【リマスター版が熱い2017年】
5月にビートルズの「サージェントペパーズ」、6月にはプリンスの「パープルレイン」やレディオヘッド「OK COMPUTER」など、ロック史を大きく変えた名作が次々とリマスターされ発売となりました。
ずっと待ちわびていた人も多いのではないでしょうか?
最近、ハイレゾやSHM-CD、SACDなど高音質オーディオに対する需要も高まってきている中、せっかくなので個人的な名録音の洋楽アルバムを紹介したいと思います。
ヘッドフォンやスピーカーのサウンドチェック用音源として、ぜひ気になったものを聞いてみてください。
【定番の高音質CD】
まずは、オーディオ愛好家なら間違いなく所有しているであろうこのアルバムから。
Aja(彩)-Steely Dan
- アーティスト: スティーリー・ダン
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
- 発売日: 2017/05/17
- メディア: CD
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まさにサウンドチェックのためにあるようなアルバム。
音にうるさいドナルド・フェイゲンがこだわり抜いて作った一作。
アルバムの中の空気が澄んでいるような印象で、"洗練"という言葉がぴったりです。
おすすめの一曲 『Peg』
ドラムの強弱・叩く位置まで見えそうな、的確でタイトな音。
音だけでなく、ジャケットも芸術的ですよね。
「Deacon Blues」や「Aja」のドラムソロも聴きどころ。
SHM-CDやSACD版もあるようですね。音楽的評価も非常に高いです。
ドナルド・フェイゲンのソロアルバム『The Nightfly(ナイトフライ)』も外せません。
OK Computer - Radiohead
2017年の6月にリマスターされ、20周年記念盤として発売されました。
レディオヘッドの代表作であり、90年代のロック史を大きく変えた一枚。
OK COMPUTER OKNOTOK 1997 2017 [帯解説・歌詞対訳 / 紙ジャケ仕様/ 高音質UHQCD / 2CD / 国内盤] (限定ステッカー付)(XLCDJP868)
- アーティスト: RADIOHEAD,レディオヘッド
- 出版社/メーカー: Beat Records / XL Recordings
- 発売日: 2017/06/23
- メディア: CD
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レディオヘッドのアルバムは、基本的に全て音が良いですよね。
『イン・レインボウズ』と迷いましたが、やはり「OKコンピューター」にしました。
おすすめの一曲『Paranoid Andoroid』
ビートルズの「Happiness is a warm gun」ごとく、何度も転調を繰り返す名曲。
何回聞いても飽きません。リマスター版の音圧も◎。どの楽器にも存在感があります。
トム・ヨークが天才たることを証明する一曲です。
他の曲でいうと、「Karma Police」のギターをつま弾く音や、
「Let Down」のラストの美しさも聴きどころ。
トムヨークのボーカルと共に、ずっと浸っていたい世界観がそこにはあります。
音響の素晴らしさが唯一無二な『Kid A』も外せませんね。DTMerはぜひ。
Beggars Banquet - The Rolling Stones
ローリング・ストーンズ最盛期の1960年代からの名盤。
半世紀近く古いアルバムにかかわらず、音もリマスターのおかげでかなりクリアです。
- アーティスト: ザ・ローリング・ストーンズ
- 出版社/メーカー: USMジャパン
- 発売日: 2010/11/24
- メディア: CD
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このアルバムの一曲目を飾るあの曲を紹介。
お薦めの一曲:悪魔を憐れむ歌(Sympathy For The Devil)
冒頭のパーカッションから音が心地良すぎます。
0:38~辺りで跳ねだすベース、
1:56~入ってくる「Whoo , Whooo!」と割り込んでくるコーラスも見事。
2:47~のキース・リチャーズのギターも聞かずには死ねません。。
歌詞もストーンズの数ある曲の中で特に含蓄に富んでいます。
このアルバムはブルース色が強く、
「No Expectations」「Stray Cat Blues」あたりもぜひ聞いて欲しいところ。
アナログ、LPレコードでもぜひ。
狂気 - ピンクフロイド
- アーティスト: Pink Floyd
- 出版社/メーカー: Pink Floyd Records
- 発売日: 2016/01/29
- メディア: CD
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これもオーディオ愛好家の中では特に有名な一作。
楽器だけでなく、心拍音・ノイズ・飛行機・サイレン・時計のベルなど様々な音を実験的に活用しており、スピーカーを最大限に活用できるアルバムです。
オススメの一曲 「Money」
冒頭からレジでお金を引き出す効果音が左右から飛んできます、これぞ立体音響。
やはり聴きどころは2:50~のギターソロでしょう。
跳ねるようなベースも聴き逃せません。一度はSACDバージョンをきいてみたいです。
We Get Request - オスカー・ピーターソントリオ
- アーティスト: Oscar Peterson
- 出版社/メーカー: Universal UK
- 発売日: 2009/11/06
- メディア: CD
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このアルバムの聴きどころはなんと言ってもレイ・ブラウンのウッドベース。
体にずんずんと響きます。赤ワインを飲みながらゆったり家で聞きたいアルバムです。
LPレコードも持っていますが、言うことなしのジャズトリオ。
ジャズ定番曲ばかりが収録されており、
普段ジャズを聴かない人にも心からお薦めできるアルバムです。
