世界のねじを巻くブログ

ゲイが独自の視点で、海外記事/映画/書評/音楽/電子書籍/Lifehack/Podcastなどについてお伝えします。ポッドキャスト「ねじまきラジオ」配信中。

死亡記事の完璧な書き方とその魅力

お悔やみ欄という芸術

新聞紙のお悔やみ欄。
日本ではあまり真剣に読む人は少ない気がしますが、
去年、とあるきっかけからたまに目を通すようになりました。

そのきっかけというのが
ひとつは、NewYork Timesを購読をはじめた、ということ。
そしてふたつめは、ポール・オースターの小説『ムーン・パレス』を読んだこと。

 

ニューヨークタイムズ紙には、
Obituaries」というお悔やみ欄があり、
しかも結構な人気コーナーだったりもします。


※(Obituary (オビチュアリー)、
直訳すると「死亡記事、お悔やみ欄」という意味のことば)

 

NYTimesを購読をはじめた当時、
ちょうどローリングストーンズのギタリスト、
チャーリー・ワッツが死亡し。
その新聞記事がなかなかいい文章だったことや、

 

ポールオースターの小説に、
金持ちが若者に自分の死亡記事を書かせる、という
印象的な場面。

 

そんなこともあって、
僕はその頃から定期的にお悔やみ欄・追悼文に目を通すようになったという感じ。

 

ほかにも、
『How To!』というSLATEから配信されているのポッドキャスト番組で
「How To WrIte The Perfect Obituary」(完璧な死亡記事の書き方)という
エピソードを聞き、この記事を書くに至りました。

 

ポッドキャストの冒頭にも語られているのですが、
死亡記事については、こんなジョークがあったり。

Every morning, I would actually look at the obituaries before I had breakfast. And as a joke I said if I was not in it, I would have the breakfast.

 

毎朝、ごはんを食べる前に死亡記事へ目を通すんだ。
もしそこに自分が載ってなかったら、
朝ごはんにありつけるぜ、って冗談を言いながらね。

- Carl Reiner (カール・レイナー: 映画監督・俳優)

 

日本の新聞だと、
訃報(ふほう)はわりかし淡泊に書かれる印象がありますが、
(瀬戸内寂聴さんのわりかし大きめに特集されてましたが)
ニューヨークタイムズのウェブ記事では、
かなり文量を割いて死亡記事がまとめられています。

 

いくつかざっくり紹介してみると

わりかし話題になったところでいくと、
「コロナ禍に新型コロナウイルスで亡くなった方を集めた特集」が印象的でしたね。

www.nytimes.com

 

NYTimesのページでは
下部に必ず死亡記事が掲載されており、

意外なことに、
日本人や日系の著名人もけっこうたくさん特集されていたりします。

そこではじめて名前を知る方も珍しくはなくて、
そういう意味でもかなり興味深くて。

 

最近でいくと、先月亡くなった、
デペッシュモードのアンディー・フレッチャー氏の訃報ももちろん掲載されてます。

Andy Fletcher, a Founder of Depeche Mode, Dies at 60 - The New York Times

“Andy Fletcher was the heart of Depeche Mode,”
アンディーフレッチャーは、デペッシュ・モードの心臓部であった。

“At Radio City, the audience stood during the whole show and constantly had to be kept from dancing in the aisles.”
ラジオ・シティーでは、観衆はショー全体を通して立っており、
通路で踊らないようにする必要があった。

「彼の鋭い音楽とビジネスの本能は、彼らの世代で最も人気があり影響力のあるバンドの1つになる手助けをし、ロックの殿堂まで彼らを運んだ。バジルドン出身の男の子にとしてはかなりの功績である。」

などこんな風に、
昔の周りの人の反応やインタビュー、キャリアの総括などをしていて
デペッシュ・モードをそれほど知らない人でも、
彼のすごさや功績がわかるように書かれています。

www.nejimakiblog.com

 

 

こうやって訃報を読む習慣をつけて思うのが、
ありきたりですが、
やはり"Memento Mori"(死を想え)ということ。

 

生活の発見 / ローマン・クルツナリック』にも書かれていましたが、
中世のヨーロッパだと、感染症は当たり前。
墓場が日常的にある生活で、死と隣り合わせの毎日だったそう。

 

日本だと文化的に「ケガレ」として
死を避けようとする風習があるように思いますが、

「開けた場で率直に死について語る」ということが、
現代には必要なのではないか、という作者の主張がすごく響きます。

 

こう書くと
多少不謹慎に聞こえるかもしれないですが、

他人の死を知ることで、
自分の命のありがたさを改めて実感する。

 

他人の死を知ると、いつもそれを実感します。

 

ただ悲しむだけじゃなく、
亡くなった方にむけて、
ユーモアと愛をこめてかかれる、

そしてその生涯を1記事ににつめこまないといけないという
美学というか、そんな魅力が死亡記事にはあるのかと。

ポッドキャストでも紹介されていた
死亡記事をコツ(いつ役にたつというのか・・・)を一応書いておくと、

ある程度その人についての説明を書いたら、
その人柄をあらわすユニークなエピソードを語るというのが定番なようです。
そして最後はその人の言葉を引用して締める、というパターンがわりかし多いみたいで。
 
 
Glenn Rifkinという方が、
ニューヨークタイムズのベテラン死亡記事ライターだそうで、
目を通すとやっぱり凄みのある内容が読めるので本当におすすめ。

当時の貴重な写真も見られて、
新たな視点を得られるのも死亡記事のよいところだったり。

 

こういうのを読むと、
はたして自分自身が何を残せるんだろう、と思ってしまいますよね・・・。

ニューヨークタイムズの死亡記事を集めた
『Book Of The Dead』という本もあるらしい。

 

