アセクシャルからDon't Say Gay法案まで
LGBTQの話題に絞ったニュースレター
「ドーナツレター」を配信しました。
- アロマンティック・アセクシャルについて
- Don't Say Gay法案に対するクレバーな返し
- ドイツ版「クィア・アイ」
- 宇多田ヒカル / 虹色バス
などいろんなものを紹介してます。
こちらから読めるのでお気軽にどうぞ。
LGBTQの話題に絞ったニュースレター
「ドーナツレター」を配信しました。
こちらから読めるのでお気軽にどうぞ。
とあるきっかけで読ませてもらった抵抗運動に関する一冊。
『プロテストってなに?/ アリス&エミリー・ハワース=ブース (著』。
世界中の社会運動やその歴史をまとめた本です。
自由とは「ほかでもない自分自身こそが自らを導いてくれる存在である」
と気づくことー ダイアン・ナッシュ 公民権運動家
という引用からはじまります。
世界中のありとあらゆる抵抗運動が紹介されているので
個人的に印象に残ったものやクィアなもの中心に紹介したいと思います。
はじめの章の"歌う革命"としてあげられていたのが、
・「ごみ箱の音楽」 シリアのダマスカスの町中に知さなスピーカーを仕込んだ話
警察をは音楽を止めるために走り回るハメになったそう。
・「プッシーライオット」ロシア・モスクワのフェミニストたちのパンクバンド
ロシア正教会に踏み込み演奏して話題に。
LGBGTQ+のプロテストとしてこれほどパンクなのは他にはないかと。
最近NHKのドキュメンタリーでも紹介されててびっくりしました。
"植物を育てる"、という抵抗運動もあるらしく
・「グリーンゲリラ」
→使われていないNYの街の片隅をコミュニティーガーデンにする活動。
"読書による抵抗"
・「黙って読書することでの抵抗活動」@タイ
・「レズビアン・アベンジャーズのガイドブック」
1992年 ニューヨーク 「自分の手で革命を起こすための手引書」
・「沈黙の春」ももちろん紹介されてました
”「なにもしない」”という抵抗
・「仮病」 ナチスドイツの仮病を使って原爆の完成を遅らせたという話
"交通手段"
・「ご自由にお通りください」
→地下鉄の改札口を開け放して鎖で固定した話@NY
・日本の岡山県のバス会社の事例
運賃無料ストライキ。
これも興味深かったですね。(知らなかった)
・チリの「のろのろ運転」
これは地味に効果的なやつ。
スポーツ関連ももちろん。
・「表彰台での抗議」 メキシコ五輪 1968年
そういう方法もあるのか!
というような事例がたくさんあるので、
なにか不満や怒り、訴えがあるかたはにはぜひ読んで欲しい一冊。
LGBTQなアクティビズムが最後のほうにもたくさん紹介されてて◎
・「 シップ・イン(Sip In)」
1966年、ニューヨークで当時はゲイにアルコールを提供するのが禁止されていたというのを逆手にとり・・・。
・「ストーンウォールの反乱」はもちろん紹介されてました。
(実際には「ドーナツライオット」が初の抗議運動とは言われてますが)
・「草間彌生のゲイウェディング」@ニューヨーク
・エイズ アクトアップ
ACT UP運動
・「メールでのスパムによるデモ」
インターネットの古典的な手法も大人数でやれば効果的。
・サラ・マクブライド
トランスジェンダー セルフィーで話題を呼んだ話
映画「パレードへようこそ」の元ネタにもなった
・「同性愛者たちが炭鉱夫を支援」@ロンドン 1980年
・「虹色に見えるように整列」したというのも有名@ポーランド 2020年
・「トイレでの座り込み」@ノースカロライナ 2016年
などなど興味深い事例ばかり。
海外の活動家が行ってきたクリエイティブな抗議をこれでもか、と見せてくれるので、
「なにかしなきゃ!」と思わせてくれる一冊でした。
多種多様なプロテストをまとめた本って、今まであるようでなかったので、
マイノリティーの同志にはぜひ読んでいただきたいな~と思って紹介してみました。
168ページとコンパクトにまとまっているところもよかったです。
アマゾンオーディブルにて配信されているポッドキャスト番組「VICE REPORTS」。
Vice Mediaからなかなか攻めた内容が聞ける番組なのですが、
