世界のねじを巻くブログ

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『Get Out of Your Own Way』U2の新曲が流出

【ゲット・アウト・オブ・ユア~】

先日メキシコでPVが収録されたU2の新曲『Get Out of Your Own Way(ゲット・アウト・オブ・ヨア・オウン・ウェイ)』
タイトルを直訳すると「お前のやり方から抜け出せ」という意味。
この曲のプロモーションビデオ撮影の様子がYoutubeに流出しています。
一曲丸々ではありませんが、そこそこの音質でサビがしっかり聞き取れます
U2公式から発表はありませんが、新アルバム『Songs Of Experience』に収録されるのは間違いないでしょう。

追記(2017.11.2):新アルバム『Songs Of Experience』の詳細とともに、
「Get Out of Your Own Way」がフルで公開されました。

エッジの空間的な優しいギターに浸れる一曲。ビートやコーラスが「Beautiful Day」の雰囲気にかなり似ていて、往年のファンもきっと気に入るはず。

なんとあのケンドリック・ラマーが参加!!! 曲の最後に強烈なラップが加わっています。また和訳も書いていきたいと思います。

※追記(2017.11.12):ロンドンのど真ん中でライブを行った様子がYoutubeにあがっていましたので、ぜひご覧ください。

【PV撮影の様子】

おそらくスマホで撮影されているため、音質・画質は抜群とはいえませんが、
何人かが投稿した動画を複数の角度から見ることができます。

花火を持った男たちがU2の回りを駆け回る様子が見てとれます。

もちろんプロモーション・ビデオ撮影のためなので当て振りでしょうが、
四人とも楽しそうに演奏していますね。
ベースのアダムがノリノリですね。ボノの声も良い感じに収録されています。
完全にいつものU2サウンド。
曲の後半では、エッジのギターソロと、シャカシャカとマラカスを鳴らすような音が聞こえます。

向かって左の背景に骸骨がいるのがいかにもメキシコっぽくて◎
映画『007 スペクター』のオープニングを飾る「死者の日」パレードをふと思い出しました。
こちらの動画は画質は悪いですが、サビ以外の部分も聞こえます。

The slaves are looking for someone to lead 'em, the master's looking for someone to need him. The promised land is there for those who need it most and Lincoln's ghost.

『You're The Best Thing About Me』もそうでしたが、かなりアメリカ寄りな歌詞になっています。

※追記(2017.11.17):新曲『American Soul』が、SpotifyやGoogle Play Musicで公開されました。
『アメリカンソウル』、わかりやすいギターロックで若者受けも良さそうです。
これがシングルでも十分なぐらいのキャッチーさ。 この曲でもケンドリックラマーがOPで登場します。サビは昔ライブで披露された「Glastonbury」ですね。 

【流出させるというプロモーション】

U2の新作は毎回流出騒動がありますが、今回についてはU2公式側も容認してそうな気がします。

動画をを見ると明らかにPAさんがスマホで撮影していますしね。
なかなかMVを撮影している様子なんて見ることができないので、ファンとしても心を駆り立てられる動画でした。

ファンに直接手紙を送ったり、新曲『You're The Best Thing About Me』を数種のバージョンで公開したり、故意かはわかりませんがPV撮影の様子を流出させたり、U2のプロモーションは非常に興味深いです。

【グラミー賞でもパフォーマンス】

新曲の『Get Out of Your Own Way』、いかがだったでしょうか?
昔からのファンの方も楽しめるロックテイストな曲なのではないでしょうか。
「Apple Music」や「Google Music」「Spotify」などの定額配信サービスでも視聴できるようなので、気になる方はぜひ。

新アルバムの『ソングス・オブ・エクスペリエンス(SOE)』もあと二か月。
2017年12月1日が待ちきれませんね。
※新作『ソングス・オブ・エクスペリエンス』の全曲感想もぜひ。(2017.12.1追記)

※第60回を迎えたグラミー賞でも、ニューヨークのハドソン川でライブを披露。
寒そうでしたがかっこよかったです!(2018.12.1追記)

世界最先端を走るU2の新作アルバムはどのようにリリースされるのか

【無料配信の次の一手】

世界の最先端を走るロックバンド、U2。

前回はiTunesを通じて、全世界のiPhone/Mac/Windowsも含む全てのiTunesユーザーにアルバムを無料配信し大きな話題となりました。

2017年12月1日に発売されることが公式にアナウンスされた『Songs Of Experience』(ソングス・オブ・エクスペリエンス)はどのようにリリースされるのでしょうか。

個人的な予想を書いてみましたので、洋楽ファンの方はぜひご覧ください。

(※あくまで個人の妄想に過ぎませんので、その点を頭に入れてお読みください。)

※追記(2017.11.2):新アルバムに関する情報が発表されました!
CD(通常版・デラックス版) そしてLPレコードで発売されるとのこと。
詳細下記をご覧ください。

【フォーマットは?】

最新アルバムがどんな方法で配信・販売されるのか、あらゆる方法を考えてみました。 

Facebook

 個人的に一番可能性が高そうだと思うのは、フェイスブックでの無料配信
現状、新曲の公開も、フェイスブックを主体にプロモーションしているように思われます。
ボーカルのボノ自身もかなりの数のフェイスブックの株を所有しているので、
配信の環境を整えるのは決して難しくはないでしょう。

ユーザー数、共有性、話題づくり、サーバー、あらゆる面で万全の態勢ともいえます。

 

Spofify(スポティファイ)

日本でも徐々に浸透しつつある音楽定額配信サービスSpotify。
再生回数に応じてアーティストに報酬が支払われる仕組みです。
大きなサプライズにはなりませんが、時代の流れからいくと、この線も十分にあり得ます。ほかにApple MusicやGoogle Musicでも配信される可能性はあるでしょう。

 

Tidal(タイダル)

Spotifyなどの月額制音楽配信サービスに対抗し、JAY Zらが立ち上げたTidal(タイダル)での配信。
ここを使えば、ロスレスのFLACファイル形式の音源が配信可能です。
でもこれで他のアーティストもアルバムをいくつもリリースしており、今更やってもあまり新鮮味がありません。
しかもTidalはアメリカ主体なイメージが強く、全世界に訴えかけるには少し厳しいモノがあるようにも思えます。