若者に死亡記事を書かせる場面が印象的なムーンパレスもかなり面白いのでぜひ。

www.nejimakiblog.com

 

死を忘ることなかれ。

※追記(2022.7.8): 安倍元首相が銃撃により亡くなりました。NY Timesの死亡記事があがっていたので興味のあるかたは一読を。

Shinzo Abe, Japan’s Longest-Serving Prime Minister, Dies at 67 https://nyti.ms/3yNQY0O

 

VICE REPORTSポッドキャストのLGBTQ特集が面白い

Audible独占のPodcast

アマゾンオーディブルにて配信されているポッドキャスト番組「VICE REPORTS」
Vice Mediaからなかなか攻めた内容が聞ける番組なのですが、
この中のLGBTQ+に関するトピックが特に面白いです。

現在18エピソード配信されていて、
その中でもゲイやセクシャルマイノリティに関連したトピックもいくつか配信中。

ViceReportsアマゾン
たとえばこんな感じ。

  • BTSの広告、「同性愛を促進する」として撤去される
  • 同性婚の合法化を叶えた台湾。そこで暮らすアーティストたちが模索する平等への道のり
  • 韓国、タイ、外灘でのBLドラマの盛り上がりと複雑な背景
  • クィアにとってのセーフスペースとは>:レーナ・グレイス×Kan×クロエ 県談
  • 日本語ラップとホモフォビア、そしてゲイ、エイズ、性癖について<西新宿パンティーズ>が語る!!
  • ノンバイナリー、ジェンダークィア、ジェンダーノンコンフォーミングの違いとは

Vice MediaによるAmazon Audible限定コンテンツなので、

他にも
・セックスワーカーが語る〈初めて稼いだ日〉のこと
・人生のすべての瞬間を記憶している〈超記憶〉の持ち主に10の質問

など、どれもかなり"冒険"した内容になってます。

www.audible.co.jp

海外の香りがするナレーションが圧強めで気になりますが、
内容はほんと面白く、よそじゃ聞けない感じ。
1エピソードも5~10分ほどで聴きやすいのも〇

西新宿パンティーズや超記憶のエピソードは特におすすめ笑

アマゾンオーディブル限定でここまでできるのはさすが外資だな~と。

他にも紹介したいクイアなコンテンツはたくさんあるのですが、
今回はこの辺で。

Amazon.co.jp: Audibleブック・オリジナル

コロナ禍に聴きたい音楽、再募集します。

おうち時間用プレイリスト

コロナ禍に聞きたい曲、募集してます。

以前ポッドキャストで始めた企画。
コロナの感染者数が収まったり増えたりで
けっこうな回答頂いたにも関わらず、
公開するタイミングを逃してしまったまま放ったらかしてしまってました。

コロナも最大規模で増えてきてしまったので(そういう意味では読めていた・・・?)

この憂鬱な状況を吹き飛ばしてくれるような
音楽を再度募集したいと思います。

すでに15人ぐらいの回答を頂いていて、
いい感じにプレイリストができそうな感じ。

回答いただければ、
後日Spotifyのプレイリストに追加し、
ポッドキャストで曲の感想を話そうと思います。

リクエストはこちらより。

・元気になれる曲
・イライラを吹き飛ばす曲
・憂鬱を優しく癒してくれる曲
などなど、
ジャンル問わず、年代問わずで大募集してます。 

※(追記:2022.7.26):

一時コロナウイルス感染者数が落ち着き、
もう公開するタイミングも失ってしまったかな、と思いきや
やはりもう一波が。

回答期限としては、8月7日

ぐらいには締め切りにしようかなと思ってますので、ぜひ回答頂ければ幸いです。
(頂いた曲はすべてブログ&ポッドキャストで公開予定です。)

回答フォーム: https://forms.gle/vRhbKMKSMSa8RL688  

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open.spotify.com

コロナウイルス対策ソングを大募集【Spotify】 | 世界のねじを巻くラジオ

Spotifyの不満点・要望をこれでもかと挙げてみた

スポティファイの欠点

音楽ストリーミング配信サービスのスポティファイ。
音楽好きで毎日使わせてもらってる身なのですが、
あえて、不満や改善してほしいポイントを挙げていきたいと思います。

前提として、

スマホアプリはAndroid版、
デスクトップ版はWindows10での観点から書きます。(Ver.は省略)
(他はたまにiPad OS版を使うぐらい)

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曲名・アルバム名・アーティスト名のテキストがコピーできない

海外のアーティストやタイトルが長い曲・アルバムなど
メモしておこうと思っても現状だと
スクリーンショットかプレイリストに入れるしかないので、
ちょっと取り回しが不便な気がします。

要は文字がコピペできるようになればもっと良いのに、という話。

 

Spotify Hi-Fiの導入が遅い

高音質プランであるSpotify Hifi、
本来は2021年に導入予定だったのですが、いまだにサービス開始されず。

ビリーアイリッシュにあれだけよいしょさせといて、
Spotify Hi-Fiに関するアナウンスは予定していた日時を過ぎても一切ないとう状況。

サービス開始自体ものすごく大変だと思うので導入が遅れること自体は別にいいと思いますが、
アナウンスがまったくないのは世界に名だたる企業としてどうなんだろう、と思ったり。

Apple MusicとAmazonMusicがロスレス配信をうまくやっただけに、
ここは比べられても仕方ないような気がします。

 

ポッドキャスト再生速度のスライド

決められたスピードでした再生できない (1.7倍速とかができない)。

他のポッドキャストアプリだと細かく設定できることが多いので、
自由な速度で聴かせてほしいかも。

 

ポッドキャスト「新しい一覧」の挙動(スマホアプリ版) 

メイン画面からポッドキャスト番組の「新しい一覧」をみて戻ると、
またスクロール初期の場所にもどされるのがちょっと不便だったり。
(自分だけですかね?)

