【AnchorとGimlet】
現在、世界一周旅行中のねじまき(@nejimakiblog)です。
先日こんな記事を書いた二週間後に、驚きのニュースが。
なんとあのスポティファイが、
ポッドキャスト録音・編集アプリで急成長する Anchor(アンカー)と、
Reply Allなどの番組で有名な Gimlet(ギムレット)を買収したとのこと。
Spotify Acquires Podcast Companies Gimlet and Anchor | Time
ポッドキャスト界を揺るがす出来事なので、軽く記事を書いてみました。
【Podcastと音楽の兼ね合いは?】
この「アンカー」というアプリ、
スマホだけでポッドキャストを収録・編集・配信できるという優れもの。
日本でも使っているひとが徐々に増えている気がします。
アメリカでもこのアプリのおかげでポッドキャストの配信が圧倒的に増えたそう。
「気軽に配信できるサービスをSpotifyが抑えた」というのは非常に大きいことかと。
この記事によると、買収にかかった費用は公表されていませんが、
「Sporifyの歴史のなかで最も大きな買収になるだろう」、とのこと。
Spotify Acquires Podcast Companies Gimlet and Anchor | Time
個人的に、この買収には大きく驚かされました。
ほんとにポッドキャストに力を入れるんだな、と。
ここまで思い切った決断をした背景として、
このままAppleやAmazonGoogleと
音楽の奪い合いをしてても大きな儲けはでないと踏んだ
のではないかと思います。
うまくいけば、音楽だけでなく、ポッドキャストの天下を取れますしね。
Spotifyがポッドキャスト事業でひとつ、
引っかかるのは、
「アーティストとの関係も保たないといけない」
ということ。
あまりポッドキャスト事業に傾くと、
「リスナーも音楽を聴かなくなってアーティストへの印税も減るんじゃ・・・」
という心配の声が上がるのも当然。
それに関しては、
Spotifyは2019年もポッドキャストへ注力するらしい
この記事でも触れましたが、
Spotifyでポッドキャストを聴くようになったユーザーは、音楽も含め、よりSpotifyアプリに時間を使うようになった。
(つまり音楽から離れたわけではない)
→音楽を聞く時間は減っているのかと思いきやそうではないらしい。
という調査が出ているようです。
どこまで真実に基づいたデータかわかりませんが、
ある一定のところまでは、音楽の再生時間増加にも貢献してくれそうですね。
SpotifyのPodcastでおすすめ番組5選を語る | 世界のねじを巻くラジオ
個人的にはアンドロイド使いなので、
Googleに頑張ってほしいところなんですが、
Podcastに関しては非常に腰が重いグーグル先生。
「Google Podcast App」というポッドキャストをリリースしたときの騒ぎはどこへやら。
個人情報関連のドタバタでそれどころじゃないのかもしれませんが・・。
これについてはまた別途書きたいと思います。
Netflixと他の動画配信サービスの構図と同じく、
「独自コンテンツを作れるか」が最終的に勝敗の分かれ目になってきそうなので、
どこの企業も番組の囲い込みに躍起になっているようです。
日本国内の音声メディア業界では、
RadiotalkやPitapaがポッドキャストでの配信を解禁しましたが、
Voicyは配信者を外に出さずにしっかりと抱えたまま。
これが吉とでるか凶とでるのかも見所だと思います。
ひとつ気になるのは、
Sporify傘下にギムレットが入ってしまうのであれば、
「Replyall」や「Start Up」などの番組は他のプラットフォームで聞けなくなるのか?
ということ。
急にいつもの環境で聴けなくなったらちょっと残念ですね、
アップルやPandoraもこのまま黙っているはずないので今後はどうなることやら。ポッドキャストは成長途上の業界なので、これからの進展が気になりますね。
【音声メディア業界の戦争】
いかがだったでしょうか?
アメリカでは特に活発な動きを見せる音声メディア界ですが、
今後もいろいろ見守っていきたいと思います。
ポッドキャストやってます!
iPhone/iTunesで聴く→ https://itunes.apple.com/jp/podcast/世界のねじを巻くラジオ-ゲイのねじまきラジオ/id1409236261?l=en
Spotifyで聴く→https://open.spotify.com/show/6ComJ7U0Y0yJ9DM1eEt9jj?si=FlR5lp6VTQuDe86DH125VA
「世界のねじを巻くラジオ」で検索を!