書評
教授のインタビュー本 かなり昔に電子書籍で読んだ『村上龍と坂本龍一 21世紀のEV.Café』。Evernoteで「村上龍」を検索してたらキンドルのハイライトが残っていたので、せっかくということでブログに書いてみようかと。 坂本龍一さんが亡くなったとき、追悼…
唐戸信嘉訳の読書会 以前も何度かブログで紹介した、"吸血鬼ドラキュラの作品を毎日5ページずつ読む"という試み。 www.nejimakiblog.com どこに感想をまとめようか迷った挙句、つぶやきはSubstackチャットに、章ごとの感想はこのブログ記事に追記しながら随…
吸血鬼ドラキュラを半年かけて読む試み 以前紹介した海外の「ドラキュラ・デイリー」読書会が面白そうだったので、僕もちょっとトライしてみることにしました。 www.nejimakiblog.com ちょうど光文社古典新訳文庫版の唐戸信嘉さん翻訳の『ドラキュラ / ブラ…
Substckとバンパイア あの”吸血鬼ドラキュラ”の原作を毎日少しずつ読むのがアメリカを中心に流行している、というのをポッドキャストで聴いたので軽く紹介しようかなと。 ・「いかにしてサブスタックはドラキュラをリバイバルさせたのか?」 slate.com ここ…
ブックスタックでオンライン読書会 一冊の本を、一ヶ月かけて みんなで読んでいくというちょっと変わった読書会を 「BookStack」というニュースレター上ではじめます。 www.nejimakiblog.com 記念すべき第一冊目を何にしようかは 正直かなり迷いましたが、 …
ブックスタック 以前からずっとやってみたかった読書会。ニュースレターという形式で開催してみることにしました。 その名も「BookStack」。 bookstack1.substack.com Substackにて、月に一冊ずつ、みんなで進捗をあわせながら読むという試み。参加はもちろ…
高額な書籍たち アマゾンで欲しいものリストに入れているけれど、中古本でもプレミアがついているものや、元々のお値段が高くて手が届かないものが貯まってきたので、整理する意味も込めてブログにまとめてみました。 (※だいたいが3000円以上する"御本"ばか…
英国のゲイ小説 イギリスの作家、E・M・フォスターが書いた短編小説「アーサー・スナッチフォールド」を読んだ。 同性愛的要素を含む、と聞いて以前から気になっていたんだけれど、プライド月間ということでようやく手に取ったという感じ。 当時英国では犯罪…
一カ月間の短篇読書チャレンジ どうも、ねじまき(@nejimakiradio1)です。 新しい月始まりということで、また懲りずにあらたな挑戦をしてみようかと。 今回のテーマは「毎日1篇ずつ短編小説を読む」ということ。今年は小説を書きたいなということもあって、た…
新作の予習に 最新作『街とその不確かな壁』が明日発売。タイトルや前情報から、過去作『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』と関連しているのは間違いなさそうなので、10年振りぐらいに再読。 個人的には初めて読んだ村上春樹の長編が『世界の…
純日記を集めた一冊 はてなブロガーの日記を集めた『はてなブログの日記本 2022』を読んだ。”たくさんの何気ない日記を集めました”というキャッチコピーのとおり、 お店での出来事から運動会、くるりのライブ、雨の日の一日、入学式やたぬきうどん...などな…
本当においしいドーナツ@BRUTUS 雑誌ブルータスでなんと『本当においしいドーナツ』特集が。表紙の ”ドーナツは、ブームじゃなくて文化です。”という文字が頼もしく、甘いものには目がないので、さっそく読んでみました。 冒頭からいきなり京都のドーナツ屋…
指輪物語の前日譚 ホビットの冒険(新版:瀬田貞二訳) がキンドルの電子書籍で発売されたので、ドラマ版『力の指輪』予習のために読んでみました。 子供の頃にリアルタイムで映画版『ロードオブザリング』をみて原作の『指輪物語』に挑むも挫折。 今回ドラマ版…
京都が舞台のSF短編小説集 はてなブログのお題が「SF」ということで、最近気になっている本について少し紹介。 インターネットで有志が書いた京都破壊SFアンソロジー「京新星爆発」。 ブログのお題は"古今東西のSF"と書かれてましたが、まさか京都が舞台のSF…
Blogの歴史と問題 "誰でも書き手になれる画期的なサービス"だったブログ≒ウェブログの普及と直面した様々な問題を書いた本の紹介。ここ最近、大手ブログの閉鎖が続くなか、ブログの歴史を振り返ろうと思い図書館で借りてみました。 著者はニューヨークタイム…
