブログ

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スティーリーダンのウォルターベッカーが死去。初海外ライブの思い出

Walter Beckerが逝去

ついさきほどTwitterを見ていたら、なぜか#steelydanのハッシュタグがトレンド入りしていた。
「新アルバムでも出すのかな?」と喜々としてタグを開いてみると、
どうやらウォルターベッカーが亡くなってしまったとのこと。
死因は未発表で、年齢は67歳での逝去。

 初めての海外でのライブがSteely Danだったこともあり、思い入れが非常に強いので、そのときのことを少し文章にしてみたいと思う。

アメリカでのAja再現コンサート

初めて一人での海外旅行、さらに初めてのアメリカ合衆国。
ロサンゼルスに到着後、ちょうどスティーリー・ダンの名盤『Aja(彩)』全曲再現ライブコンサートがあるということなので、思い切ってチケットをオンラインで購入。

初めての海外でのコンサートということもあり、
「印刷したこんなペラペラな紙で入場できるのか?」と何度もネットで確かめていたのが記憶に新しい。残っている画像をみる限り、チケット代は59.5ドルかな?
(円高だったので日本円にしても日本でみるよりは遥かに安い)

Walter_Becker_dead

ライブ会場はロサンゼルスいちの大型複合施設である「L.A.LIVE」の中にある、
ノキアシアターというホール。夜のロサンゼルスに不安を感じていたが、特に問題はなかった。
スティーリー・ダンといえば昔の再結成ツアー当時、駐車場の車を見渡したアメリカの音楽記者が「世界で一番オーディエンスの所得層が高いライブ」と評したのは有名な話である。
Steely Danの音楽的特性のおかげか、噂通りお金持ちそうな白人達が列をなしていた。

Walter_Becker_gone_steely_dan

結論から言うと名盤『Aja(彩)』の全曲再現ライブはもちろん掛け値なしによかった。
Donald Fagenの少しヨレヨレのボーカルと、ウォルター・ベッカーのギターが独特なうねりを生んでいて、円熟の音がいまでも耳に残っている。
ウォルター・ベッカーでいうと特に「Hey Nineteen」のギターソロ、
主張しすぎないところが良いよね。


途中マリファナらしき匂いがぷーんと漂ってきたのがアメリカらしいところ。
代表曲をしこたま聞けて大満足のライブだった。

「Bodhisattva」がめちゃくちゃ良かった。

【2017年の来日公演】

ロサンゼルスで2013年当時ライブが行われた「NOKIA Theater」は現在、
「Microsoft Theater」になってしまっていて、時の移り変わりは本当に早いものだな、としみじみ。

もちろん僕も年を取ったし、新たな音楽もたくさん生み出されている。
ドナルド・フェイゲンもあと片手で数える程しか新作は出せないのかと思うと、複雑な気持ちになってしまう。

どうやら2017年9月に東京・大阪にドナルド・フェイゲンのバンドが来日するらしい。
だけどWalter BeckerがいないとやっぱりSteely Danとは言えないかなあ。
でもやっぱり見てみたい。とりあえず今日はAja(彩)を聞かなきゃ。

R.I.P.

Aja

Aja