書評
流行りと作家論 以前ブログで紹介した『乱調文学大辞典 / 筒井康隆』の巻末附録として書かれている「あなたも流行作家になれる」。 ネタっぽいけどわりと真面目な作家論としても読めるので、軽く紹介しようかなと。 www.nejimakiblog.com ・日本では、英米の…
Bookstackの課題本について みんなで一カ月かけて同じ本を読む オンライン読書会「ブックスタック」。 2025年の読書会の課題本がまだあまり決まってないので、読者のみんなからリクエストを募ってみようかなと。 ・この本積ん読してるので、誰かと読みたい …
『悪魔の辞典』のパロディー本 もう五年ほど前に、京都の古本屋で見つけた『乱調文学大辞典 / 筒井康隆』。 この本を一言であらわすと、”アンブローズ・ビアスの『悪魔の辞典』の筒井康隆版パロディー”ということになるかと。 本の裏側にのっているあらすじ…
ネトフリでの映像化 "メキシコ文学"といえばまず名前が挙がるほど有名な、フアン・ルルフォの小説『ペドロ・パラモ』。 僕はまだ読んだことがないので、内容についてどうこういうことはできないけれど、以前から気になっていたこの小説が、2024年11月6日にネ…
無駄な悩みを増やさないために アマゾンでキンドルの新刊を探しているとふと見つけたこの本。 『自己否定をやめるための100日間ドリル / 坂口恭平』 このブログやSNSには、どっちかというとプラスの、(いいかえれば明るい話題しか)書かないようにしている…
NaNoWriMで短編小説を書く試み 全世界で小説を書くイベント「ナノライモ」(National Novel Writing Month)。毎年11月は「一カ月で50,000字」を書くことが目標となっています。 ・・・ということで、11月は「短編小説を2~5作書く」を目標にしようと思います。…
鴻巣友季子訳 / 新潮社 みんなで一カ月かけて同じ本を読むオンライン読書会「Bookstack」2024年10月の課題本はヴァージニアウルフの代表作『灯台へ』。新潮社より最近発売された文庫版を読もうかなと。 www.shinchosha.co.jp あらすじはこんな感じ。 「いい…
George Saundersの邦訳新刊 ブッカー賞も受賞している、現代アメリカ文学を代表するジョージ・ソーンダーズの日本語訳新刊『ソーンダーズ先生の小説教室 ロシア文学に学ぶ書くこと、読むこと、生きること』が9月26日に出版予定。 英語原題は『A Swim in a Po…
本を読むことと実績解除の楽しみ 最近『百年の孤独』のオンライン読書会を終えて、ふと思ったことを書こうかなと。 読書って読者の想像力を試すようながあるので、身も蓋もない言い方をすると、「想像力や知識がないと楽しめない」という側面があるというこ…
ニューヨークタイムズの100冊 一週間前に書いた下記の記事が、意外と読まれたので、軽い補足記事的なものをいくつか貼っておきます。 www.nejimakiblog.com 新たに公開された、「ニューヨークタイムズの読者が選ぶ100冊」。 ・Readers Pick Their 100 Best B…
2000年以降の小説ランキング NewYork Timesが、数百人の小説家、学者、編集者、ジャーナリスト、評論家、出版社、詩人、翻訳家、書店員、図書館員、などあらゆるジャンルの著名人にアンケートを募り、21世紀のベスト小説100を作成。 ランキングの集計の仕方…
ブログに書き残すことの意味 文学フリマ東京37で配布されたはてなブログ本、『 わたしがブログを書く理由』。 blog.hatenablog.com 文学フリマで紙の書籍が配布された以外は、掲載された人にのみ、はてなからPDFが送られてきた幻の(?)一冊。 休みの日にキン…
ガルシア=マルケスの楽しみ方 いよいよ、文庫版の『百年の孤独』が本日発売。 あくまで一度挫折した自分がちゃんと楽しめるように、予備知識を調べてため込んでいたものを、ブログにまとめておこうかなと。 これからはじめて読む方も、参考にしていただけれ…
ガルシア=マルケスの代表作が文庫化 ノーベル賞文学賞を受賞したコロンビアの作家、ガブリエル・ガルシア=マルケスの代表作『百年の孤独』の文庫版が発売予定。 Netflixで映像化も予定されており、ドラマ版が2024年12月に配信されるという噂。 www.nejimaki…
『百年の孤独』を読む前に ガブリエル・ガルシア=マルケスの代表作『百年の孤独』を読む前に、頭を"マジックリアリズム慣れ"させておこうと、短編集を読むことにしました。 アマゾンなどで手に入りやすく、お手頃価格な版を3つほど紹介しておきます。 (※ち…