この中のLGBTQ+に関するトピックが特に面白いです。
現在18エピソード配信されていて、
その中でもゲイやセクシャルマイノリティに関連したトピックもいくつか配信中。
たとえばこんな感じ。
Vice MediaによるAmazon Audible限定コンテンツなので、
他にも
・セックスワーカーが語る〈初めて稼いだ日〉のこと
・人生のすべての瞬間を記憶している〈超記憶〉の持ち主に10の質問
など、どれもかなり"冒険"した内容になってます。
海外の香りがするナレーションが圧強めで気になりますが、
内容はほんと面白く、よそじゃ聞けない感じ。
1エピソードも5~10分ほどで聴きやすいのも〇
西新宿パンティーズや超記憶のエピソードは特におすすめ笑
アマゾンオーディブル限定でここまでできるのはさすが外資だな~と。
他にも紹介したいクイアなコンテンツはたくさんあるのですが、
今回はこの辺で。
ラスベガス出身のShamirというシンガーの
新アルバム『Heterosexuality』がついに発売。
せっかくなので冒頭を飾るシングル曲「Gay Agenda」の和訳と、
新作の感想を軽く書いてみようと思います。
まずはPVと英語の歌詞から。
Shamir / Gay Agenda
Days slip away, but I feel peace
Broke up with the Dragon, but he's chasing me
I'm not sure there's a life I can lead
I swear to give it back, fuck immortality
You're just stuck in the box that was made for me
And you're mad I got out and I'm living free
Free your mind, come outside
Pledge allegiance to the gay agenda
Don't underestimate the power I keep
If you can't keep up, then you're not for me
Pray as much as you can, there's no hope for me
I will see you in hell, I will be bringing the heat
You're just stuck in the box that was made for me
And you're mad I got out and I'm living free
Free your mind, come outside
Pledge allegiance to the gay agenda
You're just stuck in the box that was made for me
And you're mad I got out and I'm living free
Free your mind, come outside
Pledge allegiance to the gay agenda
軽く和訳してみました。
(日本語訳)
日々は過ぎ去っていく、でも心は穏やかよ
ドラゴンと別れた、けど彼はわたしを追ってくる
わたしが導けるような人生があるかわからない
それを取り戻すと誓ったけど、"永遠"ってホントにファックね
あなたはただわたしのために作られた箱にはまり込んでるだけ
あなたは怒ってるけど 私は抜け出し自由に暮らしてる
心を解き放って 出ておいで
ゲイアジェンダに忠誠を誓うのよ
わたしが持つ力を過小評価しないで
あなたがついてこれないなら、わたしはあなたのものじゃない
できる限り祈るのよ、わたしに希望はないんだから
地獄で会いましょう、あなたに熱波をもたらすわ
あなたはただわたしのために作られた箱にはまり込んでるだけ、
あなたは怒ってるけど 私は出て自由に暮らしてる
心を解き放って 出ておいで
ゲイ・アジェンダに忠誠を誓うのよ
タイトルの「Gay Agenda」という言葉は、
LGBTQ的な活動を呼ぶときに軽蔑的な意味を込めて、