 

CD

ここは原点に返ってCDのみの販売ももちろん可能性としては十分ありえるでしょう。
CD とLPの販売が妥当な線ですかね。

三部作になるとして噂されていた、『Songs Of Ascent』 との二枚組とかになれば大きなサプライズですね。(その可能性は低いでしょうが・・。)

What's Up/LINEでの配信

欧米でで圧倒的なシェアを誇るメッセンジャーアプリ What's Upなどで配信するという手法。
iTunesでタダで配りますよ、というよりは、友人にリンクも共有しやすいでしょうし、話題づくりには最適化もしれません。

若い層に訴えかけるには有効な方法でしょうね。

新規格・新メディアでの販売

R.E.M.の名盤『Automatic For The People』はドルビーアトモスとよばれる立体音響が目玉の新規格の音源で記念盤が発売されます。
意外とこういう新規格で発売する手段も、ありかもしれませんね。
ハイレゾを越えた音質の新規格での配信やスマホで音がいじれるアプリと含め販売、とか。個人的にはこういうのを期待したいですね。

【SOEの目指すもの】

最新シングルの「You're The Best Thing About Me」を聞く限り、DJ KYGOともコラボし、"若いファンにも曲を届けよう"という強い彼らの姿勢が見られるように思います。

iPhoneを通じて全世界に無料配信された『Songs Of Innocence』の次回作、はどんな手法でリスナーを取り込むのでしょうか?

世界の最先端を走るU2、ライブだけではなく、CDのリリース方法についても目が離せませんね。

U2初心者におすすめのアルバム5選

【最高傑作は?】

巷で話題となっていますが、9月20日に U2歴代全てのアルバムが紙ジャケット版&高音質のSHM-CDで発売されます。

せっかくの機会なので、「洋楽を初めて聞く」という方にも「聞きやすさ・入りやすさ」を重視した、おすすめの入門向けアルバムを5つ選んで記事にしてみました。

代表作から新しい作品まで

 聞きやすさ重視、ということでまずはこのアルバムから。
若い人でも聞きやすいはず。

How to Dismantle an Atomic Bomb

日本語のタイトルは『原子爆弾解体新書』

 やはり聴きどころは一曲目の「Vertigo」。
ドラムのカウントから始まり、カッティングギターがはじけ、ボーカルが割り込む。
開始5秒で一気に引き込まれる力強いサウンドです。

iPodやiTunesのCMにも起用され、一度は耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか?

iPodで音楽を聞く = かっこいい の図式が成り立っていた古きよき時代ですね・・。

またU2モデルのiPodにもライブ映像が収録された「Original Of Spieceis」も必聴。

ギターサウンドを前面に押し出した音圧の高い音作りが特徴のアルバムです。

 

 All That You Can't Leave Behind

デジロック路線から「原点回帰」を成し遂げ多くのファンのハートを鷲づかみにした作品。
全体的に歌詞がポジティブであり、メロディーもわかりやすい曲が多いので、洋楽が初めての方にもスッと入っていけるかと思います。
とにかく空間の広さを感じさせる音作りが絶品で、2000年以降のU2の基盤となるアルバムです。

おすすめの曲は「Beautiful Day」。USJでもよく流れてたりも。


何よりCDのジャケットやPVが非常にクール。フランスのシャルルドゴール空港で撮影されています。
他にも「Walk On」という曲も有名です。

※(追記:2021.1.5):2020年にライブ音源を収録したリマスター版も発売されたので、
そちらがおすすめです!

 

The Joshua Tree

"U2の代表作"といえば、まず「ヨシュア・ツリー」の名が挙がります。
このアルバムに関しては以前全曲レビューの記事を書いたので、興味のある方はぜひご覧ください。
2800万枚というU2史上最大の売上を誇る代表作なので、
U2を語るには避けては通れないアルバムです。

 特に冒頭の4曲はライブでもよく演奏される定番曲であり、聞いて損はありません。最高傑作と称されるだけの確かなクオリティ。

【早期購入特典あり】ヨシュア・トゥリー【特典:U2クリアファイル付】

【早期購入特典あり】ヨシュア・トゥリー【特典:U2クリアファイル付】

アルバムの冒頭を飾る「Where The Streets Have No Name (約束の地)」をどうぞ。
ニュースステーションのオープニング曲としても有名です。



War(闘)

初期U2を代表する名作「WAR」。
今のU2には見られないほどの怒りが、込められたアルバムです。
ジャケットの圧迫感も芸術的といえるほど。

【早期購入特典あり】WAR(闘)【特典:U2クリアファイル付】

【早期購入特典あり】WAR(闘)【特典:U2クリアファイル付】

おすすめの曲は、北アイルランドで起こった「血の日曜日事件」を元に作られた「ブラッディー・サンデー」
ドラムとギターリフがとにかくかっこいいんです!

 このアルバムにおける緊迫感は、唯一無二。

ミスチルの桜井和寿さんは「Like A Song」に衝撃を受けたともいってたような。

 

Songs Of Innocence

衝撃の新アルバム無料配信もまさに3年前。
僕もリアルタイムでアップルCEO ティム・クックのプレゼンをみていましたが、本当に驚きました。なんとユーツーの最新アルバムが突如iTunesで無料配信されたのです。
世界中で物議を醸したアルバムリリースでしたが、本当に斬新なやり方でしたね。

【早期購入特典あり】ソングス・オブ・イノセンス【特典:U2クリアファイル付】

【早期購入特典あり】ソングス・オブ・イノセンス【特典:U2クリアファイル付】

iPhoneユーザーの方は、一度アイフォンのミュージックライブラリを探してみると、もしかすると無料配信されたものが残っているかもしれませので、ぜひチェックしてみてください。