自費出版本のリンクまとめ 最近、ZINEを作る人が身の回りでも実感として増えてきたので、「自分も作ってみたいな」と思うものの、あまりまとまった形でのページがなかったので、軽く調べてリンク集的なものをつくってみました。 意外とZINEに関する情報がま…
訃報の裏側を知る 諸岡達一という死亡記事専門家の本『死亡記事を読む』を読み終えた。 個人的に印象に残った部分をいくつかまとめていこうかなと。 死亡記事は、新聞の紙面割で言えば、おおかた社会面の最下段に載っている。小さい記事ではあるが実は読み応…
ガルシア=マルケスの小説が映像化 ノーベル賞を受賞したコロンビアの小説家、ガルシア=マルケスの代表作『百年の孤独』がネットフリックスでドラマ化されるとのこと。 まだ公開時期は未定。2024年5月3日時点で出ている情報を備忘録がてら、ブログにまとめ…
日常系漫画 今年は「漫画をたくさん読む」を目標のひとつに挙げているので、見つけて良さげなコミックがあれば、積極的に手をつけていくことにした。 以前、ニュースレターを書くためにThe Kinksという英国ロックバンドの名前をTwitter(X)で検索したら、なん…
教授のインタビュー本 かなり昔に電子書籍で読んだ『村上龍と坂本龍一 21世紀のEV.Café』。Evernoteで「村上龍」を検索してたらキンドルのハイライトが残っていたので、せっかくということでブログに書いてみようかと。 坂本龍一さんが亡くなったとき、追悼…
唐戸信嘉訳の読書会 以前も何度かブログで紹介した、"吸血鬼ドラキュラの作品を毎日5ページずつ読む"という試み。 www.nejimakiblog.com どこに感想をまとめようか迷った挙句、つぶやきはSubstackチャットに、章ごとの感想はこのブログ記事に追記しながら随…
吸血鬼ドラキュラを半年かけて読む試み 以前紹介した海外の「ドラキュラ・デイリー」読書会が面白そうだったので、僕もちょっとトライしてみることにしました。 www.nejimakiblog.com ちょうど光文社古典新訳文庫版の唐戸信嘉さん翻訳の『ドラキュラ / ブラ…
Substckとバンパイア あの”吸血鬼ドラキュラ”の原作を毎日少しずつ読むのがアメリカを中心に流行している、というのをポッドキャストで聴いたので軽く紹介しようかなと。 ・「いかにしてサブスタックはドラキュラをリバイバルさせたのか?」 slate.com ここ…
ブックスタックでオンライン読書会 一冊の本を、一ヶ月かけて みんなで読んでいくというちょっと変わった読書会を 「BookStack」というニュースレター上ではじめます。 www.nejimakiblog.com 記念すべき第一冊目を何にしようかは 正直かなり迷いましたが、 …
ブックスタック 以前からずっとやってみたかった読書会。ニュースレターという形式で開催してみることにしました。 その名も「BookStack」。 bookstack1.substack.com Substackにて、月に一冊ずつ、みんなで進捗をあわせながら読むという試み。参加はもちろ…
高額な書籍たち アマゾンで欲しいものリストに入れているけれど、中古本でもプレミアがついているものや、元々のお値段が高くて手が届かないものが貯まってきたので、整理する意味も込めてブログにまとめてみました。 (※だいたいが3000円以上する"御本"ばか…
英国のゲイ小説 イギリスの作家、E・M・フォスターが書いた短編小説「アーサー・スナッチフォールド」を読んだ。 同性愛的要素を含む、と聞いて以前から気になっていたんだけれど、プライド月間ということでようやく手に取ったという感じ。 当時英国では犯罪…
一カ月間の短篇読書チャレンジ どうも、ねじまき(@nejimakiradio1)です。 新しい月始まりということで、また懲りずにあらたな挑戦をしてみようかと。 今回のテーマは「毎日1篇ずつ短編小説を読む」ということ。今年は小説を書きたいなということもあって、た…
新作の予習に 最新作『街とその不確かな壁』が明日発売。タイトルや前情報から、過去作『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』と関連しているのは間違いなさそうなので、10年振りぐらいに再読。 個人的には初めて読んだ村上春樹の長編が『世界の…
純日記を集めた一冊 はてなブロガーの日記を集めた『はてなブログの日記本 2022』を読んだ。”たくさんの何気ない日記を集めました”というキャッチコピーのとおり、 お店での出来事から運動会、くるりのライブ、雨の日の一日、入学式やたぬきうどん...などな…