キリスト教の宗教右派の部門によってつかわれはじめた言葉だそうですが、
今では逆にPride的な意味も込めて、マイノリティー側から使われる言葉になったようです。
そういえばNetflixのクィア系のポッドキャストもゲイアジェンダでしたね。
訳するうえで苦労したのは、やっぱり一人称と口調。
苦肉の策で「わたし」としましたが、
やっぱり「I」にあてはまるワードってないですよね・・・。
口調も「~わ」としましたが歌詞の意図とどうしてもずれてしまうのはやむを得ない感じでした。
SHAMIRによると「根本的な自身と外部の受容についての曲」とのこと。
「わたしたちはただ身体を"借りている"だけで、それを取り戻さないといけない」
Watch Shamir’s Video for New Song “Gay Agenda” | Pitchfork
あわせて「シスジェンダー」という曲も。
私はシスジェンダーじゃない
私はバイナリートランスでもない
女の子にはなりたくない
男にもなりたくない
私はただ神に見捨てられた土地に存在したいだけ
あなたはそれを取っても取らなくてもいいの
それかただ引き下がるだけっていうのもね
Cisgender / Shamir
シスジェンダーというタイトルの意味を念のため説明しておくと、
自分自身が認識している"心の性"と、生まれ持つ"体の性"が
一致している人を指すことば。
たとえば、
僕自身でいうと「シスジェンダーゲイ」、
つまり男性の身体で、かつ心の自認が男性 ということになります。
シャミール自身、「トラウマに触れたもの」というこの曲。
この曲のメッセージは、
「性別の枠に押し込められたくない」ということなんでしょうか。
この「シスジェンダー」は「ゲイアジェンダ」に続く曲だそう。
アルバムでも1曲目に「Cisgender」がきて、2曲目はもちろん「Gay Agenda」。
レコードも発売しているので、曲順にはこだわりがあるのかな~と。
「Caught Up」や「Reproductive」などもも最高です。
2022年2月11日にニューアルバム『Heterosexuality』も配信されたので、
シャミールを聴くのがはじめての方もぜひ。
シューゲイザー的な曲とかナインインチネイルズのような
意表を突かれる展開だったり。
ハイパーポップとかそういう枠を飛び越えたようなアルバムでした。
NPRのラジオ番組Alt.Latinoで知ったブラジル音楽を軽く紹介。
以前も書いたように、ブラジルではLGBTQ+シーンが熱いのですが、
このPabllo Vittarも例にもれずクィアなアーティスト。
ちなみにミュージシャンの活動のみならず。ドラァグクイーンとしても有名だそうです)
2021年に発売されたアルバム『Batidão Tropical』がブラジルで数々の賞を受賞。
Alt.Latinoで大きく取り上げられていたので、
今年はせっかくなので、クィアな立場としてパブロ・ビターを紹介。
最新アルバムとYoutube・Spotify上位の曲をざっと聞いて
印象に残った曲をざっくりと。
「オープンバー」
これはどこかで聞いたことある方は多いはず。
イントロもメロディーも強いので日本人好みの一曲かと。
ポルトガル語は全然わからないのですが、
DeepLで翻訳してみると、
どの曲もなかなかセクシュアルな感じ。
ラテン音楽独特の情熱的な感じ。
ブラジルのビーチでこんなの流れてた気もします。
K-POP・レゲトン好きならこれけっこう響きそうな一曲。
ビートやMVもなんかそれっぽかったり。
ほかにも
レディー・ガガ「Fun Tonight」のリミックスも手がけていてたりもします。
と思ったら、あのRina Sawayamaともコラボしてるじゃん!とびっくり。
Rina Sawayama - Comme des Garçons (Like The Boys) – Brabo Remix ft. Pabllo Vittar - YouTube
海外では話題なアーティストなのに
日本語で検索してもあまり情報がなかったので、
ほんとにざっくり紹介してみました。
ソウルやR&Bが好きならリニケルもぜひ。
※追記(2022.4.16):コーチェラフェスティバル2022年にも出演予定だとのこと!!
