世界のねじを巻くブログ

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音質の良いサウンドチェック向け洋楽アルバム10選【名盤】

【リマスター版が熱い2017年】

5月にビートルズの「サージェントペパーズ」、6月にはプリンスの「パープルレイン」やレディオヘッド「OK COMPUTER」など、ロック史を大きく変えた名作が次々とリマスターされ発売となりました。
ずっと待ちわびていた人も多いのではないでしょうか?
最近、ハイレゾやSHM-CD、SACDなど高音質オーディオに対する需要も高まってきている中、せっかくなので個人的な名録音の洋楽アルバムを紹介したいと思います。

ヘッドフォンやスピーカーのサウンドチェック用音源として、ぜひ気になったものを聞いてみてください。

【定番の高音質CD】

 まずは、オーディオ愛好家なら間違いなく所有しているであろうこのアルバムから。

Aja(彩)-Steely Dan

彩(エイジャ)

彩(エイジャ)

まさにサウンドチェックのためにあるようなアルバム
音にうるさいドナルド・フェイゲンがこだわり抜いて作った一作。
アルバムの中の空気が澄んでいるような印象で、"洗練"という言葉がぴったりです。

おすすめの一曲 『Peg』


ドラムの強弱・叩く位置まで見えそうな、的確でタイトな音。
 音だけでなく、ジャケットも芸術的ですよね。

「Deacon Blues」や「Aja」のドラムソロも聴きどころ。
SHM-CDやSACD版もあるようですね。音楽的評価も非常に高いです。

ドナルド・フェイゲンのソロアルバム『The Nightfly(ナイトフライ)』も外せません。

 

OK Computer - Radiohead

2017年の6月にリマスターされ、20周年記念盤として発売されました。
レディオヘッドの代表作であり、90年代のロック史を大きく変えた一枚。

OK COMPUTER OKNOTOK 1997 2017 [帯解説・歌詞対訳 / 紙ジャケ仕様/ 高音質UHQCD / 2CD / 国内盤] (限定ステッカー付)(XLCDJP868)

OK COMPUTER OKNOTOK 1997 2017 [帯解説・歌詞対訳 / 紙ジャケ仕様/ 高音質UHQCD / 2CD / 国内盤] (限定ステッカー付)(XLCDJP868)

 レディオヘッドのアルバムは、基本的に全て音が良いですよね。
『イン・レインボウズ』と迷いましたが、やはり「OKコンピューター」にしました。

おすすめの一曲『Paranoid Andoroid』

ビートルズの「Happiness is a warm gun」ごとく、何度も転調を繰り返す名曲。
何回聞いても飽きません。リマスター版の音圧も◎。どの楽器にも存在感があります。
トム・ヨークが天才たることを証明する一曲です。

他の曲でいうと、「Karma Police」のギターをつま弾く音や、
「Let Down」のラストの美しさも聴きどころ。

トムヨークのボーカルと共に、ずっと浸っていたい世界観がそこにはあります。

音響の素晴らしさが唯一無二な『Kid A』も外せませんね。DTMerはぜひ。

 

Beggars Banquet - The Rolling Stones

ローリング・ストーンズ最盛期の1960年代からの名盤。
半世紀近く古いアルバムにかかわらず、音もリマスターのおかげでかなりクリアです。

ベガーズ・バンケット

ベガーズ・バンケット

  • アーティスト: ザ・ローリング・ストーンズ
  • 出版社/メーカー: USMジャパン
  • 発売日: 2010/11/24
  • メディア: CD
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このアルバムの一曲目を飾るあの曲を紹介。

お薦めの一曲:悪魔を憐れむ歌(Sympathy For The Devil)

冒頭のパーカッションから音が心地良すぎます。
0:38~辺りで跳ねだすベース、 
1:56~入ってくる「Whoo , Whooo!」と割り込んでくるコーラスも見事。
2:47~のキース・リチャーズのギターも聞かずには死ねません。。
歌詞もストーンズの数ある曲の中で特に含蓄に富んでいます。

 このアルバムはブルース色が強く、
「No Expectations」「Stray Cat Blues」あたりもぜひ聞いて欲しいところ。

アナログ、LPレコードでもぜひ。

 

狂気 - ピンクフロイド
Dark Side of the Moon

Dark Side of the Moon

これもオーディオ愛好家の中では特に有名な一作。
楽器だけでなく、心拍音・ノイズ・飛行機・サイレン・時計のベルなど様々な音を実験的に活用しており、スピーカーを最大限に活用できるアルバムです。

オススメの一曲 「Money」

冒頭からレジでお金を引き出す効果音が左右から飛んできます、これぞ立体音響。
やはり聴きどころは2:50~のギターソロでしょう。
跳ねるようなベースも聴き逃せません。一度はSACDバージョンをきいてみたいです。


We Get Request - オスカー・ピーターソントリオ
We Get Requests

We Get Requests

このアルバムの聴きどころはなんと言ってもレイ・ブラウンのウッドベース。
体にずんずんと響きます。赤ワインを飲みながらゆったり家で聞きたいアルバムです。
LPレコードも持っていますが、言うことなしのジャズトリオ。

ジャズ定番曲ばかりが収録されており、
普段ジャズを聴かない人にも心からお薦めできるアルバムです。

おすすめの一曲 「酒と薔薇の日々」

 

パープルレイン - Prince and the Revolution

プリンスのパープルレインがついにリマスター版で発売されました。
デラックス版は未発表曲も含まれます。

パープル・レイン DELUXE-EXPANDED EDITION

パープル・レイン DELUXE-EXPANDED EDITION

  • アーティスト: プリンス&ザ・レヴォリューション
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2017/06/23
  • メディア: CD
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おすすめの一曲 「Let's Go Crazy」

オリジナル版がないのでライブ動画を張っておきます。
レコード屋でリマスター版を視聴しましたが、音のもっさり感がなくなり、
全体的に音が聴きやすくなっていました。
プリンスの名曲中の名曲。


気合いを入れるときはよく聞いてます。

 

The Mix - Kraftwerk

テクノ界のビートルズ、クラフトワークのベストアルバム。リミックス版です。
全ての音が前に聞こえ、なおかつ破綻がなく聞き疲れもないという不思議。

非常に聞きやすいので、テクノが苦手な方にもおすすめです。

THE MIX

THE MIX

おすすめの一曲 「Computerlove」

パソコンにのめり込む現代社会のさびしさが鳴り響きます。
今の時代にも通用する名曲。普通のスピーカーでも音の分離のきれいさが分かります。
DTM / DJをされる方にはぜひ聞いて欲しいテクノアルバム。

