世界のねじを巻くブログ

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映画『プリシラ』をみた感想

砂漠のドラッグクイーン

ドラァグクイーン映画として有名な『プリシラ』。
近くのツタヤのワゴンセールで、レンタル落ちDVDを300円で見つけたので、
今更ながら鑑賞。

プリシラ映画

英語の原題は『The Adventures of Priscilla, Queen of the Desert 』。

1994年の時点でドラッグクイーンを主軸に置いた物語があるっていうのは
すごいというかなんというか。

ちなみにこの映画、
アメリカ映画ではなくオーストラリア映画というのもキモだったり。
ステファン・エリオット監督・脚本。

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感想・レビュー

ざっくり感想を。

 

あらすじはこんな感じ。

世代も生き方も違う3人のドラァグ・クイーン(女装のゲイ)。オーストラリアの砂漠の真ん中にあるリゾートでショー出演をするために『プリシラ』と命名されたバスで旅に出た。それぞれヘビーな問題を抱えた3人、毒舌の喧嘩が始まったり、遭難しそうになったりの大爆笑の珍道中。小さな町での偏見で、信じられないくらいひどい目に遭いながらボロボロになる彼等。でも決してめげることなく、3人は夢をひとつひとつ実現してゆく──。 Amazonより

 

OPからショーではじめるが、客から缶を投げられる始末

そこからトランペットという仲間の死。 

 

昔からの夢だった「キングスキャニオンの岩に立つ」というのを叶えるため、
ドラァグクイーンの3人で旅をすることに。

 
スウェーデン人から散らかったバスを購入し、
オーストラリアの広大な土地をいく一行。
 
 
道中、仲間の一人に、実は妻がいることが判明したり、
 
「別に嘘をついたわけじゃないわ
黙ってたことは謝るけど…」
 
田舎のおばさんと飲み勝負をするシーンも〇

 
バスに「エイズ野郎出ていけ!」と落書きされるシーンで現実を見たり。
 
アボリジニの集団の前で「I Will Survive」を踊るシーンも最高。
 
我々には都会しかないのよ」
というセリフもけっこう来るものがある・・・。
 
オネエ(あえてこの言葉をつかうと)たちが田舎をひっかきまわしてみんなの心を動かす、その過程がかかれていて興味深かったなと。

 

後半の「Finally」のパフォーマンスが特にすごかった。

(4分半で見られるのでこれだけでもほんと見て!)

辛いときに聞くプレイリストに、
最高な曲が増えた、というだけで見た価値があったなと。

 

最後の砂漠でのピクニックで、
息子と二人で話すシーンもいい締め方でよかった。

 

「Go West」「I Will Survive」「マンマミーア」などの
ゲイ・アンセムがこれでもか!と流れるロードムービーでした。
 
ティック / ミッチ役の人、
どこかで見たことあるな・・・と思っていたら、

『ロード・オブ・ザ・リング』三部作でエルロンド役だった
ヒューゴ・ウィーヴィングだというのにびっくり。
俳優さんってすごい。
 

ゲイアンセムがアンセムになった流れ・背景などは調べたら絶対面白いだろうな、
と数年前から思っているけれど、なかなか時間も取れなくて。

 

雑すぎる映画紹介になったけれど、
『クィアアイ』が好きな方はぜひとも。

 

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