Brian Enoのドキュメンタリー映画
少し前の話だけれど、ようやくブライアンイーノの映画『ENO』を大阪の箕面キューズモールにある109シネマズでみてきました。
クリエイティブとは?という問い、U2やデヴィッド・ボウイの映像まで見れて大満足。
・ブライアン・イーノ ジェネラティブ・ドキュメンタリー映画『Eno』|予告編
音楽、そしてアートにおける「革新」の概念そのものを体現し続けてきた伝説のアーティスト、ブライアン・イーノ。ミュージシャン、プロデューサー、ヴィジュアル・アーティスト、そして活動家、そのすべてにおいて時代の先を走り続け、50年以上にわたり明確なビジョンを提示してきた唯一無二の存在。そんなイーノの真髄に迫る、世界初・完全ジェネラティヴ・ドキュメンタリー映画『Eno』が日本上陸。ギャリー・ハストウィット監督による本作『Eno』は、ブライアン・イーノへの長時間のインタビュー、そして500時間を超える貴重なアーカイブ映像を組み合わせ、アーティストのブレンダン・ドーズと共同開発した自動生成システム「Brain One(ブライアン・イーノのアナグラム)」を導入。観るたびに構成や内容が変化する映画の常識を覆す全く新しい体験を実現。 (公式サイトより)
日本語字幕への翻訳はすべてビーター・バラカンさんのもの。
内容的に、「ブライアンイーノって誰?」というイーノ初心者でも十分楽しめる内容。
ちなみに Peter Barakanさんによると、
イーノは今までドキュメンタリーはすべて断っていたらしい。
(→音楽ドキュメンタリーというものが嫌いだったから)
「毎回見る度に映像が変化する」という仕組みなので、
(理論的には52京バージョンあるらしい)
あの回と同じ映像をみたのはあの映画館にいた人のみ、という不思議な感覚。
レビュー・感想
ということで、僕がみた回の映像についてあれこれ備忘録を書いていきます。
そういえば109シネマ箕面は、マット・デイモン主演の『オデッセイ』をIMAXでみたのが最後かな~。(もうほぼ10年前なのが怖い)
究極の劇場音響体験を実現する「SAION」とやらでの上映で音質はすごくよかった。

ここから箇条書きでばーっと書いていきます。
・映像がなんといったらいいかわからないけどジェネラティブな生成されている感じの演出が面白い
・DAWをいじるイーノさんの姿。立ったまま6時間作業することもあるんだとか。
・ブライアンイーノのプロデュースの姿勢は、「随時介入する」というやりかた。
本人は楽器がそんなに得意ではないし、雰囲気をつくる役割。
・庭いじりをしながら語る
・「複雑さが単純さから生まれる」という概念の重要さを説く。
・どんな場面でも「何かを植えよう」と考える
・ロキシーミュージックのライブ映像 楽器を弾けないイーノにシンセサイザーという新しい楽器。
・14歳のときからノートブックにメモをしていて、ものすごい数になっている
・紙だと「これとあれがどうつながる?」というのがわかりやすいから良い
・「Another Green World」の1曲目は泣きながら作った。
→大した曲じゃないけど、自分を信じることを学んだ曲らしい
・人間はなにかに帰属しているという意識がすごく強い
・“オブリーク・ストラテジーズという有名なあのアイデアカードについて
・デヴィッド・ボウイが語るEno。「What If~」もしかしたら、を語る人
「Heros」のボーカルについて語る場面も印象的だった
・Jamesのアルバム『レイド』やU2の『Zooropa』で1994年にアーティスト賞を受賞
・フェラ・クティからトーキングヘッズへの影響
・U2の「Moment Of Surrender」の曲作りについて
イーノはこの曲を大絶賛していて、イーノの前のめりでぎこちないループから、ラリーのドラムス、そしてエモーショナルな曲が出来上がったことを喜んでいる様子
・『Ambient3』は光のきらめき
・『Music For Airports』は高評価されたが、"イーノエスク"(イーノっぽい)という言葉で馬鹿にされたりもした
・ジョニ・ミッチェルからアンビエント音楽のアルバムを作りたい、と言われたのに当時批判にうんざりしていたので断ってしまったことを"人生の後悔"とまでいって悔やんでいた
・小型レコーダー(MC-60)に音のアイデアを吹き込む様子
・U2の『焔』収録の様子
「Pride」のデモのレコーディングの様子かっこいい
・ブライアンイーノ自身はパフォーマンスが苦手らしく、だからあまりライブをしないんだとか
・人々の想像力や感情の大切さを説いてED。www.nejimakiblog.com
イーノのクリエイティブ論が色んな視点で見れてよいドキュメンタリー映画だった
個人的にU2の映像が尺長めで見れて嬉しかったなと。
ピーターバラカンのトークショー
映画上映後に、ピーター・バラカンさんによる解説があった。
・『ディスクリートミュージック』のリリース時はそれほど話題にならなかったらしい
という話や、バラカンさんの好きな曲を聴けて、興味深かった。
デヴィッド・ボウイの『LOW』のCDにサインしてもらって嬉しかったな。
・・・ということで長くなってきたのでそろそろこの辺で。