世界のねじを巻くブログ

ゲイが独自の視点で、海外記事/映画/書評/音楽/電子書籍/Lifehack/Podcastなどについてお伝えします。ポッドキャスト「ねじまきラジオ」配信中。

映画『SING2』の感想とU2的な小ネタ集

シング:ネクストステージ

『シング2』観てきました。
U2は昔からお世話になってたバンドのひとつなので、
これは見に行かねばな、と友人とレイトショーで観てきました。

sing2のU2ネタと感想

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OPからプリンスの代表曲「Let's Go Crazy」が!

子供向けの映画ですが、
おっさんホイホイな映画でもあるのが一発で伝わってきました。

タロンエガートンの『キングスマン2』繫がりでそのままでしたね~

1980年代の歌詞なのに"スマホ"というワードがあったり、
大胆に現代風の和訳がされていて、翻訳家さんの苦労が見え隠れ。。

前作もそうでしたが全体的にテンポが速く、
こんなのに着いていけるいまの子供って
昔と比べて知能が進化してる気がする・・・。
(自分が子供の頃なんてポケモンとか見るので精一杯なのに)

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もう一度字幕や吹き替えで見直す方に、小ネタ的なのを軽くまとめておきます。
(僕が勝手に思ったものなので思い込みがあるかもですが。)

  • 『ロケットマン』のエルトンジョン風の芋虫
  • レッドショア → 初期のライブを収めた"レッドロックス"のもじり?
  • レッドショアシティーに行くときにヨシュアツリーが砂漠に植わっている
  • "Musical Of Space Oddity" → デビッドボウイのあの曲
  • Out Of This World → 初期の曲「Out Of Control」
  • ラスベガス、ヨセミテ、ロサンゼルス、ニューヨーク風な景色がたくさん
  • 妻の名前ルビー → U2がよくカバーしていたローリングストーンズのRuby Tuesday
  • 電気鉄線(Electric Fence) → U2のシングル「Electric Co.」
  • リック・クラブ → ローリングストーンズの舌「リック」にかけている
  • マジェスティックパレスシアター → ストーンズのアルバム『サタニックマジェスティーズ』

一度観ただけでこれだけあったので、
決してこじつけではないはず・・・。

電気鉄線もわざわざ文字で書かなくてもいいはずだし、確信犯かと。
(シンプソンズ的でけっこう好きでした笑)

 

ネタバレありの感想として、

 

(いちおう行間を空けて)

 

  • 前作のシング1は借金を返す話で、
    犯罪を堂々と行ったりなんだんだ重たい展開でしたが、
    今回はストーリー的に安心して観られるサクセスストーリーだった
  • CGが1よりも進化している 濡れコアラはかなりリアル。
  • 音楽が基本1コーラスぐらいでブツギられるので、
    もうちょっとフルで聴きたい曲もたくさんあったなぁと。
  • ハリネズミが
    「Stcuk In A Moment You Can't Get Out Of」を歌うだけで
    というのが隠遁生活から復帰した理由としてはちょっと説得力がなかったような。
  • 前作の準メインキャラが一切出てこなかったのは権利の関係なのか・・・。
  • 「終わりなき旅(I Still~)」の曲は思った以上にU2のライブ感そのまんまで◎
  • U2のBonoのキャロウェイ役声優が意外とうまくて、
    友人が「同じ声の人が歌っていると思わなかった」と言ってました。

U2をヨイショしてる映画なのですが、
一般人の反応としてはどうなんだろう?と思ったりも笑

 

それでもアーティストとアニメを
いい感じにひとつの映画に落とし込んでたので、
その辺りはスタッフの力量すごかったんだろうなと。

 

吹き替え版の感想をツイッターで見てると、
B'zの稲葉さんの声もなかなかいい感じらしくて。

 

サントラ盤を聴き直しているんですが、
映画ではあまり目立たなかった「Tippy Toes」がかなりいい感じ。

 

 

Twitterをみていると、
あ、なるほどな~と思ったのが

 

 

芸が細かい・・・!

 

U2の曲もかなり短めにしか流れなかったので、
ぜひフル音源で、
願わくば原曲もあわせて聞いてほしいなと。

 

後半ドタバタでしたが、
おおむね楽しめました!!

お子さんを連れて、もしくはデートでも見てほしい映画でした。

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コロナ禍に聴きたい音楽、再募集します。

おうち時間用プレイリスト

コロナ禍に聞きたい曲、募集してます。

以前ポッドキャストで始めた企画。
コロナの感染者数が収まったり増えたりで
けっこうな回答頂いたにも関わらず、
公開するタイミングを逃してしまったまま放ったらかしてしまってました。

コロナも最大規模で増えてきてしまったので(そういう意味では読めていた・・・?)