これは正直めちゃ使いづらいので直してほしい。

 

Podcastのお気に入り

ポッドキャストをダウンロードすると
自動的にお気に入り(ハートマーク)になってしまう仕様がちょっと使いにくいかも。

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企業姿勢

ジョーローガンVSニールヤングでまた話題になった
Joe Roganのポッドキャスト

コロナウイルスに関してなど問題発言が何度もあってよく炎上してます。

そもそもJoe RoganはUFCのコメンテーターということで、
日本でいう高田〇彦さんみたいな立ち位置(のワールドワイド版)。

なので、「まああの人が言っても」みたいな人ではあったのですが、
現在では世界一、二の人気を争うポッドキャスターということで
あまりに影響力を持ちすぎてしまったのは否めない感じ。

お金をかけて独占配信契約した番組なので、
Spotifyも取り下げたくないため、
ニールヤングのアルバム取り下げに関しても
まあそうなるよね、というのが正直なところ。

僕自身も有名ゲストのときは聴くPodcastなのですが、
トーク自体は非常に面白く、
誤情報ばかり話している番組、というわけでは決してないのですが、

いい放題な部分は正直あるので、
やりすぎな部分は多少はカットするような対処はした方がいいかなぁという
気がいします。
(Joe Roganが自由に配信する契約なのかもですが)

Apple Podcastも政治系の番組を削除してたり、
いろいろ困っているところもあるみたいですが、
これからポッドキャストが人気になるにつれて、
テレビや映画のように規制が入るのがあたりまえになるかもしれませんね。

 

楽曲の情報

曲のキーやテンポ・レーベル、演奏者など、
できる限りの情報を表示できるようになるとより聞く楽しみが増えるかも。

 

検索について

文字を検索欄に打ち込んでも、
大御所ミュージシャンばかりが頭に出てくるのでちょっと不便だったり。

きちんと打ち込んだ文字に対する仕様にしてほしい。

ポッドキャスト検索もちょっと不思議な検索結果になったりするので、
もう少しわかりやすい検索結果だといいなぁ。

 

あと特殊なコマンドを使わなくても、
レーベルやプロデューサーで絞り込めるようになると
音楽好きとしてはうれしいかも。

 

 

履歴・ヒストリー機能

検索履歴がデスクトップ版だと50件までしかみられないのがちょっと不便。

あと、願わくば聞いた場所などをマップで表示してくれる機能とかあれば
いいのにな~と思ったり。

 

アプリの動作が重い

アルバムを何十枚もダウンロードしているせいか、
動作がたまにもたつくことが多いような。

ほかのSNSアプリやNetflixと比べてもサクサク感はないので、
読み込みがもう少し速いといいのになぁと、しょっちゅう思います。

 

ジャケット画像

デスクトップ版でアルバムジャケットを全画面表示できるようにしてほしい
(可能な限り大きく見てみたい)

 

スタンダップコメディーのアルバムを復活させてほしい

2021年に権利の関係か、スタンダップコメディーのライブアルバムがかなりの数消されてしまったのですが、なんとか削除されたのを再度配信してほしいところ。
まあ権利関係なので難しい話だとはおもいますが。

 

AIレコメンド機能

Spotifyのおすすめ機能、良い曲も紹介してくれるのですが、

男性アーティストのサジェストが多かったり、
何度も同じPodcastをすすめてきたり。

R.E.M.を聴いていたら、レッチリを流してきたり
「これ聞いとけばいいよ」的な、
ありきたりすぎる選曲もうーん、と思ったり。

定番からマニアックなものまで、
レコメンドの振れ幅度合を各自設定できたりするといいかもしれませんね。

 

※追記(2024.2.13):
・Spotify Podcastの音楽配信機能「Music + Talk」の終了をアナウンス。
そんな短い期間だけで急に中止を発表するのはなんだかな~、という感じ。

 

※追記(2024.4.12):
アーティストへの支払いポリシーの変更、AI対策の意味もあるそうだけど・・・
賛否両論なのでちょっと色んな人の意見を読んでいきたい。
(個人的にはノイズミュージックをメインにやっているアマチュアの人かわいそうだなと)

 

ザーッと書いてきましたが、そろそろこんな感じで。

 

・・・振り返ると、やたらとエラソーに不便に思う点をあげつらえましたが、

Spotifyのアプリは徐々に良くなっている部分もあるので、
今後の改善を楽しみにしたいと思います。


Spotify本部の動きはあれですが、
スポティファイジャパンのPodcastに対する姿勢はわりかし好きなので、
応援したいなと。

 iOS/iPhoneはAndroid版ほど触ってないので、
「こんなのがあるよ」とかがあれば、
気軽にコメント頂ければ幸いです。

Spotifyの改悪について言いたいこと | 世界のねじを巻くラジオ

ポッドキャストのお便り募集してます。

ねじまきラジオへの質問・感想

しばらくPodcastをほったからしてましたが、
そろそろねじまきラジオを配信再開しようかと思います。


一人回はひさしぶりの更新なので、

・ポッドキャストの感想

・ブログに関する話

・ねじまきへの質問

・話してほしいトピック

・今年の振り返り

・最近思うこと

etc... 
お便りを募集中です。

Twitterの #ねじまきラジオ 
もしくは DM @ねじまき (@nejimakiradio1)
あるいは、ブログのコメント欄 でお待ちしてます。

2021年中にあと2~3回は配信を予定してます。

ねじまきラジオへのお便り・質問

マシュマロで匿名のお便りも投げられますので、お気軽にどうぞ。

marshmallow-qa.com

2022年のポッドキャスト界隈に起こりそうなことを予想してみた

ポッドキャストアドベントカレンダー2021

2021年も残すところあと一ヶ月。
せっかくなので、今年のポッドキャスト関連の軽い振り返りと、
2022年はどうなるのか?」を勝手に予想してみました。

(※この記事はドングリFMさん主催の「ポッドキャスト配信について語るアドベントカレンダー」
二日目に
投稿するブログ記事となります。)

