世界のねじを巻くブログ@世界一周

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『音楽嗜好症(ミュージコフィリア)』を読んだ感想【Kindle】

【キンドルの音楽本】

現在、世界一周旅行中のねじまき(@nejimakiblog)です。
今回紹介するのは、ハヤカワ文庫NFの『音楽嗜好症(ミュージコフィリア) / オリバーサックス著・太田直子訳』です。
この本は、脳神経科医の著者が、音楽をあらゆる観点から語った一冊。
かなり専門的な話に思えますが、やさしく噛み砕かれた文章で、音楽好きでなくても楽しめる一冊だと思います。

【科学的な立証も】

この本の趣旨としては、「音楽と人が織りなす不思議な現象を、脳神経科医がユーモラスに解説してくれる」というもの。
さっそく気になった部分を紹介していきます。

私たち人間は言語を操る種であるのと同じくらい音楽を操る種なのだ。
-『音楽嗜好症(ミュージコフィリア)』 位置:90

音楽って「ひとつの趣味」とみなされることが多い気がしますが、
人間にとっては、言語と同じぐらい大切なものだそうです。
ギリシャ時代から必須の教科でもありますしね。

 

前半で紹介される、
「雷に打たれ、急に音楽的センスを発揮した女性のエピソード」もなかなか興味深く読めました。
干上がることはないんです。どちらかというと、スイッチを切らなくてはなりません」というほどの開花ぶり。羨ましいかぎり。
実際に映画ののようなことが起こっており、脳については解明されていないことが多いのだな、と改めて痛感しました。

 

実際、音楽をイメージすることは音楽を聴くこととほぼ同じくらい強く、聴覚皮質を活性化することがわかった。音楽をイメージすることが運動皮質も刺激し、逆に音楽を演奏する行為をイメージすることが聴覚皮質を刺激する。 位置:677

生演奏ではなく、CDやレコードのような録音されたメディアの音楽を聴くとき、
「演奏する人の様子を思い浮かべて」とよくいわれます。
やはりイメージすることで、脳科学的には大きな違いがあるようですね。
また、音に合わせて自分の身体を動かすのも脳によいそうです。

 

スーパーファミコンの 『スーパードンキーコング2』の音楽で有名なデイビッド・ワイズも登場。
頭のなかで延々と流れ続ける音楽を止める方法がちらりと。

どうやら「聴覚思考と結びついている発話器官を引き締めたり動かしたりするなど、音楽を聞くことに関係している筋肉」をリラックスさせると、わずらわしい脳の虫を止めるのに効果があるそうです。

The Whoの「I Can't Explain」の”音楽の虫”が頭をむしばみ続けるので、上記方法でリラックスしてみましたが、なかなか思う通りには止められませんでした笑

 

音楽はぜいたく品ではなく必需品であり、ほかの何よりも音楽に触れることで、自分自身を、そしてほかのいろんなものを、少なくともしばらくのあいだは取り戻すことができる。 位置: 6776 

非常に頼もしい文章です。
クラシックでも、メタルでも歌謡曲でもロックでも、「自分を取り戻すことができる」音楽を聴ける幸せって、これ以上ないと思います。

 

他にも紹介したい部分はたくさんありますがそろそろこの辺で。

脳科学という音楽にはなかなか見られない視点から、
片腕ピアニストや失語症、音楽に色が見える"共感覚"から幻聴まで、あらゆる現象を開設してくれます。

【聴覚への意識が変わる】

いかがだったでしょうか?
聴覚への無限の可能性にただ驚くばかり。
音楽に興味のない方でも、脳の神秘に惹きつけられること請け合いです。

音楽嗜好症(ミュージコフィリア)―脳神経科医と音楽に憑かれた人々

音楽嗜好症(ミュージコフィリア)―脳神経科医と音楽に憑かれた人々

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