この憂鬱な状況を吹き飛ばしてくれるような
音楽を再度募集したいと思います。

すでに15人ぐらいの回答を頂いていて、
いい感じにプレイリストができそうな感じ。

回答いただければ、
後日Spotifyのプレイリストに追加し、
ポッドキャストで曲の感想を話そうと思います。

リクエストはこちらより。

・元気になれる曲
・イライラを吹き飛ばす曲
・憂鬱を優しく癒してくれる曲
などなど、
ジャンル問わず、年代問わずで大募集してます。 

※(追記:2022.7.26):

一時コロナウイルス感染者数が落ち着き、
もう公開するタイミングも失ってしまったかな、と思いきや
やはりもう一波が。

回答期限としては、8月7日

ぐらいには締め切りにしようかなと思ってますので、ぜひ回答頂ければ幸いです。
(頂いた曲はすべてブログ&ポッドキャストで公開予定です。)

回答フォーム: https://forms.gle/vRhbKMKSMSa8RL688  

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コロナウイルス対策ソングを大募集【Spotify】 | 世界のねじを巻くラジオ

星野源のおんがくこうろん@NHK Eテレをみた感想

J・ディラ特集

「星野源の音楽講論」がNHKのEテレで放送開始。
"歴史を変えた音楽家を真面目に語る"というコンセプトの番組。
Twitterで話題になっていたので、リアルタイムで見てみました。

2月11日放送の第一回目はあのJ Dilla
僕自身、正直なところ"世界的にサンプリングで有名なビートメイカー"
というぐらいしか知らなかったので、
何曲か関わった曲を聴いたことあるかな?なレベル。

それでもなかなか楽しめたので、J・ディラ特集を見た感想を書いてみたいと思います。

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ビートの求導者 J Dilla

ニュース番組風なつくりではじまり、

「Runnin' 」「Didn't cha know 」「「Find A Way」の曲名もいきなり出てくる。

なぜ、Jディラ?というところで、
星野源のルーツ・知ったきっかけなども話してました。

Drop / The Pharcyde

 

テクニック的なところでいくと、

・逆再生された音にコードを足して、違う響きを出している

・クオンタイズを使わないので、人間的なグルーヴが出る

・一秒以下のサンプルを組み合わせて流れをつくる

というのも音楽とともに語るという素晴らしき番組。

NHKでサンプリングやMPCという言葉もバンバン出てきますw

レコードを買ってサンプリングをとって、
「Trashy」という曲は知らなかったですがかっこいい。
テレビでレコードをかけてくれるがなんとも新鮮。

 

サンプリングの元ネタと完成した曲「Little Brother」を
聴き比べるというテレビでやるにはなんともマニアックな企画も。

 

ケンドリックラマー、ロバートグラスパーの曲も流れ、
ディアンジェロの「Voodoo」をピックアップ。
「Playa Playa」、星野源の曲「湯気」「ダスト」とあわせてもっと真面目に聞いてみよう。

mabanuaさんからJディラのお母さんまで登場。

ビートメイクしてみたい欲が高まりました。

パペットが二体いるのも何気に豪華?な番組。
30分だとちょっと短いですがけっこう楽しめました。

登場した楽曲、Spotifyプレイリストとかでまとめてくれるといいな~と思ったり。

※追記(2022.2.15): ・・・と思ったらやっぱり作ってくれている方がいました。

星野源のおんがくこうろん - playlist by 颯太 | Spotify

こんな番組があると、これをきっかけに音楽を作りだす学生も増えるのかもね~

 

取り上げて欲しいアーティストといえば、
ブライアンイーノやデンジャーマウスなど、
大御所プロデューサーに焦点をあてる回があるといいな~、なんて。

 

最近のNHKってこんなに攻めてるんですね。
やべー番組、感受性が田おこしされました。いちおうTVerやNHKプラスで見逃し配信している感じ。

二回目はジョージ・ガーシュウィン特集とのこと。

※NHKのYoutubeで未公開トークも公開されてます。
モータウンの街、デトロイト出身だったことについても言及あり。

「星野源のおんがくこうろん」、
JDilla以降は、2月18日、25日、3月11日に10:30~11:00放送予定だそうなので、
音楽好きの方はぜひ。

www6.nhk.or.jp

『平成のヒット曲/柴那典』を読んだ感想と僕の平成ソングス - 世界のねじを巻くブログ

星野源のおんがくこうろん@NHK ジョージ・ガーシュウィン回の感想 - 音の壁ラジオ

シャミールの「ゲイアジェンダ」歌詞和訳の試み

Shamirの新作

ラスベガス出身のShamirというシンガーの
新アルバム『Heterosexuality』がついに発売。

せっかくなので冒頭を飾るシングル曲「Gay Agenda」の和訳と、
新作の感想を軽く書いてみようと思います。

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Gay Agendaの歌詞

まずはPVと英語の歌詞から。

 

Shamir / Gay Agenda

Days slip away, but I feel peace
Broke up with the Dragon, but he's chasing me
I'm not sure there's a life I can lead
I swear to give it back, fuck immortality


You're just stuck in the box that was made for me
And you're mad I got out and I'm living free
Free your mind, come outside
Pledge allegiance to the gay agenda


Don't underestimate the power I keep
If you can't keep up, then you're not for me
Pray as much as you can, there's no hope for me
I will see you in hell, I will be bringing the heat


You're just stuck in the box that was made for me
And you're mad I got out and I'm living free
Free your mind, come outside
Pledge allegiance to the gay agenda
You're just stuck in the box that was made for me
And you're mad I got out and I'm living free
Free your mind, come outside
Pledge allegiance to the gay agenda

shamir/Heterosexualityシャミール

軽く和訳してみました。

(日本語訳)

日々は過ぎ去っていく、でも心は穏やかよ
ドラゴンと別れた、けど彼はわたしを追ってくる
わたしが導けるような人生があるかわからない
それを取り戻すと誓ったけど、"永遠"ってホントにファックね


あなたはただわたしのために作られた箱にはまり込んでるだけ
あなたは怒ってるけど 私は抜け出し自由に暮らしてる
心を解き放って 出ておいで
ゲイアジェンダに忠誠を誓うのよ