セクシュアルマイノリティーが暮らしやすい町ってどんな街なのか。
Urban Innovation Labによるe-book『Queering The Urbanscape』を読んでみて、
印象に残った部分を軽くまとめてみたいと思います。
前提として、
Urban Innovation Labのこのレポートは、基本的にインドの状況を基にしたものだ、
ということを書いておきます。
気になった部分を箇条書きにするとこんな感じ。
→つまり、クィアフレンドリーな都市を計画するためには、LGBTQ+コミュニティと交流することが必要。
コミュニティを支援する方法を考える前に、当事者と話し合う必要がある。
ゲイタウンという言葉もあっても、
レズビアンタウン、とは呼ばれないのはつまりそういうこと。
トランスタウン、なんてのも聞いたことがないですよね。
男性の同性愛者だけでなく、
あらゆるセクシュアルマイノリティーが安全に暮らせるようになるには、
まだまだ課題が多そうです。
僕自身は、新宿二丁目という町すら一度しかいったことがないので、
あんまり大したことはいえないのですが、
気軽にマイノリティー同士で集まれる場所が
もっと身近にあるといいな、とは思います。
人間の意識や法整備、政治の、企業の支援にだけでなく、
テクノロジーの発展についても書かれていたのが印象的でした。
具体的に挙げられていたものたち↓
・Empty Closets
LGBTQ+向けオンラインコミュニティ。
13歳以上の個人を対象としていて、モニター付き。
フォーラムやチャットルームのようなネット上のスペースを提供するHPです。
カミングアウトや性的健康に関する専門家や情報を見ることも可能。
・LGBTTribe
LGBTribe – The Tribe
ピアツーピアのLGBTQ+サポートグループ。
トランスジェンダーや自分の性に疑問を持つ人に、
安全な場所を提供することを目的としているそうです。
・LGBTQ+ Token
LGBTQ+トークンとは、LGBTQ+のための暗号通貨。
世界的なLGBTQ+ クラウドファンディングネットワークや、
プラットフォームを提供しているとのこと。
・GeoSure
GeoSure Global
GeoSureは、旅行の安全を守るアプリ。
このアプリはハラスメントや虐待を経験したり目撃したりした
目撃した場合に報告を促すものだそうです。
これ自体は珍しいものではないですが、
近隣レベルのLGBTQ+の安全性評価機能があるとのこと。
これによって、差別される/されないの区別がつきやすくなりそうですね。
なんかいろいろあるんですね~。
アメリカのロサンゼルスに話は飛びますが、これもなかなか参考になりそうです↓
Why the Los Angeles LGBT Center is one of the best in the world
「なぜロサンゼルスLGBTセンターは世界一なのか」という記事。
高齢者の支援、フードパントリーの活動、LGBTQ向けのカフェなど、
いろんなサポートがあるようです、
社会福祉と住宅、文化と教育、リーダーシップとアドボカシー。
健康面では、HIVケア、STD検査、予防、依存症回復サービスなど、
米国で最大のLGBT医療およびメンタルヘルスサービスも提供しているそうです。
コロナ禍には、遠隔医療サービスもあったとのこと。
日本のLGBTQ+コミュニティーに関しては、
ほぼボランティアだったりするのが現状で、
支援を受けるだけでなく、それ自体が雇用を生み出す仕組みも必要かもしれません。
ほかにも、災害の際に苦痛を感じず自分らしく暮らせる環境ももちろんのこと、
いろんな視点でまちづくりを考えなおす必要があるんだな、と。
ふと思ったのが、
トヨタの"ウーブンシティー構想"があったと思いますが、
LGBT特区みたいなのをつくるのも、ありといえばありなのかもしれません。
雑誌『WIRED』の最新号が「ネイバーフッド特集」だったので、
最近はこんなことばかり考えています。
今週のお題「住みたい場所」
LGBTQ+関連のアーティストとして最近注目しているのが、
イギリス・ロンドン発のリンクス。
LynksはElliot Brettというドラァグをやっている方の別プロジェクトという感じ。
リンクスについては本人いわく
「パフォーマーであり、起業家であり、今や宗教でもある」
と語ってるそうです。
今回紹介する曲は「Everyone’s Hot (And I’m Not)」。アルバム『Smash Hits, Vol.2』に収録。
中毒性の高いテクノ・シンセポップって感じですかね。
2:48~あたりから暴れだすのもすごくいい。クラブ受けも良さそうだし。
PVもユニークで思わず目を奪われるので、ぜひダンスも含め一聴を。
せっかくのプライドマンスということで、はじめての試みとして、
この曲の歌詞を和訳してみようかと思います。
まずはオリジナルの英語歌詞から。
Everyone’s Hot (And I’m Not) - Lynks
Everyone's a model and I'm a librarian
Everyone's a Corgi and I'm an Alsatian
Everyone's a birth and I'm a C-section
Everyone's a train and I'm a train station
Everyone's appealing, they all look good
I'd swipe right if I could
A nice straight girl tells me that I look good
But I really, really, really wish a gay guy would
So I smile, say, "Hi, have I met you before?
