世界のねじを巻くブログ

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『いくつもの月曜日』Lobsterr Letterの本を読んだ感想

ロブスターのエッセイ集

ニュースレター界隈では有名なLobsterr Letterから
ついに本が出版されたとのことで、さっそく読んでみました。

『いくつもの月曜日』というタイトルの一冊で、
英語タイトルは「Almost Every Monday」となっており、これまたいい感じ。

もちろん、毎週月曜日にニュースレターが配信されることからつけられた名前です。

いくつもの月曜日/lobsterrletter

 

ニュースレターという文化

この本は、毎週月曜日に発行される
Lobsterrというニュースレターの導入文である「Outlook」より
メンバーお気に入りのエッセイを集めた一冊。

コメディーから植物、料理や文化盗用まで、
あらゆるカルチャーを俯瞰した一冊になってます。

エッセイのタイトルも

・You've Got Mail
・Do The Right Thing
・The Great Escape
・A Change Is Gonna Come
・Traveling Without Moving
・A Small, Good Thing

などなどレイモンド・チャンドラーからジャミロクワイまで、
ポップカルチャーが元ネタのものがあったり。

 

3人が書いているニュースレターなはずなのに
一冊の本としてなんの違和感もないし、
語り口調も統一されているので、
改めてさすがだなぁと思わされます。

憂鬱な”ブルーマンデー"を"ハッピーマンデー"に変えてくれるのも
このニューズレターのおかげだったり。

 

本文で紹介されていたものでパッと見られるものを挙げると、

 

「Powers of Ten」

10秒ごとに10倍の距離で離れていき、また近づいていくという映像作品。

僕も高校の授業で見たことがあった映像なので、
「懐かしいなぁ」と思いながら読んでました。

 

地球の地表の美しさを知れる「Overview」というウェブサイト。

www.over-view.com

どちらも自分という存在がいかにちっぽけなものか、
知らしめてくれるような作品。

 

こんな感じで
写真家やポッドキャスト、詩などいろんなものに触れながら
語られるエッセイ集となってます。

 

・・・実は僕自身がロブスターのことを知ったのは
ニュースレターからではなく、

Spotify Podcastで紹介されていた
「Takram Radioのリスナーがよく聞く番組」の
Lobsterr FMを聞き始めたことから。

編集後記的なPodcastから入った方はおそらくあまりいないはずですが、
いい出会いをしたなぁと思ってます。

 

さきほども書いた通り、
筆者は三人。

・佐々木康裕さん (Y.S)

Lobsterrの発案者だそう。
人種や政治についても嫌みなく誠実に書いておられます。

好きなエッセイ:

「新しい家族のかたち」「はじめて見るときのように」

 

・岡橋惇さん (A.O)

ポッドキャストや音楽をたくさん聞いておられる印象で、
ランニングの話題がちょこちょこ出てくるのも〇。

好きなエッセイ:

「進化はサンプリングからはじまる」「誰のためのニューノーマル?」

 

・宮本裕人さん  (Y.M)
Outlookのタイトルはこの方がつけておられるそうで、
ポップカルチャーに関連する話題も多い印象。

好きなエッセイ:
「動かない旅」「まじめなことをゆかいに」

 

個人的にはY.Mさんの文章が特に相性がいい気がします。
物語を大切にされている感じがいいですね。

 

www.nejimakiblog.com

 

装丁も素敵で、(デザインは 井上麻那巳さんという方)
ポールオースターの『幽霊たち』をデザインした
日本人デザイナー矢萩喜従郎さんの作品をオマージュしたものだそう。

個人的には村上春樹の『象の消滅』の質感をふと思い出したりしました。

 

エッセイ集やコラムが好きな方は、
これから読んでも問題ないかと。

業者に頼まずに手作業で発送されており、
しかもLobsterrメンバーからのお手紙も付いていたり、という気持ちのこもった一冊。

 

世界のトレンドから、ホッとすることばまで。
Lobsterr Magazine公式HPより購入できるのでぜひ。

www.lobsterr.co

 

今週のお題「読書の秋」