わたしが持つ力を過小評価しないで
あなたがついてこれないなら、わたしはあなたのものじゃない
できる限り祈るのよ、わたしに希望はないんだから
地獄で会いましょう、あなたに熱波をもたらすわ


あなたはただわたしのために作られた箱にはまり込んでるだけ、
あなたは怒ってるけど 私は出て自由に暮らしてる
心を解き放って 出ておいで
ゲイ・アジェンダに忠誠を誓うのよ

タイトルの「Gay Agenda」という言葉は、
LGBTQ的な活動を呼ぶときに軽蔑的な意味を込めて、
キリスト教の宗教右派の部門によってつかわれはじめた言葉だそうですが、
今では逆にPride的な意味も込めて、マイノリティー側から使われる言葉になったようです。
そういえばNetflixのクィア系のポッドキャストもゲイアジェンダでしたね。

訳するうえで苦労したのは、やっぱり一人称と口調。
苦肉の策で「わたし」としましたが、
やっぱり「I」にあてはまるワードってないですよね・・・。
口調も「~わ」としましたが歌詞の意図とどうしてもずれてしまうのはやむを得ない感じでした。

 

SHAMIRによると「根本的な自身と外部の受容についての曲」とのこと。
「わたしたちはただ身体を"借りている"だけで、それを取り戻さないといけない」

Watch Shamir’s Video for New Song “Gay Agenda” | Pitchfork

 

あわせて「シスジェンダー」という曲も。

私はシスジェンダーじゃない
私はバイナリートランスでもない
女の子にはなりたくない
男にもなりたくない
私はただ神に見捨てられた土地に存在したいだけ
あなたはそれを取っても取らなくてもいいの
それかただ引き下がるだけっていうのもね
Cisgender / Shamir

 

シスジェンダーというタイトルの意味を念のため説明しておくと、
自分自身が認識している"心の性"と、生まれ持つ"体の性"が
一致している人を指すことば。

たとえば、
僕自身でいうと「シスジェンダーゲイ」、
つまり男性の身体で、かつ心の自認が男性 ということになります。

シャミール自身、「トラウマに触れたもの」というこの曲。

この曲のメッセージは、
「性別の枠に押し込められたくない」ということなんでしょうか。

この「シスジェンダー」は「ゲイアジェンダ」に続く曲だそう。
アルバムでも1曲目に「Cisgender」がきて、2曲目はもちろん「Gay Agenda」。

レコードも発売しているので、曲順にはこだわりがあるのかな~と。
「Caught Up」や「Reproductive」などもも最高です。

2022年2月11日にニューアルバム『Heterosexuality』も配信されたので、
シャミールを聴くのがはじめての方もぜひ。

シューゲイザー的な曲とかナインインチネイルズのような
意表を突かれる展開だったり。
ハイパーポップとかそういう枠を飛び越えたようなアルバムでした。

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星野源のおんがくこうろん@NHK Eテレをみた感想 - 世界のねじを巻くブログ

Spotifyの不満点・要望をこれでもかと挙げてみた

スポティファイの欠点

音楽ストリーミング配信サービスのスポティファイ。
音楽好きで毎日使わせてもらってる身なのですが、
あえて、不満や改善してほしいポイントを挙げていきたいと思います。

前提として、

スマホアプリはAndroid版、
デスクトップ版はWindows10での観点から書きます。(Ver.は省略)
(他はたまにiPad OS版を使うぐらい)

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曲名・アルバム名・アーティスト名のテキストがコピーできない

海外のアーティストやタイトルが長い曲・アルバムなど
メモしておこうと思っても現状だと
スクリーンショットかプレイリストに入れるしかないので、
ちょっと取り回しが不便な気がします。

要は文字がコピペできるようになればもっと良いのに、という話。

 

Spotify Hi-Fiの導入が遅い

高音質プランであるSpotify Hifi、
本来は2021年に導入予定だったのですが、いまだにサービス開始されず。

ビリーアイリッシュにあれだけよいしょさせといて、
Spotify Hi-Fiに関するアナウンスは予定していた日時を過ぎても一切ないとう状況。

サービス開始自体ものすごく大変だと思うので導入が遅れること自体は別にいいと思いますが、
アナウンスがまったくないのは世界に名だたる企業としてどうなんだろう、と思ったり。

Apple MusicとAmazonMusicがロスレス配信をうまくやっただけに、
ここは比べられても仕方ないような気がします。

 

ポッドキャスト再生速度のスライド

決められたスピードでした再生できない (1.7倍速とかができない)。

他のポッドキャストアプリだと細かく設定できることが多いので、
自由な速度で聴かせてほしいかも。

 

ポッドキャスト「新しい一覧」の挙動(スマホアプリ版) 

メイン画面からポッドキャスト番組の「新しい一覧」をみて戻ると、
またスクロール初期の場所にもどされるのがちょっと不便だったり。
(自分だけですかね?)

