世界のねじを巻くブログ

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映画の予告編用に音楽を作る作曲家の話

トレイラー用の音楽家

最近、ニューヨークタイムズで読んだ、
映画の予告編のために編曲をする音楽家に関する記事が面白かったので
軽く紹介しようかと。

Movie Trailers Keep Tweaking Well-Known Songs. The Tactic Is Working. - The New York Times

 

 

映画音楽業界で いま売れっ子なのが、David James Rosen氏
2014年に、映画の予告編に音楽をつける仕事を受けてから、
バリバリこの仕事をされてます。

 

あの有名な、ケイトブッシュの「Running Up The Hill」と
『ストレンジャー・シングス』のテーマ曲と雷とを組み合わせて
大ヒットさせた仕掛人もこの方だそう。

 

 

映画やテレビ番組の予告編で既存の曲のインパクトをより強くするために、
既存の曲を作り直すというむずかしいお仕事。

 

ほかにもこの例を挙げておきます。

 

『ブラックパンサー/ ワカンダ フォーエバー』のティーザー


ナイジェリアの歌手 Tems の「No Woman No Cry」のカヴァーと
ケンドリック・ラマーの「Alright」を組み合わせた音楽。

これもTwitterでかなり話題になってた記憶が。

 

たかが予告、されど予告。

これが映画の興行収入を左右すると考えると、
何億円じゃ語れない経済規模の、
とんでもない仕事をされてる方なんだなと。

 

昔は音楽を作るアーティストからライセンス貸しするのは、
あまり良いことだとされてなかったため、渋い顔をされたそうですが、

こうやってSNSで口コミになるのが当たり前になると
好んで曲を提供してくれるミュージシャンが増えたとのこと。

 

上記のように映画の予告編がバズった大元は、
映画『ソーシャル・ネットワーク』の「Creep」の女声合唱カバーVer. 
だといわれるそうです。

まだパソコンオタクは「ギーク」とする空気がある中、
美しい「Creep」が流れる予告編はインパクトあったなと。
日本でもかなり話題になったような。
当時自分も学生だったよな・・・・(遠い目)

 

 

『チャッキー2』予告編のR.E.M.の名曲「Losing My Religion」のカバーもなるほど。
(David James Rosenの仕事ではなさそう)

\

 

 

ちょっと話はそれますが、
個人的には『ドラゴンタトゥーの女』の導入部のイントロ
(レッドツェッペリンの「移民の歌」)とかもめっちゃ好き。

 

このデビッド・ジェームズ・ローゼンという音楽家。
クレジットもされることも少ないので、
映画・音楽業界以外からは、ほぼ名を知られることもないらしく。
(日本語でググってみてもほぼヒットしませんでした)


いろんなお仕事あるんだなぁ、と思いながら
個人的に興味を惹かれたのでブログに軽くまとめてみました。

 

参考にしたNewYork Timesの記事はこちら。

Movie Trailers Keep Tweaking Well-Known Songs. The Tactic Is Working. - The New York Times

 

www.nejimakiblog.com

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