【『ソム』あらすじ】
ワインソムリエってかっこいいですよね。
ワインテイスティングで見事に産地を当てる映画のワンシーンに
憧れるのは僕だけじゃないはず。
でも実際、ソムリエになるのは決して楽な道ではなく、勉強勉強の毎日のようです。
今日はそんな様子を描いた
Netflixで一気必至のドキュメンタリー映画について書こうと思います。
勉強漬けの毎日
初めての映画紹介になりますが、
本日紹介するのは『SOMM』というドキュメンタリー映画。
タイトルのSOMMはsommelierを短縮したものであり、
そのタイトル通り、ワインソムリエに焦点を当てた内容です。
予告編は下記参照ください。↓
トレイラーを見ると綺麗・お洒落にまとまった感じになっておりますが、
内容を端的に説明すると、
4人のソムリエが超難関の資格「マスターソムリエ」を
目指し、試験の攻略に奮闘する3週間を捉えた映画となります。
【レビュー・感想】
印象に残った部分を箇条書きで。
- フランスのレストランでは、最近はシェフでなく、ソムリエが”ロックスター”であると言われるほど花形の職業になっている。
- 以前と全く違う人種がソムリエを目指している
- ワインを飲むことは競馬と似ている。
ー得体の知れない何十万円もするワインに金をかけて飲むため - ローマでワインが広まり始めた当時、兵士は非衛生な水よりもワインを飲んだ
- 味を判別するだけでなく、地名・用語など膨大なワインに関する試験勉強をしなければならない
ワインソムリエと言えば、
優雅にくつろぎながらたくさんのワインを味わいうんちくを語らう、
そんなイメージだったのですが、
実際はそうでなく、
むさい男が4人集まり、ひたすらワインを味見し、ワイン捨てに吐き出して舌を訓練する、そんなシーンを何度も見せられることになりました。
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【五感を刺激する語彙】
ワインをテイスティングする上で最も大切な嗅覚。
テイスティングの85%は嗅覚で決まるようです。
・テニスボールの缶を空けた匂い
・おばあちゃんの財布の匂い
・庭の土の匂い
・石灰岩の匂い
・青草のの匂い
・樫の木の匂い
・酸化した桃の匂い
・家のホースの切り口の匂い
なんとこれはすべてワインの香りに関する彼らの表現・感想です。
マスターソムリエを目指す彼らの口から出てくる
香りに関する表現語句の豊富さには、ただただ圧倒されるばかりでした。
ワインの匂いを深く感じ取れるようになるには、
どんなものでもよいので、普段から常にものの匂いを嗅ぐ習慣を続けることが大切とのことです。
ちょうどAmazonから購入したチリ産赤ワイン(ミディアムボディ)があったので、
僕も試してみました。
匂いを嗅いでみると・・・
水道管の錆・砂糖醤油・バルサミコ酢の香り
を感じ取ることができました。(不味そう)
正直試す前は「赤ワインの匂いだ」という感想しか出ないだろうな、と思っていましたが、全神経を鼻に集中させて嗅いでみると、
ワインには想像以上の情報量があることに驚愕。
普段嗅覚は疎かにしてしまいがちですが、
ご飯を食べる際、本を読む前のインクの匂い、雨に濡れたコンクリートの匂い、
そういったものにも意識を向けていきたいと思わせてくれた映画でした。
【資格試験のモチベーションに】
マスターソムリエという最難関の資格勉強に奮闘する彼らの姿を見ると、
本当にワインが好きなんだな、というのをひしひしと画面越しに感じました。
主人公っぽい人が合格出来なかったところに、試験の厳しさが伝わります。(後に合格したようです)
僕はそれほどお酒は飲めないのですが、
この映画を観てから、
3日に1回程、たしなむ程度(ちょびっと)飲むようになり、
KALDIやAmazonのワインカテゴリに足を運ぶことが多くなりました。
僕もいつかはワインの資格を取ってみたいですね。
普段どうしてもビールに手が伸びる、という方も
たまには嗅覚をくすぐるワインを嗜んではいかがでしょうか。
どうやら『SOMM ワインにかけた情熱』という続編もネットフリックスに出ているようなので、またレビューしてみたいと思います。
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