これは正直めちゃ使いづらいので直してほしい。

 

Podcastのお気に入り

ポッドキャストをダウンロードすると
自動的にお気に入り(ハートマーク)になってしまう仕様がちょっと使いにくいかも。

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企業姿勢

ジョーローガンVSニールヤングでまた話題になった
Joe Roganのポッドキャスト

コロナウイルスに関してなど問題発言が何度もあってよく炎上してます。

そもそもJoe RoganはUFCのコメンテーターということで、
日本でいう高田〇彦さんみたいな立ち位置(のワールドワイド版)。

なので、「まああの人が言っても」みたいな人ではあったのですが、
現在では世界一、二の人気を争うポッドキャスターということで
あまりに影響力を持ちすぎてしまったのは否めない感じ。

お金をかけて独占配信契約した番組なので、
Spotifyも取り下げたくないため、
ニールヤングのアルバム取り下げに関しても
まあそうなるよね、というのが正直なところ。

僕自身も有名ゲストのときは聴くPodcastなのですが、
トーク自体は非常に面白く、
誤情報ばかり話している番組、というわけでは決してないのですが、

いい放題な部分は正直あるので、
やりすぎな部分は多少はカットするような対処はした方がいいかなぁという
気がいします。
(Joe Roganが自由に配信する契約なのかもですが)

Apple Podcastも政治系の番組を削除してたり、
いろいろ困っているところもあるみたいですが、
これからポッドキャストが人気になるにつれて、
テレビや映画のように規制が入るのがあたりまえになるかもしれませんね。

 

楽曲の情報

曲のキーやテンポ・レーベル、演奏者など、
できる限りの情報を表示できるようになるとより聞く楽しみが増えるかも。

 

検索について

文字を検索欄に打ち込んでも、
大御所ミュージシャンばかりが頭に出てくるのでちょっと不便だったり。

きちんと打ち込んだ文字に対する仕様にしてほしい。

ポッドキャスト検索もちょっと不思議な検索結果になったりするので、
もう少しわかりやすい検索結果だといいなぁ。

 

あと特殊なコマンドを使わなくても、
レーベルやプロデューサーで絞り込めるようになると
音楽好きとしてはうれしいかも。

 

 

履歴・ヒストリー機能

検索履歴がデスクトップ版だと50件までしかみられないのがちょっと不便。

あと、願わくば聞いた場所などをマップで表示してくれる機能とかあれば
いいのにな~と思ったり。

 

アプリの動作が重い

アルバムを何十枚もダウンロードしているせいか、
動作がたまにもたつくことが多いような。

ほかのSNSアプリやNetflixと比べてもサクサク感はないので、
読み込みがもう少し速いといいのになぁと、しょっちゅう思います。

 

ジャケット画像

デスクトップ版でアルバムジャケットを全画面表示できるようにしてほしい
(可能な限り大きく見てみたい)

 

スタンダップコメディーのアルバムを復活させてほしい

2021年に権利の関係か、スタンダップコメディーのライブアルバムがかなりの数消されてしまったのですが、なんとか削除されたのを再度配信してほしいところ。
まあ権利関係なので難しい話だとはおもいますが。

 

AIレコメンド機能

Spotifyのおすすめ機能、良い曲も紹介してくれるのですが、

男性アーティストのサジェストが多かったり、
何度も同じPodcastをすすめてきたり。

R.E.M.を聴いていたら、レッチリを流してきたり
「これ聞いとけばいいよ」的な、
ありきたりすぎる選曲もうーん、と思ったり。

定番からマニアックなものまで、
レコメンドの振れ幅度合を各自設定できたりするといいかもしれませんね。

 

※追記(2024.2.13):
・Spotify Podcastの音楽配信機能「Music + Talk」の終了をアナウンス。
そんな短い期間だけで急に中止を発表するのはなんだかな~、という感じ。

 

※追記(2024.4.12):
アーティストへの支払いポリシーの変更、AI対策の意味もあるそうだけど・・・
賛否両論なのでちょっと色んな人の意見を読んでいきたい。
(個人的にはノイズミュージックをメインにやっているアマチュアの人かわいそうだなと)

 

ザーッと書いてきましたが、そろそろこんな感じで。

 

・・・振り返ると、やたらとエラソーに不便に思う点をあげつらえましたが、

Spotifyのアプリは徐々に良くなっている部分もあるので、
今後の改善を楽しみにしたいと思います。


Spotify本部の動きはあれですが、
スポティファイジャパンのPodcastに対する姿勢はわりかし好きなので、
応援したいなと。

 iOS/iPhoneはAndroid版ほど触ってないので、
「こんなのがあるよ」とかがあれば、
気軽にコメント頂ければ幸いです。

Spotifyの改悪について言いたいこと | 世界のねじを巻くラジオ

心揺さぶられた音楽15選 in 2021年

ベストソング・アルバム in 令和三年

年末定番(?)の私的ベストソングオブザイヤー。
結局絞りきれずに15曲になっちゃいました。

順位は特に決めてませんが、
地域問わず・ジャンル問わずで2021年に発表された曲をチョイスしてみました。

すべて 曲名 / アーティスト名 で記載してます。

Rómpelo / Cimafunk

シマファンクというキューバのパーティーミュージック。
SXSWにも出演したことがあるアーティスト。

アフロファンクの暑苦しさ満点の一曲です。

ノリがよくランニング中に何度聞いたことか。
ラテンのこういう曲をもっと発掘していきたいなと思いました。

スライアンドザファミリーストーンなどの
ファンクミュージックが好きな方もハマるはず。

ジョージクリントンとのコラボ曲「Funk Aspirin」も最高なのでぜひ。

 

Cham Cham / El Michels Affair

エル・ミシェルズ・アフェアという
アメリカの「シネマティックソウル」というジャンルに属する
ニューヨークのバンドだそうです。


トルコのファンクを取り入れた一曲。
ワールド音楽好きならイントロ10秒で引き込まれるはず。

アルバム一枚t通して音の工夫がすごいのなんの。
ほんっと世界は広いですね。

あとで気づいたのですが、映画『シェフ』のサントラにも選ばれているアーティストでした。

『平成のヒット曲/柴那典』を読んだ感想と僕の平成ソングス - 世界のねじを巻くブログ

 