サージェント・ペパーズ~ - ビートルズ

ビートルズのあの名盤もついに50周年記念リマスター版がでました。
タワレコで視聴しましたが、以前よりさらにクリアになり、前後左右の音響感がさらに強調されています。
アナログよりもステレオですね、このアルバムは。

サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(スーパー・デラックス・エディション)(4CD+DVD+BD)

サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(スーパー・デラックス・エディション)(4CD+DVD+BD)

「Being for the Benefit of Mr.Kite」なんかは音の万華鏡といった感じ。

「Lucy in the Sky with Diamonds」もドラッグなしでトベそうなぐらいのギラギラ感。

「Sgt. Pepper's~」はコンセプトアルバムとして、
アルバム全体の完成度が非常に高いのですが、サウンドチェック用にはこの曲がおすすめです。

総勢40名のオーケストラに、それぞれの楽器の一番低い音から最高音まで出して録音」という斬新な発想で

聞いたことがない方はぜひ。これなしではロックは語れません。

 

Friday Night At San Francisico - Al Di Meola,John Mclaughlin
Friday Night in San Francisco - Live

Friday Night in San Francisco - Live

臨場感でいうと個人的にはこれがベスト。
会場の雰囲気が閉じ込められている、
といえばまずこれかサム・クックのアルバムをお思い浮かべます。
観客がうるさいと少し思ってしまうほど。

他は『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』の臨場感なんかも素晴らしいですね、
お薦めの一曲 - Mediterranean Sundance

 

運命 - ベートーベン(カルロス・クライバー指揮)
ベートーヴェン:交響曲第5番《運命》&7番

ベートーヴェン:交響曲第5番《運命》&7番

  • アーティスト: ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団クライバー(カルロス),ベートーヴェン,クライバー(カルロス),ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2009/10/21
  • メディア: CD
  • 購入: 3人 クリック: 22回
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本当にベタですが、クラシックからはこの一枚。

ベートーベンの交響曲の中でも特に人気の第5番と7番を収めたアルバムです。

オーケストラの躍動感をこれでもか、詰め込んだ「運命」。
テンポが速いのに、一糸乱れぬ見事な演奏。
ウォークマンで聴くのももったいないぐらい。

録音が非常に良く、艶やかな音が耳に広がります。
ティンパニーの迫力も◎。
クラシック苦手な方もこれだけは聞いておきましょう。

【イヤホン選びやPA調整にも】

いい音を集めた特集、いかがだったでしょうか?
自分の中で「これだ!」というアルバムを確立しておくと、アルバムの音作りの違い、イヤホン・ヘッドホン・スピーカーの特性をよりはっきりと区別することができます。

ぜひモニター用ヘッドフォンで聴いて、サウンドエンジニアのプロの技を体感してください。
また機会があれば、邦楽編の記事も書いてみたいと思います。
「いい音アワー」で坂本龍一の『千本のナイフ』も紹介されていたり。
最近は立体的に聞こえるというドルビーアトモスというのも気になってたり。

みなさんも、音質が良いおすすめのアルバムがあれば、ぜひ教えてください!

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STINGの名曲に学ぶ、音楽をより深く聴く7つのポイント

【Englishman in New York】

 元The Police(ザ・ポリス)のボーカル兼ベーシストであった、あのスティングが2017年6月6日~10日にかけて来日公演を行います。

なんと東京は武道館公演を三日連続でやる模様。行くしかありません。
来日記念に、僕の大好きなStingの名曲、「Englishman in New York」を例に、"音楽をより深く聴く7つの方法"を書きたいと思います。

【スティング2019年来日】

純粋に音楽を聞く

まずは純粋に”音”を聴きましょう。
何も先入観をもたずに、3~4回聞き返します。
そして聞き慣れていくにしたがって、一つの楽器を追い続けて聴くなどの工夫をしてみましょう。

今回紹介する「イングリッシュマン・イン・ニューヨーク」では、
やはりの曲に大きく貢献しているブランフォード・マルサリスのサックスが聴きどころでしょう。
Cメロ(1:54~)からソロ演奏へ繋ぐサックスは、何度聴いても感動が薄れません。
ただそれだけで終わらず、2分30秒から力強いドラムが叩かれ、曲が単調にならない様工夫が凝らされています。バックで鳴るピアノもセンスが良い。

 PVを見る

曲を聞き込めたら、よりその音楽の世界観により入り込むため、ミュージックビデオを見ることをおすすめします。

NYを歩くスティングやクウェンティン・クリスプ(※後述)が映し出されて行きます。マルサリスがサックスを吹く様子も絵になりますね。
音楽と映像がぴったりマッチしています。

このMVのメガホンを取っていたのはなんと『ファイトクラブ』や『セブン』『ソーシャルネットワーク』等の映画で有名なデヴィッド・フィンチャー(David Fincher)監督。

 僕も最近知ってビックリしました。

 PVを見てから音楽を聴くと、その曲を聴くだけでそのPVに入り込めたような錯覚に陥る体験をしたことがある人は僕だけではないでしょう。
映像が創り出すイメージというのは、やはり力強いものがあります。
(固定した観念を植えつけたくない人はPVを見ないほうがいいかもしれません)

 

歌詞を楽しむ

ロックやポップスと言えば、歌詞も曲の重要な要素の一つです。

「洋楽の歌詞なんてわかる分けないよ」なんていう方は、Google検索で和訳をみてみましょう。

歌詞ではステレオタイプなイギリス紳士がニューヨークで暮らす様子が描かれ、異邦人=エイリアンの孤独と誇りがにじみでるような歌詞になっています
スティングは教師をやっていたという経験もあるため、言葉の選び方から韻の踏み方まで非常に知的で洗練された歌詞です。

I don’t drink coffee I’ll take tea my dear

コーヒーはいらない、紅茶をもらうよ

という歌い出しからグッとリスナーを英国紳士の世界に引き込みます。

The Policeの時代から、Stingの書く歌詞はバンドの大きな魅力の一つといえるでしょう。

この曲、実はクウェンティン・クリスプという有名な作家・役者について歌った曲。
そして彼は保守的なイギリス社会で同性愛カミングアウトしていた先駆者としても有名でした。

Be yourself, no matter what they say.
君自身であれ、他人がどう言おうと

 という歌詞が何度も繰り返され、
LGBTが聞く歌詞としても非常に勇気づけられる名曲です。
僕自身がゲイであり、悩んでいた時、この曲には本当に助けられました。本当に。

もちろんこの曲はゲイのためだけの曲ではなく、
黒人であろうが、ニートであろうが、全ての人が「自分らしく」生きることを力づける曲であることは間違いありません。
歌詞の解釈は個人の自由。
自分の好きなように頭の中で歌詞を膨らませ、詩を楽しみましょう。

