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ミスチルが新作『SOUNDTRACKS』をアナログレコードで出す意味 & 全曲レビュー

【LPレコード×Mr.Children】

ミスチルの新作『サウンドトラックス』がCDのみならず、アナログレコードのフォーマットでも発売されます。

今まで長いバンドの歴史でCDかデジタルでしかアルバムを出さなかった
Mr.Childrenが「なぜ今レコードで新譜を出すのか」ということや、
アルバムの感想を書いてみたいと思います。

 

新しい音楽体験

 レコードってそもそも、数世代前のフォーマット。

 ミスチルファン20~40代前半の方は、
おそらく"レコードに触れたことがない人"も少なくないと思ってます。

なのでもし今回のニューアルバムをきっかけに
アナログ盤リリースを始めたのであれば、
新体験になるのではないでしょうか。

若い方がわざわざお金をかけて
この新作のためにレコード環境を整えるというパターンは少ないかも?ですが。

ミスチルという広い層に人気のあるアーティストが
レコードを出すのは、非常に意義のあることかと。

 

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アナログレコードでミスチルのSOUNDTRACKS



ファングッズとしてのレコード盤

フィジカル的な存在感は
CDより遥かにあるレコード盤(12inch)。

Twitterの声を見てると

レコードープレーヤを持っていない若者」が
レコード版を購入している例も多々見かけました。

グッズ・インテリア的な需要も間違いなくあると思います。

ライブやコンサートに行けないので、
音楽ファンが使えるお金がコロナ前より増えてきていることもレコード人気の裏にある理由の一つかと。

 

"映え"るアイテム

大きさから言っても、物理的にCDの5倍ぐらい大きいレコード。

どう写そうと映えまくりますし、
SNS時代にレコードが再び盛り上がってきたのは必然という気がします。

またターンテーブルに載せて
くるくる回る様子も若い層からすれば
Tiktokやインスタストーリーズなど動画映えしそうなもの。

アルバム自体は今日発売ですが、
レコードが回る様子のストーリーズがたくさんアップされるのが
容易に想像できます。

そういった"見せたい需要”ももしかするとあるのかも?

そういえば、シングル『花の匂い』が
着うたのみで配信限定リリースされた当時も
けっこう話題を呼んでたような。

 

レコード熱をロンドンで感じた?

新作は海外収録ということで、ロンドン(とロサンゼルス)でのレコーディング。

余談ですが、僕が二年前ロンドンに行って驚いたのは、
視聴用のレコードプレイヤーが
何台も店頭に置いてあり、
自由に視聴できるような環境が整ったレコードショップがあったこと。

カフェでもvinylを売っていたのも印象的で、
海外のレコード人気はすごいなと思いました。

 

ミスターチルドレンは何だかんだ『Reflection』をハイレゾで発売したりもしてますし、 
今回挑戦したいフォーマットがレコード、というのもそう考えると当然の流れかもしれません。

そいえばKing Gnuも新作をレコードで出してますし、
日本のレコード会社も前向きになってくれるのはいいことですよね。

 

個人的聴きどころ

あくまで個人的に「聞きどころかも」と思ったところを軽く書いてみます。

今回CD版は購入しなかったので音質の比較したわけではなく、
あくまでレコード版のみを聴いた感想となります。

・ドラムのドスドス感がリアル
・アコギの生々しさ
・桜井さんのボーカルの位置も◎
・たまにプチプチ音が入っていい感じ
・管弦がすごく自然にバンドの音と溶け込んでいる

 

アナログで聞く価値のあるアルバムになってるかと。

 

あと今回のアルバムは、

A面とB面を意識した曲順になっている気がします。

 

A面5曲目「Losstime」でいったんダウナーになって落ち着き、
間をあけて、
B面1曲目「Documentary film」で
またアルバムが勢いづく感じ。

 

A面もB面もちゃんとした展開があって
5曲目まで持っていってくれるので、
あっという間にアルバムを聞き終えることができます。

 

曲順で一番「おっ」と思ったのは、
B-3「others」の入っている位置です。
B-SIDEの1,2の濃さをいい感じに緩和してくれてニクいです。

 

CD派の方も、
いったん「losstime」で間を置いてからB-SIDEに入ると
また違った聞き方ができるかもしれません。

 

レビュー・感想

軽くアルバム全曲感想・レビューや
聞きどころを書いてみたいと思います。(※あくまで個人的な主観です)

A面

A-1 DANCING SHOES

歌詞もボーカルもさらけ出してる感があってホントにいい。

タイトルが全部大文字なところも、
なんか意気込みを感じます。

1曲目として、個人的にはけっこう意表を突かれましたが、
2周目、3周目と聞くと管弦も壮大で1曲目にふさわしい曲。
このアルバムの中で一番洋楽っぽいかな? レッドツェッペリン感があります。
深海っぽいサウンドが好きな方は一発で気に入るかと。

 

A-2 Brand new planet

Youtubeで公開されたときからすごく評判がよく、
個人的にも先行曲の中では一番グッときた曲。

Twitterでもみんなべた褒めで
コロナ禍の今、
みんな希望を見せてくれる曲が聴きたかったんだな、と思いながら
しみじみ聞きほれてました。
(BTSのダイナマイトのヒットもそんな背景がある感じがします)

大サビ前の弦を擦る音?みたいなのが個人的にツボです。

 

A-3 turn over?