Leave Us Be / Terrace Martin

ハービー・ハンコックの新作にロバート・グラスパーと参加していたりもする、
テラスマーティンというアーティスト。

これはかっこいい。

多くを語らない歌詞も爽やかで、
録音の感じもものすんごく好みです。

アルバムも全曲良くて、
ケンドリックラマーとのコラボ曲「Drones」も聞きどころ。
スティーリー・ダンとか好きな方もぜひ。

 

 

Can I Get It / Adele

アデルの新作、ほんと良かったですね。

個人的には一曲目の「Strangers By Nature」か「Easy On Me」あたりが好き。

個人的に再生回数が多いのは「Can I Get It」
歌詞も含めてほんといい曲。
「Rolling In The Deep」しかしらない人でも楽しめるはず。

今作はアデルの最高傑作といわれてますが、僕もそう思います。

 

Boomerang / Yebba


グラミー賞も受賞歴もあるイエバの新曲。

チャンスザラッパーやマークロンソン、エドシーランともコラボしてたりで、
かなり注目のアーティスト。
チャンスザラッパーの「Same Drug」のコーラスでも出てる女性ボーカル
といえばイメージできる方多いかも。

2分50秒という短さなのに、しっかり聞かせてくれます。

 

oranges / Ada Lea



ドリームポップって感じだけどしっかり現実を描いた内容。
音質というか録音の雰囲気が僕の理想の音像にかなり近いので、
かなり気に入りました。
日本でもヒットしそうな感じがします。

 

Black Averageness / Shad

トロントのラッパー、シャド。

アルバム名の「タオ」はおそらく「道」の意味だとおもいますが、
歌詞もなかなか凝ってます。

ポップで明るく聞こえるけども、批判的ではある歌詞。ユーモアもあって◎
エミネム的なフロー感あってわりと僕の好みのど真ん中なヒップホップ。

ラップが苦手な人にこそ聞いてほしい一曲。

ガーデニングに励むPVもなんかユルくていいのよね笑

 

Flowers Of Herself / Max Richter

ドイツからマックスリヒターのニューアルバム。
グラモフォン名義で気合入ってます。

マックスリヒター 初のフルオーケストラ、だそうです。
ラストの盛り上がりは神々しくて現代音楽やクラシックっぽい感じ。
8分以上の曲で長めですが、
わかりやすくカタルシスがあって聞きやすいかと。

スティーブライヒとかのミニマルミュージックやゼルダ好きな方にもおすすめ。

 

 

Conquer & Divide / El Michels Affair

モダンなレゲエアルバム『Ekundayo Inversions』より。

独特のスペイシーな感じが最高です。
アルバム全体を通してすごく音が工夫されててすごいなの一言。

レゲエっていうとほんと古い作品しか聞いてこなかったので、
「現代のReggaeってこんな感じなのか!」とすごく刺激を受けたアルバムでした。

 

 

40Tude / Theon Cross


ロンドンのチューバ奏者、テオンクロス。
はじめて知りましたが、これは衝撃ですね。

チューバを中心に何もかもが新しいサウンド。
アフロビートっぽさもあったり、どの要素をとってもも気持ちいい。

 

MONTERO (Call Me By Your Name) / Lil Nas X

アルバムオブザイヤーも取りまくりのリル・ナズ・X。

ゲイとしてもこの曲を挙げないわけにはいきませんでした。

インタビューで「ゲイセックスの歌がチャート一位を取って不思議だよ」的なことを言っていたのが印象的。
曲の背景もPVもすごいですが、音楽としてもなんかもうぶっ飛んだすげー曲。

Instagramのメッセージも込みで聞いてほしい一曲です。

 

Introvert / Little Simz

UKラップといえば、リトルシムズ。
楽曲の勢いをバチバチに感じます。
かなりお金かかってそうなPVもかっこいい。


新作の冒頭の一曲ですが、この一曲目はさすが。
アルバム通しての流れもよかったです。

 

Yonaguni / Bad Bunny

バッド・バニーの「ヨナグニ(与那国島)」。
PVもいいのよね~
最後なんか外国語で言ってるのお洒落だなぁ、と思ってたら
思いっきり「セクスシタイ」と日本語の下ネタ歌詞でした笑
レゲトンはほんとハマれば癖になりますよね。

 

 

Free Your Mind / 新しい学校のリーダーズ

アジアのカルチャーを世界に向けて発信する音楽レーベル 「88rising」からのアーティスト、新しい学校のリーダーズ

これ以外にも「パイナップルクリプトナイト」もめちゃ癖になるので迷いました。
最近アメリカでもライブツアーをしてたりで、これから日本でもヒットする予感。

CHAIも売れてるし、ちょっと捻った日本のガールズバンドはまだまだいけるかも?
そういえば、チャイの新作も良かったですよね~。

ガールズグループでいうと、
NiziUの「Chopstick」も中毒性高くて印象深かったな。

邦楽はもっとしっかりまとめている方がたくさんいるので、一曲のみに。

 

Sorongo / Susana Baca

デビッドバーンのレーベルで発売されヒットしたいう
ペルーのミュージシャン、スサーナ・バカの新作。
(※スザーナではなくスサーナバカという読み方だそうです)

年齢を経た円熟の歌い声、ほんとに好きなので
しゃがれフェチなら聞いて損はないはず。
ラテンの打楽器の魅力もめちゃめちゃたっぷりに含んだ曲なので。
ワールド音楽好きの方はぜひ。

2022年のポッドキャスト界隈に起こりそうなことを予想してみた - 世界のねじを巻くブログ

 

I Zimbra / David Byrne

コロナ禍、ひさびさに見た映画として、
『アメリカンユートピア』もめちゃ印象に残ってます。

「I Zimbra」自体はトーキング・ヘッズのずいぶん昔の曲なのですが、
楽器隊のダンスや新しい歌い方、演奏のおかげで全く新しいバイブスが!