 

ポッドキャスト動向振り返り

ここ数年のPodcast動向で個人的に気になったものをざっくりと振り返るとこんな感じ。

2018年: Google Podcast App配信開始
2019年: Spotify Podcastの正式サービス開始
    SpotifyがAnchorとGimletを買収
2020年: SpotifyがJoe Roganのポッドキャスト番組を100億円で買収 
2021年: SpotifyがMusic+Talkサービス開始  
    Amazonが本格的にポッドキャストサービスを開始
    Apple、ポッドキャストをサブスク対応に
2022年:      ???  


2021年の振り返りとして個人的に印象に残ったのは、
Amazonのオーディオに関する気合の入りっぷり

立体音響やHDオーディオもAmazon Music Unlimitedなら追加なしで聞けるようになったり、
ウェブ広告やポッドキャスト上での音広告もかなり目に(耳に)したので
お金も相当かけているような気がします。
アマゾン独占ポッドキャスト番組の質も思ったより質が高く、
音楽ジャーナリスト高橋芳朗さんの「生活が踊る歌」や、
映画のウォッチパーティー・音声解説をそのまま流すという
『DOMMUNE RADIOPEDIA 超文化大百科!! ポッドキャスト』の試みもなかなか面白かったです。

 

2022年の動向予想

ということで、本題の2020年のポッドキャスト動向予想をまとめてみました。

※全てねじまきの妄想なので、あくまで参考程度に読んでください。

 

Youtubeをポッドキャストアプリで聴けるようになる

海外ではよく噂されてますが、
Youtube側で音声のみのRSSを流せるようになり、
全ての動画をポッドキャストアプリで音声として聴けるようになるという話。


音声のみ再生はすでにYoutube Premiumで実現できていることですが、
もっとオープンなって無料会員でも聞けるようになるんじゃないかと。

「Youtube Musicアプリがポッドキャストアプリになる」
というのが一番現実味ありそうです。

ユーチューバーが本格的に動き出せば、
さすがにポッドキャストに注目があつまるはず。

ビデオポッドキャストに関していうと、
Spotifyで動画ポッドキャストの配信も増えてきており、
これからも一般人が利用できるようになりさらに増加するのだとは思いますが、
それほどうまくビジュアルを活用できている番組は多くないような。

音声・動画どちらでも見れます/聞けます、というのが当たり前になる気がします。

Youtube Podcast:グーグルの新しいポッドキャスト戦略? | 世界のねじを巻くラジオ

 

ブログサービスとの連携

AnchorとWordpressが連携したのも今年の話ですが、
ポッドキャスト用のランディングページを作るだけには終わらない気がしてます。

オーディオとテキストはすごく相性がいいのは
Googleの音声入力を使っていればよくわかる話。

たとえば、ポッドキャスト収録をすれば、
AIが自動的にタイトルと見出しを作ってくれて、、
あとは本文を少しいじってブログ記事として投稿するだけ、
なんてサービスができたらいいな、と思ったり。

ブログはテキスト or 音声 どちらでも読めます/聞けますよ、っていうような流れも
近いうちにくるんじゃないかと思ってます。

 

RSSリーダーの復権

2021年は日本でもニュースレターが話題になりましたが、
2022年はRSSリーダー人気が復活するのではないか、と予想してます。

VivaldiがRSSリーダーをブラウザに搭載したり、
Google Chromeもモバイル版では簡易的なRSSリーダーが実験的に使えるようになったりしたのも今年の話。

その流れでポッドキャストもより多くの人に聞かれるようになるのでは?という
淡い期待を込めた予想でした。

ブラウザで気軽に聞けるように公式のプラグインとかもでてくるかもしれませんね。

(※現時点でのブラウザで聞けるポッドキャストサービスの中ではGoogle Podcast かPocket Castsがおすすめ。)

ポッドキャスト未来予測

アーティストが音楽制作の思いや舞台裏を語るのが当たりまえになる

ストリーミング配信になって、音楽好きの一人として寂しいなと思うのが、
ライナーノーツがないところ。
(※Apple Musicにはそれらしいものがありますが、
かつてのCDの解説文には全然及ばない感じ。)

 

例えば aikoの新作『どうしたって伝えられないから』は
本人による楽曲解説があってめちゃ楽しめました。

Liner Voice + aiko「どうしたって伝えられないから」 | Spotify Playlist

 

アーティスト自身がポッドキャストなどで音声解説のを配信するのが当たり前になってくるのでは?

グレイトフルデッドやプリンスはさすがに対応早かったですね。

 

Spotify Shopができる?