 

アルバム全体を通して聞く

ソロ3枚目のアルバム『ナッシング・ライク・ザ・サン(Nothing Like the Sun)』に収録されています。
同じアルバムということは、つまり同じスタジアムやメンバーで収録された可能性が高く、"空気感・雰囲気"といったものが統一されています。
他にも名作はいくつもありますが、スティングソロの代表作、となれば真っ先にこれが挙げられるでしょう。

ナッシング・ライク・ザ・サン

ナッシング・ライク・ザ・サン

名曲 「Fragile」「孤独なダンス」やジミ・ヘンドリックスの「Little Wing」や収録。

 

色んな場所で聴いてみる

ただジッと座って聴くだけでなく、
ランニング中、お風呂の中、職場の昼休み、掃除中、旅行先で歩きながら、など聴く状況や場所を変えて同じ曲を聞いてみましょう。
僕が初めてNYへ旅行に行った際、歩きながらこの曲を聴いてみると「異邦人=エイリアン」として海外にいる状況と、曲の内容が重なり、なんともたまらない心境になりました。
ロック・ポップスに限らず、特にクラシック音楽は聴く場所・状況によって印象が大きく異なります。
好きな曲がマンネリ化してしまった、という方はぜひこの方法を試してみてください。

 

ライブ音源を聴く

さあ、CD音源もある程度聞き慣れた、という方はぜひ下記のライブ映像をご覧ください。

きっちり演奏されるオリジナル音源と異なり、アレンジが少し派手目になっており、
それぞれの楽器の魅力がより強調されています。
音の響きもちがうため、臨場感たっぷり。イントロのベースが気持ちよいですね。

 

カバー曲をチェック

有名な曲であれば、カバーを
SHINEHEADによる “Jamaican In New York”というのもこれまた面白い。

他にも"関西人 in TOKYO"という日本語カバーもあるようです。
歌詞もかなりユニークで笑えます。

またあの大物Youtuberヒカキンさんも実はこの曲をボイスパーカッションでカバーしてたりします。興味のある方はぜひYoutubeで探してみてください。 

 

ライブ・コンサートに行ってみる

タイトルは「STINGの名曲に学ぶ、音楽をより深く聴く7つのポイント」と書いてありますが、実は8つ目のポイント。
冒頭にも書いたとおり、2017年6月に来日公演を行う予定で、本人を見る絶好の機会。
CDからに収められた曲と、ライブを生で観るのとは、全く別の体験です。
ぜひSTING本人が歌う「イングリッシュマン・イン・ニューヨーク」を聴きにいってみましょう。

他にも「自分で演奏してみる」僕は音楽が全く演奏出来ませんので、詳しくは書きませんでした。(といってもカラオケで歌ったりするので、セーフかな・・)
「コード進行を分析する」とかも書いてみたかったのですが、基本的なところ以外はさぱり。コード理論とか詳しい方おられましたら、コメント欄などで教えていただけると嬉しいです。

【Be Yourself, No matter what they say】

さらに進化を続けるSting。
日本公演ももうすぐなので、この記事を読んでピン!ときた方はぜひライブに行ってみてください。
大阪中央体育館はすでに売り切れのようですが、東京の武道館はコンビニで発券可です。僕もタイミングよく東京出張が入り、武道館のコンサートに参加することになりました。
「死ぬまでにやりたいことリスト100」「武道館でコンサートを観る」も達成間近。
The Police時代の曲もやるようなので、ポリスファンの方もぜひ。

57TH & 9TH / DELUXE ED

57TH & 9TH / DELUXE ED

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※追記(2019.6.3): セルフカバー再録の『My Songs』の出来もなかなかでした。

U2の名盤『Joshua Tree』全曲レビュー【30周年】

【来日ライブにも期待】

2017年6月2日、U2(ユーツー)の代表作であり、ロック史に名を刻む名作
『The Joshua Tree』の30周年記念盤が発売されます。
20周年のリマスター版が発売されて以来10年振りの記念盤。
個人的に「人生の一枚」と言えるほど思い入れが強いアルバムです。
発売を控えた今、せっかくの機会なので全曲感想を書こうと思います。

 ※30周年版の外観や音質、デラックス版のライブ音源については30周年盤が届き次第追記したいと思います。

【ヨシュアツリー全曲感想】

アメリカでも非常に評価が高い5thアルバム『ヨシュア・ツリー』。
冒頭の三曲の名曲メドレーは、ロック史の中でもトップクラスの勢いと言っても過言ではないでしょう。

1曲目 :Where The Streets Have No Name (約束の地)


これほど神々しいイントロが他にあるでしょうか?
この曲を一発目に持ってくるのがさすがU2といったところ。

全パートともシンプルな演奏なのに、これほどの空間的な広がりを見せられる、そこが世界的ロックバンドU2の一つの魅力だと言えるのではないでしょうか。


ちなみに海外音楽誌の「“壮大なイントロ”を持つヒット曲" 」でも堂々の一位として選ばれたようです。
歌詞も様々な解釈が可能で、聴く度に新たな発見があります。

 

2曲目 :I Still Haven't Found What I'm Looking For (終りなき旅)

「僕はまだ見つけられていない、自分が探し続けているものを」という歌詞がなんども繰り返されるこの曲。

U2と言えばキリスト教、なのですが、この曲は特にキリスト教的意味合いが濃く歌われています。他のアーティストには

キャリア絶頂を迎えようとする中、こうした曲が書けるU2の幅の広さに改めて驚かされます。
ラスベガスのオールドタウンを背景に曲が流れるPVも独特で良いですね。

コンサートでは観客がライターを掲げながら合唱する定番曲。


CD音源とは違うスタジアム・バンドの魅力が味わえる曲なので、ライブ映像もぜひチェックしてみてください。

ちなみに、Mr.Childrenの代表曲「終わりなき旅」のタイトル元ネタとなります。

 

3曲目 :With Or Without You

U2を聞いたことがない、という人にこのアルバムからおすすめを選ぶとなると、
この「With Or Without You」か一曲目の「約束の地」を挙げるでしょう。
クセもなく、聞きやすいサウンドといえるでしょう。
一見シンプルなラブソングに思えますが、
2,3重にも解釈できる余地のあるU2らしい歌詞となっております。

 

海外ドラマの『Friends』や日本のドラマ・映画『ソロモンの偽証』などでも挿入歌・主題歌として使用され、耳にしたことがある人も多いはず。
Superfly& Salyuのカバーもおすすめです。
コンサートでも定番の曲ですね。

