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『弟の夫』 第4巻(最終巻)発売、ついに完結【ゲイ漫画】

【同性愛を描いたマンガ】

先日、ゲイアートの巨匠とよばれる田亀源五郎さんが描いた『弟の夫(4)』、
最新巻が発売されました。

さっそくKindle版を購入してみたので、感想を書いてみたいと思います。

弟の夫 : 4 (アクションコミックス)

弟の夫 : 4 (アクションコミックス)

【あらすじ・ストーリー】

『弟の夫』は、今回発売された最終巻で完結した、全四巻の漫画です。
タイトルでは「ゲイマンガ」と書きましたが、決してLGBTのみ向けられたものではなく、異性愛者でも問題なく楽しめる作品となっております。

第一巻のあらすじは下記の通り。

弥一と夏菜、父娘二人暮らしの家に、マイクと名乗る男がカナダからやって来た。マイクは、弥一の双子の弟の結婚相手だった。「パパに双子の弟がいたの?」「男同士で結婚って出来るの?」。幼い夏菜は突如現れたカナダ人の“おじさん”に大興奮。弥一と、“弟の夫”マイクの物語が始まる――。(アマゾンより)

このマンガの面白いところは、死んだ弟の恋人であるカナダ人のマイクと、死んだ弟の兄との交流が描かれるところ。
つまり、ゲイ同士を描いたものではなく、
ゲイと異性愛者の交流を描いたユニークな作品となっております。

他におすすめする理由がこちら。

子供の純粋さと主人公の偏見との対比

小学生の女の子である夏菜は、同性愛というものに全く偏見を持たないのに対して、偏見を持つ父はマイクのことを快く思いません。その対比が、読者に「偏見」というものが何か、ということを教えてくれる大きなカギとなっています。

 ※追記(2017.11.4):田亀原五郎さんの最新作『ゲイ・カルチャーの未来へ』についての感想・レビューを書いてみました。

世の中の偏見を浮き彫りに

マイクと生活する中で、主人公の弥一は世の中に残る偏見に直面します。
異性愛者として生きるだけでは感じることができない小さな偏見。
そんなものをこの漫画は浮き彫りにしてくれます。

 

新しい家族のかたち

弟とマイクの男同士の結婚生活のみならず、離婚し男手ひとつで女の子を育てる主人公。男性と女性が結びつき、二人で暮らすことが必ずしも正しいものではないという作者の声が聞こえるような作風になっております。

単なる同性愛モノではなく、
”家族”を描いた心温まるホームストーリーを描いていることが、この漫画の最大の特徴ではないでしょうか。

【ネタバレなしの感想】

第四巻につき、可能な限りネタバレを押さえた感想を。

話の動きが多かった1,2,3巻と比べ、4巻はおとなしめな展開。
主人公の弟への思いがしっかり描かれていたのが◎

ラストは正直展開が読めたというか、予定調和的な終わり方であることが否めないですが、希望を残す終わり方だったので、いち読者としても非常に勇気づけられました。

 ゲイはもちろん、そうでないストレートの方でも十二分に楽しめる内容となっておりますので、ぜひ読んでみてください。

 弟の夫(4)
弟の夫(4) (アクションコミックス(月刊アクション))

弟の夫(4) (アクションコミックス(月刊アクション))

第一巻の電子書籍(キンドル版)は270円とお買い得なので、気になる方はぜひ。

弟の夫 : 1 (アクションコミックス)

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