Spotify 公式Shopができて、
個人でもオンラインでグッズを販売できるようになる。
なんてのも面白そうかも。

 

現状、日本では「Suzuri」などで
Tシャツやマグカップの販売が可能ですが、
こういった仕組みをスポティファイショップ側で揃え、
Spotifyアプリから直接購入できれば
リスナー側としても配信者としても、スポティファイとしても良いことづくめな気がします。

ものづくりができるポッドキャスターさんは
しっかり自分の商品を販売されていますが、
一般の個人であれば、それはなかなか敷居が高かったり。

なのでこういうのは需要あるんじゃないかな~と。

グッズにはシリアルコードが入っていて、
購入者限定でプレミアム音源が聞ける、とかでも面白そうかも。

 

話はずれますが、
あのNetflixも公式ショップをオープンし、
これからどんどん商品を増やしていく流れにむかっていたり。

なので、スポティファイがお店を開いても不思議ではないかと。

2022年は、Spotifyのリアル店舗がアメリカやスウェーデンにできる、
とも予想しておきます。

 

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Spotifyが独自配信のオーディオドラマが全世界でヒット

2021年は『ビジネスウォーズ』や『ドクターデス』など、
海外の良質なポッドキャストが日本語訳されてきてます。

 

・・・なのでこれからはNetfixのように、
買収した企業の力で
作り込んだポッドキャストを全世界展開する方針になるのでは?
と思ったり。

 

Podcast業界的な話でいくと、
海外の有名どころのポッドキャスト制作スタジオはもうすでにどこかが買収済みで、
残りの駒は意外と多くなかったりしますし、
これからは制作側に注力していく方向に向かうと思ってます。

 

英語のみの番組ならたくさん出てきてますが、
全世界向けにローカライズしてヒットさせることができれば、
映画展開もできて新規リスナーも増えるはず。

もう来年は海外ドラマと呼べるぐらいの大型のポッドキャスト番組が
ぼんぼん出てくるのに期待してます。

 

オーディオブックで有名作家の新作を独占配信

スポティファイがオーディオブックのFindawayを買収したのが最近話題になりました。

・・・ということで、有名な作家の本が、
Spotify限定のオーディオブックで発売されるのでは、という予想をしてみました。

たとえばでいうと、
J.K.ローリングさん (最近いろいろ問題を起こしてますが)
ハリーポッターの新作を出す、となれば
飛びつくファンは多いのではないでしょうか?

 

ほかにも、
個人でもSpotify上でオーディオブックを作成して販売できるようになる、
のも十分にありえるかと。

ポッドキャストは聴き放題のまま、
パッケージングされたオーディオブックはきちんと購入して聞くイメージ。

日本でいうと、audiobook.jpさんの感じに近くなるのかな?

好きなポッドキャスターの限定エピソードなら、
お金を出してもいいよ、という人は少なくないはず。

 

Podcasting2.0がお目見え?

ポッドキャストの父、

Adam Curryさんが構想しているポッドキャスト2.0。

SpotifyやAmazonのように閉鎖された”Netcast”ではなく、
オープンなエコシステムを目指しているようです。

 

・NFTや仮想通貨での投げ銭が可能になる
・コメント・お便りが全プラットフォームで統一される
・RSSの同期がもっと早くなる

 

なんて話もありますが、どこまで実現するんでしょうかね~。


投げ銭については、
Spotifyが独自の通貨を始めたりするのも面白そうかも、と思ったり。

ネットキャストという新しいポッドキャストの定義 | 世界のねじを巻くラジオ

 

超短尺のポッドキャストが流行る

短尺動画で成長し続けるTiktok。

これと同じことが、音声でも流行る気がします。

Tiktokは画面を見ていないと理解できませんが、
音声なら耳で聞くだけ。

「数十秒でいかに面白いことを伝えられるか」で考えると、
シンプソンズのキャラや、The Officeの登場人物が、
20秒のコントをしているのを聴けるのであれば、
まあまあ楽しそうかも、と思ったり。

コメディアンでいくとDemitri Martin的な感じとか笑

 

そんな"音声版インスタストーリーズ"みたいなのがあれば、
スマートスピーカーで友人の声を聴きながら
歯を磨きながら聞いてみたいな~と笑

 

音声広告とも相性が良さそうだし、
割とありなんじゃないかと思ってます。

 

この辺はAmazonとFacebookの戦いになりそう?な感じかも。

 

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企業専門のポッドキャストカテゴリーができる

マクドナルド、トヨタ、スバル、マイクロソフト・・・。

海外でも大手企業が自社のポッドキャストを作ることが増えてきてます。

今は知名度アップのための番組が多い気がしますが、

店に行って今週のコードを伝えると
ナゲットがおまけで一つ増えたり、
限定のフレーバーにできたり、
そんなことが出来たら面白そうだな、と。

 

実際に番組の最後にクーポンコードをアナウンスして、
ウェブ上で入力してもらう、というパターンは珍しくないので、
Spotify側で企業ポッドキャストの特集ができたりしたら
リスナー側としても楽しいかも。

 

 

地方新聞社の音声配信が増える

ローカル系のポッドキャスト番組がもっと増えていく気がします。


県・市 単位のエリア別にニュースを流して、
超地元のトレンドが聞けるとなると面白そうだな、と思ったり。

有名どころだと、東京新聞や琉球新報はうまくやっておられますよね。

アプリの仕組み的にGPSなど位置情報を利用したりして、
一番実現の可能性があるのはやっぱりスポティファイ。
そしたらみんなSpotifyから離れなくなる気がするな・・・。

場所・年齢層などでパーソナライズもできるとすごく可能性はありそうです。

 

・・・・という感じで、2022年はどうなるか?という未来予測、
スポーツやラジオ関連など
まだまだ書けそうなトピックはたくさんあるのですが、
そろそろこの辺にしたいと思います。

 

ポッドキャストに関してはSpotifyの存在感が増す一方ですが、
音楽に関しては残念に思うことが増えたり。

2021年に開始されるはずの高音質版のSpotify Hi-Fiもいつ導入されるんだろうね・・・。
アプリもかなり重たいですし。

 

2022年の個人的に注目していることを5つに絞ると、

・Youtube動画がポッドキャストアプリで"聴ける"ようになるのか?
・「秋山第一ビルヂング」の シーズン2
・Podcasting2.0がどのレベルで実現するのか
・Facebookが本格的にサービスをはじめるのか
・地方新聞社が音声配信が当たりまえになるのか?