 

4曲目 :Bullet the Blue Sky

 重く乾いたドラムで始まる一曲。

 日本でありがちな U2=セレブなロックバンド 的イメージを持っている方は、この曲が持つ緊迫した空気感に驚くはず。

3:18~からの戦闘機を思わせるブルージーなギターソロも聞き逃せません。

 

 戦争や賄賂など重く汚い部分が直に表現され、アメリカをストレートに批判した曲。

トランプ大統領が支配する現代、この曲はさらに鋭さを増しているんじゃないでしょうか。
ヨシュアトゥリーの中でも政治色が一番強い曲。

『SONGS OF EXPERIENCE』U2の新作全曲レビュー

5曲目 :Running To Stand Still

ギターをつま弾く音にピアノが加わり、優しく始まる一曲。
アメリカのルーツ音楽の影響を感じさせる穏やかな曲なのですが、
歌詞の内容は重たく、ドラッグ中毒の少女を歌っているとのこと。


ルーリードっぽい退廃的な雰囲気がそこはかとなく漂っているのはそのせいでしょうか。

2:18~のボノのファルセット(裏声)がたまりませんね。

 

6曲目 :Red Hill Mining Town

 30周年を記念して再録されたのが「レッドヒルマイニングタウン」という曲。

今までライブで一度も演奏されたことがなく、"隠れた名曲"的存在だったのですが、
現在遠征中の 『Joshua Tree Tour 2017』で初披露され話題になりました。
曲については過去記事に詳しく書いてますので、ぜひ併せてご覧ください。

「Red Hill Mining Town」U2があの名曲を再録

 

7曲目 :In God's Country (神の国)

ジ・エッジがのギターが冴えまくる一曲。

ラルク等ビジュアル系バンドののキラキラしたギターが好きな方はきっとハマるはず。
聴くだけで砂漠の広大な景色が目の前に広がります。

 この曲が好きな方は初期の名曲「I Will Follow」もぜひ。

8曲目 :Trip Through Your Wires

 力強いハーモニカで幕を開ける「Trip Through Your Wires」。
比較的重いテーマの曲が続くアルバムですが、その中で最も機嫌良く明るい曲と言えるでしょう。

 Bonoの雄叫びのような声を聴くだけでこっちまで元気になれそうです。
ビリージョエルの「ピアノマン」やニールヤングの「Heart of Gold」のようなハーモニカ曲マニアな方はぜひ。

9曲目 :One Tree Hill

独特なリズムが耳に残る「ワン・ツリー・ヒル」。
当時亡くなったU2のニュージーランド、マオリ族のスタッフに捧げられた曲。

We run like a river to sea
Like a river to sea

というラストのサビの歌詞が本当に心に染みます。
冒頭は地味目ですが、後半はしっかり盛り上げてくれます。

※2019年ツアーのオークランド公演での演出も期待ですね。
余裕のある方はぜひワンツリーヒルに行ってみてください。

 

10曲目 :Exit

 微かなシンセサイザーとボーカルのBonoのつぶやくような声で始まる「Exit」。
徐々に1分40秒あたりから一気にギアがかかります。

”動と静”という言葉を見事に一曲へ凝縮したような曲。
ギター・ドラムだけでなく、低い部分で震えるベースが曲を支配しています。

U2の中でもかなり珍しい展開ではないでしょうか?
ハードロック好きな方にもおすすめの一曲。

11曲目 :Mothers of the Disappeared

 ジリジリと地底から響くような残響音が印象的な一曲。
ボノの裏声がただただ美しいです。
U2のアルバムは静かで荘厳な曲で締められる傾向がありますが、その典型といっても良いでしょう。

この後にテクノやダンスミュージックを大胆に取り入れた、
90年代を代表する『アクトン・ベイビー』が続くなんて誰も予想出来ませんよね。。

※追記(2017.8.2)パリで「ジョシュアツリー」ライブを観てきました!!

【80年代を代表するアルバム】

いかがだったでしょうか?
「最近ロックなんて聴いてない」という方や「U2はほとんど知らない」という若い方にもおすすめの1980年代の名作です。
デラックス版にはライブ音源が収められているので気になる方はぜひ!


ヨシュア・トゥリー(30周年記念盤~デラックス)

ヨシュア・トゥリー(30周年記念盤~デラックス)

 U2の”ヨシュアツリー全曲演奏”の最新ツアーは現在も遠征中。

U2が来日するのはいつになるんでしょうか?2019年に日本に来てくれないなぁ。

『ジョシュアツリー』のプロデューサーであるのブライアン・イーノの名盤も必聴。

※あ、ポッドキャストはじめました。音楽レビューもやってます!
ユーツーについても熱く語っているのでぜひ。

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U2の最新ライブ『Joshua Tree Tour』セットリストが凄い【来日】

【新曲を初披露】

2017年5月12日、カナダのバンクーバーで、
U2の最新ツアー『ヨシュアツリーツアー2017』の初日公演が行われました。
実際に行ったわけではないのですが、心待ちにしたツアーだったのでPeriscopeやYoutubeにあがっていた動画をみて一人で興奮していました。
セットリストや軽い感想を書いてみたいと思います。
※追記(2017.12.1):最新アルバム『Songs Of Experience』の全曲感想を書いてみましたので併せてご覧ください。

【セットリスト@バンクーバー初日】

では早速、演奏された曲目から。

※ネタバレ注意:曲目をまだ見たくない方は下記ご注意ください

2017-05-12 バンクーバー公演 Setlist

Sunday Bloody Sunday
New Year's Day
A Sort Of Homecoming
MLK
Pride
Where The Streets Have No Name
I Still Haven't Found What I'm Looking For
With Or Without You
Bullet The Blue Sky
Running To Stand Still
Red Hill Mining Town
In God's Country
Trip Through Your Wires
One Tree Hill
Exit
Mothers Of The Disappeared + El Pueblo Vencera(不屈の民)

〈アンコール〉
Beautiful Day
Elevation
Ultraviolet
One
Miss Sarajevo
The Little Things That Give You Away(最新曲:初披露)

ドラムスのラリーが一人で入場。音漏れで報告されていたとおり、
アルバム『War』の「血の日曜日」からコンサートはスタート。

かなり原曲に近いアレンジですね。前ツアー『Innocence + Experience Tour』のアレンジが個人的にいまいちだったので、元に戻って良かったです。

『焔』から「Pride」を含む3曲を演奏したのち、『The Joshua Tree』の全曲演奏へ。

「約束の地」は映画『魂の叫び』を彷彿とさせる、真っ赤なスクリーンの演出
四人がユッカの樹の元に集まるところはもうね・・。
Joshua Tree国立公園をドライブする映像もいいです。
途中でギターのハプニングが。アレンジもシンプルでしっかり曲に入り込めます。

