世界のねじを巻くブログ

ゲイが独自の視点で、海外記事/映画/書評/音楽/電子書籍/Lifehack/Podcastなどについてお伝えします。ポッドキャスト「ねじまきラジオ」配信中。

フランスの友人と大阪で再会、そしてペットの名付けについて。(2023.4.16)

てんしば・うみねこ・サバティカル

ひさびさに純日記的なものを書こうかなと。
ほんとは「ねじまき日記」に書くつもりだったけど思ったよりボリューム出てきたのでこちらで。

日曜日、丸一日休みが取れたので、
お昼から大阪の天王寺へ行って、ゲイ友達とフットサル。

サッカー経験ゼロなのでまだまだ足を引っ張ってばかりだけど、
少しずつ上達はしてる気がする。

スポーツなんてほんとに楽しんだもん勝ちなのでほどほどにやっていきたい。

天王寺を訪れたのは、
あべのハルカスの美術館に「楳図かずお展」を見に行った時以来なので、
じつに半年ぶりだったけど、とにかく人の多さに驚いた。

出稽古とDJと楳図かずお展と。 - 世界のねじを巻くブログ

芝が辺り一面に広がる天王寺の公園「てんしば」も初めて通ったのだけど
天気がよかったこともあってか、
みんな芝生の上で寝転んだり、スポーツしたり、
お酒を飲んだりでほんとうにいい空間だった。


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その後少し時間を潰してから、フランス人の友人と4年振りの再会。

そもそもそのフランス人との馴れ初めを書いておくと、

今はなき京都のナムコタワーにて
『ストリートファイター4』のアーケードで勝負した後、
仲良くなったヤツ。

僕自身ゲームは好きだけど、
ゲームセンターはめったに行かないクチなので、
彼が唯一のゲーセンで知り合ったともだちだったり。
(ゲームセンターには、今もこういう昭和的な出会いがあるんだろうか?)

 

そのフランス人(仮に ニコラスとする)と、
ガールフレンド、そしてニコラスの両親
という4人での日本旅行に来ていて、
昨日から二週間ほど観光しているらしい。

 

ニコラス自身は大の日本カルチャー好きのフランス人で、
すでに4回目の来日。

空手・ゲーム・アニメ・音楽・日本酒、と
その辺の日本人よりは日本文化に詳しいぐらいのそれ。

 

彼らはトゥールーズというフランス南部の閑静な街から
やってきていて、世界一周旅行中にもお世話になったり。

 

Toulouseというと、
世界に名だたる航空機の企業エアバスの本社があるところで、
いわば航空業のメッカ。
(石を投げれば、飛行機・航空業界の人に当たるとかあたらないとか。)

作家のサンテグジュペリも、
トゥールーズとかこの辺りもしょっちゅう飛んでたんだよな、確か。

 

ニコラス両親がパリのエア・フランスで働いていたため、
従業員割引を使ってやってきたらしい。

 

最近の航空業界の話を聞くと、
エア・バス社が最大規模の航空機の製造を止めたのが大きなトピックだそうで。

燃料を大量に消費する巨大な航空機への需要が
ヨーロッパではもうなくなってきているとのこと。

 

それに対して、アラブ首長国連邦(UAE)が本社のエミレーツ社は
大規模な飛行機を作りまくっているらしい。

中東なら燃料も掘り放題だし、
燃料のコストをあまり考えずに済むから、フランスとはどうやら事情が違うとのこと。
(エネルギーを抑えるってやっぱり定番だけど強力な手だよね。)

 

フランスはお得意の原子力産業も(調べてないけど)たぶん逆風が吹いてるだろうし、
パリも治安の悪化で
"薔薇色のパリ"なんてもう存在しないことが一般層にも知れ渡ってしまったし、
観光業も厳しそうだし。

おフランスも日本と同じく辛い立場にあるのかも。

 

・・・・ずいぶん前の話をすると、
5年前のGWに友人と行った沖縄旅行も、
実は途中でニコラスと合流してたり。

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沖縄にある全世界から空手好きが集まる「カラテバー」閉店しちゃったね、
とかそんな思い出話をしたり。

 

ニコラスの家族ははじめての日本旅行なので、
グリコの前で写真を撮ったり、ドラッグストアで30分はたむろしたり。

 

ここからは個人的に印象に残った会話やネタをつらつら書いていこうかなと。

 

アニー・エルノーについて

2023年にノーベル文学賞を受賞したアニー・エルノー。

フランスでの実際の評価はどうなのか知りたかったので、
4人ともに聞いてみたけど、
誰も、アニーエルノーのことは知らないとのこと。

はじめは自分の発音が悪いのかと思って、
ネットの記事を見せたけど全くノー・アイデア。

ノーベル賞で騒ぐのはやっぱりアジアだけなんだろうか?