Did you like the band? Yeah, I've met them before"
Then I lean in, and he tells me to stop
And everyone's hot
And I'm not
Everyone's hot, and I'm not
Everyone's hot, and I'm not
Everyone's hot, and I'm not
Everyone's hot, and I'm not
Everyone's a model, they're all Brazilian
I'm a librarian from Wigan
I've got one pound, they've got one million
Everyone's a reptile, and I'm an amphibian
My bread roll doesn't taste good to the ducks
And the kids don't want the candy in my truck
Bad luck, bad luck, this is it, I'm stuck
Giving new meaning to giving zero fucks
'Cause I'm cute as a button, but they won't press me
Everyone's police, but they don't arrest me
Everyone's Coke and I'm Diet Pepsi
Everyone's a dick and I'm testes[Instrumental Break]
The guy says, "Hey, I'm not into all that
I don't like boys, I like pussy, twat, vagina"
And every other synonym of 'not me'
So I laugh and say, "I don't know what you mean"
Or, "I was joking," go into the smoking section
Look both directions, I'm alone
I feel like a leper
I catch the sight of my reflection
I don't feel any better
Because everyone's hot, and I'm not
Everyone's hot, and I'm not
Everyone's hot, and I'm not
Everyone's hot, and I'm not
Everyone's (I'm not)
Everyone's (I'm not)
Everyone's (I'm not)
Everyone's
Everyone's, uh, every-everyone's probably bored of this, right?
Let's do the other bit, yeah, this bit, woo, wow
Yeah, I love this bit
Uh-da-da-da-da-da-da
Da-da-da, da
Da-da-da-da-da-da-da
Da-da-da-da-da-da-da
Da-da-da-da-da-da-da
Okay, this verse is gonna be good
Everyone's hot and I'm not
Everyone's fit and I'm shit
Everyone's 'ight and I'm shite
Everyone's sexy and I'm Dexys Midnight Runners on a Thursday night, alright
Like "Come On Eileen"?
Yeah
Oh, ba-ba-ba-ba, ba-ba-ba-ba
Ba-ba-baowEveryone’s Hot (And I’m Not) / Lynks (2021) より
ここからねじまきの拙訳です。
(※間違いあったらこっそりメールください)
「みんなイケてる(でもわたしはそうじゃない)」 / リンクス