 

「Bullet The Blue Sky」でも照明でギターのジ・エッジを照らす魂の叫びの再現が。
でも以前のトランプを批判するバージョンも見たかったですね。

 

Red Hill Mining Town「EXIT」は今の声量で通用するのか不安でしたが、思ったより様になっています。当時のライブで着ていたような帽子をかぶっての演奏。

 ラストの「Mothers Of The Disappearedもカットなしにフル演奏。あのジワジワ鳴りだすイントロも再現度高し。もうこのツアーを逃すと聞けなさそうですね。

アンコールも『Beautiful Day』から怒涛の名曲揃い。
「ワン」もしっかりやってますね。

ラストには初披露の最新曲The Little Things That Give You Away」を演奏。
全22曲を歌い上げるボノ。発生のきつい曲が多いにも関わらず頑張っています。

 

コンサート全体の流れとしては
アルバム『War』から始まり『焔』を経てからの『ヨシュア・ツリー』を全曲演奏。
そしてベストアルバム的な流れからの最新曲The Little Things That Give You Away」でライブ終了という感じでしょうか。


コアなファンも、Joshua Tree+ベストアルバムしか聞いていないというライトファンもしっかり楽しめるような良セトリ。
U2と言えば最新テクノロジーを用いたステージ演出や政治的パフォーマンスですが、そちらも健在です。

『原子爆弾解体新書』以降のオリジナルアルバムから一切演奏されなかったのが意外です。「Vertigo」や「The Miracle」はやるかと思っていました。
『アクトン・ベイビー』や最新アルバムをほとんど無視してもここまで出来るU2はさすが。。

ファンとして見逃せないレア曲は「A Sort Of Homecoming」や「ミス・サラエボ」「Ultra Violet」「Red Hill~」でしょう。
A Sort Of Homecoming」は現代風に仕上がっています。
「ミス・サラエボ」は弁護士を夢見るシリアの少女の映像と共に。
パバロッティのパートはさすがに歌わず。みたい方はミラノ公演のDVDを。
「Ultra Violet」は”ベイビー、道を照らしておくれよ”という歌詞が光るような内容の演出になっております。何気に360°ツアーでも演奏していましたね。

最後にこちらが初披露の最新曲
The Little Things That Give You Away」

※追記:実際にU2のライブに行ってきました!!↓

【SOE 新アルバムのジャケット公開?】

新曲The Little Things That Give You Away」(ザ・リトル・シングス・ザット・ギブズ・ユー・アウェイ)のあとに2017年に発売が予定されている最新アルバム『Songs of Experience』のイメージが発表されたようです。

なんというかやや地味なジャケットです。
アルバムの裏ジャケットというツイートも見ましたが真偽はいかがでしょうか。
これのアルバム画像からどんな内容になるかは想像しづらいですね。 

写真に映っているのはエッジの娘さんとボノの息子のようです。
ヘルメットはWarのアルバムジャケットを彷彿とさせますね。

【来日予定は?】

この『ジョシュアツリー2017ツアー』、日本公演の予定は今のところありません。
が、メンバーは4月にお忍びで直島に来日していたようです。

日本でのライブはいまのところ未定のため、
夏に僕もヨーロッパのコンサートに参戦予定です。


Vancouverに行かれた日本人の方も多数おられるようで、本当にうらやましいかぎり。
これから曲目が入れ替わる可能性もゼロではないので今後も注目です。

ああ、2019年のアルバムツアーで来日してくれないかな。
フジロックやサマソニで来てくれるとなおよしですが。

※2017.5/15追記:シアトル公演では、「Bad」や「I Will Follow」が披露され、さらに豪華なセトリに。

6月には『ヨシュア・ツリー』の30周年記念盤が発売されます。
デラックス版にはライブ音源も含まれているので、気になる方はぜひ。

※追記(2019.5.31):『ヨシュアトゥリーツアー2019』が確定。ついに来日ライブですね。
東京のみならず、大阪の追加公演はあるのでしょうか・・・。

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ヨシュア・トゥリー(30周年記念盤~デラックス)

ヨシュア・トゥリー(30周年記念盤~デラックス)

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30周年を迎えるU2の名盤『Joshua Tree』全曲レビュー

※追記(2019.11.3): ニュージーランドのオークランド公演がもうすぐ。
セトリの変更があるか楽しみですね。

ポール・マッカートニーには最後にあの曲を歌って東京人を皮肉ってほしい

【Paul Mccartneyが2017年来日】

ポールマッカートニーが来日し、4/25に武道館でコンサートを行ったようです。
僕は残念ながら関西人なので、今回のライブを見に行くことは出来ません。
武道館では「Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band」「Hi Hi Hi」「1985」を演奏したとのことで、羨ましすぎます。
数年前に観た大阪ドーム公演が蘇る・・。
そこで残す東京ドーム公演では、ポールにぜひあの曲を歌ってもらい、群がる東京人を皮肉ってほしいです(冗談です)。 

【Too Many Peopleという歌】

最後に演奏して欲しいというのはアルバム『RAM』に収録されている「トゥ・メニー・ピープル」という曲。

英国人的な皮肉が効いた批判的な歌詞が魅力です。
元ビートルズであるジョン・レノンを批判も込めた曲。
よくよく考えると、元々同じメンバーだった仲間を、自身の楽曲で批判するって相当ですよね。
それだけ溝は深かったのでしょうか。

ジョン・レノン関係なく、出だしの下記の歌詞からポール節全開なところも好きです。

Too many people going underground,
Too many reaching for a piece of cake
Too many people pulled and pushed around
Too many waiting for that lucky break

あまりに多くの人達が地下鉄へ向かい、
あまりに多くの人達が一片のケーキに手を伸ばす
あまりに多くの人達が押し合いへし合いする
あまりに多くの人達が幸運を待ち続ける

まるで毎日地下鉄へ乗り、限られた報酬に群がる東京人を皮肉っているかのよう。

3:04~のギターソロも見事。
(下記ライブ映像では3:20~)
たまにコンサートでも演奏するようなので、セットリストに組まれる可能性はゼロではありません。

【武道館・東京ドームが最後?】

ポール・マッカートニーももう74歳。さすがにもう最後の来日でしょうか?