おすすめの曲は「The Miracle」

2014年度のAPPLEカンファレンスをご覧になっていた方なら一度は聞いたことがあるはず。テレビのCMでも何度も流れていました。歌詞も素晴らしいのです。

また本作はU2が今年2017年12月1日に発売予定の『Songs Of Experience』(ソングス・オブ・エクスペリエンス)と関連した作品。

そのため、初めての方もこの『Songs Of Inocence』(ソングス・オブ・イノセンス)から聞くと、その流れでニューアルバムへと入りやすいかもしれません。
※新アルバム『ソングス・オブ・エクスペリエンス』の全曲感想も書いてみました。
(2017.12.1追記)

今回発売される紙ジャケ版アルバムにはすべて日本語の歌詞対訳・解説も付属されているので、初めて聞く方には絶好の機会になるかと思います。

アップル・スティーブジョブズとの関係

こうしてU2とアップルが共に歩んできた歴史を振り返ってみると感慨深いものがありますね。両者ともいまだに世界の最前線を突き進んでいるのがさすが。

あのスティーブ・ジョブズもU2の大ファンだったようで、
U2はマカーなら避けては通れないロックバンドと言っても過言はないでしょう。

ちなみに僕はAndroid派かつウォークマンユーザーですが、
なるべく多くの方にU2の音楽を耳にしてほしいと思います。新作『Songs Of Experience』も発売間近。

 U2の新曲についての記事もあわせてどうぞ。2019年に来日してくればいいのになぁ。

ポッドキャストやってます。U2についても熱く語ってます。
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スティーリーダンのウォルターベッカーが死去。初海外ライブの思い出

Walter Beckerが逝去

ついさきほどTwitterを見ていたら、なぜか#steelydanのハッシュタグがトレンド入りしていた。
「新アルバムでも出すのかな?」と喜々としてタグを開いてみると、
どうやらウォルターベッカーが亡くなってしまったとのこと。
死因は未発表で、年齢は67歳での逝去。

 初めての海外でのライブがSteely Danだったこともあり、思い入れが非常に強いので、そのときのことを少し文章にしてみたいと思う。

アメリカでのAja再現コンサート

初めて一人での海外旅行、さらに初めてのアメリカ合衆国。
ロサンゼルスに到着後、ちょうどスティーリー・ダンの名盤『Aja(彩)』全曲再現ライブコンサートがあるということなので、思い切ってチケットをオンラインで購入。

初めての海外でのコンサートということもあり、
「印刷したこんなペラペラな紙で入場できるのか?」と何度もネットで確かめていたのが記憶に新しい。残っている画像をみる限り、チケット代は59.5ドルかな?
(円高だったので日本円にしても日本でみるよりは遥かに安い)

Walter_Becker_dead

ライブ会場はロサンゼルスいちの大型複合施設である「L.A.LIVE」の中にある、
ノキアシアターというホール。夜のロサンゼルスに不安を感じていたが、特に問題はなかった。
スティーリー・ダンといえば昔の再結成ツアー当時、駐車場の車を見渡したアメリカの音楽記者が「世界で一番オーディエンスの所得層が高いライブ」と評したのは有名な話である。
Steely Danの音楽的特性のおかげか、噂通りお金持ちそうな白人達が列をなしていた。

Walter_Becker_gone_steely_dan

結論から言うと名盤『Aja(彩)』の全曲再現ライブはもちろん掛け値なしによかった。
Donald Fagenの少しヨレヨレのボーカルと、ウォルター・ベッカーのギターが独特なうねりを生んでいて、円熟の音がいまでも耳に残っている。
ウォルター・ベッカーでいうと特に「Hey Nineteen」のギターソロ、
主張しすぎないところが良いよね。


途中マリファナらしき匂いがぷーんと漂ってきたのがアメリカらしいところ。
代表曲をしこたま聞けて大満足のライブだった。

「Bodhisattva」がめちゃくちゃ良かった。

【2017年の来日公演】

ロサンゼルスで2013年当時ライブが行われた「NOKIA Theater」は現在、
「Microsoft Theater」になってしまっていて、時の移り変わりは本当に早いものだな、としみじみ。

もちろん僕も年を取ったし、新たな音楽もたくさん生み出されている。
ドナルド・フェイゲンもあと片手で数える程しか新作は出せないのかと思うと、複雑な気持ちになってしまう。

どうやら2017年9月に東京・大阪にドナルド・フェイゲンのバンドが来日するらしい。
だけどWalter BeckerがいないとやっぱりSteely Danとは言えないかなあ。
でもやっぱり見てみたい。とりあえず今日はAja(彩)を聞かなきゃ。

R.I.P.

Aja

Aja

【The Blackout】U2がアナログレコードで新曲を発売

【ザ・ブラックアウト】

 2017年8月31日の日本時間午前1時、
U2のFacebook公式ページに、新曲「The Blackout」のライブ映像フルで投稿されました。
シングル・カットではなく、あくまで新作に収録される一曲としてファン向けに公開されたようです。
※追記(2017.10.27): アメリカのブラックフライデーに合わせ、「ブラックアウト」のレコード盤が発売されます!!

直訳すると ブラックアウト=停電、消灯という意味ですが、果たしてどんな曲でしょうか?

 

【新作Songs Of Experienceに収録】

それでは下記より、Facebookに投稿された新曲「ザ・ブラックアウト」のライブ動画をどうぞ。

「Zoo Station」や「Even Better than~」,「The Miracle」を思い起こさせるようなエッジのギターで曲が始まり、力強く跳ねるようなアダムのベースが加わります。

ドラムも安定の重厚感。
Bメロのハイハットの感じが「Elevation」っぽいです。
ボノのボーカルも思いのほかしっかりめ。

『アクトン・ベイビー』に収録されてそうな曲調ですが、懐古にとどまらずモダンな感じもしますね。

ミュージック・ビデオ自体はシンプルにまとめられてます。
1:54~辺りでアーケイド・ファイアっぽさを感じたのは自分だけでしょうか?

