Yu KosekiさんのZine
ねじまきブログでも何度か紹介している小関悠さんのニュースレター「#たよりない話」を集めた同人誌が去年、発売された。
2021年~2024年までに配信された200本以上の記事の中から、約40作が集められた
いわば「ベスト・オブ・たよりない話」的な一冊。

(同人誌の実物。本の表紙もシンプルでかっこいい)
youkosekiさんは自称"もぐりのインターネット研究者"ということで、
ITやメディア関連の読み物が多いんだけれど、
今回の同人誌はより生活に根付いた話が多かった印象。
個人的には、この辺のエッセイが好き。
・「なろう系の次はしんどい系」
・「ナシナシのアリで」
・「本屋がつらい」
・「潰れた店たちの記憶」
・「成分調整飲み会」
・「贅沢な遊び」
いくつか本文を引用すると、こんな感じ。
だからそもそも調整さんが、みんなの出欠が見える、 完全情報ゲームな時点でおかしい。実際、みんなの出欠状況を見て自分の出欠を入れるという戦略が成り立つ。
後手有利なわけ。山田さんが○の日は×にしようかなど。
序盤は睨み合いになってしまう。先手有利にするには、早く出欠を答えた人は飲み代が安くなるとか、そういうインセンティブ構造が必要だと思います。
「成分調整飲み会」より
皮肉なことにアマゾンは書影に帯がないことがわりとあって、多くの本屋よりも落ち着いている。帯とポップのない本屋があれば流行るのではと思うのだけど。
「本屋がつらい」
だからこそ、インターネットでウケてもウケなくても、シェアされてもされなくても、あるいはそもそもウケることを狙わずに、書きたいことを書く場所が必要なのだ。毎週書いている時はそんな大袈裟なことを考えてなかったけれど、こうして「たよりない話」を再編してみると、そう感じる。その上で、こうして一つの本になって、色々な人に読んでもらえるというのは、これ以上ない贅沢ではないかしら。
「贅沢な遊び」
文章がほんと読ませるのよね。
「頼りない話」なんてタイトルは悪い冗談で、
どれも切れ味がするどすぎて、読み慣れてくると
「あ、これはやばいぞ」みたいなのを一文目から察してしまうほど笑
「もっとポジティブなことが書きたいけれど、どうしてもネガティブな内容になってしまう」みたいな話を何度か書かれているけれど、
それについては僕も本当に共感しかなくて。
で、この『たよりない話の中でも特にたよりない話』は
残念ながら売り切れで、「感想書いても意味ないかな~」
と思ってブログを没にしてたんですが、
この度どうやら再販されるとのこと。
どの話が収録されているかは言わない方がいいと思うので、
それは買ってからのお楽しみ。
そうでなくても、youkosekiさんのニュースレターはこちらより読めるので、
シニカルなユーモアセンスをお持ちの方はぜひ登録してみてください。