というあたりですかね笑

 

わりと長めになりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。

ゲイ的な視点で音楽や映画・本・旅行について語る
ねじまきラジオ」という番組を配信してますのでよければ聞いてみてください。

open.spotify.com

 

ドングリFMさんのアドベントカレンダー、
まだまだ続くのでぜひ読んでみてください!

ポッドキャスト配信について語る Advent Calendar 2021 - Adventar

『ムーンパレス / ポールオースター』にまつわる場所・作品・エトセトラ

柴田元幸さん翻訳の名作

海外文学好きにおすすめの一冊『ムーンパレス / Paul Auster』について、
「文学ラジオ空飛び猫たち」というポッドキャスト番組でざっくり雑談しました。
軽く補足的なものと、感想をいまさらながら書いてみたいと思いいます。

アメリカの現代小説の入門にうってつけの小説なので、
秋の夜長に読んでみてください。

(※ここからネタバレ注意となります)

www.nejimakiblog.com

 

ということで、ムーンパレスに登場する、
個人的に気になった場所・作品などをざっとまとめていきます。(※随時更新)

MOON PALACE(中華レストラン)

タイトルの『ムーンパレス』、
これは実在したNYの学生街にある中華料理のレストランが由来。

実際どういう店だったのかについてはこの記事が参考になるかも。

Mourning Moon Palace, a Place to Eat and Be at Home - The New York Times
(※1991年1月26日の記事アーカイブ)

家賃の値上げに耐えきれず1991年に閉店
古参の客の声のなかに、元教授の日本人が含まれているのも興味深いです。

おそらくポールオースター自身も
コロンビア大学生としてよくご飯を食べていたんだろうな、というのが
うかがい知れる記事でした。

主人公フォッグが占いクッキーで例のことばを引き当てるのもこのレストランです。

 

八十日間世界一周 / ヴェルヌ

フォッグ、という主人公の名前は
「80日間世界一周旅行」の本が由来。(と本文にも書いてあります)

僕もせっかくなので、ムーンパレス繫がりで
光文社古典新訳文庫)の新訳版(高野優 訳)を読んでみましたが、

 

フィリアス・フォッグという変わり者の主人にパスパルトゥーという若者が従う、という構図がまさにムーンパレスにおけるエフィングとフォッグの関係とまったく同じ。

ある種の偏執的な”こだわり”に振り回されるお偉いさんに主人公が振り回され突然世界一周旅行にいくことに。
この物語に影響された部分はかなり大きいのだろうな、と感じました。

ちなみにPBSによって新たに映像化されるとのこと。


ムーン・パレスも映画化しやすそうな物語な気がしますが、どうなんでしょう?

 

ブルックリンミュージアム

brooklynmuseum. - Google 検索

マッキム・ミード・アンド・ホワイト社の設計で、
コロンビア大学のキャンパスを設計した会社でもあるそうでうす。

なかなか斬新なデザイン。

 

ラルフ・アルバート・ブレイクロックの絵画「月光」

ラルフ・アルバート・ブレイクロックの絵画「月光」はこちらより見られます。
Brooklyn Museum

大きさは 68.7 x 81.3 cm ということで、
個人的には、想像していたより小さかったです。

 

この絵が称賛された理由としては、(絵自体の構図や描き方はもちろんですが)
ネイティブアメリカンを"ドキュメンタリー扱い"していた他の画家から一線を画した作品」だったから、というのもひとつのポイントだったようです。


ここで改めて、
ムーンパレスの物語の背景を「侵略」という視点でみるのであれば

過去= ネイティブアメリカンがいたフロンティアへの侵略
現在= ベトナム戦争(他国への侵略)
未来= 人類の月面着陸(宇宙への侵略)

というまさに
「アメリカの侵略の歴史を背景にして繰り広げられる物語」
という見方をしながら読むこともできるのではないでしょうか。

 

ちなみに柴田元幸さんはあとがきにてこう書いてます。

実在の異色画家ラルフ・ブレイクロックの描く月は、逆に、アメリカが失ってしまった世界を包んでいた調和の中心だ。あるいはまた、超肥満体歴史学者のつるっ 禿げの頭もどこか月を思わせる・・・・・・ 位置427 あとがきより

 

四つ辻

エフィングが砂漠をうろうろしている間に出てくる四つ辻こと「Four Corners Monument」。

世にいう 四つ辻 ってやつだよ、ユタ、アリゾナ、コロラド、ニューメキシコの四州が交わるところだ。どこにも増して、あそこがいちばん不思議な場所だった。あれは夢の世界だった。 224ページより

アリゾナ州にある「フォーコーナーズモニュメント」。
モニュメントバレーの近くにある名所。

4つの州の境界線なため、こんなモニュメントが作られています。

本文では「四つ辻」とさらっと出てきますが、
アメリカ人だとこのあたりの地理感や情景が頭の中に浮かんでいるんでしょうね・・。

 

ちなみに洋書のペーパーバック版は表紙がモニュメントバレーの写真になっていて、
この西部開拓史の象徴的なイメージをわざわざ使ったということはつまりそういうことなんだと思います。

 

