【辺見庸の「もの食う人々」】
辺見庸の『もの食う人々』を読んでいると、
エチオピア南西部の秘境に住むアフリカ先住民族スーリ族の話が印象に残ったので、
スーリ族について少し紹介したいと思います。
【スーリ族の風習】
スーリ族には、結婚までに下唇を切り、皿をはめるという驚きの慣習があります。
BBCの番組をご覧下さい。
BBCの番組の内容をまとめると、
- 唇を切ることで話し方が男性と変わる。
- 一説では、女性が誘拐されるのを防ぐため始まったといわれているが、
- はっきりした起源は不明。彼らでさえいつ、そしてなぜ始まったかを知らない。
- 子供の頃から結婚に向けて棒で下唇に切れ込みを入れ、徐々に広げていく。
- 皿を入れなければ、結婚も難しく、牛ももらえない。
- 口の皿の大きさは、女性の価値を決め、結婚した時にもらえる牛の数を決める
- 「私の唇は牛60頭の価値がある」と話す女性。
- 一部その特異な慣習を断る女性も出てき始めているようである。
僕たちから見れば衝撃的かもしれまぜんが、
向こうからすれば、髪の毛を染めたり、スマホをじっと見つめたりするのは奇妙に映るかもしれません。
それにしてもなぜこのような慣習が始まったかは非常に興味深いところです。
【おわりに】
いかがだったでしょうか?
スーリ族が登場した、辺見庸の『もの食う人々』は度肝を抜く「食」ルポルタージュだったので、また別の機会に紹介したいと思います。