【新刊のタイトルも発表】
新潮社から、村上春樹さんの新作についての詳細が発表されました。
出版は新潮社からとなるようです。
新潮社によると、タイトルは『騎士団長殺し』になると発表されました。
全2冊の長編小説であり、「第1部 顕(あらわ)れるイデア編」「第2部 遷(うつ)ろうメタファー編」に分かれ、同時に発売されます。
【いつ発売?ストーリーは?】
新刊の発売は、なんと2017年2月24日(金) 。価格は税込みで1944円。
なんだかんだであっという間に発売日になりそうです。
ストーリーやあらすじはまだ公開されていませんが(※追記)、以前に行われたデンマークの講演会では、 小説の内容にも少し触れられたようです。
「でも今書いている小説では、一人称に戻ります。また名前がなくなる」
— Fumiyoshi Yanagi (@liberte422) 2016年11月30日
「『海辺のカフカ』より長く、『1Q84』より短い小説。とても奇妙な物語になります」(朝日新聞より)
村上春樹新作、楽しみ。
村上春樹さんの今までの著作でみられるように(特に「品川猿」や『多崎つくる』)、また"名前"が重要なテーマとなりそうです。
『海辺のカフカ』より長く『1Q84』よりも短い全二冊、ということなので、電車通勤のサラリーマンには一番都合が良い長さかもしれません。
個人的には、綿谷ノボルや皮剥ぎボリス、ジョニー・ウォーカー以上の悪役の登場を期待したいところ。
奇妙さでいうと、カーネルサンダースや短編の「踊る小人」「緑色の獣」のような独特のファンタジー的な世界観がみられるとうれしいですね。
『騎士団長殺し』という今までに見られない物騒なタイトルから考えてみると、
暗く不吉なミステリー的展開になるのかも?
「殺し」という今までにはなかった強い意味を持つ単語が含まれているのですが、小説の内容も暗い闇を含んだストーリーになることが予想されます。
お得意のメタファーも健在でしょう。
※追記:『騎士団長殺し』とはモーツァルトのオペラ『ドン・ジョヴァンニ』に関係しているのではないか?という憶測が飛び交っています。
『ドン・ジョバンニ』と言えば、僕は真っ先に映画『アマデウス』のワンシーンを思い出しますね。
※追記(2/24):早速購入して少し読んでみました。
【ファンの反応】
村上春樹さんの新作についていろいろ聞かれるので、いちお書いときます。①長編作品はファンタジーとリアリズムが交互にくるので、次はファンタジー要素が強い ②必ず過去の短編にヒントがある③上下2冊はノルウェイ→ダンス→カフカと名作揃い。次も名作誕生の予感がする。こんなところです。 pic.twitter.com/dGNFTdYZN2
— ナカムラクニオ(6次元) (@6jigen) 2016年11月30日
次はファンタジーになる可能性が高いそうです。
村上春樹の新作が出るそうだけど『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』『女のいない男たち』から予想してみるに「癒しがたい過去の傷と向き合う」というのが主題になってくるんじゃないかな
— Q (@Q_9q9q) 2016年12月1日
発売後、毎回Amazonレビューに現れる面白レビューも楽しみだったりします。
【Haruki Murakamiの次回作】
良い意味でも悪い意味でも何かしらあると毎回騒がれる日本を代表する作家、村上春樹。ノーベル文学賞落選やアンデルセン文学賞授賞も記憶に新しいですね。
『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』の3年振りの長編次回作となる今作ですが、村上春樹自身、自らを長編小説作家であるとしており、気合の入った一作となるのではないでしょうか。
『多崎つくる』が個人的にはあまり心に響かなかったので(あくまで個人的な感想)今作こそ楽しみにしています。来年二月というのが意外と早くて驚き。Kindlleなどの電子書籍でも発売して欲しいところですが、まずは単行本から読みたいと思います。
※追記(1/16):Amazonで新作の予約が開始したのと共に、背表紙も公開されています。
『ねじまき鳥クロニクル』を思い起こさせるようなデザイン。
これは期待できそうですね。
予約だけで50万部を突破した『多崎つくる』ですが、今回どれだけ売れるのかも気になります。第3部も出るのか気になります。
予約・購入は下記より。
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2017/02/24
- メディア: 単行本
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※早速購入し、少し読んでみたので軽い感想を書きました。
村上春樹は昔の短編小説をもとに長編を書くことが多いので、この機会に短編集も振り返ってみてはいかがでしょうか。