「どこかで聞いたことがあるベースラインだな・・」と頭の中のライブラリを探してみましたが、
ローリングストーンズの「Miss You」がかなり近いですね。
ダンサンブルな雰囲気もなかなか似てます。

 歌詞がこれまたU2ぽい感じ。

When the lights go out, it’s all you talk about
In the darkness where we learn to see
When the lights go out, don’t you ever doubt
The light that we can really be

闇の中でも希望を歌い上げるいつものU2です。

Statues fall, democracy is flat on its back,
Jack We had it all, and what we had is not coming back, Zack
A big mouth says the people, they don’t wanna be free for free
The blackout, is this an extinction event we see

政治的な歌詞ももちろん含まれています。

最新作、本当に楽しみですね。

【SOEの一曲】

 新アルバム『SOE(Songs Of Experience)』に収録されるであろう「The Blackout」
いかがだったでしょうか?

来週には1stシングルとして「You’re The Best Thing About Me」が公開(おそらくフルで)される予定です。 (※追記2017.9.6 フルで公開されました!)
こちらは以前、『ザ・ベストシング』としてCloud Nine festivalというフェスティバルで一部公開されている曲なので、興味のある方は下記記事をご覧ください。

新作は今年のエイズデーに合わせて12月1日発売と噂されていますが、どういった形でリリースされるのか非常に気になるところです。続報があればまた記事を書きたいと思います。

※追記(10.27): 「秋のレコードストアデイ」に合わせ、「ブラックアウト」のシングルLP盤が発売されるとのこと。リミックスバージョンも収録。

※追記(2017.11.2):スタジオバージョンがフルで公開されました!!
ライブバージョンと比較し、ベースがより強調されていてかなりかっこいいです。
ライブで目立っていたラリーのハイハットは抑えめ。
3:00~以降の展開がライブ版と少し異なるアレンジです。
アウトロはボノの声が静かにフェードアウトしていき、"停電"するような終わり方。

「アップルミュージック」や「Google Music」「Spotify」などの定額配信サービスでも視聴できるようなので、気になる方はぜひ。

『SONGS OF EXPERIENCE』U2の新作全曲レビュー - 世界のねじを巻くブログ


皆既日食はピンクフロイドの『狂気』を聴く絶好の機会【2017】

【Pink Floyd - Dark Side Of The Moon】

現在アメリカでは、99年ぶりの皆既日食を観測しようと非常に大きな盛り上がりを見せているようです。

残念ながら、日本ではこの皆既日食を観測することはできず
次に日本で皆既日食が見られるのは2035年とのこと。

どうしても見たい方は、ウェザーニュースのYoutube配信か、
もしくはNASAのiOSアプリのライブ中継で我慢しましょう。

太陽の前に常に月が位置し太陽をすっぽりと覆う状態のまま移動する道筋となる、「皆既日食が観測される道筋」が算出されました。これによると、日食は西海岸のオレゴン州リンコーン市で午前9時5分頃(日本時間22日午前2時5分頃)から始まり、東海岸のサウスカロライナ州チャールストンで午後2時48分頃(同22日午前4時48分頃)に終わるとされます。

21日の深夜26:05~28:48あたりに日食が見られるようです。

日食 といえばロック好きならピンクフロイドの『Dark Side Of The Moon』を忘れてはいけません。

【プログレの名盤】

Pink Floydの『狂気』というアルバムを知らない方は、ぜひググって調べてみてください。
ざっくり説明すると、イギリスのピンクフロイドというバンドが生み出した、
全世界で5000万枚の売り上げを誇る、ロック史を代表する名盤です。

Dark Side of the Moon

Dark Side of the Moon

今回紹介するのは、このアルバムのラストを締める「Eclipse」という曲。

Ecliplse は直訳すると「日食/月食」という意味の曲名で、内容もそれに関する曲。
まさに、今回の日食は『狂気』を聴く絶好の機会といえるでしょう。


このアルバムは完璧な流れをもってこの曲に到達するのですが、
やはりこの一節に尽きます、

And everything under the sun is in tune But the sun is eclipsed by the moon

このアルバムの解釈や歌詞の解釈は語り始めると1記事で終えることができないので、
それぞれの想像力にお任せしたいと思います。

【影響力の高さ】

「ピンクフロイドって誰?」という方もおられると思いますが、
この「Eclipse」という曲、実はロンドン五輪の開会式で、
聖火が点灯し直立するという重要な場面にも使用されるぐらいの有名曲。
あのQueenと肩を並べるほどの知名度を誇るバンドの曲です。

生中継で見ていましたが、この演出はかっこよかったですね。

 

また、独特の重い雰囲気を持つ『狂気』というアルバムは意外なことに、
大麻などのドラッグの"お供"として欧米の若者の間でもカルト的な人気があります。

『The Dark Side Of The Moon』にとどまらず、
この後さらに長編のコンセプトアルバム『The Wall』まで生み出してしまうから、
Pink Floydは恐ろしいですね。

【音楽と楽しむ日食】

 冒頭にお伝えしたとおり、残念ながら日本では今回の皆既日食を見ることはできません。次に日本で皆既日食を見られるのは2035年とのこと。

どうしても見たい方は、ネット中継に挑戦してみてはいかがでしょうか。
僕も皆既日食を拝んでから寝ようと思います。

洋楽・邦楽問わず、今なお様々なバンドに影響を与え続ける名盤。
様々な楽器や効果音・立体的な音響が効果的に駆使されるため、
オーディオ愛好家も必聴のアルバムです。
持ってない方はこの機会にぜひ。

Dark Side of the Moon

Dark Side of the Moon

「音質の良いアルバム特集」もぜひ。

U2のライブを観た感想@パリ【Joshua Tree 2017】

 【ヨシュアツリーツアー@Paris】

行ってきました、憧れのU2のコンサートに。

2017.7.26、長期休暇を利用してParisの郊外にあるStade de franceというサッカースタジアムで行われた「U2 The Joshua Tree Tour 2017」に参戦してきました。

あまりに良かったので、感想や写真を載せたいと思います。

【パリ公演@Stade de france】

 アリアナ・グランデのイギリスでのライブテロ事件の影響か、ライブ会場にはたくさんの警察官がうろついていました。中に入る際はもちろんボディチェックを受けます。

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 座席位置はスタンド央のの前から4列目。、ステージ全体を見渡せる良席でした。
サンドイッチをむしゃむしゃ頬張り、ハイネケンで流し込みつつ前座のノエルギャラガーのバンドを待機。(前座がOasisのノエルって何気に凄くないですか??)
ソロバンドの曲のみならず、オアシスの代表曲も数曲演奏。
最後にはなんとあの名曲「Don't Look Back In Anger」を披露してくれました!!