図書室で電子書籍貸出 岡崎にある京都府立図書館ではじまった、「電子書籍貸出サービス」をさっそく利用してみました。 一度現地で会員登録さえすれば、京都府民なら誰でも電子書籍をレンタル利用できるようになります。 ・・・実際やってみたところ、登録手…
小説のあとがきはいつ読むか問題 読書好きな人なら誰もが経験したことのある「あとがき」を先に読んでしまうという背徳的な行為。 僕はわりかし頻繁にやってしまうのですが、ネタバレで後悔することもある一方、より物語の世界に入り込めることもあり、「み…
世界を変えたさまざまな社会運動 とあるきっかけで読ませてもらった抵抗運動に関する一冊。『プロテストってなに?/ アリス&エミリー・ハワース=ブース (著』。世界中の社会運動やその歴史をまとめた本です。 自由とは「ほかでもない自分自身こそが自らを導…
電子書籍振り返りin令和三年 令和3年に読んだ"おすすめのKindle本"。年末恒例のブログ記事、だいぶ遅れましたが軽くまとめてみようかと。(今年読んだ本なので、2021年発売の本ばかりではないです) www.nejimakiblog.com 電子書籍振り返りin令和三年 トレバー…
没後700年とパンデミック ダンテが亡くなってから700年が経つのだそう。ダンテといえば、やっぱり『神曲』。 ということで、いきなり原作を読むのはちょっと辛いので、ちょっとずるをして阿刀田 高の『やさしいダンテ<神曲>』 (角川文庫)と、コロナ繫がり…
英語と日本語の狭間で 毎月一回、なにかを翻訳するつもりでしたが、題材を探す時間や訳する余裕がなかったので、今回は大江健三郎の翻訳に関する文章を軽く紹介。 この『私という小説家の作り方』という本は、"作家になった経緯"について大江健三郎自身が振…
美空ひばりから米津玄師まで 柴那典さんの著作『平成のヒット曲』をKindleで読みました。 平成元年である1989年のヒット曲「川の流れのように」に始まって、2018年の「Lemon / 米津玄師」まで、THE平成な曲が時代背景と共に紹介されている一冊。さっそく軽く…
柴田元幸さん翻訳の名作 海外文学好きにおすすめの一冊『ムーンパレス / Paul Auster』について、「文学ラジオ空飛び猫たち」というポッドキャスト番組でざっくり雑談しました。軽く補足的なものと、感想をいまさらながら書いてみたいと思いいます。 アメリ…
ロブスターのエッセイ集 ニュースレター界隈では有名なLobsterr Letterからついに本が出版されたとのことで、さっそく読んでみました。 『いくつもの月曜日』というタイトルの一冊で、英語タイトルは「Almost Every Monday」となっており、これまたいい感じ…
リンクスの歌詞を翻訳 LGBTQ+関連のアーティストとして最近注目しているのが、イギリス・ロンドン発のリンクス。 LynksはElliot Brettというドラァグをやっている方の別プロジェクトという感じ。 リンクスについては本人いわく「パフォーマーであり、起業家…
青砥瑞人さんの脳科学本 今回紹介するのは、脳科学者の青砥瑞人さんが書かれた『ブレインドリブン』という本。 タイトルを見ると「胡散臭いビジネス書か」と思う方もいるかもしれませんが、わりと科学的な根拠に基づいて誠実に書かれている本だったように思…
NYにある国際連合の部屋 中国SF小説『三体』の第二巻を最近読み終えました。スケールが大きすぎて話したいことが山ほどある小説なのですが、 個人的に気になったのは、物語に登場する「国連の瞑想室」の存在について。 いかにもこの物語のために作られたかの…
男らしさとポップカルチャー ハリウッド映画でみるジェンダー論を書いた本、『マスキュリニティで読む21世紀アメリカ映画(英宝社)』が発売されたので、さっそく読んでみた感想を書いてみたいと思います。 この書籍の内容としては、マスキュリニティー(男性性…
ジョージ・オーウェルのSF名作 全ては記録することからはじまる、そんな小説を紹介しようと思います。 コロナ禍での監視社会へのおそれ、世界情勢、日本の政治などの状況も相まってなにかと取り上げられることの多かったジョージオーウェルの『1984年』を久…
Saku Yanagawaさんの書籍 日本人としてスタンダップコメディアンの第一線にいるサクヤナガワ(柳川朔)さんが、『Get Up Stand Up! たたかうために立ち上がれ!』という本を出版。 以前から「スタンダップコメディやってみたいなぁ」と思ってたので、さっそく読…