一日目の武道館ライブは無事行われ、
昔のように大麻で捕まってコンサートが中止、なんてことはなかったようです。
大阪にしかこないポールは、きっと東京人を牛耳りに来たかっただけなんでしょう。

いくらポールでも「Too Many People」をラストに持ってくることはないとは思いますが、
何だかんだでこの曲、ポップで聞きやすいため好きな方も多いのではないでしょうか?
レアな曲を披露してくれるといいですね。
ライブに行く友人もいますが、本当に羨ましいです。東京ドーム公演行かれる方、ぜひ楽しんできてください。感想お待ちしてます。

Ram

Ram

Coldplayファンが聴くべき別アーティストの名曲【2019】

【コールドプレイ来日記念】

UKロックを代表するあのColdplayが2017年4月19日に東京ドームでライブを行います。

「ゲイが聴くアーティスト」と揶揄されたりもするColdplayですが、独特の世界観・美しいメロディ・シンプルかつ心に響く歌詞が魅力のバンド。
CMでもよく流れており聞きやすいので、普段洋楽を聴かない方にもおすすめです。


今回は、コールドプレイの曲ではなく、Coldplayが好きならおそらく相性ぴったりであろう音楽を紹介したいと思います。

【U2やクラフトワークまで】

まず初めはこの曲から。

Computer Love - Kraftwerk

"テクノ界のビートルズ"とも言われるテクノの重鎮、クラフトワーク。
ColdplayはKraftwerkの「Computer Love」にそっくりな曲を作っています。
まずは元ネタから。

パクリだという批判もありますが、あの坂本龍一も

「音楽に、完全なオリジナルは存在しない。」

と語っているので、まあそういうことなんでしょう。

クラフトワークへのオマージュが効いた一曲コープレの曲はこちら。
Talk - Coldplay

クラフトワークなら『The Mix』から聴いてみましょう。
テクノ好きなら聴いて損はありません。

 

HELLO - ユニコーン

曲の頭からずっと繰り返されるピアノのリフが印象的なコールドプレイの「Clocks」。
日本のあの大御所バンドが、コールドプレイの影響を受けた曲を出しています。

イントロがキーボードやピアノから始まり、ドラムで盛り上げる展開もそのまんまです。

Clocks、歌詞もいいんですね。一度はライブで聴いてみたい!
何かのテレビ番組のCMでよく流れていた記憶が印象強く残っています。

 ちなみに、ユニコーンの「第三京浜」という曲も「クロックス」を強く意識したサウンドになっていますので、気になる方はぜひ聴いてみてください。

ユニコーンの新作『ゅ 13−14』アルバム全曲レビュー - 世界のねじを巻くブログ

 

エソラ - Mr.Children

 コールドプレイと言えば、キラキラしたサウンドは外せません。
彼らの「Every Teardrop Is a Waterfall」という曲がありますが、
Mr.childrenの「エソラ」にキラキラ感が似ています。これはミスチルが先ですね。

PVもポップでカラフルなイメージ。雰囲気まで似ています。
Coldplay好きな方はミスチルで言うと『It's a wonderful world』辺りのアルバムが合うんじゃないでしょうか。

Beautiful Day - U2

キラキラ響いてスッと消えていく空間的なギターが好きな方は、U2の「Beautiful Day」もきっと気に入るはず。
コールドプレイはこの曲だけでなく、全体的に雰囲気がU2そっくりです。

ボーカルのボノの鼻声チックな声が似てるのも共通点と言えるでしょう。

どちらのバンドも名プロデューサーであるブライアン・イーノと密接な関係にあるのも、偶然ではないでしょう。「Bad」などもそれっぽいですね。

大ヒット作『美しき生命』をプロデュースしたイーノが手掛けた
『The Joshua Tree』も6月に30周年盤が発売されます。

 

Nude - Radiohead

Coldplyaのボーカル、クリス・マーティンの声は
レディオヘッドのトム・ヨークに似ていると思うのは僕だけでしょうか?

「Fix You」のボーカルに注目すると、言わんとしていることは分かっていただけると思います。

Fix You - Coldplay

【ライブは東京ドームのみ】

いかがだったでしょうか?
自分の好きなアーティストから音楽の幅を広げていくのは大切なことだと思います。

コールドプレイ、『Viva La Vida』の大ヒットからなんだかんだずっと生き残っているのが凄いですよね。正直最近はあまり聴けてないですが・・。
来日ライブはは東京のみなので、この機会に1stアルバムから聞き直してみようかと思います。

『美しき生命』のアルバムから約10年経っているというのは本当に驚きですね。

※追記:コールドプレイの20年を俯瞰するドキュメンタリー映画A Head Full Of Dreams』が2018年11月14日に公開予定とのことです!

Viva La Vida

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※追記(2019.10.25): 新作アルバム『Everyday Life』楽しみですね!
環境負荷でライブを行わない宣言をしたのは個人的にどうなのかな・・・とは思う。
今までのはなんだったの?という感じ。
パフォーマンスとしては優れてるンだろうけど。

U2が来日!直島観光の様子をFacebookに投稿

【ライブ・コンサートはなし】

なんとあの世界的に名を馳せるロックバンドU2
2017年4月12日に直島観光の様子をFacebookに投稿しました。

 下記画像は、安藤忠雄が建築に携わった香川県の直島の「ベネッセ美術館」で撮られた写真。
・・実は安藤忠雄とU2は無関係ではなく、ボーカルのボノは安藤建築のファンであり、二人は直接話をするほどの間柄のようです。
U2のボノは以前わざわざ大阪に有名な「光の教会」を見に来たほど。

さらにこの美術館には、U2のアルバム『No Line On The Horizon』のジャケットに使用された、杉本博司さんの写真も展示されています。

 

日本の自動販売機の画像も。
あちこち自販機があるのに驚いたんでしょうか。

 U2が日本にいるとなると、関西を訪れる可能性もゼロではありません。

※追記(20174/13):と思ったのですが、翌日にモロッコのマラケシュの画像を上げていたので、現在日本にいる可能性は残念ながら低いです。

香川県の直島は去年僕も観光で訪れたので、興味がある方はぜひ下記記事もどうぞ。
U2ファンなら絶対に訪れるべきアートの島です。

※追記(20174/20):Instagramに京都を観光している様子もアップされていました。
加賀や京都にも訪れたようです。

【来日公演で来て欲しい】

観光だけでなくツアーとして来日して欲しかった、というのがファンの本音でしょうが、来てくれるだけでも嬉しいものです。
2018年にはアルバムツアーも行われるはずなので、ぜひ来年こそは日本でライブツアーを期待しましょう!フジロックとかサマソニなどのフェスで来てくれると最高なんですが。

WAR(闘)

WAR(闘)

※追記:最新ツアーについての記事も書きました。

『SONGS OF EXPERIENCE』U2の新作全曲レビュー - 世界のねじを巻くブログ

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ゴリラズが新作アルバム『Humanz』を4月28日に発売予定