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外国のライブらしく、ウェーブなどをしていると、あっという間にU2の出番です。
今回は巨大な横長のスクリーンを使用した演出なので、少々遠くても全く問題ありません。

U2 ヨシュアツリーツアーライブ

【セットリスト・演奏曲目】

 「ジョシュアツリーツアー」パリ二日目のセトリはこちらをご覧ください。(※ネタバレ注意)

- Setlist -

Sunday Bloody Sunday
New Year's Day
A Sort of Homecoming
Pride (In the Name of Love)
 
~ここからThe Joshua Tree全曲再現~
- Where the Streets Have No Name
- I Still Haven't Found What I'm Looking For
- With or Without You
- Bullet the Blue Sky
- Running to Stand Still
- Red Hill Mining Town
- In God's Country
- Trip Through Your Wires
- One Tree Hill
- Exit
- Mothers of the Disappeared
 
~アンコール~
- Miss Sarajevo
- Beautiful Day
- Elevation
- Vertigo
- Mysterious Ways
- Ultraviolet (Light My Way
- One
- I Will Follow

新旧織り交ぜた合計23曲のコンサート。
一曲目の「血の日曜日」が何と言ってもかっこよすぎて漏らしそうでした。

演出面でいくと、「約束の地」や「Bullet the Blue Sky」「Exit」「Mysterious Ways」が飛び抜けて凄かったです。


「Exit」のサイケデリックな映像加工や、「Mysterious Ways」の4分割コマ送り再生映像は非常に斬新でしたね。「Beautiful Day」の虹色もほんと綺麗でした。

U2 ヨシュアツリーツアーライブ2

パティ・スミスが参加した「Mothers of the Disappeared」も驚き。
あの"パンクの女王"も生で観られるとは。

※最新作の全曲レビューを書きました!!

「I Will Follow」のラスト一曲も大盛り上がり。
「Bad」が聞けなかったのだけが心残りです。


U2は曲に別アーティストの曲を一部加えて歌う演出を行うのですが、
ローリング・ストーンズやデビッド・ボウイ、「Stand by me」など名曲だらけでさらに感動しました。

どうやらこのパリ公演は撮影カメラが入っており、おそらくブルーレイやDVDで映像作品化されるかもしれないとのこと。映像化が楽しみですね!

【来日はいつ?】

 「死ぬまでにやりたいことリスト」の中の
念願の「U2のコンサートに行く」の項目を達成!
こんなに早く達成できるとは。夢のような一日でした。

やりたいことは時間とお金をかけてでもやるべきだな、と改めて痛感しました。
他のU2記事もぜひご覧ください!

※あ、ポッドキャストはじめました。U2についても語ってます!
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※追記(2019.5.31):『ヨシュアトゥリー2019』の来日ライブが確定。
さいたまスーパーアリーナのみ2日間。大阪で追加公演があるといいのですが。

ニュージーランド公演@オークランドのコンサートももうすぐですね。

アップルの音楽に関する新技術がランニングに革命を起こす?

【市民ランナーに朗報?】

「ランニング中に音楽を聴きたいけど、自分の走るペースと音楽のテンポが合わなくて困る」という経験、ランナーなら一度はあるんじゃないでしょうか?
そんな方にぴったりの、アップルの最新技術を紹介したいと思います。
まずは下記記事をご覧ください。

この特許は、ランニングの際などでも身に着けておける携帯型デバイスにおいて、再生する音楽のテンポを体の動きと同じリズムに合うよう変える技術を説明したもの。何らかのセンサで体の動きを検知し、振動などの波形からリズムを検出したうえで、音楽の再生速度を調整する仕組みだ。
なるほど、「音楽と体の動きを同期させる」という新技術のようです。

【運動ペースと音楽を同期】

Appleの「音楽と運動ペースを同期させる」という技術でふと思い出したのが、
任天堂の3Dアクションゲームの名作「マリオギャラクシー」のBGM。

 

マリオギャラクシーシリーズでは、
「マリオの動きと音楽が同期するステージ」がいくつか見られます。

Wiiリモコンの傾きで玉を操作する「タマコロ」ステージもその一つ。
(0:33~辺りからぜひご覧ください)

おわかりでしょうか? 
プレイヤーがWiiリモコンで操作する玉のスピードに合わせ
BGMのテンポが自動的に同期され、絶妙な没入感を生み出します。

見るだけではわかりにくいかもしれませんが、これ結構ワクワクするんですよ笑

 

ランニングでいえば、
ペースを落とせば音楽はゆっくり流せるし、
速く走ればテンポを上げられる。

自由に音楽のテンポを変えられるわけです。

 

つまり、ランニング中にあのルー・リードのスローテンポな名曲を聞ける、


つまり「ワイルドサイドを歩け」ならぬ、「ワイルドサイドを走れ」という聴き方も可能と言うことでしょうか。

個人的にはワグナーの「ワルキューレの騎行」やドアーズの「ハートに火をつけて」を聞きながら爆走してみたいですね。

 

またもう一点、ランナーならおわかりかと思いますが、
「走るペースを一定に保つ」というのは非常に難しく、
プロのマラソンランナーでも容易に出来ることではありません。

しかし、この技術により、「音楽のテンポを一定に保つ」ことを心掛ければ、スマホやランニングウォッチを見なくても、走行ペースを一定に保てるようになるかもしれません。 これは期的な技術ですね。

【走る楽しみがさらに増える?】

「音楽と動きを同期させる」という技術は、あくまで公開特許になったという話であり、実用化されるかどうかはまだ不明です。
しかし、ランナーにとっては期待の技術といえるでしょう。

ランニングだけと言わずに、
ダンスや水泳、剣道、卓球など様々なスポーツに活かすのも面白いかもしれません。

また、体の動きだけでなく、心拍数とも音を同期できる技術とのことなので、

ホラーゲームで「自分の心拍音をイヤホンで大きく流す」などの演出をすれば、大きなインパクトになるんじゃないでしょうか。

コストもそれほど掛からなさそうなので、今後の発展に期待したいですね!

