世界のねじを巻くブログ

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『君の名前で僕を呼んで』の映画をノンケの友人とみた感想

ゲイの恋愛を描いた一作

「ゲイカップルと勘違いされるじゃん」と戸惑うストレートの友人を
「『ムーンライト』も公開日に行ったでしょ?」とむりやり諭しながら、さっそくゲイ映画『君の名前で僕を呼んで』をふたりで鑑賞。


「ゲイ映画」と呼ぶにはもったいないぐらいの繊細さを持った一作でした。

某『君の名は。』という映画のせいで、タイトルを勘違いしていましたがようやく正しいタイトルを把握。(ずっと『君の名前を呼んで』だと勘違い)
微妙に長いので『君の名で。』と略す人もいるとかいないとか。

原作のタイトルは『Call Me By Your Name』。
なるほど、こうなるとタイトルの意味がはっきりしますね。

 

レビュー・感想

ざっくりと感想を書いてみたいと思います。
微妙にネタバレありなのでまだこれから見る予定の方はご注意ください。

とにかく北イタリアの風景がひたすら綺麗・・。
ため息つきっぱなしでした。
川をぱしゃぱしゃ歩く場面を見るだけでも普段のストレスが吹っ飛びます。

絵に描いたようなハンサムな主人公エリオは映画中半分以上のシーンで裸なのですが、
いやらしさの「い」の字もない不思議さ。

"シモ"の部分もほんとに綺麗にまとめ上げられてます。
女性が描く理想的なBLってこんな感じなのではないでしょうか?

僕個人の好みでいえば、もっと汗臭い男性が好みなんですが、
こういうきれいめな男の子が人気な理由も少し理解できる気がしました。

そして、なんといっても音楽がいい。
全編にわたってピアノ曲が流れています。

冒頭数十分でどこかできいた音楽だ・・・と思いきや、なんと坂本龍一の「May in the Backyard」が二度ほど流れてびっくりしました。
もう一曲教授の曲が流れていたきがしますが、曲名が思い出せません。

この映画では距離感というものが非常に大事にされていて、オリバーとエリオの距離感を、カメラが巧みに表現しています。

序盤ではオリバーの様子が遠巻きに映されるカットが多いのですが、
二人の関係が近づくにつれ、顔や下半身など、特定の部分にフォーカスしたカットが明らかに増えてきます。

 

あと、後半の衝撃的な○○のシーンは必見。
それでも綺麗に写るところが映画の力、といったところでしょうか笑

エリオのTシャツがトーキングヘッズのバンドロゴが入っていたり、細かい部分も非常に凝っていました。 
太陽がさんさんと照っていて、ゴールデンウィークが楽しみになってきました#ki

ちなみに、ノンケ(ストレート)の友人の感想を聞いてみると、
フ○ラシーンが良かった日本の映画にはあまり見られない映し方が素晴らしかった」とのこと。気に入ってくれたようです。

BL的な部分を持つ映画なせいか、女性の観客が非常に多かったことに驚きました。

【サウンドトラックもぜひ】

予告編にずっと流れている曲は、どうやらSufjan Stevensという歌手の「Mystery Of Love」という一曲。
サントラが気になった方はぜひ視聴を。
まだ公開されたばかりなので、ゲイでもノンケの方でも、とにかく見てみてください。
続編(原作の小説で書かれている、続き)も楽しみですね! 

Call Me By Your Name (Original Motion Picture Soundtrack)

Call Me By Your Name (Original Motion Picture Soundtrack)

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「こいつどんな声しとんねん!」と思った方はぜひ聴いてみてください。

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