【監督自身の発言が話題に】
2017年5月19日に公開されたヴィルヌーヴ監督の最新作『メッセージ』ですが、ネット上(主にツイッター)で変わった意味で盛り上がっていたので、紹介したいと思います。
ちなみに「ヴィルヌーヴ監督って誰?」って方に補足をすると、今年公開の続編 『ブレードランナー2049』を指揮する、世界でもホットな方のようです。(僕もブレードランナーの話題が出るまで知りませんでしたのでご安心ください。。)
【Twitter等SNSが発端】
今回Twitter等のSNSで話題になった流れを軽く説明すると・・・
1.映画『メッセージ』の宇宙船(上記サムネイルの右側)は
「柿の種」か「ばかうけ」か「ハッピーターン」どれにそっくりか、というTwitter民の他愛もない論争でそこそこ話題に。
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2,日本のテレビ局のインタビューにヴィルヌーヴ監督自身が「宇宙船のデザインは”ばかうけ”から影響を受けた」とジョークで答え、さらに話題に。
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3,またさらに面白いのが、ばかうけの製造元である株式会社栗山米菓が、
映画『メッセージ』が”バカ受け”するように大ヒット祈願をした、という発表でダメ押し。
監督もばかうけの会社も器が広いというか、そういう部分をうまくプロモーションに活かすのは流石ですね。WIN-WINとはきっとこういうことなんでしょう。
【若者の西洋離れ】
西洋文化も珍しい存在ではなくなってきており、最近では「若者の西洋離れ」という言葉も出てくる始末。
ハリウッド映画を”どーん”とやるだけではもう稼げなくなってきたのか、
プロモーション・告知の方法も多種多様になってきています。
そのため、日本での海外映画のプロモーションは厳しい状況の中ながらも、様々な工夫を凝らしてなんとか興行収入をあげようと画策しています。
最近で例を挙げるとすれば、
ジェームズ・マカヴォイ主演のホラー映画『スプリット』がまさにそれにあたるでしょう。
映画のあらすじとしては、23人格を持つ男から、3人の女子高生が逃げ出すという話のですが、日本の芸人を起用し映画の内容とほぼ関係のない宣伝を行っています。
「23人でだるまさんが転んだをしろ!」というプロモーションが下記。
内容を見て、「え?」感じた人がほとんどでしょう。
23人であること意外、本当に関係ありません。
しかし、映画の内容が良かろうが悪かろうが、
やはり話題にならない限り、ブランドを持ち合わせていない映画がヒットする可能性は限りなく低いです。
そのため、「そんな安直な宣伝どうなの?」と言われようが、
ある程度シェアされる話題性のありそうな構造の広告にする必要が出てきます。
上記のような広告により、本来だと観るはずもなかった層を映画館へと足を運ばせることができるかもしれません。
(はてなブログ:今週のお題「おやつ」)
【Twitterがシネマを支える?】
ハリウッド映画といえども厳しい状況の映画界。
「邪道だ」という声もあるでしょうが、淡泊にいってしまえばあくまでビジネスなので、売れなきゃ成り立ちません。(とくにハリウッドでは。)
常識にとらわれない新しい手法でのプロモーションで映画業界をにぎわしてほしいものですね。
最近ばかうけ食べてない、という方もぜひおつまみにしてみてはいかがでしょうか。

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