他の妄想記事もぜひ。

音質の良いサウンドチェック向け洋楽アルバム10選【名盤】

【リマスター版が熱い2017年】

5月にビートルズの「サージェントペパーズ」、6月にはプリンスの「パープルレイン」やレディオヘッド「OK COMPUTER」など、ロック史を大きく変えた名作が次々とリマスターされ発売となりました。
ずっと待ちわびていた人も多いのではないでしょうか?
最近、ハイレゾやSHM-CD、SACDなど高音質オーディオに対する需要も高まってきている中、せっかくなので個人的な名録音の洋楽アルバムを紹介したいと思います。

ヘッドフォンやスピーカーのサウンドチェック用音源として、ぜひ気になったものを聞いてみてください。

【定番の高音質CD】

 まずは、オーディオ愛好家なら間違いなく所有しているであろうこのアルバムから。

Aja(彩)-Steely Dan

彩(エイジャ)

彩(エイジャ)

まさにサウンドチェックのためにあるようなアルバム
音にうるさいドナルド・フェイゲンがこだわり抜いて作った一作。
アルバムの中の空気が澄んでいるような印象で、"洗練"という言葉がぴったりです。

おすすめの一曲 『Peg』


ドラムの強弱・叩く位置まで見えそうな、的確でタイトな音。
 音だけでなく、ジャケットも芸術的ですよね。

「Deacon Blues」や「Aja」のドラムソロも聴きどころ。
SHM-CDやSACD版もあるようですね。音楽的評価も非常に高いです。

ドナルド・フェイゲンのソロアルバム『The Nightfly(ナイトフライ)』も外せません。

 

OK Computer - Radiohead

2017年の6月にリマスターされ、20周年記念盤として発売されました。
レディオヘッドの代表作であり、90年代のロック史を大きく変えた一枚。

OK COMPUTER OKNOTOK 1997 2017 [帯解説・歌詞対訳 / 紙ジャケ仕様/ 高音質UHQCD / 2CD / 国内盤] (限定ステッカー付)(XLCDJP868)

OK COMPUTER OKNOTOK 1997 2017 [帯解説・歌詞対訳 / 紙ジャケ仕様/ 高音質UHQCD / 2CD / 国内盤] (限定ステッカー付)(XLCDJP868)

 レディオヘッドのアルバムは、基本的に全て音が良いですよね。
『イン・レインボウズ』と迷いましたが、やはり「OKコンピューター」にしました。

おすすめの一曲『Paranoid Andoroid』

ビートルズの「Happiness is a warm gun」ごとく、何度も転調を繰り返す名曲。
何回聞いても飽きません。リマスター版の音圧も◎。どの楽器にも存在感があります。
トム・ヨークが天才たることを証明する一曲です。

他の曲でいうと、「Karma Police」のギターをつま弾く音や、
「Let Down」のラストの美しさも聴きどころ。

トムヨークのボーカルと共に、ずっと浸っていたい世界観がそこにはあります。

音響の素晴らしさが唯一無二な『Kid A』も外せませんね。DTMerはぜひ。

 

Beggars Banquet - The Rolling Stones

ローリング・ストーンズ最盛期の1960年代からの名盤。
半世紀近く古いアルバムにかかわらず、音もリマスターのおかげでかなりクリアです。

ベガーズ・バンケット

ベガーズ・バンケット

  • アーティスト: ザ・ローリング・ストーンズ
  • 出版社/メーカー: USMジャパン
  • 発売日: 2010/11/24
  • メディア: CD
  • クリック: 4回
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このアルバムの一曲目を飾るあの曲を紹介。

お薦めの一曲:悪魔を憐れむ歌(Sympathy For The Devil)

冒頭のパーカッションから音が心地良すぎます。
0:38~辺りで跳ねだすベース、 
1:56~入ってくる「Whoo , Whooo!」と割り込んでくるコーラスも見事。
2:47~のキース・リチャーズのギターも聞かずには死ねません。。
歌詞もストーンズの数ある曲の中で特に含蓄に富んでいます。

 このアルバムはブルース色が強く、
「No Expectations」「Stray Cat Blues」あたりもぜひ聞いて欲しいところ。

アナログ、LPレコードでもぜひ。

 

狂気 - ピンクフロイド
Dark Side of the Moon

Dark Side of the Moon

これもオーディオ愛好家の中では特に有名な一作。
楽器だけでなく、心拍音・ノイズ・飛行機・サイレン・時計のベルなど様々な音を実験的に活用しており、スピーカーを最大限に活用できるアルバムです。

オススメの一曲 「Money」

冒頭からレジでお金を引き出す効果音が左右から飛んできます、これぞ立体音響。
やはり聴きどころは2:50~のギターソロでしょう。
跳ねるようなベースも聴き逃せません。一度はSACDバージョンをきいてみたいです。


We Get Request - オスカー・ピーターソントリオ
We Get Requests

We Get Requests

このアルバムの聴きどころはなんと言ってもレイ・ブラウンのウッドベース。
体にずんずんと響きます。赤ワインを飲みながらゆったり家で聞きたいアルバムです。
LPレコードも持っていますが、言うことなしのジャズトリオ。

ジャズ定番曲ばかりが収録されており、
普段ジャズを聴かない人にも心からお薦めできるアルバムです。

おすすめの一曲 「酒と薔薇の日々」

 

パープルレイン - Prince and the Revolution

プリンスのパープルレインがついにリマスター版で発売されました。
デラックス版は未発表曲も含まれます。

パープル・レイン DELUXE-EXPANDED EDITION

パープル・レイン DELUXE-EXPANDED EDITION

  • アーティスト: プリンス&ザ・レヴォリューション
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2017/06/23
  • メディア: CD
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おすすめの一曲 「Let's Go Crazy」