 

サントラでいくと、映画『イン・ザ・ハイツ』もめちゃ良かったですね。

「In The Heights」のオープニング8分間
ラ・ラ・ランドぐらい良かったな~!

コロナ禍にすごく元気をもらえた気がします。

 

10曲のつもりがペタペタ貼っているとだいぶ越えてしまったので、
そろそろこの辺で。

 

復刻モノの無難なところでいくと、

ビートルズの『Let It Be』
ブエナビスタソシアルクラブ『Buena Vista Social Club』
レディオヘッド『KID A MUNESIA』

U2『アクトンベイビー』

あたりは新たな音源も含めすごく楽しく聴けました。

 

2021年末に出た、
KYOTO JAZZ MASSIVEの新作『Message From A New Dawn』も最高。

 

そんなこんなで、
Twitterでよくあるベストアルバム9枚でいくとすると、

  • 『MONTERO』/ Lil Nas X
  • 『El Alimento』/ Cimafunk
  • 『Flowers Of Herself』/ Max Richter
  • 『American Utopia』/ David Bryne
  • 『SNACKTIME』 / 新しい学校のリーダーズ
  • 『The Abominable EP』/ El Michels Affair
  • 『Leave Us Be』/ Terrace Martin
  • 『Sometimes I Might Be Introvert』/ Little Simz
  • 『Intra-I』/ Theon Cross

 

・・・てな感じの一年だったかなと。
ここまで読んで頂きありがとうございました。

 

キューバのCimafunk、ほんとにいいのでラテン好きの方はぜひ。

El Alimento

El Alimento

  • アーティスト:Cimafunk
  • Terapia Productions
Amazon

 

音楽に関するポッドキャストもよければ。

 

※Spotifyプレイリストも作成したので、よければ聞いてみてください。

2021年に心揺さぶられた名曲たち - playlist by ねじまきラジオ | Spotify

 

特別お題「わたしの推し

パブロ・ヴィタール: ブラジルで人気のポップシンガーの紹介

Pabllo Vittar

NPRのラジオ番組Alt.Latinoで知ったブラジル音楽を軽く紹介。
以前も書いたように、ブラジルではLGBTQ+シーンが熱いのですが、
このPabllo Vittarも例にもれずクィアなアーティスト。
ちなみにミュージシャンの活動のみならず。ドラァグクイーンとしても有名だそうです)

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2021年に発売されたアルバム『Batidão Tropical』がブラジルで数々の賞を受賞。

Alt.Latinoで大きく取り上げられていたので、
今年はせっかくなので、クィアな立場としてパブロ・ビターを紹介。

最新アルバムとYoutube・Spotify上位の曲をざっと聞いて
印象に残った曲をざっくりと。

 

「オープンバー」
これはどこかで聞いたことある方は多いはず。
イントロもメロディーも強いので日本人好みの一曲かと。

 

 

ポルトガル語は全然わからないのですが、
DeepLで翻訳してみると、
どの曲もなかなかセクシュアルな感じ。

 

 

ラテン音楽独特の情熱的な感じ。
ブラジルのビーチでこんなの流れてた気もします。

 

 

K-POP・レゲトン好きならこれけっこう響きそうな一曲。
ビートやMVもなんかそれっぽかったり。

 

ほかにも
レディー・ガガ「Fun Tonight」のリミックスも手がけていてたりもします。

と思ったら、あのRina Sawayamaともコラボしてるじゃん!とびっくり。

Rina Sawayama - Comme des Garçons (Like The Boys) – Brabo Remix ft. Pabllo Vittar - YouTube

 

海外では話題なアーティストなのに
日本語で検索してもあまり情報がなかったので、
ほんとにざっくり紹介してみました。

 

ソウルやR&Bが好きならリニケルもぜひ。

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※追記(2022.4.16):コーチェラフェスティバル2022年にも出演予定だとのこと!!

『平成のヒット曲/柴那典』を読んだ感想と僕の平成ソングス

美空ひばりから米津玄師まで

柴那典さんの著作『平成のヒット曲』をKindleで読みました。

平成元年である1989年のヒット曲「川の流れのように」に始まって、
2018年の「Lemon / 米津玄師」まで、THE平成な曲が
時代背景と共に紹介されている一冊。
さっそく軽く感想を書いてみたいと思います。

(柴那典さんといえば、POPLIFE THE PODCASTにも出演されていて御馴染みの方。
実は、はてなブロガーだったりもします)

shiba710.hateblo.jp

感想・レビュー

この本は三部構成になっていて、

「ミリオンセラーの時代」「スタンダードソングの時代」「ソーシャルの時代」
という区分に分けられています。

昭和が香る平成一年の一曲目、
選曲は美空ひばりの「川の流れのように」。誰もが納得の名曲。

「柔」ってそんなに売れてたんだ・・・。という驚きがあったり、
秋元康のエピソードもよかったです。

 

ちびまる子ちゃんの「おどるポンポコリン / B.B.クィーンズ」が入っているのも◎
僕の生前の話でなんとなくでしか分からなかった「ビーイング系」という言葉にもしっかり解説があって助かりました。