【Gorillazの新譜は『ヒューマンズ』】

先日久々にライブを行うことを発表した、架空のカートゥーンバンド「ゴリラズ」。
以前から、InstagramやFacebookで意味深な投稿を続けていましたが、
3/23,突如インスタグラム上で新作を発表しました。
新譜のタイトルは『Humanz』
もちろんこのアルバム名はグループ「Gorillaz」を文字っていることは言うまでもありません。
そして発売日はなんと、2017年4月28日
とのことです。

ノエル・ギャラガーとのコラボした新曲も公開。

 【収録曲・詳細】

公開された曲目は下記。

1. Ascension feat. Vince Staples
2. Strobelite feat. Peven Everett
3. Saturnz Barz feat. Popcaan
4. Momentz feat. De La Soul
5. Submission feat. Danny Brown and Kelela
6. Charger feat. Grace Jones
7. Andromeda feat. D.R.A.M.
8. Busted and Blue
9. Carnival feat. Anthony Hamilton
10. Let Me Out feat. Mavis Staples and Pusha T
11. Sex Murder Party feat. Jamie Principle and Zebra Katz
12. She’s My Collar feat. Kali Uchis
13. Hallelujah Money feat. Benjamin Clementine
14. We Got The Power feat.Noel Gallagher and Jehnny Beth

ノエル・ギャラガーやデ・ラ・ソウル等の大物アーティストとのコラボも判明しています。
どの曲のタイトルも期待をそそりますすね。

【インスタグラムやフェイスブックでのプロモーション】

先ほども述べたように、デーモン・アルバーン率いるGorillazは以前からInstagramやFaceook等のSNSに意味深な投稿を繰り返していました。
先日、突如下記のような投稿で新作アルバムを発表。

 

#HUMANZ

Gorillazさん(@gorillaz)がシェアした投稿 -

 

 

#HUMANZ

Gorillazさん(@gorillaz)がシェアした投稿 -

 こういったプロモーションは少し珍しいですが、レコード会社の狙い通り、さっそく大人数の若者にSNS上でシェアされているようです。

【フジロックに出演】

2017/4/28発売とのことで、あともう1カ月ちょっとですね。
有名な他アーティストとのコラボレーションも盛りだくさんで、発売日が待ちきれません。
昔ゴリラズのDJ単独のコンサートに行ったことがありますが、本家Gorillasは日本でライブをしてくれるのでしょうか?サマソニ等のフェスに来てくれるといいんですが。

 名前しか知らない、という方もベスト盤、もしくは『Demon Days』からぜひ聴いてみてください。

※2017/4/1追記:なんと、フジロックにヘッドライナーとして出演することが決定したようです。これは行くしかないですね~

THE SINGLES 2001 - 2011

THE SINGLES 2001 - 2011

「Red Hill Mining Town」U2があの名曲を再録

【ヨシュア・ツリーの一曲】

イギリスの音楽雑誌『MOJO』で、『The Joshua Tree』からあの曲が再録されるという情報が掲載されたようです。

「あの曲」とはアルバム『』の6曲目に位置する「レッドヒルマイニングタウン」。

ライブでもあまり演奏されることはなく、おそらく他の曲と比べ知名度はそれほど高くない"渋い一曲"と言えるでしょう。
個人的にはアルバム『ヨシュア・ツリー』の中で三本の指に入るほど好きな曲なので、思わず記事を書いてしまいました。

【歌詞・曲の内容】

イギリス炭鉱労働者のストライキを描いたのがこの「レッドヒルマイニングタウン」という曲。本来シングル・カットされる予定だったため炭鉱をイメージしたPVも存在します。

 U2のボーカルであるBono(ボノ)の力強いボーカルが、たまりません。
彼らのルックスは現在とは全然違いますね。
最後にギターのジ・エッジがカナリヤを炭鉱から放つシーンも◎。
(ちなみにカナリアは毒ガスを察知する警報装置としてよく炭鉱に持ち込まれたようです。そういえば、The Policeの曲に、「カナリアの悲劇」という曲がありましたね。)

歌詞もU2らしく男臭さに溢れています。

Through hands of steel
And heart of stone
Our labour day
Has come and gone.
(鋼の両手と/石の心で/我々の労働の日は/訪れては去っていった)

I'm hangin' on
You're all that's left to hold on to.
(僕はしがみついている/残されたのは君だけだ)

厳しい環境でも必死にしがみつく炭鉱労働者達の姿が思い浮かぶようです。

【Steve Lillywhite 2017 Mix】

この曲が発売されたのはもう30年も前。
昔のような太く力強い声は期待できないでしょうが、新録では今の円熟のU2の演奏を早く聴いてみたいですね。

若干の古臭さは否めないので、それを一新するようなバージョンを期待したいところ。
似たような感じで再録しても意味がないので、思い切って打ち込みを入れたりするのかもしれない・・なんて色々考えてしまいますが、あくまで音楽誌に情報が載っただけなので、もう少し新ミックスの詳細を待ちたいと思います。

※追記(2017.04.25):

 下記より30th anniversary Editionに収録予定の
「Red Hill Mining Town (Steve Lillywhite 2017 Mix)」が視聴できます。

聴いた感想としては、演奏に関しては思ったより原曲に近く、
ボノのボーカルがは少し近年寄りになっています。男臭さが少し減ったような感じ。
ホーンセクションが増強されて華やかに。ラストの展開も聴きどころでしょう。

ぜひ聞いてみてください!

※追記:最新ツアーの記事もどうぞ。

【2019】スーパーボウル ハーフタイムショー名場面7選

【Maroon5が今年出演】

ついに待ちにまったアメリカン・フットボール最大の祭典スーパーボウル 2017がアメリカ現地時間の2月5日開催開催されます。
ハーフタイムショー(Halftime show)とは、アメフトなど試合時間が前後半に区切られるスポーツの試合における前半終了後の休憩時間に行われるショーのことです。

日本では馴染みが低いスーパーボウルですが、アメリカでは年間視聴率No.1を毎年記録し続けているほどの人気。
全米が最も注目するイベントといえるでしょう。
例えるならば、紅白の大トリのアメリカ規模Ver.といった感じでしょうか。

今年2017年のハーフタイムショーのパフォーマンスを務めるのはあのLady Gaga(レディーガガ)
2018年は、ジャスティン・ティンバーレイク。

※追記: 2019年はマルーン5のパフォーマンス。
 最新技術を使って何をするのか非常に楽しみです。

せっかくなので、歴代ハーフタイムショーのおすすめの場面を紹介したいと思います。

【Super Bowl Halftime Show 歴代ベスト】

ポールマッカートニー 2009年

ビートルズのベーシストであるPaul MacCartneyのパフォーマンス。

のっけから「Drive My Car」~「Get Back」とThe Beatlesの曲を続けてプレイし、そこから怒涛の「007 死ぬのは奴らだ」に続けます。ド派手な特効は見もの。