オリジナル版がないのでライブ動画を張っておきます。
レコード屋でリマスター版を視聴しましたが、音のもっさり感がなくなり、
全体的に音が聴きやすくなっていました。
プリンスの名曲中の名曲。


気合いを入れるときはよく聞いてます。

 

The Mix - Kraftwerk

テクノ界のビートルズ、クラフトワークのベストアルバム。リミックス版です。
全ての音が前に聞こえ、なおかつ破綻がなく聞き疲れもないという不思議。

非常に聞きやすいので、テクノが苦手な方にもおすすめです。

THE MIX

THE MIX

おすすめの一曲 「Computerlove」

パソコンにのめり込む現代社会のさびしさが鳴り響きます。
今の時代にも通用する名曲。普通のスピーカーでも音の分離のきれいさが分かります。
DTM / DJをされる方にはぜひ聞いて欲しいテクノアルバム。

サージェント・ペパーズ~ - ビートルズ

ビートルズのあの名盤もついに50周年記念リマスター版がでました。
タワレコで視聴しましたが、以前よりさらにクリアになり、前後左右の音響感がさらに強調されています。
アナログよりもステレオですね、このアルバムは。

サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(スーパー・デラックス・エディション)(4CD+DVD+BD)

サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(スーパー・デラックス・エディション)(4CD+DVD+BD)

「Being for the Benefit of Mr.Kite」なんかは音の万華鏡といった感じ。

「Lucy in the Sky with Diamonds」もドラッグなしでトベそうなぐらいのギラギラ感。

「Sgt. Pepper's~」はコンセプトアルバムとして、
アルバム全体の完成度が非常に高いのですが、サウンドチェック用にはこの曲がおすすめです。

総勢40名のオーケストラに、それぞれの楽器の一番低い音から最高音まで出して録音」という斬新な発想で

聞いたことがない方はぜひ。これなしではロックは語れません。

 

Friday Night At San Francisico - Al Di Meola,John Mclaughlin
Friday Night in San Francisco - Live

Friday Night in San Francisco - Live

臨場感でいうと個人的にはこれがベスト。
会場の雰囲気が閉じ込められている、
といえばまずこれかサム・クックのアルバムをお思い浮かべます。
観客がうるさいと少し思ってしまうほど。

他は『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』の臨場感なんかも素晴らしいですね、
お薦めの一曲 - Mediterranean Sundance

 

運命 - ベートーベン(カルロス・クライバー指揮)
ベートーヴェン:交響曲第5番《運命》&7番

ベートーヴェン:交響曲第5番《運命》&7番

  • アーティスト: ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団クライバー(カルロス),ベートーヴェン,クライバー(カルロス),ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2009/10/21
  • メディア: CD
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本当にベタですが、クラシックからはこの一枚。

ベートーベンの交響曲の中でも特に人気の第5番と7番を収めたアルバムです。

オーケストラの躍動感をこれでもか、詰め込んだ「運命」。
テンポが速いのに、一糸乱れぬ見事な演奏。
ウォークマンで聴くのももったいないぐらい。

録音が非常に良く、艶やかな音が耳に広がります。
ティンパニーの迫力も◎。
クラシック苦手な方もこれだけは聞いておきましょう。

【イヤホン選びやPA調整にも】

いい音を集めた特集、いかがだったでしょうか?
自分の中で「これだ!」というアルバムを確立しておくと、アルバムの音作りの違い、イヤホン・ヘッドホン・スピーカーの特性をよりはっきりと区別することができます。

ぜひモニター用ヘッドフォンで聴いて、サウンドエンジニアのプロの技を体感してください。
また機会があれば、邦楽編の記事も書いてみたいと思います。
「いい音アワー」で坂本龍一の『千本のナイフ』も紹介されていたり。
最近は立体的に聞こえるというドルビーアトモスというのも気になってたり。

みなさんも、音質が良いおすすめのアルバムがあれば、ぜひ教えてください!

※あ、ポッドキャストはじめました。音楽レビューも熱く語ってます!

iPhone/iTunesで聴く→ https://itunes.apple.com/jp/podcast/世界のねじを巻くラジオ-ゲイのねじまきラジオ/id1409236261?l=en


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世界のねじを巻くラジオ【ゲイのねじまきラジオ】

 

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STINGの名曲に学ぶ、音楽をより深く聴く7つのポイント

【Englishman in New York】

 元The Police(ザ・ポリス)のボーカル兼ベーシストであった、あのスティングが2017年6月6日~10日にかけて来日公演を行います。

なんと東京は武道館公演を三日連続でやる模様。行くしかありません。
来日記念に、僕の大好きなStingの名曲、「Englishman in New York」を例に、"音楽をより深く聴く7つの方法"を書きたいと思います。

【スティング2019年来日】

純粋に音楽を聞く

まずは純粋に”音”を聴きましょう。
何も先入観をもたずに、3~4回聞き返します。
そして聞き慣れていくにしたがって、一つの楽器を追い続けて聴くなどの工夫をしてみましょう。

今回紹介する「イングリッシュマン・イン・ニューヨーク」では、
やはりの曲に大きく貢献しているブランフォード・マルサリスのサックスが聴きどころでしょう。
Cメロ(1:54~)からソロ演奏へ繋ぐサックスは、何度聴いても感動が薄れません。
ただそれだけで終わらず、2分30秒から力強いドラムが叩かれ、曲が単調にならない様工夫が凝らされています。バックで鳴るピアノもセンスが良い。

 PVを見る

曲を聞き込めたら、よりその音楽の世界観により入り込むため、ミュージックビデオを見ることをおすすめします。

NYを歩くスティングやクウェンティン・クリスプ(※後述)が映し出されて行きます。マルサリスがサックスを吹く様子も絵になりますね。
音楽と映像がぴったりマッチしています。

このMVのメガホンを取っていたのはなんと『ファイトクラブ』や『セブン』『ソーシャルネットワーク』等の映画で有名なデヴィッド・フィンチャー(David Fincher)監督。