みんなモデル、わたしは図書館員みんなコーギー、わたしはジャーマン シェパードみんな良い家柄、わたしは帝王切開みんな列車、わたしは駅みんな魅力的、彼らはイケてるもしできるなら右にスワイプしたいなわたしはあるストレートな女の子が イケてるよ、と言ってくれたでもホントにホントにホントにそれがゲイの男の子だったらなぁだからわたしは言ったの、「わたしたち以前会ったことある?あのバンド好きだった? うん、わたし彼らに会ったことあるの」そして身を乗り出すと、彼はやめるように言ったみんなイケてるで、わたしはそうじゃない。みんなイケてるわたしはそうじゃない。みんなイケてるわたしはそうじゃない。みんなイケてるわたしはそうじゃない。みんなモデルで、ブラジル人わたしはWiganからの図書館員1パウンド太った、みんなは1ミリオン稼いだみんな爬虫類 わたしは両生類わたしのロールパンはアヒルにとっては美味しくない子供たちはわたしのトランクにあるキャンデーは欲しがらないついてないね、ついてない そうなの、わたし行き詰まっちゃったセックスなしの生き方に新しい意味を感じたなぜって私はボタンみたいにかわいい、でも彼らは絶対に押さないみんな警察 でもわたしを逮捕しないみんなコーク、でもわたしはダイエットペプシみんなち〇こ、でもわたしは睾丸男はいった、 「ヘイ、俺はそんなのには興味ないぜ男の子は好きじゃない、プッシーが好きなのさ、ワギナ、バジャイナ」そしていろんな同義語を「わたしじゃない」って意味のねだからわたしは笑って言った 「どういう意味?」さもなきゃ「ジョークだよ」といいて喫煙所にいってしまうどちらの方向(男女)をみても、わたしはひとりぼっちわたし、らい病患者みたい自分が映っているのが目に入った気分なんかよくならなかったよなぜって みんなイケてる
で、わたしはそうじゃないみんなイケてるわたしはそうじゃない。みんなイケてるわたしはそうじゃない。みんなイケてるわたしはそうじゃない。みんなは(でもわたしは違う)みんなは(でもわたしは違う)みんなは(でもわたしは違う)みんなはみんなは えーっと、 みん、みんなはたぶん飽きちゃったよね?ちょっと違うことをしよう、うん、こんな感じに Woo Wowうん、この感じちょっと好きU-da-da-da-da-da-da
Da-da-da, da
Da-da-da-da-da-da-da
Da-da-da-da-da-da-da
Da-da-da-da-da-da-daオーケー、このバースはよくなるねみんなイケてるで、わたしはそうじゃないみんな引き締まってる、わたしは糞みんな正しい、わたしはダメダメみんなセクシー わたしは木曜日のデキシーズ・ミッドナイト・ランナーズ"カモン、アイリーン?”のようにイェーOh, ba-ba-ba-ba, ba-ba-ba-ba
Ba-ba-baow
和訳を読んでいただけるとわかりますが、
基本的に
「みんな」はイケていて、
「わたし」はダサい、イケてない存在、として
対比が比喩を使って歌詞が続いていくのが
この曲のおもしろさだったりします。
【気になった語句】
個人的に気になったワードを書いておきます。
alsatian = ジャーマンシェパード (犬)
birth = よい家柄
C-section = 帝王切開
amphibian = 両生類
leper =ライ病
testes = 睾丸
twat = 女性器 陰部
shite = shitのくだけた感じ (酷い。 ダメな。 クソな)
【詰まった部分】
翻訳・和訳するうえで、詰まった部分と訳した経緯を書いておきます。
・一人称について
まずはなんといっても一人称が難しかった。泣
Lynks自身が、マスクをして自分の性を抑えているということから、
「俺」や「僕」などの男性性に限定されるものはやめておくことにしました。
「私」の感じだとちょっと硬すぎるかな?と。
歌詞に頻出する「everybody」を「みんな」として
"みんな"と"わたし" どちらも三文字で統一して
日本語で読んだときのリズムを整えることにしました。
わたし、とあえてひらがなにすると、
性が定まらない感じも出ていいかな?と。
・librarianという単語
ライブラリアンは辞書で引くと一般的に当てはまるのは司書なんですが、
そうすると司書って普通にかっこいい?お仕事のように聞こえるので、
ここではダサい聞こえ方のする”図書館員”の訳をあててみました。
日本語の訳でも"ブラジル人"と"図書館員"で一応韻を踏んでます。
・なぜデキシーズ・ミッドナイト・ランナーズなのか?
皮のベストにバンダナ、ダンガリーにサンダルというスタイルが
ダサい身なりのバンド、という感じでしょうか。
興味のある方はぜひMVを見てみてください。
・「Wings」という地名
Wikipediaによると、
ウィガン (Wigan) は、イングランド北部のグレーター・マンチェスター州のタウン。行政上はメトロポリタン・バラ・オブ・ウィガンに属し、その主要エリアを占めている。
・「Come On Eileen」の曲
「カモン・アイリーン」はカトリックに従事するものでありつつも、
性に目覚めた少年の葛藤が描かれている曲だそう。
こんな感じですかね。
My bread roll doesn't taste good to the ducks
の部分とかは正直ちょっとよくわからず、
自分のロールパンはアヒルにさえ食べてもらえない、という感じのことを言いたいのでしょうか?
