世界のねじを巻くブログ

ゲイが独自の視点で、海外記事/映画/書評/音楽/電子書籍/Lifehack/Podcastなどについてお伝えします。

LGBTQ+が暮らしやすい街をつくるには?

都市計画とクィアカルチャー

セクシュアルマイノリティーが暮らしやすい町ってどんな街なのか。

Urban Innovation Labによるe-book『Queering The Urbanscape』を読んでみて、
印象に残った部分を軽くまとめてみたいと思います。

www.innovateurban.com

前提として、
Urban Innovation Labのこのレポートは、基本的にインドの状況を基にしたものだ、
ということを書いておきます。

 

気になった部分を箇条書きにするとこんな感じ。
 

  • 都市部の不動産市場で好まれる客層は一般的に豊かな一夫一婦制のカップルや核家族

  • クィアコミュニティのためのスペース(クィアスケープ)を都市の構造の中に配置する必要がある
     
  • 自分たちの文化的価値を反映させるために、このスペースを自分たちの文化的価値を反映させる手段として活用できるようにする

  • 自治体や市町村、企業による支援が必要
     
  • エイジフレンドリー、ウーマンフレンドリーなは徐々に増えてきている
     
  • ジェンダーインクリューシブな都市計画も必要 

  • アウトリーチ活動が必要

    →つまり、クィアフレンドリーな都市を計画するためには、LGBTQ+コミュニティと交流することが必要。
    コミュニティを支援する方法を考える前に、当事者と話し合う必要がある。

  • アメリカプランニング協会にはアメリカン・プランニング・アソシエーションにはLGBTQとプランニング」というクィアに特化した部門があり、企画も行っている。 

 

ゲイタウンという言葉もあっても、
レズビアンタウン、とは呼ばれないのはつまりそういうこと。
トランスタウン、なんてのも聞いたことがないですよね。

 男性の同性愛者だけでなく、
あらゆるセクシュアルマイノリティーが安全に暮らせるようになるには、
まだまだ課題が多そうです。

 

僕自身は、新宿二丁目という町すら一度しかいったことがないので、
あんまり大したことはいえないのですが、
気軽にマイノリティー同士で集まれる場所が
もっと身近にあるといいな、とは思います。

 

 

人間の意識や法整備、政治の、企業の支援にだけでなく、
テクノロジーの発展についても書かれていたのが印象的でした。

 

具体的に挙げられていたものたち↓

 

・Empty Closets

Empty Closets - Welcome

LGBTQ+向けオンラインコミュニティ。
13歳以上の個人を対象としていて、モニター付き。
フォーラムやチャットルームのようなネット上のスペースを提供するHPです。

カミングアウトや性的健康に関する専門家や情報を見ることも可能。

 

 

・LGBTTribe

LGBTribe – The Tribe
ピアツーピアのLGBTQ+サポートグループ。
トランスジェンダーや自分の性に疑問を持つ人に、
安全な場所を提供することを目的としているそうです。

 

 

・LGBTQ+ Token

LGBT Foundation and Token – The LGBT Token empowers the global LGBT community to leverage its economic potential in order to pursue equal rights


LGBTQ+トークンとは、LGBTQ+のための暗号通貨
世界的なLGBTQ+ クラウドファンディングネットワークや、
プラットフォームを提供しているとのこと。 

 

 

・GeoSure

GeoSure Global
GeoSureは、旅行の安全を守るアプリ。
このアプリはハラスメントや虐待を経験したり目撃したりした
目撃した場合に報告を促すものだそうです。

これ自体は珍しいものではないですが、
近隣レベルのLGBTQ+の安全性評価機能があるとのこと。
これによって、差別される/されないの区別がつきやすくなりそうですね。

 

なんかいろいろあるんですね~。

 

アメリカのロサンゼルスに話は飛びますが、これもなかなか参考になりそうです↓

 

Why the Los Angeles LGBT Center is one of the best in the world

www.gaycities.com

 

「なぜロサンゼルスLGBTセンターは世界一なのか」という記事。

 

高齢者の支援、フードパントリーの活動、LGBTQ向けのカフェなど、
いろんなサポートがあるようです、

  

社会福祉と住宅、文化と教育、リーダーシップとアドボカシー。
健康面では、HIVケア、STD検査、予防、依存症回復サービスなど、

米国で最大のLGBT医療およびメンタルヘルスサービスも提供しているそうです。
コロナ禍には、遠隔医療サービスもあったとのこと。 

 

日本のLGBTQ+コミュニティーに関しては、
ほぼボランティアだったりするのが現状で、
支援を受けるだけでなく、それ自体が雇用を生み出す仕組みも必要かもしれません。

ほかにも、災害の際に苦痛を感じず自分らしく暮らせる環境ももちろんのこと、
いろんな視点でまちづくりを考えなおす必要があるんだな、と。

 

ふと思ったのが、
トヨタの"ウーブンシティー構想"があったと思いますが、
LGBT特区みたいなのをつくるのも、ありといえばありなのかもしれません。

 

雑誌『WIRED』の最新号が「ネイバーフッド特集」だったので、
最近はこんなことばかり考えています。

 

今週のお題「住みたい場所」

www.nejimakiblog.com