NewYork Timesの死亡記事

フォッグがエフィングに死亡記事を読まされるシーンも印象的でした。

朝のニュース六読の締めくくりはいつも、死亡記事を精読する作業だった。
182ページより

日本でいう「お悔やみ欄」ですね。

僕自身、ムーンパレスを読む前に、
ローリングストーンズのドラマー・チャーリーワッツの死去から、
死亡記事に目を通すようになりました。

まさにそれからちょうど一週間後ぐらいに『ムーン・パレス』を読んでいると、
NewYork Timesの死亡記事に関する話が出てきたので、
その偶然の一致にびっくり。

ニューヨークタイムズのお悔やみ欄は人気のコーナーでもあるそうです。
・・・ちなみに一例をあげておくとこんな感じの記事。 

ローリングストーンズのドラマー、チャーリー・ワッツ。 重苦しくなりすぎずに、その人の功績や人柄が見える内容で、知らない人でも楽しめるはず。

 

月と6ペンス / サマセットモーム

これはあくまで個人の勝手な意見なのですが、
おそらくサマセットモームの『月と6ペンス』も参考にしたのではないかな?
と思ったりしてます。

改めて比較するとこの2作品には共通点がかなりあって、

・人生を絵に捧げるほどの画家
・"未開の地への侵略"という裏テーマ
・傲慢で頑固な変わり者、という似たキャラ設定や性格
・物語中に死を迎える

・・・などなど、ストーリーとしてはかなりそのまんまな感じ。


これもポッドキャストで話そうかと思っていたのですが、
あまりにも時間がオーバーしすぎていたのであまり話せず。

(あと『アルケミスト』とかも似通った部分がある気も?)

 

この物語はまさにベトナム戦争が起こっている真っただ中で、
物語中、何度も言及されます。


そして「それは人類がはじめて月を歩いた夏だった。」という書き出しも、
あきらかに宇宙への侵略の一歩を書いたもので、

エフィングの西部劇さながらの冒険劇も、ラスト主人公が大西洋にたどりつくところも
ネイティブアメリカンを思い出さずにはいられないし。

 

また、
アメリカ史をちらつかせながら偶然が絡み合い、
物語が動いていくストーリー『フォレストガンプ』とも似てるのでは?と思ったり。

 

でもとにかく、「ムーン・パレス」という言葉は、神託の持つ不可思議さと魔力とをもって、僕の心にとり 憑 くようになった。その言葉のなかで、何もかもが一緒くたに混じりあっていた。ビクター伯父さんと中国、宇宙船と音楽、マルコ・ポーロとアメリカ西部。761ページより

 

月はいったい何をあらわすのか、を各々で考えながら読むのもこのテーマの魅力のひとつかと。

 

『トゥルー・ストーリーズ』と偶然性

この物語は「偶然性」がキーであり、いくつもの偶然が話をグイグイ進めていきます。

 

ポールオースター自身の経験を元に驚くべき偶然の連続を綴る、
『トゥルー・ストーリーズ』のなかの「赤いノートブック」中短篇。


オニオンパイを落としてしまう描写は、
MoonPalaceの卵を落とす描写とそっくりなので、
こうやって実体験を小説にうまく活かすのがうまい作家なんだなぁと思いました。

 

ムーンパレスの話の筋だけを追うと、すごく強引なように思える場面もありますが、
僕自身の人生を振り返ると、ほんとにいろんな偶然が積み重なって
今の自分があることに気づいたり。

nejimaki.substack.com

偶然は偶然ではなく、必然そのものなのではないか。
そんなことを気づかせてくれる小説でした。

 

翻訳に関する雑感

柴田元幸さんの正確かつ丁寧で、原文の空気感を失わない日本語訳はほんとすごいな、と。

例えばでいうと、
グレート・ウォー = 第一次世界大戦 とルビが振られていたり、
あらゆるところで読者に寄り添った訳をされてるんだな、
と英語版と比較して改めて思いました。


フォーチュンクッキー = 占いクッキー 

いまだとAKB48の曲のおかげでフォーチュンクッキーの知名度が上がっているので、
今翻訳するならば、そのままカタカナで訳されるだろうなぁと思ったり。

 

多読のテキストとしても、
アメリカ文化を知る一冊としてもほんとによい一冊でした。

 

ポールオースター自身が「私がいままで書いた 唯一 のコメディ」とするこの小説ですが、最初から最後まで楽しめるので、秋の夜長に(もう冬に差しかかってますが)
『ムーン・パレス』読んでみてはいかがでしょうか?

 

・「文学ラジオ 空飛び猫たち」のPodcast番組

open.spotify.com

ねじまきラジオでも「文学ラジオ空飛び猫たち」とのゲスト回を配信中です。

文学ラジオ空飛び猫たちさんと読書について語る回 - 世界のねじを巻くラジオ | 

 

open.substack.com

 

※追記(2024.2.17): インディーゲームソフト『ファミレスを享受せよ』の舞台として登場するファミレスの名前がなんと「ムーンパレス」。
そういう影響の仕方もあるんだな・・・という追記でした。

 

音の壁ラジオ:音楽専門のポッドキャスト番組の配信をはじめました【Music+Talk】

Spotify Podcastで配信

スポティファイにて、音楽系ポッドキャストをはじめてみました。

以前から音楽専門の番組をしようかと思っていたのですが、
ミュージックアンドトーク機能が導入されたタイミングにあわせて
まったりはじめてみたいと思います。

具体的にどんな話をするのかというと、

・今月おすすめの音楽
・隠れた名曲/B面曲
・世界の音楽
・歌詞の魅力
・ゲイ的な解釈

など音楽をありとあらゆる視点から語るポッドキャスト番組。

ねじまきラジオでも音楽紹介をしてましたが、
あんな感じのイメージですね。


「Music+Talk機能」を使っているので、
Spotifyプレミアムなら、楽曲がフルで聞けます。
(無料会員でも30秒は聞けるそうです)

