Genius Lyrics
洋楽好きの人ならどこかで見たことあるかもしれないけれど、
ずいぶん前から使わせてもらっていてかなり便利なサイトなので改めて紹介。
その名も「Genius」という歌詞検索サイト。
ただ歌詞を調べれられるだけでなく、
歌詞の背景や隠された文脈などを調べられるというサービス。
(・・・と思ったら、すでにはてなブックマークがかなりついているので、
2015年あたりにヒップホップ界隈で注目されたっぽい感じなのかな？)
SoundCloudが曲の盛り上がりで自分の好きな箇所にコメントを付けられるのとちょっと似ていて、
歌詞の一節に、ユーザーがコメントや感想・解説などを書き込めるという仕組み。
よりわかりやすく書くと、
歌詞の内容にWikipedia的に解説をみんなで追記・編集していくようなイメージ。
例えば最近、ボブディランの『欲望』を久々によく聴いていて、
「ジョーイ」の歌詞が気になったので調べてみた。
どうやら、この曲はジョーイ・ギャロという殺し屋について歌った曲なんだそう。
各所で関与した殺人事件が元に歌詞が書かれていることが丁寧に解説されていて、
「なるほどぉ」と唸るばかり。
こんな感じで ボブ・ディランとかU2って
歌詞にキリスト教のモチーフや、政治的文脈をがんがん盛り込むので、
日本人にとっては結構理解しずらい、というかわかるはずもないパターンが多いので、
こういう解説はかなりありがたい。
ヒップホップのリリックとかも調べてみると、
曲のバックグラウンドや、それに対するラップ好きの知識量に驚かされる。
例えば話題の「Like That」(Like That Future, Metro Boomin & Kendrick Lamar)。
「これは過去のあの曲のこのリリックからの引用で～」みたいなことが
リリックの引用元や参照ネタを披露しながらずらずらと書かれている。
詳しい人が書くだけにその情報量はすごいし、
だらだらと書かれておらず簡潔に書かれているのも◎
たまにある
的外れな意見・投稿もそれまた面白く、
良い意味での「誤読」を楽しめたりも。
日本語の曲でもこういう"みんなの歌詞解説サイト"があればいいんだけれど、
邦楽は権利的に難しいんだろうな・・・。
ウェブサイトのデザインも丁寧で、
特定の箇所をHTMLでブログに貼りつけられるようにもなっていたり。
例えば、
フランク・オーシャンの「Pink Matter」における「魔人ブウ」の意味なんかも、
Cotton candy, Majin Buu, oh, oh, ohh
― Frank Ocean (Ft. André 3000) – Pink Matter
こうやって、ブログ埋め込みもできちゃうの楽しい。
定期的に、人気の歌詞の特集なんかもされていて、
最近だとビヨンセやK-POPのまとめをやっていたような。
好きなアーティストの歌詞をポチポチするだけで
時間があっという間に溶けていくのでほんとおすすめです。
ビヨンセとかR.E.M.とかキンクスとかDoorsとか、
歌詞が深い歌詞を書くアーティストが好きな方はぜひとも。
※追記: あくまでWikipedia的なものなので、情報の正確さというよりもそれぞれ解釈を楽しむもの、その辺はあしからず。
