世界のねじを巻くブログ

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宮沢賢治は同性愛者だったのか?【NHK】

【ゲイという説も?】

どうも、世界一周旅行中のねじまき(@nejimakiblog)です。
先日、『爆笑問題カーボーイ』をポッドキャストで聴いていたときに衝撃のエピソードを聞きました。
どうやら、NHKの『映像詩 宮沢賢治 銀河への旅~慟哭の愛と祈り~』という番組で、
宮沢賢治のがホモセクシュアル」だという考察をした特集が放送されていたそうです。
テレビ番組としてはなかなか尖った企画です。

あれ、宮沢賢治ってホモセクシュアルだったの?
・・・ということでさっそく『銀河鉄道の夜』を読み返してみました。

【NHKの特集番組】

僕自身がゲイなんですが、小説や詩の内容からすると、
確かに同性愛者といわれても全く違和感のない内容。

NHKの特集は一切見てないので、どんな内容だったのかはわかりませんが、
女っ気がほんとに薄いですよね、宮澤賢治の作品って。

 

何年ぶりかに再読してみましたが、あの代表作『銀河鉄道の夜』もBL的な解釈で読んでしまうことも、確かに可能。

 

(ああほんとうにどこまでもどこまでも 僕 といっしょに行くひとはないだろうか。カムパネルラだってあんな女の子とおもしろそうに 談 しているし 僕 はほんとうにつらいなあ) ジョバンニの 眼 はまた 泪 でいっぱいになり、天の川もまるで遠くへ 行ったようにぼんやり白く見えるだけでした。

『銀河鉄道の夜』Kindle 位置: 989

 

どうしてこんなにひとりさびしいのだろう。けれどもカムパネルラなんかあんまりひどい、 僕 といっしょに汽車に 乗っていながら、まるであんな女の子とばかり 談 しているんだもの。
『銀河鉄道の夜』Kindle 位置: 1020

 

列車のなかで、女の子と楽しそうに話すカムパネルラにやきもちを焼くジョバンニ。
なんだか普通の友達としては、カムパネルラに抱く感情が不自然なんですよね。

「カムパネルラ、また 僕 たち 二人 きりになったねえ、どこまでもどこまでもいっしょに行こう。 僕 はもう、あのさそりのように、ほんとうにみんなの 幸 のためならば 僕 のからだなんか百ぺん 灼いてもかまわない」
『銀河鉄道の夜』Kindle 位置: 1020

後半のシーンではここまで書いてます。
切ない。・・。

宮澤賢治は確か結婚しておらず、
もしかするとバイセクシュアルなのかもしれません。 

まあ「ストレートかそうでないかは本人のみぞ知る」という結論になるかと思います。

宮沢賢治の著作はかなり久々に読みましたが、個人的「大人になってから良さがわかる著者ベスト10」ランキングの中に、
まちがいなく宮沢賢治はランクインします。

『風の又三郎』『どんぐりと山猫』『やまなし』など、
その視線の鋭さはほんとピカイチ。

・・・なのに文章は柔らかなのが宮沢賢治の凄さですよね。
鉱石・植物・天体への知識も誰にも譲らないし、嫌味もありません。

【銀河鉄道の夜はいい】

爆笑問題のポッドキャストつながりから、
ひさびさに宮沢賢治の作品を新たな解釈で読み返せました。
昔読んだ本を読み返す機会、もっと大切にしようかな、なんて。

ポッドキャストやってます。たまにゲイネタも話したり。

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宮沢賢治の真実 : 修羅を生きた詩人

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