翻訳をはじめてみたきっかけとしては、
以前ポッドキャスト
で語ったように、TANさんが翻訳をしたい言っていたので、
僕もやってみようかな、と刺激された、という感じ。
それまで翻訳をやろうとも思ったことがなかったので、
はじめての挑戦にすごくワクワクしまいした。
Lynksはほかにも
「Str8 Acting」「Pedestrian at Best」「How to Be Successful」など
イケてる音楽をたくさんリリースしているので、
歌詞含めまた紹介したいと思います。
ほかにも日本ではあまり注目されていないクィアーなアーティストの翻訳をやってみようかと思います。
おすすめのアーティストがあれば、気軽に教えて頂ければ幸いです。
同じくクィアーな歌手であるリニケルもおすすめです。
2021年6月はLGBTQ+理解増進を目的としたプライド月間。
そしてはてなブログのお題が
「これがわたしのプレイリストだ!」ということだったので、
先日公開されたSpotifyのプライドプレイリストを紹介します。
「Claim Your Space(自分らしさを追求しよう)」がテーマの
10個のプレイリストが公開されており、
こちらよりアプリ内で見られます。
クィアーな アーティストたちが
色んなプレイリストを公開中。
こちらは以前ブログやPodcastで触れたことのある
ライター・木津毅さんのプレイリスト。
R.E.M.のマイケルスタイプのソロや、インディーズ、ブラジルのアーティスト、
ハイパーポップなど、
国内海外・ジャンル問わずバランスよく選曲されていてさすがでした。
サルビア - song by Ichi Takashi, ZHYANPAAK | Spotify
Galactica - song by neufneuf | Spotify
Daddy's Coming Home - song by James Indigo | Spotify
kemioのプレイリスト。
とにかく楽しく踊れる音楽が多く、
人を楽しませようとする姿勢がさすがだな、と。
ランニング中などにほんとおすすめです。
Heads Will Roll - A-Trak Remix Radio Edit - song by Yeah Yeah Yeahs | Spotify
Heaven - song by DJ Sammy, Do | Spotify
Immaterial - song by SOPHIE | Spotify
個人的に一番お気に入りだったのはこのプレイリスト。
I Say A Little Prayer For You - song by Wes Montgomery | Spotify
陽の当たる大通り - song by Pizzicato Five | Spotify
In All the Wrong Instro (Instrumental) - song by Kero One | Spotify
LGBTQ+抜きにしても、音楽の選曲が僕好みでした。
スピッツの「ランプ」が入ってたりするのもニクい。
これは去年のだったかと思いますが、
ゲイアンセム的な曲がたくさん入っていて聞いて損はないのでおすすめ。
Vogue - song by Madonna | Spotify
I Will Survive - Single Version - song by Gloria Gaynor | Spotify
Hot Stuff - song by Donna Summer | Spotify
どの方の選曲もほんとに気合が入っていて、
個性抜群のプレイリストばかり。
今回「おお!」と思ったのは、
Spotify上では「Pride」の項目が
ジャンルのいちカテゴリーにされていて、
(つまりHIP-Hopやファンクと同列に並んでいる)
そういった企業の姿勢はさすがだなと。
去年の2020年のPlaylistの中では、
「Let's March Again」「DIAMONDS ARE FOREVER」のプレイリストも
ランニングがてら今でもよく聞いてます。
ほかにも『クィアアイ』のファブ5メンバーの選曲もあったり、
過去のプライド特集もほんとおすすめです。
(個人的にはジョナサンかタンの選曲が好みでした・・。)
六月はプライドマンス、ということで、
ゲイやジェンダーに関したブログ記事をいくつか書くつもりなのでお楽しみに。