 

「EZ DO DANCE / trf」ひさびさに聞いたけど、なかなか攻めてる一曲だし、
制作側の意図も知るとやっぱすげーなと。

 

ミスチルは安定のイノセントワールド
いろんな章にプロデューサーの小林武さんの名前が出てて流石だな、と。

 

「強い気持ち・強い愛 / 小沢健二」はあんまり実感なかったかな?というのが正直なところで、無難に『LIFE』の曲が一般的には”ヒット曲”にふさわしい気がしました。

 

奥田民生の「イージュー★ライダー」の項目の「カウンターとしての脱力」はまさにそうだな、と。お気に入りの一章です。

 

安室奈美恵のバックグラウンドはあまりよく知らなかったのでこういうのを知れるのがディスクガイド的な本の良さですよね。

 

・・・・と全部書くとネタバレっぽくなるのでこの辺で。

 

ほか印象に残ったことを箇条書きで。

・ハナミズキってカラオケでそんなに歌われている実感はなかったけどなんか納得。
・着うたの流れでいくと個人的に「キセキ / GreeeeN」ではないような気がした
・レディーガガの章で『Pray For Japan』に触れられていたのも個人的に◎
・嵐は無難に「A・RA・SHI」な印象だけど年代的にそうなるよね、という。
・割合的に沖縄系の系譜が意外と強いんだなぁ思わされました。

 

そのアーティストのことを知らなかったしても
しっかり楽しめる書かれ方をしていた点が良かったです。

 

個人的な平成ソングス

ねじまき自身の平成時代における個人的な記憶を振り返り、
「入れてほしかったなぁ」という曲として

 

「LOVEマシーン / モーニング娘。」

「BUMP OF CHICKEN / 天体観測」

「アゲハ蝶 / ポルノグラフィティ」

「上海ハニー / ORANGE RANGE」

「ばらの花 / くるり」

「夏祭り / Whiteberry」

「木村カエラ / リルラ リルハ」

「Dreamland / BENNIE K」

「Lovers Again /  EXILE」

あたりが挙げられるかな~

(バンプオブチキンの天体観測は絶対入ってると思ってました)
改めて振り返ると、やっぱりドラマやCMで思い出される曲が多いですね~

いろいろ聞き返していると、「スイミー」とか「深い森」でノスタルジアが溢れてきました。

 

平成31年については4月30日までしかないせいか掲載なし。
ということで2019年のヒットチャートを振り返ると、

「香水 / 瑛人」か「白日 / King Gnu」「宿命 / Official 髭男dism」辺りになるのかな?

millennium paradeにも繫がりもあるので個人的にはキングヌーを推したいところ。

 

 

令和時代のヒット曲はどうなるか?

BandcampやTiktok、Soundcloud、Mixcloud、Youtube、メタバースなど、
音楽を発表する場も増え続ける一方。

リスナーとしてもフォローするのが大変になってきたせいで、
一点集中しにくい時代になってきた(柴さん的に言うと”ヒットの崩壊”)時代だと思います。

これからの時代は、
・メタバース
・プレイリスト
・ポッドキャスト
・NFT
・脱欧米

あたりがキーワードになるんじゃないかなぁと思ったり。
自分だけの音楽を探す楽しみが増えたはいいことかな、と思ってます。

「音楽の未来に関する12の予測」を読んで印象に残ったこと - 音の壁ラジオ


最後に柴那典さんのブログより引用。

が、ポイントはアルゴリズムと人間との相互作用のフィードバックループが起きることにある。たとえば、最初はそのユーザー自身と嗜好や指向に基づいて判断していた「お気に入り」に、アルゴリズムによってもたらされたザイオンス効果(単純接触効果)が発火する。たとえば、ハッシュタグに乗っかってミームに参加することで感情の焦点が変化する。一人ひとりの行動がデータとして食われることで可視化されたトレンドが提示され、それによって行動が変容する。「口コミ」とは全く別の力学が「ミーム」として人を突き動かす。 どうやら、オンラインの世界ではすでに非科学的な領域に属することが物事を動かしているようだ。「充分に発達した科学技術は、魔法と見分けが付かない」とアーサー・C・クラークは言っていたけれど、それは僕が子供の頃に思い描いていたSF的な未来とは全く別の形で具現化している。

ミームは呪術、アルゴリズムは魔術 - 日々の音色とことば

 

アルゴリズムと、それに反発する人間の選曲、

令和時代もまったく読めないですが、
日本の音楽も海外勢に負けずに生き残ることを願うばかり。

数十年後になるであろう(?)『令和のヒット曲』楽しみにしてます。

Spotifyプレイリストにこの本で紹介されている曲を年代別にまとめてみたのでぜひ。

平成のヒット曲 / 柴那典 - playlist | Spotify

 

 

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すぎやまこういちとドラクエとゲーム音楽史

ドラゴンクエストという功績

すぎやまこういちさんが2021年9月30日に死去。
ドラクエ12などの話題が最近あっただけに、個人的にかなりショックでした。

なんだかいてもたってもいられなかったので、
以前「2020年に心揺さぶられたKindleの電子書籍10選」で紹介した
『ゲーム音楽史 スーパーマリオとドラクエを始点とするゲーム・ミュージックの歴史』をふと読みかえしたのですが、

やっぱめちゃすごい方だったのだな、というのを改めて知ることに。

『ゲーム音楽史』で紹介されていた

「ドラゴンクエスト3」で実践されている表現の工夫
3つ挙げられているのが興味深かったです。

 