 僕も最近知ってビックリしました。

 PVを見てから音楽を聴くと、その曲を聴くだけでそのPVに入り込めたような錯覚に陥る体験をしたことがある人は僕だけではないでしょう。
映像が創り出すイメージというのは、やはり力強いものがあります。
(固定した観念を植えつけたくない人はPVを見ないほうがいいかもしれません)

 

歌詞を楽しむ

ロックやポップスと言えば、歌詞も曲の重要な要素の一つです。

「洋楽の歌詞なんてわかる分けないよ」なんていう方は、Google検索で和訳をみてみましょう。

歌詞ではステレオタイプなイギリス紳士がニューヨークで暮らす様子が描かれ、異邦人=エイリアンの孤独と誇りがにじみでるような歌詞になっています
スティングは教師をやっていたという経験もあるため、言葉の選び方から韻の踏み方まで非常に知的で洗練された歌詞です。

I don’t drink coffee I’ll take tea my dear

コーヒーはいらない、紅茶をもらうよ

という歌い出しからグッとリスナーを英国紳士の世界に引き込みます。

The Policeの時代から、Stingの書く歌詞はバンドの大きな魅力の一つといえるでしょう。

この曲、実はクウェンティン・クリスプという有名な作家・役者について歌った曲。
そして彼は保守的なイギリス社会で同性愛カミングアウトしていた先駆者としても有名でした。

Be yourself, no matter what they say.
君自身であれ、他人がどう言おうと

 という歌詞が何度も繰り返され、
LGBTが聞く歌詞としても非常に勇気づけられる名曲です。
僕自身がゲイであり、悩んでいた時、この曲には本当に助けられました。本当に。

もちろんこの曲はゲイのためだけの曲ではなく、
黒人であろうが、ニートであろうが、全ての人が「自分らしく」生きることを力づける曲であることは間違いありません。
歌詞の解釈は個人の自由。
自分の好きなように頭の中で歌詞を膨らませ、詩を楽しみましょう。

 

アルバム全体を通して聞く

ソロ3枚目のアルバム『ナッシング・ライク・ザ・サン(Nothing Like the Sun)』に収録されています。
同じアルバムということは、つまり同じスタジアムやメンバーで収録された可能性が高く、"空気感・雰囲気"といったものが統一されています。
他にも名作はいくつもありますが、スティングソロの代表作、となれば真っ先にこれが挙げられるでしょう。

ナッシング・ライク・ザ・サン

ナッシング・ライク・ザ・サン

名曲 「Fragile」「孤独なダンス」やジミ・ヘンドリックスの「Little Wing」や収録。

 

色んな場所で聴いてみる

ただジッと座って聴くだけでなく、
ランニング中、お風呂の中、職場の昼休み、掃除中、旅行先で歩きながら、など聴く状況や場所を変えて同じ曲を聞いてみましょう。
僕が初めてNYへ旅行に行った際、歩きながらこの曲を聴いてみると「異邦人=エイリアン」として海外にいる状況と、曲の内容が重なり、なんともたまらない心境になりました。
ロック・ポップスに限らず、特にクラシック音楽は聴く場所・状況によって印象が大きく異なります。
好きな曲がマンネリ化してしまった、という方はぜひこの方法を試してみてください。

 

ライブ音源を聴く

さあ、CD音源もある程度聞き慣れた、という方はぜひ下記のライブ映像をご覧ください。

きっちり演奏されるオリジナル音源と異なり、アレンジが少し派手目になっており、
それぞれの楽器の魅力がより強調されています。
音の響きもちがうため、臨場感たっぷり。イントロのベースが気持ちよいですね。

 

カバー曲をチェック

有名な曲であれば、カバーを
SHINEHEADによる “Jamaican In New York”というのもこれまた面白い。

他にも"関西人 in TOKYO"という日本語カバーもあるようです。
歌詞もかなりユニークで笑えます。

またあの大物Youtuberヒカキンさんも実はこの曲をボイスパーカッションでカバーしてたりします。興味のある方はぜひYoutubeで探してみてください。 

 

ライブ・コンサートに行ってみる

タイトルは「STINGの名曲に学ぶ、音楽をより深く聴く7つのポイント」と書いてありますが、実は8つ目のポイント。
冒頭にも書いたとおり、2017年6月に来日公演を行う予定で、本人を見る絶好の機会。
CDからに収められた曲と、ライブを生で観るのとは、全く別の体験です。
ぜひSTING本人が歌う「イングリッシュマン・イン・ニューヨーク」を聴きにいってみましょう。

他にも「自分で演奏してみる」僕は音楽が全く演奏出来ませんので、詳しくは書きませんでした。(といってもカラオケで歌ったりするので、セーフかな・・)
「コード進行を分析する」とかも書いてみたかったのですが、基本的なところ以外はさぱり。コード理論とか詳しい方おられましたら、コメント欄などで教えていただけると嬉しいです。

【Be Yourself, No matter what they say】

さらに進化を続けるSting。
日本公演ももうすぐなので、この記事を読んでピン!ときた方はぜひライブに行ってみてください。
大阪中央体育館はすでに売り切れのようですが、東京の武道館はコンビニで発券可です。僕もタイミングよく東京出張が入り、武道館のコンサートに参加することになりました。
「死ぬまでにやりたいことリスト100」「武道館でコンサートを観る」も達成間近。
The Police時代の曲もやるようなので、ポリスファンの方もぜひ。

57TH & 9TH / DELUXE ED

57TH & 9TH / DELUXE ED

※ポッドキャストはじめました。音楽レビューや名曲紹介もやってます!

iPhone/iTunesで聴く→ https://itunes.apple.com/jp/podcast/世界のねじを巻くラジオ-ゲイのねじまきラジオ/id1409236261?l=en
  
Spotifyで聴く→https://open.spotify.com/show/6ComJ7U0Y0yJ9DM1eEt9jj?si=FlR5lp6VTQuDe86DH125VA
「世界のねじを巻くラジオ」で検索を。

※追記(2019.6.3): セルフカバー再録の『My Songs』の出来もなかなかでした。