J-POPだけど洋楽チックな鳴りをしている気がします。
コード進行が~みたいなことをいえたらいいんですけど、
とりあえず気持ちよく聴けますね。

ボンゴ?がいいアクセントとして鳴ってます。
桜井さんも気持ちよさそうに歌ってます。

 

A-4 君と重ねたモノローグ

しっかり甘いラブソングも用意してるミスチル。
2000年代のファンの方は一番安心して聞ける曲ではないでしょうか?

後半は割と長めのインストが入っていて
Mr.Childrenのアルバム曲としてはちょっと珍しい展開かも。

 

A-5 losstime

さだまさし的なシリアスで暗さのある曲。

歌詞からすると、
死んだ恋人について歌った曲」のように聞こえます。

・・・ふと思ったのは、
退廃的な雰囲気を出したいとき、
"老婆"ってワード歌詞に出がちな気がします笑


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B面

B-1 Documentary film

ドラムの生々しさがひたすら気持ちよいですね。
2000年代のミスチルが好きな方はおそらくこの曲も
ハマるかと思います。
PVもかなりこだわりが感じられます。

あの意味深な樹木がなにかキーになるかと思ってた のですが、
このアルバムの歌詞では言及がなかったですね。。
(なにかご存知の方教えてください)

 

B-2 Birthday

映画版ドラえもんの主題歌でしたよね。

子供向けの曲かと思いきや、
わりとばっちりバンドサウンドで手抜きなし。
ベースの存在感もバッチリです。

ドラムも勢いがあって4人が楽しそうに演奏しているのが
思い浮かびます。

アニメ映画でいくとワンピースの「fanfare」の例もありましたが、
映画のイメージににあわせて曲を作れるミスチルすげーとなる一曲。

そういや「どろろ」のフェイクもすごかったな。

 

B-3 others

ミスチル的CMソングですが
後半の展開が聴きどころかと。

「アイ・アム・ザ・ウォルラス」や「A Day~」「Something」風なストリングスが鳴ってたり、
後期ビートルズって感じでかなり好みです。

比較的年齢が上の人にも受け入れられそうな一曲かと。

あと、キリンビールが飲みたくなりますね。

 

B-4 The song of praise

とにかくコーラスが特徴的な「応援の歌」。

My Little Loverの「evergreenをふと思い出しました。
(Bankbandでもカバーしてましたしね)
ライブでは盛り上がるでしょうね~

イントロ~間奏のギターも「HANABI」っぽさがあってワクワクします。

歌詞のメッセージ性がわりかし強めな感じで
桜井節がでてますね。

B-5 memories

サウンドトラックス、というタイトルにふさわしく、
終わりをしっかり感じさせる一曲です。
フォレストガンプを見終わったような安心感が味わえます。

 

アルバム全体的なサウンドとして、
今までとは違う空間的な広さがある気がします。
また曲によって音の広さの幅をあえて変えているように思いました。

個人的には前作の『重力と呼吸』より好みのアルバムかな。
とにかく、ミスチルの新作をアナログで聞くのがなんとも不思議な感じでした。

サブスク・ストリーミング時代だからこそ

SpotifyやApple Musicなど、
ストリーミング配信が当たり前になった今だからこそ
意義のあるアナログリリース。
どうやらスポティファイではまだ配信されてないようです。

・・・とりあえずいいたいのは、
アナログレコードいいよね、という話。

スピッツが全アルバムをアナログレコードでリリースした例もあるので、
今後Mr.Childrenの作品群も一気にアナログ化してほしいかな。
(『DISCOVERY』をLP盤で聞いてみたくて。)

というわけで夜遅くまでブログ書いてみました。
アナログで出してくれたミスチルに感謝。
明日の仕事も頑張れそうです。

SOUNDTRACKS 通常盤 (CD / 32Pブックレット)

SOUNDTRACKS 通常盤 (CD / 32Pブックレット)

  • アーティスト:Mr.Children
  • 発売日: 2020/12/02
  • メディア: CD

レコードの魅力と楽しみ方を語る | 世界のねじを巻くラジオ

www.nejimakiblog.com

今週のお題「感謝したいこと」