【ヨシュア・ツリーの一曲】
イギリスの音楽雑誌『MOJO』で、『The Joshua Tree』からあの曲が再録されるという情報が掲載されたようです。
「あの曲」とはアルバム『』の6曲目に位置する「レッドヒルマイニングタウン」。
ライブでもあまり演奏されることはなく、おそらく他の曲と比べ知名度はそれほど高くない"渋い一曲"と言えるでしょう。
個人的にはアルバム『ヨシュア・ツリー』の中で三本の指に入るほど好きな曲なので、思わず記事を書いてしまいました。
【歌詞・曲の内容】
イギリス炭鉱労働者のストライキを描いたのがこの「レッドヒルマイニングタウン」という曲。本来シングル・カットされる予定だったため炭鉱をイメージしたPVも存在します。
U2のボーカルであるBono(ボノ)の力強いボーカルが、たまりません。
彼らのルックスは現在とは全然違いますね。
最後にギターのジ・エッジがカナリヤを炭鉱から放つシーンも◎。
(ちなみにカナリアは毒ガスを察知する警報装置としてよく炭鉱に持ち込まれたようです。そういえば、The Policeの曲に、「カナリアの悲劇」という曲がありましたね。)
歌詞もU2らしく男臭さに溢れています。
Through hands of steel
And heart of stone
Our labour day
Has come and gone.
(鋼の両手と/石の心で/我々の労働の日は/訪れては去っていった)
I'm hangin' on
You're all that's left to hold on to.
(僕はしがみついている/残されたのは君だけだ)
厳しい環境でも必死にしがみつく炭鉱労働者達の姿が思い浮かぶようです。
【Steve Lillywhite 2017 Mix】
この曲が発売されたのはもう30年も前。
昔のような太く力強い声は期待できないでしょうが、新録では今の円熟のU2の演奏を早く聴いてみたいですね。
若干の古臭さは否めないので、それを一新するようなバージョンを期待したいところ。
似たような感じで再録しても意味がないので、思い切って打ち込みを入れたりするのかもしれない・・なんて色々考えてしまいますが、あくまで音楽誌に情報が載っただけなので、もう少し新ミックスの詳細を待ちたいと思います。
※追記(2017.04.25):
下記より30th anniversary Editionに収録予定の
「Red Hill Mining Town (Steve Lillywhite 2017 Mix)」が視聴できます。
聴いた感想としては、演奏に関しては思ったより原曲に近く、
ボノのボーカルがは少し近年寄りになっています。男臭さが少し減ったような感じ。
ホーンセクションが増強されて華やかに。ラストの展開も聴きどころでしょう。
ぜひ聞いてみてください!
※追記:最新ツアーの記事もどうぞ。