今週のお題「わたしのプレイリスト」
ハリウッド映画でみるジェンダー論を書いた本、
『マスキュリニティで読む21世紀アメリカ映画(英宝社)』が発売されたので、
さっそく読んでみた感想を書いてみたいと思います。
この書籍の内容としては、マスキュリニティー(男性性・男らしさ)の問題を中心に、
アメリカ映画と文化を辿っていくという本。
個人的な感想をざっくり簡単に書いてみたいと思います。
タイトルから想像すると、ちょっと男臭い本なのかと思いきや、
エマワトソンの国連スピーチを軸に、
女性への配慮もある導入文ではじまる点が好感触でした。
基本的な流れとしてはいくつかのトピックのもと、
『ファイトクラブ』など有名タイトルから
はじめて聞くような映画までジャンルや年代問わず紹介され、
その作品の背景やジャンダー論的な分析が分かりやすく書かれています。
オタク文化、#MeToo、メトロセクシュアルとブロマンス、イクメン、LGBTQなどなど、
あらゆる視点で"アメリカの男らしさ"というものを揺さぶる一冊。
自身と強さを見せつける男性の時代は去り、
これからは迷い、傷つきながらも、民主的で誠実であろうとすることが、
これからの男らしさなのです。 P156
ホモソーシャルやゲイカルチャーなど男性的な部分だけでなく、
フェミニズムへのバックラッシュやスポーツ、政治など
あらゆる分野に話が広がっていくのも◎
後半の "クィア・リーディングで読む『フォースの覚醒』"というパートは、
そんな視点があるのか、と正直驚かされました。
タイトルの通り、
アメリカの映画がメインの内容なので、
海外ドラマや本、音楽などの分析ついても読んでみたいなぁと思ったり。
・・・あとちょっと気になったのが、
まだ見てない映画のネタバレが多数含まれるので、
もうちょっと抑えめにしてあるとよかったかな、と思わなくもなかったです笑
また、僕個人としては学術的なジェンダー論の用語をあまり知らなかったので、
そういう意味でも楽しめました。
コンシャスレイジング
トロプス
レイシャルプロフェイリング
スラッシュフィクション
など知らなかったワードがたくさん。
この本を通して、
個人的に気になった映画を10本選ぶと、
あたりは今すぐにでも見てみたいなぁ、と思いました。
なにより見たい映画がたくさん増えたのが、一番よかったことかもしれません。
ほんの少しジャンダー論の知識があるだけで
映画の見方って大きく変わったりしますし、
特に男性/女性という性別の壁に挟まれやすい
ゲイの方には読んで欲しい一冊です。
以上『マスキュリニティで読む21世紀アメリカ映画』のざっくりレビューでした。
2020年も残すところあと少し。
関西ゲイポッドキャスト界隈で
毎年恒例の忘年会収録(リモート?)が行われる予定です。
・・・そこで突然なのですが、
①コロナ禍に学んだこと
②サスティナブルな暮らしのための工夫
③2021年、○○が流行る!
の上記3つについてお便り募集してます。
期限は非常に短くて申し訳ないのですが、
12月20日の19時までに頂ければ幸いです=
関西ゲイポで忘年会収録を予定してます。
— ねじまきラジオ🌎世界一周 (@nejimakiradio1) December 16, 2020
①コロナ禍に学んだこと
②サスティナブルな暮らしのための工夫
③2021年、○○が流行る!
12/20の19:00までに
上記三点について
(もしくは一つについてだけでも)
DMもしくはハッシュタグでお便り頂ければ助かります!#ねじまきラジオ pic.twitter.com/1lQFmhxftk
このブログのコメント欄か、
EメールもしくはTwitterにてコメント頂ければ、
もれなく紹介させていただきますので、
奮ってご参加ください。
(お便り0は寂しいので頂ければ跳んで喜びます・・・。)
では残り半月、体調に気を付けて2020年を乗り切りましょう。
ポッドキャストやってます。
世界一周旅行や音楽・映画、ゲイライフについて熱く語る番組。
iPhoneで聴く
Spotifyで聴く:
追記:配信しました!
コロナ禍に学んだこと+2021年トレンド予測@ゲイポ忘年会収録 | 世界のねじを巻くラジオ【ゲイのねじまきラジオ】
Clubhouse、観葉植物、フェイクミート、クラフトコーラ、など2021年に流行りそうなもの予測、
コロナ禍の教訓などなかなか聞き返しても面白いPodcastになったかと。