おすすめの一曲 「酒と薔薇の日々」
パープルレイン - Prince and the Revolution
プリンスのパープルレインがついにリマスター版で発売されました。
デラックス版は未発表曲も含まれます。
パープル・レイン DELUXE-EXPANDED EDITION
- アーティスト: プリンス&ザ・レヴォリューション
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2017/06/23
- メディア: CD
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おすすめの一曲 「Let's Go Crazy」
オリジナル版がないのでライブ動画を張っておきます。
レコード屋でリマスター版を視聴しましたが、音のもっさり感がなくなり、
全体的に音が聴きやすくなっていました。
プリンスの名曲中の名曲。
気合いを入れるときはよく聞いてます。
The Mix - Kraftwerk
テクノ界のビートルズ、クラフトワークのベストアルバム。リミックス版です。
全ての音が前に聞こえ、なおかつ破綻がなく聞き疲れもないという不思議。
非常に聞きやすいので、テクノが苦手な方にもおすすめです。
- アーティスト: クラフトワーク
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 1998/05/27
- メディア: CD
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おすすめの一曲 「Computerlove」
パソコンにのめり込む現代社会のさびしさが鳴り響きます。
今の時代にも通用する名曲。普通のスピーカーでも音の分離のきれいさが分かります。
DTM / DJをされる方にはぜひ聞いて欲しいテクノアルバム。
サージェント・ペパーズ~ - ビートルズ
ビートルズのあの名盤もついに50周年記念リマスター版がでました。
タワレコで視聴しましたが、以前よりさらにクリアになり、前後左右の音響感がさらに強調されています。
アナログよりもステレオですね、このアルバムは。
サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(スーパー・デラックス・エディション)(4CD+DVD+BD)
- アーティスト: ザ・ビートルズ
- 出版社/メーカー: Universal Music =music=
- 発売日: 2017/05/26
- メディア: CD
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「Being for the Benefit of Mr.Kite」なんかは音の万華鏡といった感じ。
「Lucy in the Sky with Diamonds」もドラッグなしでトベそうなぐらいのギラギラ感。
「Sgt. Pepper's~」はコンセプトアルバムとして、
アルバム全体の完成度が非常に高いのですが、サウンドチェック用にはこの曲がおすすめです。
「総勢40名のオーケストラに、それぞれの楽器の一番低い音から最高音まで出して録音」という斬新な発想で
聞いたことがない方はぜひ。これなしではロックは語れません。
Friday Night At San Francisico - Al Di Meola,John Mclaughlin
Friday Night in San Francisco - Live
- アーティスト: Al Di Meola,John Mclaughlin,Paco De Lucia
- 出版社/メーカー: Sony
- 発売日: 1997/09/25
- メディア: CD
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臨場感でいうと個人的にはこれがベスト。
会場の雰囲気が閉じ込められている、
といえばまずこれかサム・クックのアルバムをお思い浮かべます。
観客がうるさいと少し思ってしまうほど。
他は『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』の臨場感なんかも素晴らしいですね、
お薦めの一曲 - Mediterranean Sundance
運命 - ベートーベン(カルロス・クライバー指揮)
- アーティスト: ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団クライバー(カルロス),ベートーヴェン,クライバー(カルロス),ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2009/10/21
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本当にベタですが、クラシックからはこの一枚。
ベートーベンの交響曲の中でも特に人気の第5番と7番を収めたアルバムです。
オーケストラの躍動感をこれでもか、詰め込んだ「運命」。
テンポが速いのに、一糸乱れぬ見事な演奏。
ウォークマンで聴くのももったいないぐらい。
録音が非常に良く、艶やかな音が耳に広がります。
ティンパニーの迫力も◎。
クラシック苦手な方もこれだけは聞いておきましょう。
【イヤホン選びやPA調整にも】
いい音を集めた特集、いかがだったでしょうか?
自分の中で「これだ!」というアルバムを確立しておくと、アルバムの音作りの違い、イヤホン・ヘッドホン・スピーカーの特性をよりはっきりと区別することができます。
ぜひモニター用ヘッドフォンで聴いて、サウンドエンジニアのプロの技を体感してください。
また機会があれば、邦楽編の記事も書いてみたいと思います。
「いい音アワー」で坂本龍一の『千本のナイフ』も紹介されていたり。
最近は立体的に聞こえるというドルビーアトモスというのも気になってたり。
みなさんも、音質が良いおすすめのアルバムがあれば、ぜひ教えてください!
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