 

第一回目は、

あのブルーススプリングスティーンの
「ラジオに関する名曲」を語ってみました。

 

Spotifyで聴く:

スポティファイポッドキャストねじまきラジオ

→ 音の壁ラジオ | Podcast on Spotify 

 

 

Podcast番組のジャケットはこんな感じ。

 

音の壁ラジオ@Spotify

音の壁ラジオ@Spotify

 ほんとは「WALL OF SOUND」というタイトルにしようかと思ったのですが、
ちょっと長くて呼びにくいので却下。

ということで日本語に訳した「音の壁」としてみました。

 

タイトルはもちろん、
フィルスペクターの「ウォールオブサウンド」
のオマージュ。


ほかにも
・LGBTQ+の権利拡大の起点となったストーンウォールインの"壁"

・ピンクフロイドのアルバム『The Wall』
・安倍公房の短篇『壁』
・権力の象徴

などなど、色んな意味を込めたタイトルになっているのですが

とりあえず紹介されている音楽を楽しんでみてください。

 

こういうことやりたかったんだよな~
興奮しながらも忙しくてほったらかしにしてしまい、
ようやく本格的にPodcast配信に漕ぎつけました。

勢いでブログも作ったり。
(※週に一度、ラジオで聴いた新曲を紹介しています)
音の壁ラジオ

 

ミュージックアンドトーク機能がすごいので、
ラジオを自分でやってみたい、というかたは
ぜひAnchorでポッドキャストはじめてみてください。

 

ツイッターのハッシュタグは 「 #音の壁でお便りお待ちしてます。

 

スポティファイポッドキャストのみで聞けます。

音の壁ラジオ | Podcast on Spotify

 スポティファイポッドキャストねじまきラジオ

スタンダップコメディー翻訳の試み「スポーツバーについて / ディメトリ・マーティン」

Standup Comedyの和訳

毎月ひとつおすすめのコンテンツを翻訳をする試み。
今回はスタンドアップコメディーの和訳することにしました。

ディミトリ・マーティンというスタンダップコメディアンの
『考えすぎる人(原題:  The Overthinker)』というNetflixスペシャル。


そこからスポーツバーについてのトピックを日本語訳してお届けします。

 

Netflix Is A Daily Joke

スタンドアップコメディーを翻訳するという試み、
まずは軽い1分以内のコメディを紹介したいと思います。

Demetri Martin: The Overthinker | Netflix Official Site

上記Netflixスペシャル、なかなかおすすめです。

 

ネットフリックス・イズ・ア・デイリー・ジョークというポッドキャスト番組で
そこの部分を切り取った部分を聞けます。

 

ということでさっそく英語から。

 

●英語原文

I like sports bars.
Sports bars are great.
They collect all the people I don't want to hang out with
and they put them in one room.

I'm not against sports, you know,
I don't have problem with sports.
I'm just not good at it.
I'm not coordinated and I'm not drawn to sports.

I don't even look like someone who could spend time in a sports bar, right?
I have a very punchable face in a sports bars.
It's not a good look.
This is not a sports nose.
you know, I know what I look like.

Maybe for swimming.
And this is a good nose, and I just keep my face down in the waters.
Kind of a Rudder, I can steady my head.
It's not athletic look.

Demetri Martin 「The over-thinker」 より

 

 

●日本語訳

スポーツバー好きなんだよ、
スポーツバーって最高だよね。
僕が遊びたくないようなヤツらを一つの部屋に押し込んでくれるからね。


別にスポーツが嫌いってわけじゃないよ。
特にスポーツと問題があるわけじゃないし。
ただウマくないってだけさ。
協調性がなくって、魅力を感じないんだ。

僕ってスポーツバーにいるような人間にさえ見えないだろ?
殴られやすい顔をしているからね。
"スポーツ鼻"って感じじゃないんだ。
まぁ、どんなツラしてるか自分でわかってるよ。

たぶん水泳にはね、
いい鼻かもしれない、水の中で顔をつけたままでいられるからね。
ハシゴみたいでね、顔を安定させれらるんだ。
まぁ逞しい鼻ではないけどね。

(後半の訳がけっこう怪しいので誰か・・。)

Demetri Martinというスタンダップコメディアン、
実はイエール大学を卒業しているギリシャ系のアメリカ人です。

 

今回でてきた鼻のように、自虐ネタや日常観察系のネタが多かったり。
鼻の形が特徴的で、今回自分のネタにしてまたね。

www.youtube.com

 

ストーリー仕立てできっちり起承転結っていう感じではなく、
一発一発短いネタをこんな感じで
次から次へと放り込んでくるスタイル。笑

個人的にですがアメリカ人なのにイギリスユーモアっぽい気も?します。

 

ほかにも

”僕、大食い大会って、ウ●コ大会のはじまりだと思うんだ。”

とかそんな感じの観察+ひねり系のユーモア。

 

政治ネタも少なく、
日本人でも理解しやすいネタが多いので、
初心者や初めてみる方にもおすすめのスタンダップコメディー。


f:id:popmusik3141:20211021000418j:image

 

Netflixスペシャルの"The Overthinker"より。

十八番の一言ジョークとめくり芸を駆使して、ドーナツの穴、犬用ウンコ袋、スポーツバー、挑戦的なアルファベットの話で、ディミトリ・マーティンが笑いを誘う。

 

こういう文化的障壁が少ないジョークなら、
Standup Comedyの世界に入りやすいかも、と思って日本語訳してみました。
(※間違いがあればこっそりとねじまきにDMください。)

 

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(音の壁レターに名前を変更しました)。

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興味のある方は、
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と思いながら読んでみてください。

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