世界のねじを巻くブログ

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地球の歩き方の『世界なんでもランキング』を読んだ感想

海外旅行定番のガイトブック

 旅行本の定番、「地球の歩き方」より、
『世界なんでもランキング』という本が発売されていたので読んでみました。

ひとことでいうと、”世界をあらゆる視点からみたランキング”をあつめた一冊。

コロナ禍でなかなか海外旅行に行けない時代に、
 出版社が工夫を凝らして出したものだそうで、応援の気持ちも込めて買ってみました。

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感想・レビュー

 具体的な内容としては、
旅行・自然・経済と産業・社会と人々・日本
の5つのジャンル別に章が組まれていて、
それぞれいろんな幅広い視点でみたランキングが掲載されています。

 

もちろん国の順位のみならず、
豆知識や補足資料もあるので好きな分野だけを読んでもかなり楽しめます。

個人的に気になったところを少しまとめてみたいと思います。

  • 「5つ星ホテルが多い都市」  ロンドンが1位なのは以外。
  • 「歴史ある動物園」 オーストリアの動物園、知らなかったのでまた詳しく調べたい。
  • 「一週間の労働時間が多い国・地域」 バングラディシュが一位。
    日本もユニクロや柔道着でお世話になっているので素通りできませんでした
  • 「農業依存度の低い国」  シンガポールが一位。
  • 「自動車の輸出台数の多い国」 日本が一位ではなかったです。
  • 「造船竣工量の多い国」  歴史・背景がわかりやすく書かれていました
  • 「豚肉をよく食べる国」 一位は韓国。けっこう意外でした。
  • 「卵をよく食べる国」  二位に日本。これも以外。生卵文化は偉大なり。
  • 「野菜をよく食べる国」  日本はアメリカ以下だそうです。統計の詳細がきになる。
  • 「お米をよく食べる国」  日本は10位以内に入ってなかったです。
  • 「映画の制作本数が多い国・地域」  日本が4位なのにびっくり。
  • 「来場者数の多い音楽フェス」 はじめて知りましたが、オーストリアのフェスが世界一だそうです。しかも無料。
  • 「同性愛者を受容する国・地域」 アイスランドが一位。

 

他にも、

世界でいちばんテレビを見る国は日本。
パプアニューギニアでは840言語が話されている
ロシアは離婚率が世界一 →女性の自立が進んでいる傾向にあり、早婚なのも理由の一つだそう。

 

補足説明も簡潔でわかりやすかったです。

 

アメリカの鉄道、
アムトラックは遅延が多いと聞いていたので悪い印象しかなかったですが、
「遅れやすいのは人よりも貨物優先だからなのか」
とか少しでも背景を知ると、合点がいったり。

 

あと世界中の明るい面暗い面をしっかり書いていているのも好感が持てました。

 

調査結果もいろんなデータから取っているので
多少の偏りはあるのかもしれませんが、
それでも世界の現状を専門知識がなくても
分かりやすく知れるのはなかなかに面白かったです。

 

地球のあるき方は
学生時代ほんとにお世話になったので、応援の意味も込めて買いましたが、
買って良かったなと思う一冊でした。

 

TRANSIT や るるぶ などの旅行雑誌・ガイドマップも苦しい状況ながらも
いろんな工夫をしてるように思います。

『TRANSIT 52号 小さな京都の物語を旅して』も図書館で読みましたが、
ローカルに根ざした取材がほかにはない物語性を持っていましたし、

 

 るるぶもしらべてみると

『るるぶ びじゅチューン! の旅』
『るるぶ新日本プロレス 公式ガイドブック』
『るるぶONE PIECE』など工夫がほんとすごいんです。

 

新しい切り口で読者の好奇心を躍らせてくれるのはほんとありがたいな~と。
地理の授業とかに使うのもいいんじゃないかな?と思ったり。

 

日本国内のでも
まだまだ大きく取り上げられてないものはたくさんあると思うので、
出版社の方には頑張ってほしいなと思います。

 

話は飛びますが、

海外の旅行業界をみても、
Expediaがポッドキャストを配信したり、
(そういや日本のトランジットもPodcastやってましたね)

SDGsを結び付けたエコツーリズムだったり、
いろんな工夫を凝らしていたりします。

そういや、Lonely Planet ってこの状況にどう対応しているんだろうかと気になったり。

 

毎年か数年おきに情報を更新しないといけないのに、
現地特派員?の方もいままでのようにリサーチできないだろうし。

大変な状況ですが、なんとか旅行産業は生き残ってほしいところです。

 

ほかに地球の歩き方編集室から出ている変わり種として
「グルメ図鑑」「指導者図鑑」「すごい巨像-巨仏・巨神・巨人」
なるものもあるそうなので、どこかでチェックしてみようかと思いました。

紙の本はもちろん、Kindle版もあるので旅行好きの方はぜひ読んでみてください。

 

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