 

シャルリー・エブド襲撃事件のその後

風刺漫画家がイスラム批判のコミックを新聞に投稿したのがきっかけなあの事件。
その後どうなったのか全然知らなかったので聞いてみると、
どうやらこういうことになっているんだそう。

襲撃から8年…あの新聞社が外務大臣から“報復警告”されて国際トラブルになっている“事件” | 文春オンライン

 

なお、よく誤解されるのでいっておきたいが、みんなシャルリー・エブドの作品自体に賛同したわけではない。世論調査でも半数はあの絵は出すべきではなかったとしている。力で言論を圧殺しようとしたことが問題だった。

 

現在、アルカイダやISの組織的なテロは収まっているが、このような個人的に感化された者による犯罪はつづいている。

警備費用なども馬鹿にならないらしい。そりゃそうか。

 

それだけではない。特にいま、ウクライナへの侵攻でロシアを支持するイランとの関係は前にもまして悪くなっている。

 

シャルリー・エブド無事存続はしていると聞いてほっとしたけれど、
そう簡単に解決する話ではなかったし、会社の方針などが理由で内部でも大揉めしてるらしい。

 

 

マクロン大統領

年金支給開始年齢が現行の62歳から64歳に引き上げられる内容に、
今年1月から国内各地で激しい抗議が行われたのは日本でも大きく報道された。

 

結局マクロン氏は年金改革法案に署名してしまったけど

ガールフレンドによると
「もう法案は通されたけど、それでも私たちは抵抗してるのよ」

と力強い一言。

 

そういや、世界一周旅行中に僕がトゥールーズに行ったときも、
イエロージャケット運動が行われていて、
ATMからお金が引き出せず困ったのを思い出した。

 

 
 
 
 
 
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日本文化について

書ききれないけど、

 

・串カツ屋で流れた『青春アミーゴ』に一瞬で反応するガールフレンド。
(学生時代日本語を勉強していて、その頃のドラマをよく見ていたそう)

 

・『アグレッシブ烈子』という聞いたこともないアニメを

Netflixでおすすめされた(これって有名ですか?)

 

『Old Enough』(はじめてのおつかい)をお返しにおすすめしておいた。

 

 

・ニコのガールフレンドに日本の音楽のおすすめを聞かれたので、
とりあえず ゆらゆら帝国、坂本龍一、NANA、宇多田ヒカル、藤井風
あたりの音楽をおすすめしておいた。

 

・村上春樹の新作が出たというのも知っていたみたいで、
本屋でパシャパシャと写真を撮っていた。

 

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ペットの名付け方について

この一日で話した中で、一番驚いたのは

フランスにはペットの名付け方にルールがあるということ。

 

フランスのペットの名付けにはルールがある?! | Fruitful Englishのおいしいブログ~英語の暮らし

血統書付きの犬・猫に限ったことなのですが、生まれた年によって決められたアルファベットから名前を付けることになっています。今年はSの年なので、今年生まれた犬猫はみんなSで始まる名前です。

数年前の記事なので「S」になってるけど、
2023年の文字は「U」なんだそう。

なので2ヶ月前に生まれた猫には、
どうしても日本語のことばを付けたかったそうで、

Umineko(うみねこ)Umami(うまみ)
が候補にあがったそうで。笑

「どちらの名前を付けるかで二時間喧嘩したんだ」
みたいな話を聞いて仲が良いな、と思っていると、

「ねじまきならどっちを選ぶ?」と質問が飛んでくる。

「うまみ(Umami)の方がかわいいかなぁ」

「・・・ほら、言っただろ?」
とニコに一杯1000円もするクラフトビールをおごってもらえたり。

 

でもそのあとで、
青い目をもった猫なんだから。しかも私は猫を食べたいわけじゃないし」
というガールフレンドの反論を聞いてからは
(それなら「うみねこ」の方がフィットするかなぁ)
と思ったけど、口には出さずにペール・エールをグビッと頂きました。

 

サバティカル制度

詳しくはWikipediaなどで見てほしいけれど、
こういう休暇制度があるらしい。

サバティカル - Wikipedia

 

ニコによると、
同じ会社で長期間従順に働いていると、
10か月まで休みが取れて、
なおかつ会社から再び雇用される権利をもらえるんだそう。

 

大阪の外国人観光客や道頓堀について

道頓堀の観光客の多さにとにかくびっくり。

京都も大概だけど、大阪もそれに負けないぐらい海外の方が多かった。

道頓堀は今まで見た中で一番カオスで、
その人種のるつぼ感は見てるだけで、とても楽しめた。

 

ギラギラのネオン街は個人的に嫌いではなくて、
(というかむしろ大阪はそうあってほしい)んだけど、
音だけはちょっと耐えられいレベルだった。

 

割れたスピーカーから流れるEDM、
50m先のアクセサリーショップのレゲトンと混ざり、
さらにはライブ中のアニソンもそこにぶっかる。
(昔の道頓堀ってあんなにうるさかったっけ?)

 

…そんなこんなで、
御堂筋線から京阪乗り換えの短い距離でさえしんどいぐらい
ひさびさに派手に酔っぱらったけど、
こうやって京阪電車に乗りながら日記を書けているぐらいなのでなんとかなるかな。
(今は数日後にブログ記事として書き直している)

 

ひさびさに外の目でみた日本を楽しんだ気がする。

こうやって見ると日本もやっぱ捨てたもんじゃないよねと思う一日だった。

「観光公害」ということばもあるけれど、
観光に頼っている京都人としては文句は言ってられないなと。

 

※別に日にもう一度ご飯にいった後編を書きました。

nejimakinikki.hatenablog.com

 

今週のお題「変わった」

nejimakinikki.hatenablog.com