青砥瑞人さんの脳科学本
今回紹介するのは、脳科学者の青砥瑞人さんが書かれた
『ブレインドリブン』という本。
タイトルを見ると「胡散臭いビジネス書か」と思う方もいるかもしれませんが、
わりと科学的な根拠に基づいて誠実に書かれている本だったように思います。
はてなブログのお題がモチベーションに関するものだったので、
軽く気になった部分をまとめてみました。
感想・レビュー
この本はどちらかというと最後の章の「クリエイティビティ」に重点を置いた一作、
なのですが、
今回はブログのお題にしたがって「モチベーション」に関する部分のみを紹介します。
たとえば私の場合、ボトムアップ系の欠乏状態をトップダウン系に生かす方法として、大好きなコーヒーを利用する。
大好きなコーヒーが目の前にあるのに、見るだけで飲まない。
『BRAIN DRIVEN パフォーマンスが高まる脳の状態とは / 青砥瑞人』
位置: 464
そこでたとえば、まずはお昼休み直前にお腹が空いた状態を認識したら、これはチャンスと考え、残り 10 分間だけでも集中してみるなどはいかがだろうか。
位置: 482
これ、よく言われることですがお菓子とか用意しても
普通に我慢できずに食べてしまうことが多いので、
しっかり我慢してモチベーションを高めた状態で作業してからありつこうと思います。
実際に見聞きしたり、脳内でそのお気に入りの言葉をつぶやいたり、映像を頭に思い描いたりすることで、あなたのモチベーションは高まっていくだろう。
位置: 492
例えば僕は、
映画の主人公が解決の糸口を見つけるシーンとかは大好きで、
たまに作業に詰まったときなどにみることがあります。
・アランチューリングがドイツ軍の暗号機"エニグマ"を解読するシーン
『イミテーション・ゲーム』より
・老人コーチが反撃するシーン
『ミリオンダラー・ベイビー』より
ロッキーのランニングシーンとかもベタですが最高ですよね。
自分の好きな文章・映画のシーン・音楽・絵などを普段から
目の見える状態にしておくのはほんとおすすめです。
新しい学びへのモチベーションは、普段からどれだけ新しいものと触れ合っているかが重要なポイントになる。
位置: 699
普段から、いかに新しいものに触れているか、ということ。
結局いつもの心がけと積み重ねが大切なんでしょうね。
モチベーションが高まっている状態の自分の内側の反応に気づき、味わい、そしてある時、その高まりを思い返すことは、モチベーションを高めやすい脳の状態にするトレーニングとしては欠かせない。
位置: 926
だからこそ、 意識的に良いところを見ていくのは、重要なトレーニングになる。 これを「いいとこセンサー」と名づけたい。普段使いづらい脳機能を、意識的に使うことで、脳は育まれていく。
位置: 954
具体的には単に自己の体験した出来事やファクトの記憶だけでなく、そのときどきの感情も記憶として保持しておく必要がある。
位置: 1,037
うまくいった思い出だけでなく、
その時の感情をしっかり覚えておく必要があるそうです。
なので個人的に毎日の日記は必須なのでは?と思いました。
よく言われる"自分ごと化"とは、
「自分の脳内にある過去のエピソード記憶、感情記憶、価値記憶を振り返り、目の前にあるモノ・コトと関連づける作業」
位置: ,378
だそうです。
・・・あまり深く考えたことがなかったですが、なるほど。
重要なのは「Neurons that fire together wire together*」の原則に基づき、
「挑戦したときの記憶」と「そこから得たものの記憶」を脳で同時に再現することだ。
位置: 1,486
うまくいったことを思い出す、というのはありがちですが、
上記を同時に頭の中で再現、というのは意識したことがなかったかも。
これは今後試してみたいなと思いました。
この本からはちょっと外れますが、
モチベーションを上げるため個人的にしていたのは、
- 好きな音楽を聞いて気分をアゲる
- できることからはじめる
- その作業から得られる"メリット"だけに意識を向ける
- スマホの電源をオフにする
- うまくいったときの記録・思い出を記録する/振り返る
・・・ありきたりですが、こんな感じですかね。
なんとかブログのお題に沿った内容になったでしょうか。
ざっくりな感想ですがこの辺で終わりたいと思います。
Kindle Unlimitedの読み放題で対象なので、
興味のある方はぜひ。
今週のお題「やる気が出ない」