【Englishman in New York】
元The Police(ザ・ポリス)のボーカル兼ベーシストであった、あのスティングが2017年6月6日~10日にかけて来日公演を行います。
なんと東京は武道館公演を三日連続でやる模様。行くしかありません。
来日記念に、僕の大好きなStingの名曲、「Englishman in New York」を例に、"音楽をより深く聴く7つの方法"を書きたいと思います。
【スティング2019年来日】
純粋に音楽を聞く
まずは純粋に”音”を聴きましょう。
何も先入観をもたずに、3~4回聞き返します。
そして聞き慣れていくにしたがって、一つの楽器を追い続けて聴くなどの工夫をしてみましょう。
今回紹介する「イングリッシュマン・イン・ニューヨーク」では、
やはりの曲に大きく貢献しているブランフォード・マルサリスのサックスが聴きどころでしょう。
Cメロ(1:54~)からソロ演奏へ繋ぐサックスは、何度聴いても感動が薄れません。
ただそれだけで終わらず、2分30秒から力強いドラムが叩かれ、曲が単調にならない様工夫が凝らされています。バックで鳴るピアノもセンスが良い。
PVを見る
曲を聞き込めたら、よりその音楽の世界観により入り込むため、ミュージックビデオを見ることをおすすめします。
NYを歩くスティングやクウェンティン・クリスプ(※後述)が映し出されて行きます。マルサリスがサックスを吹く様子も絵になりますね。
音楽と映像がぴったりマッチしています。
このMVのメガホンを取っていたのはなんと『ファイトクラブ』や『セブン』『ソーシャルネットワーク』等の映画で有名なデヴィッド・フィンチャー(David Fincher)監督。
僕も最近知ってビックリしました。
PVを見てから音楽を聴くと、その曲を聴くだけでそのPVに入り込めたような錯覚に陥る体験をしたことがある人は僕だけではないでしょう。
映像が創り出すイメージというのは、やはり力強いものがあります。
(固定した観念を植えつけたくない人はPVを見ないほうがいいかもしれません)
歌詞を楽しむ
ロックやポップスと言えば、歌詞も曲の重要な要素の一つです。
「洋楽の歌詞なんてわかる分けないよ」なんていう方は、Google検索で和訳をみてみましょう。
歌詞ではステレオタイプなイギリス紳士がニューヨークで暮らす様子が描かれ、異邦人=エイリアンの孤独と誇りがにじみでるような歌詞になっています。
スティングは教師をやっていたという経験もあるため、言葉の選び方から韻の踏み方まで非常に知的で洗練された歌詞です。
I don’t drink coffee I’ll take tea my dear
コーヒーはいらない、紅茶をもらうよ
という歌い出しからグッとリスナーを英国紳士の世界に引き込みます。
The Policeの時代から、Stingの書く歌詞はバンドの大きな魅力の一つといえるでしょう。
この曲、実はクウェンティン・クリスプという有名な作家・役者について歌った曲。
そして彼は保守的なイギリス社会で同性愛をカミングアウトしていた先駆者としても有名でした。
Be yourself, no matter what they say.
君自身であれ、他人がどう言おうと
という歌詞が何度も繰り返され、
LGBTが聞く歌詞としても非常に勇気づけられる名曲です。
僕自身がゲイであり、悩んでいた時、この曲には本当に助けられました。本当に。
もちろんこの曲はゲイのためだけの曲ではなく、
黒人であろうが、ニートであろうが、全ての人が「自分らしく」生きることを力づける曲であることは間違いありません。
歌詞の解釈は個人の自由。
自分の好きなように頭の中で歌詞を膨らませ、詩を楽しみましょう。
アルバム全体を通して聞く
ソロ3枚目のアルバム『ナッシング・ライク・ザ・サン(Nothing Like the Sun)』に収録されています。
同じアルバムということは、つまり同じスタジアムやメンバーで収録された可能性が高く、"空気感・雰囲気"といったものが統一されています。
他にも名作はいくつもありますが、スティングソロの代表作、となれば真っ先にこれが挙げられるでしょう。
- アーティスト: スティング
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- メディア: CD
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名曲 「Fragile」「孤独なダンス」やジミ・ヘンドリックスの「Little Wing」や収録。
色んな場所で聴いてみる
ただジッと座って聴くだけでなく、
ランニング中、お風呂の中、職場の昼休み、掃除中、旅行先で歩きながら、など聴く状況や場所を変えて同じ曲を聞いてみましょう。
僕が初めてNYへ旅行に行った際、歩きながらこの曲を聴いてみると「異邦人=エイリアン」として海外にいる状況と、曲の内容が重なり、なんともたまらない心境になりました。
ロック・ポップスに限らず、特にクラシック音楽は聴く場所・状況によって印象が大きく異なります。
好きな曲がマンネリ化してしまった、という方はぜひこの方法を試してみてください。
ライブ音源を聴く
さあ、CD音源もある程度聞き慣れた、という方はぜひ下記のライブ映像をご覧ください。
きっちり演奏されるオリジナル音源と異なり、アレンジが少し派手目になっており、
それぞれの楽器の魅力がより強調されています。
音の響きもちがうため、臨場感たっぷり。イントロのベースが気持ちよいですね。
カバー曲をチェック
有名な曲であれば、カバーを
SHINEHEADによる “Jamaican In New York”というのもこれまた面白い。
他にも"関西人 in TOKYO"という日本語カバーもあるようです。
歌詞もかなりユニークで笑えます。
またあの大物Youtuber、ヒカキンさんも実はこの曲をボイスパーカッションでカバーしてたりします。興味のある方はぜひYoutubeで探してみてください。
ライブ・コンサートに行ってみる
タイトルは「STINGの名曲に学ぶ、音楽をより深く聴く7つのポイント」と書いてありますが、実は8つ目のポイント。
冒頭にも書いたとおり、2017年6月に来日公演を行う予定で、本人を見る絶好の機会。
CDからに収められた曲と、ライブを生で観るのとは、全く別の体験です。
ぜひSTING本人が歌う「イングリッシュマン・イン・ニューヨーク」を聴きにいってみましょう。
他にも「自分で演奏してみる」僕は音楽が全く演奏出来ませんので、詳しくは書きませんでした。(といってもカラオケで歌ったりするので、セーフかな・・)
「コード進行を分析する」とかも書いてみたかったのですが、基本的なところ以外はさぱり。コード理論とか詳しい方おられましたら、コメント欄などで教えていただけると嬉しいです。
【Be Yourself, No matter what they say】
さらに進化を続けるSting。
日本公演ももうすぐなので、この記事を読んでピン!ときた方はぜひライブに行ってみてください。
大阪中央体育館はすでに売り切れのようですが、東京の武道館はコンビニで発券可です。僕もタイミングよく東京出張が入り、武道館のコンサートに参加することになりました。
「死ぬまでにやりたいことリスト100」の「武道館でコンサートを観る」も達成間近。
The Police時代の曲もやるようなので、ポリスファンの方もぜひ。
- アーティスト: STING
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※ポッドキャストはじめました。音楽レビューや名曲紹介もやってます!
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※追記(2019.6.3): セルフカバー再録の『My Songs』の出来もなかなかでした。