ラストは観客全員で「ヘイ・ジュード」の大合唱。見るだけで心が暖まります。

 

マイケル・ジャクソン 1993年

おそらくご存知の方も多いであろう、マイケルの「直立」パフォーマンス。
塔の上に出現すると見せかけ、
ステージの上にマイケルが直立不動で出現します。
これだけで数十人が気絶したという話も。
「Billie Jean」や「Black or White」等Micheal Jacksonの代表曲をお腹一杯味わうことができます。
「We Are The World」と「Heal The World」の流れがちょっと重たいです。

 

Madonna 2012年

未だにクイーン・オブ・ポップの名を背負う、世界のマドンナ演出。
とにかく衣装やステージセットが派手です。
OPの「Vogue」は今聞いても古さを全く感じません。
ラストの「Like A Prayer」も感動的ですね、

途中の曲でコラボしたMIAが中指を立て、大問題になった回でもあります。

The Who  2010年

イギリスではビートルズやストーンズとも肩を並べるほどのロックバンド、ザフーのパフォーマンス。
冒頭から「ピンボールの魔術師」~「ババ・オライリー」~「Who Are You」等短いスパンで代表曲をどんどん披露していきます。
ステージの演出が本当にユニークで、
4:50~辺りからフーのロゴが曲に合わせてグルグル回るの所など、
ファンには堪らないです。

ラストはやっぱり「無法の世界」。ドラムソロもかっこよし。

ちなみにドラマーは、ビートルズのリンゴの息子であるザック・スターキー。
ドラムの裏がザ・フーのロゴカラーになっているところもニクいです。

そういえば、ロンドン五輪の閉会式ラストもザ・フーが務めていましたね。
「ザ・フーって誰?」という方も必見の動画。

 

コールドプレイ&ブルーノマーズ&ビヨンセ

 開催50回記念ということで、コールドプレイ・ブルーノマーズ・ビヨンセという3つのグループが出演。
見どころは5:30~の「Clocks」に乗せ、歴代ハーフタイムショーを振り返る場面でしょう。ブルーノマーズの「Uptown Funk」も見逃せません。

また、この回はアメリカの同性婚が認められた年の次のスーパーボウルということもあり,ラストはLGBTを象徴する虹色で「LOVE」の文字が描かれました。(8:08辺り~)

Prince 2007年

去年死去したプリンスですが、スーパーボウルのハーフタイムショーでもこれでもか、と言わんばかりの名演奏を披露しています。

クイーンやボブディランのカバー、それからプリンス自身の代表曲が12分に詰めこまれています。
ラストはもちろん「パープルレイン」。奇跡の紫の雨の中のパフォーマンス。

天候さえも味方に付けてしまう殿下です。後半のギターソロはやはり良いですね。
何度見ても楽しめます。なんというか、華がありますねこの人は。


U2  2002年

9.11の同時多発テロの傷も癒えないアメリカに、大きな希望を与えたU2の名パフォーマンスがこちら。
冒頭は「Beautiful Day」で客席を歩きながら登場し、キング牧師を追悼する「MLK」という曲からU2の代表曲である「約束の地(Where The Streets Haev No Name)」を演奏します。

なんとそこでU2はスタジアム内にワールド・トレード・センタービルを再現。
そこには救助で犠牲になったNYの警官や消防士の名前が映し出され、天へ昇っていきます。10:16~辺りではWTCを模したスクリーンが崩れ、テロを思い起こさせます。

一歩間違えればアメリカ中からの批判を免れないような演出ですが、そこでU2は圧倒的なパフォーマンスを魅せつけます。
ラストは星条旗を縫い付けたジャケットをひっくり返し、観客は大盛り上がり。
U2が未だに世界に影響を与え続ける理由がわかるパフォーマンスです。

【マルーン5の演出は?】

「これぞエンターテイメント!」と言わせてくれるような必見のパフォーマンスばかり。あのローリング・ストーンズやブルース・スプリングスティーンさえベスト7に選べませんでした。

2017年のSuper Bowl Halftime ShowのパフォーマンスはあのLady Gaga。
トランプ大統領に抗議活動も行ったレディーガガですが、どんな演出を見せてくれるのでしょうか。
ちなみにパフォーマンスの練習の動画を見ると「Bad Romance」を踊っているシーンが見られるのでこの曲はやる可能性大です。
新曲の「Perfect Illusion(パーフェクト・イリュージョン)」も披露するはずです。

また、トランプ大統領の政策で立場が危うくなってきたマイノリティーのため、「Born This Way」は演奏されるのではないかと個人的な予想。

100機ほどのドローンを使用するやら、宙吊りパフォーマンスで空を飛ぶなど、色んな噂が飛び交いますが、真偽はどうなんでしょうか。
ぜひ日本時間の2/6に、あなたの目で確かめてみてください。

※追記(2/6):Youtubeでガガ様のHalftime Showが公開されています。

「ゴッド・ブレス・アメリカ」から代表曲のメドレーでなんと7曲も演奏。
演奏曲(セットリスト)はこちら。

  1. God Bless America / This Land Is Your Land
  2. Poker Face
  3. Born This Way
  4. Telephone
  5. Just Dance
  6. Million Reasons
  7. Bad Romance

噂通りオープニングはドローンを使って空にアメリカ国旗が描かれました。
「Telephone」を演奏したのが個人的に驚き。
レディーガガにしては大人しめの衣装ですかね笑
歌唱力は流石で、最高のパフォーマンスでした。

※(追記:2017/10/11): 2018年はJay-Zとジャスティン・ティンバーレイク。

※追記(2019.1.30): 2019年のハーフタイム・ショーはあのマルーン5(Maroon5)。
ナイキで話題になったラッパーのトラヴィススコットも共演するとのこと。
記者会見ドタキャンやらボイコットやらいろいろありますが、
無事終えてほしいものです。
個人的には代表曲「Moves Like Jagger」「Makes Me Wonder」辺りは演奏してほしいですね。

歴代オリンピック開会式の名場面集もどうぞ。


ポッドキャストやってます。洋楽紹介コーナーもぜひ!

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※(2020.1.5 追記): 2020年はラテン系シンガーのジェニファー・ロペスとシャキーラに決定。日本人に馴染みが少ない気がするので僕もちょっと予習しておきます。