①分散和音の使用 「ドラクエ3の戦闘曲」
②メロディーでの三角波の使用 「アレフガルドにて」
③プレイヤーの心理描写 「勇者の挑戦(ゾーマ戦)」

 

 

FCサウンドであれだけ鳴らした『ドラゴンクエスト3』がいかにすごかったのか
というのが改めて浮き彫りになります。

僕のドラクエとの出会いは、

iアプリで『ドラゴンクエスト1』をやったのか、
GBAの『キャラバンハート』をプレイしたのか
どちらかなのですが、「アレフガルドにて」の没入感は
子供心にほんとに驚かされました。

 

『ドラゴンクエスト8』で3Dのドラクエはやっぱり衝撃的でしたね。

ドラクエ8の戦闘曲は屈指のサウンドだと思います。
甲子園の応援歌としても使われていたような。

 

事実、ドラゴンクエストモンスターズなどほかのシリーズでも
8の音楽はよくアレンジされて使われてたりします。

 

すぎやまこういちさんの思想について
僕らLGBTQ+にとっては少々残念な面があるのは事実なのですが、
90歳ということであれば、仕方がない気もします。
亡くなった方の思想をとやかくいうのはフェアじゃないでしょう。

(と、あ批判的なコメントを目にしたので一応フォローしておきます)

 

ほかにも
「おおぞらに戦う」のアレンジがすごいのなんの。(※ラスボスのネタバレあり)
クラシックからゲーム音楽を一曲に纏めたようなこれぞプログレ。

おじいちゃんが作ったとは信じられない音楽ではないですよね、これ。

 

 

あと椙山 浩一さんは (杉山だと思ってました)
音楽の権利関係にもしっかりされていた方で、
今現在もSpotifyやストリーミング配信はされていません。

 

そのため僕もあわててアマゾンでドラクエ8のオーケストラ版
サントラを中古で購入しました。

 

どの作品も好きなんですが、
個人的な思い入れとしてはドラクエ8の音楽が一番かな?

カジノの音楽を聴いて「すぎやん幅ひろすぎぃ~」となったのを覚えています。

 

実はすぎやまこういちさんを生でみたことがあって。
学生時代に京都コンサートホールでライブを見たことがあるんですよね。
確か学割で2000円ほどだったかと。

 

ドラクエ以外の音楽も披露されて、
ドラクエはあくまですぎやまこういちの世界のひとつだったのだな、
というのが当時の記憶としてまだ残っています。

 

題名のない音楽会

長くなったのでこの辺で。
NHKの『題名のない音楽界』も土曜日に放送されるとのこと。
・・・とりあえず録画完了。

このブログ記事のタイトル、
「空と海と大地と呪われし姫君」のパロディにしようかと思いましたが何も浮かばず。

すぎやまこういちさん、ほんとにお疲れ様でした。

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音の壁ラジオ:音楽専門のポッドキャスト番組の配信をはじめました【Music+Talk】

Spotify Podcastで配信

スポティファイにて、音楽系ポッドキャストをはじめてみました。

以前から音楽専門の番組をしようかと思っていたのですが、
ミュージックアンドトーク機能が導入されたタイミングにあわせて
まったりはじめてみたいと思います。

具体的にどんな話をするのかというと、

・今月おすすめの音楽
・隠れた名曲/B面曲
・世界の音楽
・歌詞の魅力
・ゲイ的な解釈

など音楽をありとあらゆる視点から語るポッドキャスト番組。

ねじまきラジオでも音楽紹介をしてましたが、
あんな感じのイメージですね。


「Music+Talk機能」を使っているので、
Spotifyプレミアムなら、楽曲がフルで聞けます。
(無料会員でも30秒は聞けるそうです)

 

第一回目は、

あのブルーススプリングスティーンの
「ラジオに関する名曲」を語ってみました。

 

Spotifyで聴く:

スポティファイポッドキャストねじまきラジオ

→ 音の壁ラジオ | Podcast on Spotify 

 

 

Podcast番組のジャケットはこんな感じ。

 

音の壁ラジオ@Spotify

音の壁ラジオ@Spotify

 ほんとは「WALL OF SOUND」というタイトルにしようかと思ったのですが、
ちょっと長くて呼びにくいので却下。

ということで日本語に訳した「音の壁」としてみました。

 

タイトルはもちろん、
フィルスペクターの「ウォールオブサウンド」
のオマージュ。


ほかにも
・LGBTQ+の権利拡大の起点となったストーンウォールインの"壁"

・ピンクフロイドのアルバム『The Wall』
・安倍公房の短篇『壁』
・権力の象徴

などなど、色んな意味を込めたタイトルになっているのですが

とりあえず紹介されている音楽を楽しんでみてください。

 

こういうことやりたかったんだよな~
興奮しながらも忙しくてほったらかしにしてしまい、
ようやく本格的にPodcast配信に漕ぎつけました。

勢いでブログも作ったり。
(※週に一度、ラジオで聴いた新曲を紹介しています)
音の壁ラジオ

 

ミュージックアンドトーク機能がすごいので、
ラジオを自分でやってみたい、というかたは
ぜひAnchorでポッドキャストはじめてみてください。

 

ツイッターのハッシュタグは 「 #音の壁でお便りお待ちしてます。

 

スポティファイポッドキャストのみで聞けます。

音の壁ラジオ | Podcast on Spotify

 スポティファイポッドキャストねじまきラジオ